「其方が正しいと思う道を進めばいい ……少なくとも余の知るメグレズとはそういう男だった それに余は負けたとはいえあの戦いを恥じても悔いてもおらぬ」
暴走していた十二星天の一人アリエスを叩きのめし、主の帰還を認めさせたルファス。
かつて最初に仲間にしたアリエスが、改めて配下を集める旅でも初めに同行することになる展開は熱い。
……存在感の薄いディーナ相手に、「驚きました! あそこから移動できたんですね!」とか言って、コントみたいなやり取りしてるところは笑えた。
原作でも散々な扱い受けてる敵キャラ七曜のマルスが、格好つけて長文台詞喋ってるところを、五月蠅いとシンプルに殴り飛ばすコマがやっぱり面白いですね。
いやあれは確かに五月蠅いよ……。
かつて自分を裏切った英雄の一人とも再会したルファスでしたが……彼は異世界ゲーマーな自分と違い、この世界で生きている存在だと突きつけられることになってもいました。
召喚されたときから、ゲーマーな彼が丁寧にしゃべろうとしても覇王フィルターかかって、威圧感のある物言いになってましたが。
こんな状況でも『ルファス』として適切な言葉かけられるのは便利ですねー。
その助言を受けてメグレズも、かつて夢みていたころの自分を多少なり取り戻せたみたいですし。
次なる目標は、覇王ルファスを慕う人々が作り上げた「黒翼の王墓」という場所を守っている十二星天リーブラの回収。
現在の人類は結構追い込まれていて、ルファスの墓に残された覇王時代の装備は喉から手が出るほど欲しい。だから、ルファスが使わないものだけでも残しておいてほしいとお願いされてましたが。
……実際、武器を求めて挑んだ戦力が何度もリーブラに蹴散らされてもいるみたいですし、随分な窮地だったんだなぁという感じがある。
王墓の警備としてルファス謹製のゴーレムが配備されていて、主ルファスには手を出してこないけど、忘れ去られてるディーナが追われてるのはいつものノリですね。
リーブラとの再会と合流までパパっと解決してテンポよく進んでました。
小さな絵でしたけど光り物によわくてそわそわしてるルファスの姿みられたのも微笑ましくて良し。