気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

進行諸島

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~5

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「このパーティー、バケモノしかいねえ……」

 

メルキアで暗躍していた魔族を撃退したマティアス。

戦闘中に察していましたが、それはあくまで兵隊に過ぎず遠方から作戦を授けている厄介な魔族がいたわけです。

……そこで転んでもただでは起きないのがマティアスなんですが。遠方にいるとは言え通信魔術で繋がっていた以上、本体の魔力も存在する、と。

その情報を確保し、前世で作った大規模探査装置を使って居場所を探る事を決意。

 

面倒なのが王国とあまり繋がりのない隣国の領地に、その装置があったことでしょうか。

一応国王に話を通して、諸々の書類をもらったことで出国などはスムーズに済みましたけど。

隣国のギルドで改めて活動しランクアップして、それをもって装置のある危険地帯への侵入許可をもらおうとした、と。

討伐依頼の数をこなせばランク上げてくれる、という仕組みのある場所で良かったですねぇ。

 

それはマティアス達も目的達成のためにショートカットできた、と言う意味でもそうですし……。

昇格試験の対象となったエリアに、マティアス達でもなければ対処できないだろう爆弾が存在した、と言う意味で隣国側からしても正直ありがたい展開だったことでしょう。

本当に爆発してしまったせいで素材があまり確保できず、Sランク冒険者との戦闘、というややこしい一幕を挟む必要が生じたりもしてましたが。

前評判のわりにギルアス、戦闘には真面目というか。実力はしっかり認めてくれたから、マティアスとしてはそこまで手までもなさそうでしたけどね。

 

……いざ目的地付近に近づいたら、またしても魔族の暗躍を察知する当たり、マティアス達どういう引きしてるんだ。それだけ魔族が浸透作戦をあちこちでやってる、という表れなのかもしれませんが。よく人類生き延びてるな……。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~4

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「なんて言われていたんだ?」

「間違っても、マティアス様を敵に回すなと」

 

鍛錬の為に学校を辞し、ダンジョンに挑む事を決めたマティアス。

ルリイ達に聞いてみたところ、この時代の頼りない戦力でダンジョンの近くに街を作ったという話で……。

マティアスじゃないですけど、この国よく今まで滅びてなかったなってちょっと思ってしまった。

層の数がマティアス目線だと「せいぜい三桁」ってことですけど、今の時代の最新到達層、もう忘れたかい……? 

 

平原の魔物を盛大に狩ったマティアス達。

第二学園の激変に対応するべく準備したギルドもお手上げの素材を並べることになってしまって……マティアスの教えによって、成長著しい第二学園の方に話を持っていくことに。

第二学園の校長は、マティアスのパーティー3人にも彼と同じ『特殊特待生』という「在籍はしてるけど、出席義務はない」という特別扱いにすることを提案して。

ルリイが迷わず手を挙げたの、良かったですね。まぁマティアスの傍の方が成長できる、というのも間違いないですけど。

 

マティアスの教えを間近で受けて、この世界の常識からするととびぬけた実力者になっているルリイ達ですが。

それでもここ最近の激動の中での変化なのは間違いなく。今までの常識が抜けきってないんですよねぇ。

迷宮都市メルキアに向かうにあたって、直線で突っ切ればマティアス達の足で一日でつけるけれど、危険な魔物が住む森があって迂回するから時間がかかると言い出してたの、なんか笑えましたね。

 

その話聞いて逆にマティアス乗り気になったし。入ってみたら魔力抑えられないイリスを恐れて小物が近づいてこなかったり。この4人の旅路は、本当に話題に事欠きませんねぇ。

森を踏破して足を踏み入れたメルキアでも、陰謀が張り巡らされていましたからね……。ただ、並大抵の魔族なら的じゃないし。権力的な意味でもマティアスは国王と連絡が取れるしで、障害が障害にならないのが流石としか言えない。


失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~2

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「あの…入試に何かおかしなところがあった訳では…」

「おかしいのはお前自身だ」

 

マティアスの父親がかつて剣技の試験で2度試験官をぶちのめして、10点満点のところ30点をもらって合格した、というように。

実力主義を謳う第二学園は結構柔軟な対応をしてくれるんですよね。……とはいえ、50t年満点の試験で257点取ってるのはいっそバグでしょ。

マティアス自身ですら「何だこれ誤植か?」とか言ってましたし。それだけ常識外れのことしたんだよ、自覚しな……。

 

その異質さを認めた校長は、排除するような愚は犯さず。

何か秘密があると気付きつつも追求もしないで、むしろ力を貸してほしいと頭を下げられるところは好感が持てますね。

話を聞いて、魔法技術の衰退には何者かの意図があると再確認したマティアスは、面白そうな話だし、暗躍してる輩にも会えるかもと提案を受諾して。

 

自分が目的達成のために歩んでいる途中で、人類が危機に直面するのは望ましくないっていう、利己的な部分もありましたけど。

まぁそもそもが自分の夢のために転生までするような御仁だからなぁ。なんだかんだ知識の伝授には協力的なので、そこはありがたい。

マティアスの無詠唱魔法の派手な実演のあと、ガイザル先生の実践を見ると大分コミカルでしたけど、あれですら今の時代では凄い実績みたいですしね。

 

試験前に知り合ったルリイとアルマとパーティーを組んでダンジョンに挑んだり、少女2人にも惜しみなく知識を与えて常識をぶっ壊していったり。

相変わらず自分の道を突き進むマティアスが面白い。

戦闘を望んで第一紋を手放したマティに対し、ルリイは逆に戦闘よりも付与がしたくて第一紋を喜んでいたりしますし、受け取り方はそれぞれですねぇ。

付与が絡んだときのルリイ、分かりやすく目が輝いてたりテンション高かったりして可愛かったです。

 

巻末SSは『最強賢者、買い出しに行く』。

ダンジョン探索用の装備を買いに行ったマティアスたちの話。彼の知識で対処できる部分も多いけど、ルリイに頼るところもあって、良いパーティーになりそう。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~

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「わかったよ 僕に任せて」

 

3つの世界を滅ぼした最強と謳われる竜を、27秒で倒してなお不足を感じていた最強の賢者。

彼の目標は宇宙に住むより強大な魔物たちと戦うことだったが……魔法を使うのに必要な紋章が、本来戦闘に不向きとされる第一紋だったために限界を実感して。

生まれた時に決まるから変更不可な紋章を、転生することによって変えてしまおうと考えて実行できてしまうの、恐ろしいな……。

 

そして実際に成し遂げて、当人の嗜好に合致する第四紋を一度の転生で引き当てて。

マティアスとして新たな生を送ることになった主人公ですが……前世の彼が生きたころに比べて、転生後の時代は多くの知識が失伝して、紋章ごとの扱いもかなり変貌していた。

 

マティアス念願の第四紋は、射程が短い代わりに火力が出る近距離戦闘に特化した紋章でしたが……今世の常識においては「失格紋」と侮られるものだった。

当人はそんなこと関係ないとばかりに、自分のやりたいことをして。不遇をかこっていた長兄レイクの魔法技術を伸ばしたり、天災級の魔物を蹴散らしたり、誰もが驚くような付与魔法を成功させたり、自由で縛られないからサクサク読めて良いですね。

 

巻末SSは『最強賢者、キャンプする』。

合格発表後のレクリエーション的に開かれたキャンプ訓練で、魔物狩りをしてましたが。手加減するように校長から直々に言われてるマティ、面白いな……正しい判断ですけど。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~3

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「ああいう魔物は普通、倒してもロクに素材が取れないんだ。でもああやって安定させてやれば、素材が取れる。どうせ倒すなら、そっちのほうがいいだろ?」

(略)

「あ。倒せるのは最初から前提条件なんですね……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

魔族が命と引き換えに残した魔法。魔物を大量発生させて王都を襲撃させようという大掛かりな工作。

それもマティアスにかかれば魔石や素材がたくさん手に入るチャンスになるんだから、なんというか桁違い過ぎて笑うしかない。

 

魔物の襲来に備えた特訓や準備が進む傍ら、学園行事は恙なく行われて文化祭とかやってましたが。そんなタイミングか……? この辺りまでWEB版で読んでた気がするんですが、料理パートあったっけな……。私の記憶は割とガバガバなので自信はない。

第二学園は実力主義と言うこともあって、マティアスの無詠唱を取り入れるのにもためらいがありませんでしたが。

 

第一学園は、魔族によって歪められた定義で増長していた栄光紋の人々が多く、方針転換に対しては抵抗が激しいとかで。

最終的には、国王の指示に背いた学園長を排除した上で従わせる、という力技を取ってましたが。国王陛下がこっち側だから取れる技ですなー。

 

で、実際作戦を実行して。魔族の襲撃とかもありましたが、準備期間があったので割と危なげなく対処できていた印象。

アルマとルリイだけでもある程度対処できるようになってるのは驚き。スキルアップの速度が速すぎるのよ……。

魔物襲撃を撃退した所で今回は終了。この騒動の影響が残ってそうだから、大きめの迷宮に向かおうとするようですけど、まーた騒動巻き起こすんだろうなぁ。

 

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~2

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「悪いが、次に死ぬのは少なくとも千年先の予定なんでね。死に方を決めるにはちょっと早いかな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

学院に潜り込んでいた人類の敵・魔族を撃退したマティアス。詠唱という非効率なシステムを広めたのも彼らだろうと推測していましたが。

実際、国の中枢にも潜り込んでいたり、諜報用の魔法仕込まれたりしてましたから間違ってはなさそうな雰囲気。

 

魔族に対抗できる実力・知識を持った存在が居ることが、敵に筒抜けになって。

先んじて叩きに来るのが賢いはずですけど、足並みを揃えられない辺り敵としての格が低い。……まぁまとまって来ようとも、マティアス相手に善戦できる未来があまり見えませんけどね……。

 

突然現れた実力者で、今は失われている知識をもったマティアスって、正直かなり怪しいと思いますけど。魔族を撃退したこととかもあるからか、第二学園のトップや国王陛下からの評価が高いのは良いですね。

 

対抗策として用いる結界に必要な資材を探すためにダンジョンに踏み込んで、パーティーメンバーの底上げも図ってましたが。どんどんルリイやアルマもどんどん常識はずれになっていって笑えます。

ダンジョンの壁を壊して金属採集してる挿絵とか、凄い楽しそうでしたし。

 

敵の所在に辺りを付けた後、マティアスが移動手段を確保しに行ってましたが……前世時代からの知り合いな龍を足代わりにしようとか、スケールがデカいというかなんというか。

別の場面では『異常なのはいつものことだから、放っておいてください』とか言われるだけの実績を、いくつ積み立てる気なんでしょうね……。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~

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「もちろん本気だ。この紋章での付与なんて、たかが知れてるからな。ちゃんとした第一紋……いや栄光紋の熟練付与師なら、魔法の十や二十はまとめて付与できるよな?」

(略)

「いや無理だが」

 

元はなろうからの書籍化ですが、書籍化作業の忙しなさとかの兼ね合いで掲載取り下げされた作品ですね。

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

 

魔法が存在する世界。人々の適正は、手に現れる紋章で区別されていた。

生産向き、威力特化、連射特化、近距離特化の4種類。それぞれに特性があり、生産向きは初期状態のスペックは高いものの成長率が低く、他の3種に抜かれていくとかがあるようで。

 

その生産向きの紋章で、世界最強クラスの実力になった賢者。彼は、外宇宙にいる強大な魔物に挑みたかったが、今のままでは無理だと判断。三つの国を滅ぼした龍を二十七秒で滅ぼしておきながら、ダメだというあたり目標が高すぎる……。

そして紋章を後天的に変更する方法もないため、一度死に生まれ変わる事で紋章を変えようとするチャレンジをすることに。思い切りも良すぎる。

 

転生には成功し、六歳になった時点で前世の記憶を取り戻した主人公でしたが。

しかし、そこに至るまで長い年月が過ぎ去っており……さらには、魔法技術が不自然なほどに衰退していた。

「前世では常識の様に広まっていた知識」も今世では解析されていない命題になってしまって居たり、世知辛い部分はありますが。

 

これ主人公がマティアスなせいで、失われた常識パートと、最強の賢者故にぶっ飛んだ彼の知識という二重のツッコミ要素が登場してて周囲の人々は大変そうですよね。

兄に魔法の才能がありそうだと思った時に「数百年も修行を積めば」と当然のように考えてる辺り、マティアスの知識大分歪だと思うんですよ……。

前世ではボッチだった彼が友人を作ったり、知識を広めて底上げを図ろうとしたりしてるのはいいんじゃないでしょうか。


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