気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

雨壱絵穹

王宮のトリニティ6

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「よかった…ノエルが無事で」

 

シリーズ完結巻。

寝る前にノエルの顔みたいからって王城に忍び込んじゃうルカよ……。根が義賊すぎる。忍び込むんじゃないよ。

いやまぁリリーが狙っている、という情報をもらっていたからこそ気掛かりだったという部分もあるそうですが。

でも恋人の来訪をノエルも喜んでいて。離れたくないっていってるシーンは可愛かったですね。

 

ゼロやシルヴァンといった、リリーにちょっかいを掛けられていた面々が、自分の意思で手を切ってくれたのは良かったです。

その結果としてリリー自身が行動を開始することになったわけですが……。

彼の過去なんかも語られたものの、これまでの騒動の発端は彼の父が罪を犯したことと、それをリリーが認められなかったこと。

間違いと誤解による、正統性ない復讐というのが拍子抜けではありましたが。重くなり過ぎないという意味では作品にあってたか。

 

ルカは性分もあって、ノエルの婚約者として王族に入る決断は出来なかった。けど、義賊として自分のやりたいようにする覚悟はあった。……公衆の面前で実行して、実質国王の認可付きなので、それでいいんだ感はある。ハッピーエンドにはなってるので、良いですけどね。

王宮のトリニティ5

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「俺 ノエルが好きだよ」

 

暗躍している魔術師リリー。

今度はシルヴァンに接触して、彼の隠していた過去を暴きに来たわけですが。

ずけずけと踏み込んで秘密を暴露してるシーンをミコトに聞かれてしまって。

シルヴァンは、関係ないと距離を取ろうとはしていますけど。ミコトにはめげずに頑張って欲しい。

あと、この国のスラムを知っていたシルヴァンが、前回の騒動の実行犯だったスラムの子供たちに釘さしてくれたのは、まぁ良し。

 

リリーはゼロをたきつけて、ノエルとの関係を無理やりにでも進めさせようとしていたみたいですけど。

ゼロはゼロなりに彼女の事を大事に思っていたし、知らないことが多くある中でも王族として決断してくれたり、ちょっと評価上向きましたかね。少なくとも彼の父よりは良い国王になってくれそうですし。


王宮のトリニティ4

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「だから今のルカも過去のルカも 私にとっては正真正銘の貴方なんです」

 

ノエルを拒絶してしまったルカ。

そのことが重しとなって、つい態度にも出てしまってはいましたが。

そんな気まずい距離の時に、ノエルの婚約者ゼロの国ベラフィネで行われる祭りに招待されることに。

ノエルは王族として。ルカとシルヴァンは、前回のゼロ訪問時に起きたトラブルに助力したことを買われて。

特にシルヴァンが自体できないものかと抵抗してましたが、王妃様から熱烈なアピールがあり、護衛も兼ねて赴くことに。

 

ベラフィネ、表向きは綺麗ながら貴族と平民との間の格差が大きく……。

貴族への悪意ある攻撃にノエルが巻き込まれ、ルカがカバーに入ったものの2人で遭難する羽目になって。2人きりになったからこそ、包み隠さず話すことができたのはまぁ良かったか。すれ違っていた想いが、ようやく通じるようになったわけですし。

両思いなのは良いですが、それはそれとして身分差っていう問題があるんですけどね……。

 

今回はカバー裏の「ミコトの企み」が良かったですねー。

ミコトの出身地の伝統衣装として、和服を着たノエルの姿が見られるのが良い。

絵柄好きなのでこうやって普段と違う姿見られるの、いいですよねー。ルカが思わず「ありがとうございます」と返したのも納得。

王宮のトリニティ3

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「言ったでしょ 俺がノエルを守るって」

 

ゼロというノエルの婚約者が現れて。

身分差を考慮してルカは一線を引き、その結婚に賛同する姿勢をみせたわけですが。

下町の面々との会話を通して、ノエルの気持ちを大事にしたかったはずが、いつか自分の心を守るために動いていて、彼女の事を考えずにいた、と言うことに気付かされて。

迷いを振り切って行動に移せたのは、まぁ良かったですね。

 

ノエルも自分で奮起して、宮廷捜査官を続けるために結婚までの猶予をもらおうとしていたあたり、強い子ですねぇ。

結果的に一時保留にはできてましたが……ゼロの後ろに、暗躍しまくっているリリーの影があるのが不穏だなぁ。あちこちで動いで、ノエルたちの王国を陥れようとしてるっぽいですが。

 

ルカが異性として好きと言ったつもりが、友人としてと受け取っちゃうノエルはもうちょっと頑張って。

……と言いたいところですが、その後ルカが知人女性と連れ立って歩いてるの見て嫉妬して、踏み込もうとしたところで逆にルカの傷に触れて拒絶されるんだからもう……なかなかうまくいきませんなー。

王宮のトリニティ2

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「自分の嗜好のためだけに彼女らを監禁して

 人をモノとして扱ってるあんたの方が

 よっぽどクズ野郎だと思うんだけど」

 

女性限定のパーティーに潜入するために女装する羽目になったルカ。

目的の伯爵に接触して、秘密を暴くことには成功したものの……捜査官をしている3人にちょっかいを掛けてくる、リリーという魔術師が登場。

ルカと過去に接点があるっていうのもまた面倒くさそうな気配がしますが。

 

捜査官としてのエピソード意外に、下町での日常もあるのがいいですねー。

迷子の少女ミコトがシルヴァンに興味をしめしたり、ルカとノエルの距離が少しずつ近づいて行ったり。見ていて微笑ましいシーンが多くて楽しい。

まぁ下手に近づいて行った分、身分差を実感することもあって、心が揺れ動くことになるんですが。王道の展開ですなー。

王宮のトリニティ1

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「私は 大好きなこの国を自らの手で守りたいのです」

 

花と木々の豊かな国、ワーデルセラム王国。

下手に豊かな分、悪徳貴族なんて言うのも出始めていて……主人公のルカとシルヴァンは、そいつらを狙う義賊として活動していた。

そんなある日、彼らの事を知った王女さまが使いを寄越し……その潜入技術などを評価し、宮廷捜査官として働いて欲しいと頼まれることに。

 

話を持ってきた王女ノエルが、孤児のルカが義賊を志すようになった「いい盗賊になればいい」と助言をくれた友人のノアだった、と言うことが明らかになって。

男装していたとは言え王女が下町に出没して、孤児と遊んでいるとか状況によっては危なかったでしょうね……。

 

ルカ相手に剣の腕で買っちゃうくらいお転婆なノエルが、捜査に同行すると言い始めたのはびっくり。国王と王妃から許可貰ってるのも二重にびっくりしますが。

テンポよく事件解決していくので、サクサク読めますなー。不穏な要素もまぁありはしますが。絵柄可愛くて好きです。



服飾師ルチアはあきらめない~今日から始める幸福計画~2

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「腹を立てても嘆いても相手が変わってくれるわけじゃないし。上司やお客といったものは変わってほしくてもなかなか変わらないもの。自分で変えられるのは、自分の行動と仕事の中身、あとは環境だけだもの」

 

正式に竣工した服飾魔道工房。

元々ルチアは、ダリヤに五本指靴下を最初に依頼されたという経験を買われて工房長に抜てきされたわけですが。

若輩であるし、自身の不足も痛感していた彼女は、それの制作が軌道に乗ったら交代になると考えていたようですね。

でも、彼女に不足してる所が多いのが確かでも、工房の長としての覚悟と服飾師としての誇りは確かにあって、慕ってくれてる人もいるんですよね。

 

そんな状態で、ダリヤは止まらず魔導具開発を続けていて……「少し風の出る布」こと「微風布」が持ち込まれたんだから大騒ぎです。

五本指靴下の方が、ある程度形になった後で本当に良かった。

ダリヤも若輩だから、多くの職人が先達で先輩だって構えですが。服飾ギルドの魔導具士などから見ても、彼女の付与は際立ってるようで。それで腐らず努力できる人達で良かった。

ルチアも改めて自身の不足を見つめ直し、貴族相手の対応について学んでいこうと成長を決意してましたし。気持ちいい職人が多くて、読みやすい。

 

制作者として魔物討伐部隊への披露の場所に同行する事も多かったようですが……ルチア本人に、愛人疑惑を叩きつける貴族がいた場面にも居合わせて。

友人への悪評にしっかり怒り、服飾ギルドとして彼女の戦闘衣装を誂えようって言う流れは良かったですねー。

 

ルチアはお客さんに慕われているのもあって、名前を表に出して彼女を推薦しても良いという人々が多いというのも良かった。

ただ、注目を集める工房の長が貴族でないって言うのは弱みになりかねないし、むしろ抱え込もうとする人もいるから、守るための壁は必要だっていうのは面倒臭いことですなー。ルチアも勉強してましたが、この国の貴族の言い回し本当に独特でうっかり言ってしまいそうなものまであるから、正直黙っていたいっていうルチアの気持ちも良くわかる。

工房仲間との交流も順調で、しっかり工房長やってるのが良いですねー。


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ちゃか

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