気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

辺境都市の育成者

辺境都市の育成者5 神降りし英雄

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「そんなのないわ。貴方の下を去って大乱を外から眺め、そのまま特階位冒険者として生きていったとしても――」

(略)

「それは私が望む未来じゃない!」

 

プロローグが南方大陸での戦争風景。

十傑として名の上がる四剣四槍のルゼ・ルーミリアは奮闘したものの……同格の十傑2人を相手取っての戦は厳しく、敗北を迎えようとしていた。

そこにハルの弟子でもある拳聖ラカンと、戦争屋のスグリが参戦して状況を持ち直すことに成功してたわけですが。

 

北方大陸のハル達は魔人封印方法の目途がたったらしく、それ自体はめでたい事ですよね。タバサの成長を待って女神の涙の研磨を完了しないといけなかったり、することはあるけれど筋道が立ったのはありがたい。

敵の本気度も明らかになり、命を賭す必要があると覚悟を新たにする中で、逃亡した勇者を追跡していたエルミアが帰還。

 

勇者が南方大陸に渡ったのは間違いないこと。さらに、南方大陸での戦について情報を得た事から、ハル達も南方大陸に向かうことになっていましたが。

四剣四槍が侵された病を暴いて、危険な橋を渡りつつも復活への道筋を作ったりしているし。その過程でレベッカを鍛えたりもしているあたり真面目というか……状況がどれだけ動こうと育成者としての立場を貫こうとするハルらしいですね。

無茶したラカンはエルミアの折檻を受けることになってましたが……まぁ自業自得ということで。

ルゼの病状はかなり悪かったり、ハル達が訪問した時期はかなりギリギリのタイミングでしたが。それでも、可能な範囲で救ってみせたのは流石。

……まぁ敵の手は長いというか、色々やっている実験の成果が上がっていて上機嫌なのが気になるところではありますね……。



辺境都市の育成者4 星落の魔女

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「我が師は常々こう仰られています。『剣を抜き、それを他者へ向けた時点で、自分もまた剣に倒れるのを覚悟すべきだ』、と。本当に私達へ剣を向けて良いのですね?」

 

帝国皇帝はハルの使いとして派遣された天騎士、天魔士と会おうともせず。

いよいよもってかつて初代がハルと交わし、今に継いできた約束を反故にするつもりだと察してハルやその弟子たちが動き始めることに。

……ハルはまだ穏当なタイプでしたけど、帝国に対して思う所のある過激派星落の魔女も同時に行動開始してるところが頭痛い点ではありましたね。

 

途中で明らかになった今代の皇帝の思惑としては、約束については確かに聞いているけれど、あくまで伝承に過ぎないだろうとか甘く見てるし。

そしていざハルの弟子たちの戦闘風景を見たら見たで、その強さに恐れを抱いてより過激な道に進もうとするし。小物が過ぎる……。

まぁ、伝承なんて確かに誇大になったり歪んでしまったりしてしまうことも往々にあるから、頑なに守り続ける意味がない場合もあるにはありますが。

 

今回の件に関しては、破ってはいけない類であった。……2度の猶予が与えられた上でなお3度目を犯そうとした、という点で帝国はもうちょっと強くたたいても良かったんじゃないかなぁ、という気持ちは沸いてくる。

あと、帝国に潜り込んでいた女神教がハルの前でのたまったセリフが総意なのだとしたら、それを取り込むことが利になると考えた皇帝はやっぱり考えが甘く見えちゃうけどなぁ……。

辺境都市の育成者3 迷宮の蒼薔薇

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「『これが始まり』だって? もうとっくの昔に全部終わっているんだよ? それなのに、それでもなお君は、君達は……この世界を、僕を許してはくれないんだね」

 

ハルの最新の弟子であるレベッカはいよいよ行われる雷龍の競売、その主役だからと帝都に滞在することになってましたが。

それでもハルを追いかけようとするあたり彼女らしいというかなんというか。行動力がありすぎるんだよなぁ……。

彼女の下に天騎士、天魔士がやってきて最古参の弟子たちについての話を少し聞けましたが……地形が変わるとかしれっと出てくるあたり、スペック高すぎるんだよなぁ。。

 

そして弟子に慕われているハルはタチアナに連れられて迷宮都市へ。

彼と一緒に行動出来て楽しそうなタチアナが可愛いですねぇ。薔薇の庭園の団長、ハナが副団長が居ないのをいいことに伸び伸びと過ごしすぎていて、帰還したタチアナに怒られたりしてましたが。実力は確かなのがいい感じ。

 

迷宮都市で名が知れたハナとタチアナと一緒に行動している、強そうには見えない優男。

それなのにハナ達から師匠と呼ばれているのが不思議でならない。

薔薇の庭園の新人だったり、彼女たちを慕う別のギルドの実力者だったりがハルに模擬戦を申し込んできたりもしてましたが。

……いやまぁ、無謀もいいところですよね、本当に。あしらうだけじゃなくて、簡単に教育もしようって辺りがハルらしい。

 

そこでとあるギルドのトップが、魔神の欠片を組み込んだ武器を持っていて、実力に合わぬ力を振るっていることを指摘されて出奔したりする騒動もあったんですが。ハルという存在の影響力が強すぎるのが改めて見えたというか。

迷宮都市では帝国の騎士団が迷宮入りしていたり、全知を父と呼ぶ子たちまで介入してきたりと厄介ごとの種が尽きませんねぇ。

辺境都市の育成者2 再来の宝玉

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「遅かったじゃない――ハル!」

「可愛い教え子に見せ場をあげたのさ……と、言えれば、格好がつくのだけれどね。単に座標を合わせるのに手間取ったんだ。タバサ、鈴を鳴らしてくれてありがとう。間に合って良かったよ」

 

雷竜を討伐し特階位に上り詰めたレベッカ。

当人はその実績に満足し、ハルに会いたいがために辺境都市に戻ろうとしていましたが……。

竜の素材はあまりにも貴重で多くの金銭が動くので、当人にはどうしても現地に居てほしい姉弟子たちとバチバチ言い合いをしていましたが。

 

突如現れた強力な悪魔を撃退し、気になる素材をゲットしたことでそれを報告するという大義名分を得てウキウキ帰るレベッカは微笑ましかったですねぇ。

2日だけですよ! って言われていたのに、ハルと再会してからそんなこと頭からすっぱり消し去って久しぶりのユキハナを満喫してましたが。

それで連絡がとれずにジゼルが悲鳴を上げる羽目になったりしていたので、もうちょっと周り見てあげてと思わないでもなかった。

まぁハルの弟子たちは、彼の事好きすぎるからなぁ……。

 

そしてレベッカがやってきたタイミングで、シキ財閥の先代当主ローマンが訪問していたり、それを追跡してきた孫娘タバサと鉢合わせたりする一幕がありましたが。

ローマンの亡き妻カガリがハルの弟子で繋がりがあったことや、タバサに才能の輝きを見たことでいつも通りの交流をすることになってはいましたね。

 

ただ、ローマンの息子である現財閥当主は、ハルのことについてなどや家族について何も知らず。暗躍してる勢力の介入もあって、ちょっと暴走することにはなっていましたけど。

ハルや彼の弟子たちの実力は信頼できるので、たいていのトラブルは安心してみてられますね。

……今回の一件でハルが口走った単語とかを見るに、敵対勢力にも重い背景がありそうですし、油断は禁物っぽい感じもしますけど。

辺境都市の育成者 始まりの雷姫

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「ま、私はいくわ。でも死ぬ気はない。――まだ、しないといけないことがあるから」

 
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1月31日まで。

辺境都市の廃教会にはハルという青年が住んでいた。

彼は育成者だといい、今第一線で活躍している高名な冒険者の中にも彼に世話になったものは多かった。

レベッカもまたその一人。プロローグで竜を単独討伐してみせる実力を誇りますが……それは少し先のお話。

 

1巻メインの時間軸では、家を追い出された後伸び悩んで葛藤している時期の彼女がハルと出会うことで進んで行きます。

どうやらハルと繋がりがあるギルド職員であるエルミアが、手を回していたようで。

 

とんでもないアイテムをいくつも保持していること、人脈の広さがおかしい青年。

そんな相手が自分の気にしている部分に踏み込んできたものだから、レベッカは最初こそ不信感を覚えたりもしてますが。

その力を示したハルに、今の彼女の強さを認めてもらって、教えを受けることになります。

 

そうしてハルとの縁を得た彼女は、余裕も出て来て着実に強くなって。

以前のレベッカは、エルミアが『捨て猫』と称していたみたいですし、張り詰め過ぎていたのは確かでしょう。

ハルは弟子に慕われてるのも分かるいい人ではありましたけど……色々と秘密を抱えているようですし、シリーズではその辺りにも踏み込んでいくことになるんですかね。



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