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「ですが、覚えていてください。あなたの人生を左右するべきは、他人でなくあなた自身なのです。幼い頃からの婚約者を切り捨てるような男が、あなたを生涯守り続けると信じられますか?」

(略)

「未来を掴み取るのであれば、他の誰でもなく、あなた自身が望むものでなくてはなりません」

 

主人公のヴェルツナー公爵家の令嬢リーシェは、15歳のある日に婚約破棄され……国を出た先で新しい生き方を見つけるも20歳で死亡。

……したと思ったら、婚約破棄の夜に戻ってくるという事を何度も繰り返していた。

 

1度目は突然の婚約破棄に動揺して、落ち込んでいるところを行商一行に拾われ、鍛えられ商売人として成長した。

2周では落ち込む暇もなく婚約破棄の情報が伝わる前に実家に行き、金目の物を持ち出した。しかし、その寄り道のせいで行商一行とは出会うことが出来ず……今度は異国で薬師として働く道を選んだ。

ループすることでやり直すことも出来るけど、別の行動をとることで失敗が起きるというのもかなり早い段階で理解しているのが偉い。

 

……というかそもそも、やり直しの機会があるなんて知らない1周目の世界でも商人として他国の王族とも知り合える程度には成功してるんですよね。

リーシェのスペックはかなり高く、侍女になったり男装して騎士になったり、どんなルートでもある程度成功するし、それぞれの人生を楽しんでいた模様。

しかし、どのルートでも軍事国家ガルクハインの皇帝アルノルトが起こした戦争やそれに纏わるトラブルで死ぬことが多かった。

 

いつか行きたいとは思っていたけれど、足を運んだことのなかったガルクハイン。

7回目のループの際に、いつもと違う道を通ったらアルノルトと遭遇してしまい興味を持たれ……最終的に、彼との婚姻を受け入れてガルクハインに赴くことに。

5年後に大陸を戦乱の火で満たすというアルノルトですが、なんか不穏な気配はありつつも、リーシェの事を面白がって身内に迎えようとする動きも見せたりするし。笑う場面もある。はたして、なんで戦争を起こす皇帝になってしまったのかはわかりませんが。

繰り返しの知識を生かしつつ、今の生と真剣に向き合おうとするリーシェの在り方が良い方向に作用してくれることを願います。