気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

道草家守

悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 2 追放後も推しのために悪党として支援します!

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「俺にも、あなたをもう少し堪能させてください」

「た、堪能って何ですか。私が堪能するならともかく、あなたがする要素がどこに」

「好いた人の顔は眺めたいものなんでしょう。あなたもよく言ってるじゃないですか」

 

好きなゲームの世界の悪役令嬢エルディアに転生した主人公。

悲劇を回避しようとしても強制的に発生するイベントなどもあり、そんな中で彼女はできる範囲で拾い上げられるものを拾い、ストーリーの本筋を外さない程度に悪役として追放されたわけですが。

 

ちゃんと次の活動が滞りなくできるように準備してる当たりが抜かりないですよね。まぁ、1巻では予期せぬタイミング従者になったアルバートのイベントが進行して戸惑ったりもしてたんですが。

彼の想いを聞いて、両想いだと自覚したけど推しとしての自任が強すぎて、まだ関係について問われたときに「推しとヲタク!」って返しちゃうの、もうちょっと頑張りましょう感がある。

 

シナリオ展開を知っているエルディアは、故郷の王が実施している危険な実験についても知っていたわけですが……強制イベントの存在を知ってるのもあってか、勇者君達に解決を任せるスタンスで。

それはそれとして推しの活動は知りたいから、接点のある商人と交流して情報を仕入れたり。その手がかりを得るイベントを眺めるために、映像機器を用意したりと周到です。

しばらくは観察で済むはずだったのが、なぜかイベントとは違う展開になってしまって。

シナリオを外れる行動をとったのがNPCだったこともあり、真意を探る展開から始まったわけですが……。

 

いざそのNPCと対面してみたら、エルディアに対して「プレイヤー」と発言して。

さらにイベントでの反応以外にも、本来繋がらないはずのキャラクターと行動を共にしているなどの変化が起きていて。けれど、エルディアの従者であるアルバート達に反応を示さなかったから、彼自身がプレイヤーではない。

どうにも混乱する状況の中で、オタクとしての自分を曲げず突進していくエルディアはさすがすぎましたね……。

とは言えこの一件で明らかになったエルディア以外の「プレイヤーを名乗る人物」の存在は気がかりですなー。

悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪役として支援します

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「エルア様こそ、よろしいのですか。今まであなたがどれほどあの恩知らずどもの手助けをしてきたのか、誰にも知られないまま姿を消すことになるんですよ」

「当たり前でしょ? 私は推しが幸せになってくれるんなら、それ以上のご褒美はないわ!」

 

推しの為なら課金を厭わないタイプのオタクだった、主人公。

彼女は好きだったソシャゲの悪役令嬢エルディア・ユクレールに転生して。

自分が起こす事件を解決していくことで、メインキャラの勇者や聖女が成長することを知っていた彼女は、「推しの活躍を見るため」悪役として活動することを決めて。

とは言えいつも予定通りに行ったわけでもなく。最推しの暗殺者キャラ、アルバートの幼少期の姿を見たときに、救わずにはいられなかったり。

 

他にも勇者の村が滅びるなどの悲劇を回避しようと試みたり、エルディア自身が実行犯となる事件現場に行かなかったりしたのに、村は滅び他の誰かによって事件は起こされた。

シナリオの強制力が働いてイベントを押し付けてくる一方で、ゲーム時代には存在した技術がなかったりするなどチグハグな世界になってるんですよね。

なのでエルディアは、推しの活躍やイベントスチルを見たいがために、別名義で商会をつくって技術革新をする一方で、悪役としての振る舞いもして主要キャラの成長も促してきたわけです。

 

そしてついにシナリオ通り、婚約破棄されて表舞台から退場することができたわけですが。

……それも想定内だったので、別名義で動かしてた商会のトップに座って、エルアという偽名で自由に推し活動してるので凄く生き生きしてますね。

 

本来は暗殺者として活動し聖女たちに救われるはずだったアルバートは、エルディアの執事としてついてきちゃうし。

なぜか勇者や聖女に懐かれていて、婚約破棄後のエルディアを助けようと動いたりと、エルディアの知るシナリオからは乖離しそうでしていない、ぎりぎりのバランスでシナリオ進行してる感。

まぁ主要キャラには敵わないと自覚してるエルディアも、自己研鑽を怠ってないみたいですしこの勢いのまま多くを救ってくれそうだと思えるので、応援したくなる作品でしたね。
定期的に推しが尊くて悲鳴を上げる重度なオタク主人公ではありますが、「推し」に対して素直で見てて面白い主人公でした。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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