《君の想いに答えよう。我は君の相方ではないが、我らの王の名にかけて、君の願いを叶えてみせよう》
小説家になろうの書籍化作品。
WEB版は未読。あとがきによれば、あちこち書き直しているらしいですけどね。
雷霧という世界を蝕む現象に悩まされる世界が舞台。
その霧の中では、視界は通らず連携は叶わない。また、その中では手長、足長と呼ばれる特徴ある巨人が行動していて、雷霧の中に入ったものの生還率は驚くほど低い。
聖獣であるユニコーンは雷霧の影響を受けないため、少女たちはユニコーンを騎馬に突撃していくわけですが。
ユニコーンには聞かなくても、少女たちはダメージ食らうんですよね。
守護騎士として任命されること。それはつまり死ねと言う命令と同義だった。
正式名称は「西方鎮守聖士女騎士団」。蔑称は「自殺部隊」。
第十三期の少女たちが入った中、先輩なんてほとんど残っていなかった。
よくもまぁ、存続で来ていたものですよね。壊れる一歩手前にまでは来ていたようですけど。
最後の手段として引っ張り出されたのが、ユニコーンの王に認められた、少年。
ユニコーンと意思疎通ができる、「ユニコーンの少年騎士」と称されるセスシスで。
穢れなき乙女しか近づけさせない、っていうのはユニコーンの基本設定ですが、中身がひどいなコイツら。始終胸か尻のことしか考えてないぞ。
まぁ、相棒として少女を背にのせて戦いに臨み、何度も喪い、心が折れ書けている固体もいましたから。
そう考えられれば変態言動放つ姿も認められ……アレは別か。
格好いい時は、ちゃんと格好いいんですけどねぇ、彼ら。
雷霧への対抗策に乏しく、大分押されているようですが。
その裏側にはなにやら暗躍している連中がいるようで。
結局は、人の思惑に世界が振り回されていく、っていう話になるんですかねぇ。