気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

遠坂あさぎ

古き掟の魔法騎士

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「騎士とは、強い戦士を指す言葉じゃない。生き様だ。騎士たらんと己を律し、意思を貫き続ける限り、そいつは立派な騎士だ」

「…………」

「むろん、騎士は弱き者には務まらない。騎士の――“その剣は弱きを助ける”。騎士が戦士として強くあることも重要なことだ。だから、まずは剣を捨てろ。自身を鍛えろ」

 

作中最新時系列より、1千年の昔。今なお語り継がれる英雄達が群雄割拠した、輝かしき伝説の時代。

その時を生きた騎士の一人がシド。伝説時代最強とすら称えられたが……数々の悪名もまた伝わり《野蛮人》シド卿とすら呼ばれ、使えていた主である聖王アルスルに誅されて最期を迎えたとされるとか。

 

……ただプロローグだったり、今も王家に伝わっていた伝承と言い、アルスルとシドの間には今に伝わる絆が確かにあったようですけどね。

1000年後の未来、最後の王族として追われていたアルヴィンは、伝承に従いシドの墓に血を捧げ、彼を復活させることにした。

追手として派遣された暗黒騎士を、復活したシドは容易く撃退してくれて。

ただアルヴィンに味方したのは、どことも知れぬ場所で主であるアルスルに会い、託されたから。主の命は聞くけど、アルヴィンを新たな主に認めたわけではなく……。

 

その上で、アルヴィンの騎士としての振る舞いはしっかりするし、アルヴィンのクラスメイトへの指導も真面目にやりはするんですよね。

ただ《野蛮人》という呼び名から警戒する相手へ、訂正するようなこともないし何かしら含むところあるんでしょうけど。

伝説時代の騎士からすると、今の時代の騎士は頼りなかった。妖精剣という武器の性能に頼りすぎていて、自分自身を磨いていない上に……かつては当たり前のように使われていたウィルという技法が失伝していたからだった。

 

今の常識と違う教えをするシドへの反発だったり、公爵家が政争にかまけていたりと問題も多かったですけど。

その実力で多くの障害を蹴散らしてくれたのは、素直に格好良かったと思います。

豚のレバーは加熱しろ

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しかしもちろん、ここでジェスを死なせるわけにはいかない。

〈さあジェス、最後の一勝負だ。死ぬ気で生きるぞ〉

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、331日まで! ギリギリ滑り込んで読んだ。

まず遠坂あさぎ先生のイラストが可愛くていいですね。豚もいい感じにデフォルメされてて微笑ましく見える。中身がアレだけど。

 

主人公は豚レバーを生で食った後、腹痛を覚え視界が真っ暗になり……気が付いたら、異世界で豚になっていた。

そんな彼を保護してくれたのは、イェスマと呼ばれる心を読む力を持った種族の、心優しい少女だった。

名前をジェス。彼女は、名家の使用人として勤めていたが、種族の定めである旅に出る準備をしていて。

 

主人公は、縁もあってジェスの旅に同行する事に。

ジェスの目的地に、豚になってしまった彼を人間に戻す術があるかもしれない、と言う理由もありましたけど。

旅の途中で、イェスマと呼ばれる種族の扱いや、イェスマ狩りとかいう悪党の存在を知って。

 

危険が多い旅の中で、少しずつ知識や人の助けを得て、目的地に近づいていく様子は中々良かったですね。

イェスマ周りのこの世界の風習については、過去に起きた事件の影響があるとはいえ、今の子らにまで呪いを背負わせるようなものでいい気分はしませんでしたが。

王様の立場からすれば、そういう判断もありなんだろうなぁ、とは思いました。外野から見ている分にはどうにも歪に思えるので、いつか破綻しそうにも感じましたけど。

 

豚は豚であるがため、戦闘能力とかはほとんどないですけど。

頭を回して罠を察知したり、ジェスの為に身を張る覚悟を持って居たり、中々に格好いい豚でした。

……事件が起きていないパートだと、じっと足を見たりしてて、性癖に正直な部分もありましたが。割と好きなキャラでしたね。

エピローグで出された情報とかも、結構気になる感じだったので、機会を見つけてシリーズ追いたくなりました。


聖剣学院の魔剣使い2

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「――我が〈王国〉に手を出した罪、贖って貰うぞ」

 

1000年の時を超え転生した魔王レオニス。

今の時代で得た配下を指導しつつ、自分でも情報収集を始めて。

権限がない書庫に入ろうとして止められて、レギーナの助力を得たりしてましたが。

彼女も色々背負ってるんだなぁ、と言う感じ。

 

それを言ったら咲那の隠し玉も不穏な気配しかしませんし、ヴォイドなんてものと戦い続けて来た人々の重さを感じた。

先の騒動の慰問を兼ねて、第四王女が来訪する事になりましたが。

王女を狙った勢力によるテロ行為まで発生。裏でテロを煽った輩までいて、面倒事の種が尽きませんな。

 

いろんな思惑の中戦っているのを、レオニスが「俺の王国に手を出すな!」と一蹴してくれるのは分かりやすく爽快でいいですね。

もう事情があるのは結構ばれて来てるし、早々に事情を明かして味方増やしてもいいのでは。彼が魔王になった経緯と言うのも、なんか厄ネタの臭いしますしね……情報共有大事よ。

さて、レオニスの影の中にいるというもう一人が出てくるのが先か、事情を打ち明けるのが先か。コミカライズも決定したそうですし、順調に刊行続けて欲しいですねー。


レベル0の魔王様、異世界で冒険者を始めます 史上最強の新人が誕生しました

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「いまこそ見せてやろう、魔王イシュヴァルト・アースレイの本気をな――」

 

暗黒大陸に君臨した魔王イシュト。

勇者に討伐された彼が次に目覚めたのは、見知らぬ場所、見知らぬ戦場で。

かつての力をそのまま振るう事が出来たので、ドラゴンを素手で討伐するという荒業を披露。

討たれた反動か記憶が曖昧な部分もあり、戦闘中だった冒険者たちの保護を受け、自分も冒険者となることに。

 

元魔王としては冒険者という身分に身をやつすことは、中々の屈辱だったようですが。

日々の糧を稼ぐ必要もあるため渋々受け入れて。

養成学校に通えば、たまたま魔獣の群れと出くわして一蹴。一日で卒業という前代未聞の成果を上げたり。

由緒正しい神木を味方が傷つけたら、魔力を注ぎ込んで復活させたり。

 

他にも、ステータス表示の魔法がある世界で、使用者の力量を遥かに超えたせいで、本来レベル1スタートのハズが0、数値はカンスト、スキルは文字化けと異常事態のオンパレード。

タイトルからも分かる通り、主人公最強もののお約束を踏襲して、問題がおきてもイシュトが思い切りよく解決してくれるのでサクサク読めます。

 

好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件2

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「選ぶとか選ばれるじゃないよ。ずっと桐崎くんだけをみているから」

 

コミカライズが決定したそうで、なかなか好調なんですかね。

ひょんなことから好感度が見えるようになったしまった主人公が、ついに恋人関係になって。

まだまだぎこちない部分もありますが、概ね糖度高めの進行で満足。

遠坂あさぎ先生のイラストが美麗で、癒されますねー。

 

好感度が見えるままで、さらにテンションのバロメーターまで見えるようになって。

見えないものが見えるせいで、それに振り回されているような感じでもありましたが。

九条さんの方の矢印が桐崎しか向いてないから、まぁ、お幸せにと言うか。

友人たちとの交流があったり、他の恋の話が間に入ったりと、1巻の時はちょっと他のキャラ多いかなー、と思ってたんですが。

こうやってイベントをこなしてる様子を見ると、上手いこと配置されてたんだなーとちょっと関心。
順調に恋人らしくなってて、いいぞもっとやれみたいな感じでした。



聖剣学院の魔剣使い

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「――貴様は、打ち滅ぼすべき敵だ」

 

『精霊使いの剣舞』の著者が送る新作。

最強の魔王は勇者たちに倒される前に、自らを封印し1000年後に復活。

しかし、天性の秘宝が上手くいかなかったのか、10歳の少年の姿に戻っていて。

封印されていた遺跡を探索していた少女たちに救助されていましたが。

 

知識の断絶や、かつては存在しなかった敵対種「ヴォイド」や、今を生きる人類が扱う武器「聖剣」など変化は著しいものがあって。

表層を取り繕いながら情報を集めたり、発見者の少女に事情を打ち明けて共犯者にしたり。

最初こそ能力を隠そうとするつもりも散見されましたが。

終盤、大規模な襲撃があってかなり派手に失われたはずの魔術を行使したりして、この後の言い訳大変そう。

状況が変わりすぎているので、事情を知ってる相手を増やした方が、動きやすくはなりそうですけどね。

 

ラノベらしいラノベと言いますか。

あらすじから想像できる通りの世界観を描いていて、面白かったんですが。

難をあげるとするなら、情報量が多いってとこですかね。

魔王時代、勇者に「貴様までが人の身を捨て、神々の使徒に堕するとは」とか零してる辺り、一概に勇者をたたえられなさそう、というか。

レオニス自身に出来る事が多すぎるので、それの説明。変化した今の時代の事情。キャラクターも多いので、薄味になってる場面もあったかなぁ。
伏線が多いから次回以降に期待が持てる、ってことの裏返しでもあるんですが。




好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件

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「彼女……できてるかな?」

「う、うん!」

 

ピンクの蚊にさされて、他人の自分に対する好感度が見えるようになった冬馬。

なぜが学園で美少女四天王と呼ばれている一人、九条桃華の好感度がカンスト状態で。

とまぁ、タイトルに全てが詰まってる系ラブコメ。

しかしそれを真面目に研究していた施設ってなんなんだ……良く予算降りたな。

好感度が見えるとか普通信じないだろとツッコミ入れてしまった。

 

最初は接点がなく、友人たちに背中を押されつつ少しずつ距離を詰めていくのが良かったですねー。

もう主人公に一途なんだと分かってるんだから、変に他の女子のシーンを入れずに一直線で言ってほしかったような気もしますが。

じれったい距離感を楽しみたい人にはいいんじゃないですかね。

カクヨム書籍化作品なので、気になる人はまずそちらに行くのもアリかと。



女神の勇者を倒すゲスな方法6 なんと、我と結婚したいと申すか!?

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「シンイチお兄さんは、いなくならないですよね?」

(略)

「俺は死ぬまで、リノちゃんの側にいるよ」

 

勇者を生み出し歪んだ形で力をつけていた女神教のトップ。

女神そのものを邪神と偽り、打破したゲス参謀。

御伽噺なら悪者倒してめでたしめでたしですが、現実は続いていくわけで。

女神教も権力者が離れていったり、支配力が弱まったおかげで一部で戦争の気配がしたりと色々不穏。

 

けれど、シンイチはそうした動きが出てくることも読み、手を打っていた。

いや、本当参謀として恥じない働きしてますよね、彼。

概ね戦法として間違ってない筈なのに、所々のリアクションがゲスなせいでゲス度強調されている感じがあります。

 

女神教の今後について。アリアンの母親の事。

リノの友人問題。人と魔族の関係。竜たちについて。

これまでに登場したキャラほとんど出して、これからの道筋を示してくれていました。

この後も、色々とトラブルは起きるでしょうけど、陣営厚くなりましたし、乗り切ってくれると信じられる感じでいいエピローグになっていました。

新作が同時発売してて、そっちはまだ読めてないのですが、結構作風好きなので楽しみです。



女神の勇者を倒すゲスな方法5 そして日常へ……

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「おっと誤解するなよ。リノちゃんの仲直りしようって言葉も、俺の罪滅ぼししろって言葉も嘘じゃない」

 

女神の襲撃を受け、魔王の機転により窮地から脱した真一たち。

最後に打たれた手は真一のトラウマを刺激し、魔界に来ても沈んだ状態でしたが・・・・・・・

それでも、ちゃんと頭を働かせて、自分の望まぬ結末でも見据えた様子は、立派なものだったと思います。

……シリアスモード抜けたら最終的にゲス参謀として策を練るわけですけどね。ギャップがすごい。

 

エレゾニアに対する考察を進め、アリアンの父親と思しき赤き竜の下で真実を教えてもらった。

古代文明に対する考察が概ね当たっていた、というか。真一、本当頭の巡りいいよな……

勇者システムを作り、自身を女神と偽ったエレゾニア。

その鎧のはがし方が、うん、まぁ……女神の自業自得って面もありますが、罠を仕掛けてから行くあたり周到です。

 

これにてシリーズ完結。

後日談をもう1冊出してくれるそうなので、期待して待ちます。

しかしまぁ、後日談まで出せるってことは、ネタがあるってのもそうですが売れてたんだなぁ……とか考えてしまってちょっと世知辛い。



女神の勇者を倒すゲスな方法4 お気の毒ですが変人は増えてしまいました

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(女神エレゾニア。貴様だけはどんな手を使おうとも、必ず滅ぼしてやる!)

 

色々と策を練り、女神教との停戦を成し遂げた真一。

その停戦期間を活かして、女神そのものについて調べていきますが……

リノ達がついて行ったのに気が付いたサンクティーヌが、直後真一たちを追いかけているらしく、旅人から噂が聞こえてきたり。

5日に一度は『瞬間移動』で帰っているのに愛娘がそばにいないことで魔王が日に日にやつれていったりと、ネタには事欠かない状況になっていますが。

 

(疲れたら『治癒』、眠くなったら『覚醒』、死んでも女神さまのお力で『死者蘇生』をされて二十四時間働き続けるというのは、この歳だと中々に厳しいものがありましたね)

(ブラック企業ってレベルじゃねえぞ)

みたいな会話が女神教の貴腐人と真一の間で交わされていましたが……いや本当にブラック企業どころの騒ぎじゃねーぞ。

女神教、腐りきってるから打倒したほうがいいとかを超えて、一度本気で体制とかぶち壊した方がいいのでは……

 

いやまぁ、女神教の真のトップの女神さまがアレだからな……

かつて女神が破壊を命じたという「エルフの墓所」という存在をしった真一たちは、そこに近づいて。

色々と女神教の真実に近い情報を得ていた感じがしますが……同時に女神にも気取られてしまっていて。

かなり危機的な状況に陥ってましたが、魔王の機転で真一たちは無事でしたが……女神直々に出てこられたとなると、へt内時間もかけていられないような感じですけど。

遂に登場したリノの母が、状況を打破する助けとなってくれればいいんですが、どうなるやら。



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