「よかった、お兄さんに嫌われちゃったら、悲しくて死んじゃうところでした」
「それは俺も死んじゃうな」
人間側の理解者を得て、聖女が味方について、とかなり状況がマシになってきた魔王陣営。
この機を逃さずに、女神教の中枢に打撃を与えるべく聖都にシンイチたちが忍び込んで情報収集したりしていました。
その情報を活かし、枢機卿に近づき、交渉したりもしていました。いや、シンイチが本当大活躍ですな。
途中途中で、相変わらずゲスいな……って場面ありましたが。
しかしまぁ、女神教も真っ黒ですなー。
勇者は死なない。死んでも復活する。なら、その勇者を撃退するには心を折るしかない。
シンイチはそれでも戦う気力を失う方向でしたが……
女神教ではさらにえげつなく、生きる気力を失うまで拷問を続け、監禁するという手法がとられていたとか。
専用設備が作られている時点で、相当ヤバいだろ……
交渉が上手く進んでいるかと思いきや、その設備に放り込まれていたヒューブがしぶとく蘇ってきて。
新たな力まで獲得して、勇者軍団を率いて魔王城に侵攻してきます。
シンイチはまた色々と知恵を巡らせて、それを撃退していましたが……女神教も相当でしたが、女神そのものに対する不信を募らせて。
勇者というシステムを破壊するために動こうと、方針を定めていました。
実際ヒューブに力を与え、失敗したら始末するって言うやり口見るに、人類の味方ではなさそうですしね……上手くいってほしいものですが、さて。