「アンタの仕事はマニュアル通りだが、粘り強さは悪くない。次も来るなら、今度は搦手を教えてやるぜ」
グループSNEから刊行されていることもあって、「ソードワールド」の世界的な特徴が強いですけど。
この本の狙いはあくまでタイトルにある『異世界冒険ガイド』です。
テーマは「街での冒険(シティ・アドベンチャー)」。冒険者として活動している以上、様々な依頼を受けて活動していくことになるでしょう。
その中で、街中での活動をする際にどうしていったらいいのか。それを章ごとのゲームブック形式で紹介していく作品ですね。
例えば、街中で人質を取った暴漢が現れた時にどう対応するべきか。事件の調査をするとき、誰の伝手を頼るのか。あるいは調査する場所がスラム街だったらどうするか。
そういったシチュエーションが20個用意され、それぞれに4つの選択肢が用意されています。
そして、その選択を行った結果どうなるのかが描かれて、章の最後には簡単な解説が挟まっている、と。
BADENDに直行するルートもあったりして、割と面白かったですね。
「死者の蘇生について」とか墓地や下水道についての解説とか、ネタの一つとして参考にもなりましたし。
複数人の書き手による共同執筆らしく、どの章を誰が担当したのかはあとがきにて触れられているので気になる方はそちらも要チェック。