気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

金色のガッシュ!!

完全版 金色のガッシュ!!16

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(だからよ…今度は…オレ達が、お前を助ける番だ…)

(略)

(さ、もう一ふんばりだぜ…ガッシュ…)

 

LEVEL.304LEVEL.323」を収録した、完全版最終巻。

最終決戦に赴くためにガッシュ達が「では、行ってくるのだ」と飛行機に乗り込む「LEVEL.304 出発」からクリア編の解決と、王を決めるための最後の戦いまで盛り込んでいる満足度の高い一冊でしたね。

アポロ、ナゾナゾ博士が本が燃やされてもバックアップ存分にしてくれるの、良いですよね。これのお陰で清麿たちが戦いに専念できるわけですし。

事情を知って戦い続けていたからですけど、飛行機に乗り込む清麿たちを送る場所にリーンも来てて、そのくせ何も言わないのじわじわ来るな……。

 

キャンチョメの本を燃やしたように、クリアは完全体になる前でも超長距離狙撃の術が浸かる。一丸となって向かっては良い的なので、それぞれ修行していた地から分散して飛び込むことに。

ガッシュ達を囮にして、ティオの「盾」でやり過ごすための布陣でしたが……クリアの持っていたもう一つの力、バードレルゴに襲われることに。

巨大な鳥のような形状をした術が意思を持って襲ってくる、というとんでもない攻撃で、空の上では対処も難しい。

そんなガッシュ達をウマゴンが「シン・シュドルク」で駆けつけて助けてくれるの熱かったですね。サンビームさんが「我が腕に、彼奴を倒す覚えあり」って言うの凄い好きです。

ウマゴンも一人で戦うのではなく、最後ガッシュに助けてもらっているのが、良いコンビネーションだったと思います。

 

そしてウマゴンも合流し……長距離砲撃の術・ザレフェドーラにウマゴンの足とティオの盾で対抗することになるわけですが。

最終決戦前に恐怖を感じていたティオが「また明日」とガッシュと約束したことで、強くなって「私達の明日を作るんだから」とガッシュを最終決戦に無事に届けるために全力を尽くしてくれたの、とても良かったですね……。

ウマゴンもまた「シン」の術の反動に苦しみながらも、ガッシュを送り届けるため叶う限り全力で駆けてくれたの、頼もしかったです。

……こんな形で別れるのではなく、王の座をかけて真剣に戦いたかったとガッシュが涙するのも分かる別れではありましたけども。

 

ブラゴも修行で力を増して。ザレフェドーラの最後の足掻きを「ニューボルツ・シン・グラビレイ」で潰してくれたコマ、痛快でしたし。重力の使い方上手くなってるの、結構好きなんですよね。

ボルツ・グラビレイで相手だけではなく自分も吸い込まれることで近づいたり。ベルド・グラビレイで吸い込み切れない力を斥力で弾いたりする細かいコントロールが可能になってるところとか。「シン・バベルガ・グラビドン」というもう一つの「シン」の術も使えるようになってる当たり、ブラゴの成長度合い流石すぎますねぇ。

成長したガッシュ・ブラゴ両ペアの活躍により、クリアを追い込むことはできたわけですが……それによって完全体に覚醒してしまって。

 

打つ手がもうない、となったころでタイトルの「金色」回収してきたの、良すぎましたねぇ。その後のボーナスステージとでもいうべき最強術乱舞の展開、とても好きです。

金色の本に力を託しに来た魔物、ゼオンが「魔界に住む魔物を一つにした」と言ってるのを表すかのように、ロデュウとかゾフィスとかリオウとか、因縁の在る奴らもちゃんと力貸しに来てくれてるの良いですよねぇ。

そして見事クリアを打ち破り、ガッシュとブラゴが最後の2組となって。清麿の卒業式まで待ってもらって日常の区切りを迎えた上で、本当の最後の戦いするの良かったです。

 

最後の巻末ガッシュカフェは、前魔界の王ダウワン・ベルと魔本。魔本!?

オマケ時空だからこそダウワンが、パートナーだったウィリーに「また会えてうれしい」と言ってるコマ、涙浮かべてるの人間味がありますね。

千年王として在位するなかで大きな争いも3度経験してるそうですし、「一歩間違えば魔界は本当に滅んでいた」と魔本を追及して、魔本なりの回答を得られたのは良かったですかね。ゼオンに苛烈な教育をした顔ももってますが……まぁ最後にはゼオンも丸くなって、普通に話しかけてるから、終わりよければ良い、か……? ゼオンが許してるからな……。


完全版 金色のガッシュ!!15

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「ウヌ!! その想い、必ず私が王となり、叶えるのだ!!!」

 

LEVEL.283LEVEL.303」を収録。

残り10人となったところで、自在に転移できる魔物ゴームが現れ、アースが敗れることに。もとよりエリーは病気を患っていて、弱っていたとは言えアースの最大術を容易く破って彼らの本を燃やしてきたの、ヤバすぎる。

そんなゴームが、特権を利用して魔物を消そうとしているクリアとつるんでいるんだから、恐ろしすぎるんですよね……。

 

アース、色々背負いながら戦ってきたけれど、敗北を前にして「死」におびえるの年相応って感じがして良い。そんな彼とエリーの別れのやり取りで、「ガッシュがお前の想いを聞いて負けると思うか!?」とか出てくるのが、信頼関係が出来てて好きなんですよねぇ。

ゴームとそのパートナーがあまりに軽いノリで蹴散らしに来てるのが、若干のノイズではありますけど。

……終盤のゴームへ説教してる場面を見るに、一応パートナーも敢えて軽くふるまっている部分もあるみたいでしたけどね。

エリーとアースが信じた通り、ガッシュがゴームとゴームが組んでる強い魔物の存在を聞いても「必ず王になる」と叫んでくれるの熱くて好きです。

 

アースが消えたことを察知したアシュロンがやってきて情報交換をすることになってましたが。フィンランドからフランスでの戦闘に気付いて、さらに駆けつけられるアシュロン凄すぎる。

ブラゴもたった20秒の戦闘でボロボロにされるくらい、クリア圧倒的ですからね……。

ここまで追い込まれたブラゴが覚醒した呪文が「ニューボルツ・マ・グラビレイ」で、間に「・マ・」が入る呪文が、それだけ強いと考えるとキッドが消える間際に会得してた「ミコルオ・マ・ゼガルガ」ってあの時点で考えるとかなり強い術だったのでは……?

 

アシュロン、「みんなが仲良くできる魔界」を目指していた善性の人物であり……ファウードの存在も当然感知していたものの、クリアの存在を知って生き延びていた自分はクリアから目を離せないと堪えていた、みたいなシーンも差し込まれていて。

終盤で少しの時間交流し、共闘しただけの仲ではありましたけど実に良いキャラでしたね。

「シン」の術に覚醒していたアシュロンすら、クリアを倒せなかったのは痛かったですが。かなりの手傷を負わせて時間を稼ぐことには成功。

騒動を察知したデュフォーがやってきて、各々の力の伸ばし方を教えてくれたのとか、ガッシュの軌跡が無駄になってないのが良かったです。

 

ティオとシェリーが常識的なコト聞いて「お前、頭が悪いな」とデュフォーに言われ、キャンチョメが良い意見を出したことで「この2人より賢いな」と言われてるコマのそれぞれのリアクションが笑えて好きです。

 

デュフォーの指導で一番最初に成果が出たキャンチョメが、「化ける力」を使いこなせるようになったのは良かったですけど……強い力を得て少し変わってしまって。

それをフォルゴレがしっかり止めてくれたのは、良かったですね。しれっと最後の10人になるまでパピプリオが生き残っていたの、面白かったですけど。

覚醒したキャンチョメとパピプリオの本は、クリアの遠距離攻撃で燃やされてしまうことになって……。「シン・ポルク」かなり強い術だったので、戦力が欠けてしまったのは惜しい。そうでなくても、初期から協力してくれた仲間との別れですからね……。

 

巻末ガッシュカフェは、ゼオンとクリア。

オマケコーナーだからこそ、クリアの前にデュフォーが居てクリアの悩みにも「答え」を出しているのは、新鮮ではありましたね。

デュフォーもゼオン達と別れた後出会った人との約束で変化してるのが伺える回答ではありましたけど。ゼオンが「なぜ最初にこいつを消しておかなかった?」と汗をかくほどの存在だ、というのが分かる最終巻前の良いオマケでした。

完全版 金色のガッシュ!!14

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「ゆくぞぉ、ガッシュ!!! オレの全てでお前を支える!!!

だから生きるんだ!! 生きて帰るぞ!!!」

 

LEVEL.262LEVELE.282」を収録。

ガッシュ達すらも喰らう危険なバオウに、ゼオンは「ジガディラス・ウル・ザケルガ」を放ちますが……その力を見てゼオンもまた「自分でも使いこなせず、食われるだけ」と気付いて、少し戸惑う場面もあって。

 

……ガッシュも城を追われた先で苦労して生きてきましたが。ゼオンはゼオンで過酷な幼少期を過ごしてきたわけで。「こんなものを見せるな! ガッシュは憎むべき存在なんだ!」と自分に言い聞かせてるの、良いですよね。

清麿の呼びかけでガッシュが少しだけ自我を取り戻すまで、デュフォーも打倒のための答えを出せなかったみたいなの、強化バオウがヤバすぎますねぇ……。

王としても苦渋の決断だったと描かれてはいましたけども。ゼオンが自身の修羅の部分を多く受け継いだと早い段階で気付いていたわりに、憎しみに染まるような苛烈な育て方したのはなんで……?

 

ガッシュは意識を失ってましたが、清麿はボロボロでもまだ抗おうとしていて。

そんな彼らを助けるために、ゼオンの雷に怯え……テッドに救われた彼の探し人、チェリッシュが助けに来てくれたの、良かったですねぇ。ゼオンのテオザケルでもぶち抜けるくらい強い術に目覚めてましたし。恐怖を思い出して震える場面もありましたが、最後まで良い仕事をしてくれました。

ティオが守りたい思いで強くなる「チャージル・セシルドン」という強い盾に目覚めたり。

パートナーの様子を見たロデュウが変節してゼオンに攻撃したり。そういったやり取りを目撃したことで、ゼオンはただ冷徹なだけの魔物ではなくなって。

ガッシュの回復を待ち、全力でぶつかり合う機会を設けるようになったの、成長を感じる。

 

アース、魔界の方を守る一族らしくて。そこで脅威として語り継がれていたバオウやファウードと言った武人然とした面構えをしてるのに、仕方ないとはいえ壊れた装置を直す職人のようなまねごとしてるコマがあるの、なんかコミカルで好きなんですよね。

絶対その装置直すのに必要なのトンカチと釘じゃないだろ、って感じがするのに無事に起動したんだから治ったんですよね……すご……。

 

清麿がファウードでの戦いの末にアンサー・トーカ―という特殊能力に目覚めましたが、失われてしまって。……アシュロンという魔物と対峙した時には失われて、緊急時に一瞬だけ使えるみたいな状況で。

不安材料が多い中で、戦いの生存者が10名になり……与えられる「特権」についての情報も明かされたわけですが。嫌いな魔物を消せる権利、とかとんでもなさすぎる。そりゃゼオンももう一つの地獄とか言うわ。

 

巻末ガッシュカフェは、テッドとチェリッシュ。

もう、この2人のやりとりはジードも言ってる通り、「良い眺め」だった以外の感想はいらないんじゃないですかね……。



完全版 金色のガッシュ!!13

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「清麿が、もうすぐここに来てくれるよ。」

(略)

「僕の耳には今、希望の鐘が鳴り響いている!!! 清麿の鼓動という希望の鐘が!!! ゼオンを倒し、世界を救う、希望の鐘だ!!!」

 

LEVEL.242LEVEL.261」を収録。

ファウードの日本到着まで残り12分。途中パピプリオ達が肛門付近で暴れて待機状態が生じていたのもあって、日本に辿り着く前に魔界へ帰す装置が起動できるタイミングではあったわけです。

アースとカルディオが装置を守るために残ってくれていたわけですが……守り切れなかった場合も想定してガッシュ達はゼオンの元へと進むことに。

 

……実際、アースもカルディオも奮闘してくれはしましたが。

心臓を叩き続けていた体内魔物と厳しい戦いを繰り広げ……カルディオが魔界に帰ることに。ファウードと繋がってエネルギー供給うけて無限回復してくるのは卑怯すぎる。

それでも抗って、装置に多少の損害を出してしまったものの復旧可能な範囲で治めてくれたのはお見事。

 

ゼオンの招きによってコントロールルームまではたどり着いたわけですが……。

そこにも当然ファウードの力を得た魔物、ロデュウとジュデンが立ちはだかることになって。モモン、キャンチョメ、ウマゴン、ティオ達は力を尽くして戦っていました。

ゼオンが無常に1体ずつ削っていけという指示を出して、一番最初ファウードの真実に気付き怯えていたキャンチョメが最初に狙われ……これまでに倒れた仲間たちの事を想い、奮起していたのは熱かったんですけどね。

妨害・逃走特化のモモンが清麿の鼓動を探知し、生き生きと時間を稼いでくれたシーン、好きなんだよなぁ。本が燃えて魔界に帰る直前のモモンの前に、ダッシュで来た清麿が立つシーンは実に良い。

復活した清麿、不思議な力に目覚めており……ガッシュが新たに目覚めた術を、使う前から知っているかのように扱い、ジュデンとロデュウを蹴散らしたのは格好良かった。

ガッシュも、清麿の再会に感動しつつ「セット」で照準を合わせるルーティーンしっかり実行してるところとか、実に偉かったですよね。

 

仲間全員を倒してくれやがったロデュウ・ジュデンのコンビを、覚醒したガッシュが蹴散らして希望が見えたと思いきや……そんな覚醒ガッシュ・清麿のコンビをして、ゼオンとデュフォーのコンビは格上だったと。

希望からの落差を演出するの、上手いですよね……。ゼオンとガッシュの関係、その父親についての話とか、興味深い情報も聞けましたが。

ゼオンが憎悪に囚われるのも納得な毒親なんだよなぁ……というか。なにしてくれてんねん、というか。憎悪の要因となっている、バオウを出せというゼオンに追い込まれ打たざるを得ない状況になってましたが。

使い手であるガッシュや清麿すら喰らう、危険な状況になってたので「滅びしかもたらさん」という評価は、間違ってこそないけどやり方はアレだよなぁ……。

 

巻末ガッシュカフェは、モモンとアースのペア。

モモン、本編中は格好良い姿見せてくれてましたが、良い術をスカートめくりとかそこからの逃走にしか使わない、エロガキでもあって……。

アースとはシスターからの頼みで「男らしい生き方」をモモンに教えようとしてましたが……アースよ……。

完全版 金色のガッシュ!!12

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「私達はコンビだ。互いの良いところを活かし、息を合わせていこう。

それが奴らと私達との大きな違いだ。もっとそばにいる仲間の力を信じてくれ。」

 

LEVEL.221LEVEL.241」を収録。

魔界へ送り返す装置を破壊しようと言い出したゼオン。

それに対抗して装置を守るためにアースとカルディオは別行動をとることになって。さらに、途中で清麿たちの道を阻んだウンコティンティンが独立して動き始めて……ファウード自身もヤバいのに、その内部に居る奴らも戦闘力高いのバグだろ……。

いやまぁ、だからこそ封印されてたんでしょうけど。

 

他のメンバーを逃がすために残ったウォンレイ。

その戦いに助力するべくリィエンが壁に隔てられても、力を貸してくれたの良かったですね……。

見えずとも心で繋がってその姿を確かに見て、一緒に戦っているの、ウォンレイとの別れになる戦いなので寂しくもありますが……でも、熱い良い戦いでもありましたね。

 

ゼオンに与した魔物以外にも、ファウードの白血球的な体内魔物との戦いもあるのが厳しい。清麿を付けてる回復液とかもあるのがせめてもの救いですが。

ゼオン側の魔物も「ゴデュファ」でパワーアップしてるので厳しい戦いが続きますが……それでも、折れずに抗っているのがとても良い。

チェリッシュとの戦いの際にテッドが駆けつけてくれたり、バリーをライバル視しているキースの前にまさにそのバリーが来てくれたり。

ナゾナゾ博士がキッドが居なくなってからも、的確なサポートしてくれるのがにくいですねぇ。

 

ガッシュにこだわっていたバリーが、さらに強くなっていくことで「お前にこだわっていた自分が小せえことに気付いた」と今回は味方として駆けつけてくれたの、良かったですねぇ。

王にはなれなかったが「王をも殴れる男になった」というバリーの成長ぶり、本当に好きなんですよ。キースを圧倒できる今のバリーが、ゼオンと戦ったらどうなったんでしょうね。そのマッチアップが見れなかったのは、ちょっと残念ですが。

巻末のガッシュカフェはそのバリーと、彼が打ち破った竜族の神童エルザドル。描写が少ないエルザドルでしたが、なかなか愉快なキャラしてたんですねぇ……。
強すぎるがゆえに親からも恐れられて、だからこそ同年代の神童



完全版 金色のガッシュ!!11

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「ガッシュ、清麿、みんな、君達はやっと見つけた最後の希望だ!!!」

「ザルチム達リオウ側の魔物には決して私はしない!!!」

 

LEVEL201LEVEL220」を収録。

ファウードが魔界から人間界に来たのであれば、逆に魔界に送り返すこともできるのではないか。

その手掛かりを、呪いを掛けられた人々のタイムリミットである2日の間に見つけてみせる、とガッシュが決意し彼らはファウードの体内に入り込んだわけです。

色々と情報を持ってきてくれたリーヤとアリシエもまた呪いを受けた人物であり……呪いに耐えながらも、ガッシュたちに手を貸してくれてるの良いですね。

 

とんでもない状況でも、清麿がその頭脳を駆使して状況を打破していくの良いですねぇ。

ファウードを魔界に帰す装置。以前ガッシュを見定めに来たガッシュや、ウマゴンたちと戦った事のあるカルディオのコンビが乗り込んでいたのは驚きでしたが。

封印を解かず、パートナーの命を対価にファウードを返そうとしていた彼らに、清麿が説教をかまして「無人のファウードが送ってこられたなら、タイマー機能かリモート機能があるはずだ」と希望を示して。

短時間で魔界の文字を習得した上で、隠された機能を見つけ出すとか、なんでこの短時間で言語学習とハッキングを成し遂げてるんですかねぇ……天才過ぎる。

 

しかも被害を増やさないために攻撃を人里に向けさせない制限かけたり、時間を稼ぐために転移機能を使ったりして、至れり尽くせりすぎる。

ファウードは確かにデカいが、それよりデカいものが存在するぜ! という回答はかなり美しかったと思います。……あの巨体で泳げる、という事実によって無に帰してしまったわけですが。

その後のリオウ戦で清麿が使った、ザグルゼムを等距離に配置することでバオウ・ザケルガを分裂させる攻撃とかも巧みで好きなんですが。清麿が奮闘しても勝てなかったリオウを、赤子をあしらうように蹴散らすゼオンがここで介入してきたのが悪夢すぎるんだよなぁ……。

 

巻末ガッシュカフェがロップス、リーヤ、ウマゴン。

リーヤは結構流暢に言葉を話してますが、残り2人はまだ幼く話が出来ないのでいつもと違う鳴き声的な会話してるのが新鮮ではありました。

ロップスの名前、五十音表で示してもらったというアポロは賢い。そしてついにウマゴンの名前がシュナイダーだと伝わるかと思いきや……サンビームにウマゴンと呼ばれるととてもうれしいとそのままの選択をしたの、ウマゴンかわいいかよ……。

完全版 金色のガッシュ!!10

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「怖えだろうなあ。だがよ、本気の姿ってのは怖えもんなんだ、とくに大切なものを守ろうとする時はよぉ。」

「ミ…ミ…」

「お前にはオレの姿がどう映るかわからねえ、悪いのか…正しいのか。」

「だが、必要なんだ」

 

LEVEL.180LEVEL.200」を収録。

レインを引き込みにきたパピプリオとロデュウ。

搦め手はパピプリオが、武力ではロデュウが秀でていて、ガッシュは友人を見捨てられないとくらいついていましたが、なかなか厳しい状況。

それでも折れずに抗う姿に、レインが奮起して……自身の身体で術を受け止め、肉弾戦でかなり良い戦いしてるの、強すぎ……。

 

臆病なカイルが、レインたちの戦いを見て立ち上がったのもなかなか熱かったですね……。

ロデュウのディオガに倍するサイズの「ガルバドス・アボロディオ」、実に頼もしい術でした。

「魔物本来の力が目覚めた時に、本に呪文として現れる」という清麿たちの考察を考えると、バンバン強力な術が目覚めていくレインのスペックは間違いなく高かったでしょうし、今後も力を貸してくれたら頼もしかったんですが。

元より王になろうという思いがレインにはあったし……カイルも、奮起したけれど最後には気絶してしまった。残り続けては甘えも出るだろう、と本を燃やして去っていったのは覚悟が決まってますよねレイン……。

 

ファウードを利用しようとしてる陣営は、呪いでパートナーを縛り強力な術を使える魔物を連行し、無理やり協力させてましたが。

そんな中で清麿たちは、モモンというエロガキ気質の魔物と遭遇。魔物を感知する能力を持ち、これまでずっと逃げ続けて来たというのは凄いですが。その察知能力を、逃げとエロにしか使わないのがもう、ね……。

 

てんやわんやしつつも、謎の存在から呪いのタイムリミットを聞かされた清麿たちはファウードのもとへ向かうことに。

キャンチョメが気付いた「何か」が、ファウードは建築物ではなく巨大な魔物なんじゃないか、というもので……実際、気付けばそう見えるから不思議。

妨害役として派遣されてきた魔物によってガッシュたちは分断され、苦戦し……キャンチョメが「ディマ・ブルク」という強力な分身を作る術に目覚めたりして、少しずつ進んではいましたが、敵の火力に対してこちらの力が足りてない感じが著しい。

そして厳しい状況の中で、ガッシュは決断を迫られることになってましたが……王を目指すからには向き合わないといけないことで、ガッシュがその答えを出してくれたのは良かったですね。

 

巻末ガッシュカフェは、ゾフィスとロデュウ。

心を操るゾフィスを臆病者というロデュウと、悪党を名乗ってるが使い走りも平気でしてますねと返すゾフィス、バチバチ言い合いしてるの、この2人らしいなぁ……と思いました。



完全版 金色のガッシュ!!9

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「君達の戦いはこれからだ。レイラも言ったが…

 この中の誰かが、必ず魔界の良き王になるのじゃぞ!!」

 

LEVEL.161LEVEL.179」と、「外伝 ナゾナゾ博士とキッドの光の旅」を収録。

千年前の魔物のパートナーは操られていた記憶は消える。

しかし、ゾフィスのパートナーであったココは、悪事を働いていた記憶が残るように仕込んでいた、と。いやぁ、心操れる能力を存分に使ってますなぁ。

悪役らしく呪いを残していきそうな場面ではありましたが。ブラゴが「逃げただろ?」と追及して、より強い力で悪意を叩き潰してくれたのは良かった。

……あとブラゴ評価でザコとは思えない千年前の魔物が、遺跡に来るまでに何度か妨害に来てたそうで。その上で、生き残ってた千年前の魔物を全部蹴散らして、ゾフィスすら打破してきたの、ヤバすぎ。

 

レイラ、戦いの決着を見届けてから自分の本を燃やしてもらって去っていくの、潔すぎるな。操られているアルベールとの交流をしようとしていたし、最初の出会いからガッシュたちを逃そうとしてくれてたし……途中、ゾフィスの暗示で立ちはだかりはしましたが、最初から最後まで良い仕事をしていった格好いい少女でした。

 

ナゾナゾ博士の外伝は、ガッシュたちに助言をした後、ティオと恵に助言していた場面からスタート。ガッツリ「ギガ・ラ・セウシル」で反射された攻撃喰らってて、良く本も得なかったな……って思うなどしましたが。

ガッシュたちを勝利に導くために裏で動いていた時期のエピソードが垣間見れただけで良かったですね。バリーにも声かけていたけど、「次ガッシュと会う時は決着をつけるときだ」と断られたりしてたようですし。人探しの能力に長けすぎている……。

 

日常に帰還して最初に戦うのが、感知能力を持つ魔物「コーラルQ」。

ガッシュを監視して勝てる算段があるから挑んできたというだけあって、ゴムに変身してジケルドを無効化したりする難敵でしたが。

ゾフィスたちの事も知っていたが、勝ち目が薄いと判断して協力することを選ばなかった、と堂々と言ってのけるコーラルQ相手に負けじと挑んでいったのは良かったですね。

しかし再読してると、ギガノ級の術相手にこれまでのガッシュだとバオウ・ザケルガ打つしかないの、かなり厳しいですね……。ゾフィスやブラゴなんてディオガ級の術すら使ってたのに。

ザグルゼム+ザケルガでギガノ級撃破とか清麿がやれちゃうし、その上で勝てちゃうからな……。

 

コーラルQが自分を撃破した相手に一つ情報を残してくれたわけですが。

ゼオンが時を同じくしてソレを目撃することに。なぜか人間界に現れた魔界の建造物。それを巡ってまた新しい戦いが始まろうとするわけですが……。

バオウを継いだガッシュを狙った強者が現れたりするし、なんとも慌ただしい。

たまたまガッシュと出会い、友達になってくれたテッドが居なかったら危ないところでした。ガッシュと清麿の戦い、そんなのばっかりだな。いつも綱渡り。

 

ガッシュの性格は昔から変わらず……そんな彼を親友と呼ぶ魔物、レインから「本を燃やしてほしい」という手紙が届いたりもして。

レイン、かなり気持ちの良い性格の魔物でしたが、パートナーが戦いに向いた性格をしておらず限界を感じていたとかで。実際、彼らを狙った魔物がやってきたのでガッシュたちの訪問はギリギリ間に合ったという所か。……まだ戦闘中なのでアレですが。

 

巻末ガッシュカフェは、初期にやられた植物使いの魔物スギナと、コーラルQ

自分たちは「花がない魔物」だ、と自虐してるスギナに、パートナーたちが「否定できん…」ってなってるのが笑いどころか。自由な回だった……。

完全版 金色のガッシュ!!8

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「お前は強い、そして…

 オレが弱かった。許せ…」

 

LEVEL.141LEVEL.160」を収録。

パムーンの最大術に対してバオウ・ザケルガをぶつけたものの「その程度か」と打ち破られてしまい……まだ威力の残った攻撃術にガッシュは、強化術無しに立ち向かい……どれだけボロボロでも立ったまま、こらえきったんですよね。

魔本を介して術を使う際にパートナーの「心の力」が必要なですが、魔物側にも意思を貫き通す心が必要なんだよなぁと感じたシーンでした。

 

ガッシュの目指す「やさしい王様」という目標は、とても困難な道で……これまでなんども敗れて本を燃やされる危険性があったわけですが、それでも折れずに貫いてきたガッシュの生き様がパムーンの優しさを取り戻したの、とても良かったですね。

……まぁ、そうやって彼の意志が変わった後、即座に裏切り者粛清しにゾフィスが来たんですが。いや、効果的ですけども。

 

ブラゴに連れられてシェリーも鍛えられていて……魔物の群れの中にでも飛び込んでいくの、お見事というか。

清麿たちがペア以上で、13組の千年前の魔物を打倒してきていたところに、あの活躍ぶりよ。一騎当千とはまさにこのこと。あれだけやりつつも、操られているパートナーは守って見せたのも凄まじい。

 

人の心を操るゾフィス、裏切ったレイラに呪縛を掛けて清麿たちを足止めする役にしてる当たり悪辣ですねぇ。

その上で暗示に打ち勝ってほしいと清麿が本を持たず彼女の前に立つの、実に良い。フォルゴレも「清麿は正しいことをしてる」と認めれくれる格好いい中学生なんですよね……。

ヤバくなったら助けに入るって言う時のフォルゴレ、大分覚悟決まった顔してましたが。

なんとかレイラも呪縛を超えて、心が浮き立ったところをデモルトとか言う巨大な体格で強力な術の使い手が月の石を守っていて。

パティやビョンコが心変わりしてくれてなおギリギリの戦いでしたが、乗り切ったくれたのは良かったですね。

ガッシュカフェ、ビョンコのお相手がパムーンですらなくて術のペンダラム・ファルガになってるの、笑うしかないが。

完全版 金色のガッシュ!!7

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「それに、いまあの子を見捨てたら私は「カッコ悪い」大人だ」

「それは私の主義に反する!!」

 

LEVEL.120LEVEL.140」を収録。

先んじて6巻でガッシュカフェに登場してましたが、レイラが本編中で敵として登場。

……まぁ、最初からやる気がなかったというか。

ガッシュたちが心の力を使い果たしているのに気付いて、逃げ道を作るように術を使ったり。一緒に出て来た魔物に向けて攻撃しようとしたり、手助けしてくれたわけですけど。

 

ウマゴンが清麿にだけ懐かない。ギャグのように描かれていたあのエピソードも、「ウマゴンは優しくて戦いが嫌いで……だから、大好きなガッシュを先頭に連れていくパートナーの清麿には懐かなかった」と、見抜いていたのは流石の眼力ですねぇ清麿。

そうやって一度は戦場から逃がされたウマゴンが、自身の本の持ち主サンビームさんを連れてきてくれたのは熱かった。

 

ガッシュの本を託されて街に先に逃げたティオ達。しかし、そこに千年前の魔物がやってきて……ピンチなところに、ウォンレイ達を連れてナゾナゾ博士が駆けつけてくれたのも良かったですねぇ。

……かなり良いシーンなのに、ナゾナゾ博士がビッグボイン連れてきて、シリアスぶち壊しのギャグをぶっ放して、空気が凍った瞬間に攻撃術ぶち込んでるの笑っちゃうんだよな……。憎悪に囚われているらしい千年前の魔物すら固まってるの、逆に凄いよ。

 

敵の首魁ゾフィスと因縁のあるブラゴ達にもナゾナゾ博士は接触して……本拠地の情報を伝えた分の対価として、ゾフィスの名前とかを教えてもらった模様。

そしてチーム内でブラゴと戦ったという話を共有したところ、「なんで無事なの!?」と驚かれることに。ウォンレイすら冷や汗かいてるの珍しい、というか。優勝候補と言われるだけの事はある。

 

清麿たちが先行して突入したことで得られた情報をもとに、一丸となって突撃する作戦を選んだわけですが……ゾフィスの攻撃で分断されてしまうことに。

ちゃんと非常時はペア以上になれるように打ち合わせしてたのも偉かったですが……、まぁゾフィスはゾフィスで当然分断した先に配下を配置するよなぁ、というお互いにちゃんと最善手を取ろうとしているのが好きです。

分断されて各々がどこに行くかは運でしたが……清麿が辿り着いた先に居たのが、清麿が怪しい儀式をやりまくった石板に封じられた魔物パムーンだったのは、引きが強すぎて笑うしかない。

 

ティオがウォンレイの戦いぶりに感動して「弟子にして」と言っていたのを見ると……ガッシュ2の彼女の姿に強い納得が生じるというか。そういえばあったな、こんな一幕。

巻末のガッシュカフェ、パティと……まさかのベルギムE.O。ビョンコですらないの笑うな。ベルギムE.O、あのデカさで7歳なのか……いやまぁ、魔界の王を決める戦いに参加してる子供なわけで、若ければそれくらいのもいるか……。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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