気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

電撃の新文芸

Unnamed Memory -after the end-Extra 紅毒の眠る床

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「お前の期待に応えるか」

(略)

「勝てて当然の戦闘だが、やりすぎないようにしないとな」

 

電子専売の『Unnamed Memory』短編集。

同時発売の『Unnamed Memory Extra 奇跡のような嘘をあなたと』と同じく、古宮先生が過去に刊行していた同人誌の再録ですね。紙版がもう在庫なくなったシリーズが読める形なので、気になってた方は是非。

イラストは表紙のみで、挿絵はなし。表題作『紅毒の眠る床』モチーフの表紙になっているわけですが……同時刊行のと明暗くっきり分かれすぎててもう、ね……表紙のティナーシャはそっぽ向いてるのにオスカーは横目でティナーシャ見てそうなのが、実によい。無限に味がする。

 

収録作品は、『青光跡』、『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』、『砕けた月を瓶に詰めて』、『紅毒の眠る床』、『短編集』、『鳥籠が壊れた後に』(書き下ろし)。

タイトルに『-after the end-』が含まれている通り、逸脱後のエピソードがメインとなっています。

書き下ろし含めて中~長編サイズのエピソードが5本。

『短編集』には31の短編が収録されています。この短編集は、『時の夢』・『時の夢2』という他のシリーズ含めた総集編として刊行された同人誌から『Unnamed Memory』関連のエピソードを抜粋したものになりますね。

一応、ate表記なので現パロとかのエピソードは割愛されています。

 

『青光跡』は、ティナーシャがファルサスに嫁いだ後のエピソードなのでUM16巻後であればいつでも。

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』はBabel4後のどこか。『砕けた月を瓶に詰めて』はate4~『Fal-reisia』間、『紅毒』は『Fal-reisia』~ate5間のエピソードとなっています。

そして書下ろしの『鳥籠が壊れた後に』は、タイトルから連想できる通りate5収録の「鳥籠の女」後のエピソードになるので、タイミングを合わせて読みたい方は参考にしてください。

 

◇同人誌版の感想リンク
ヴィヴィア・バベルと屍人姫
砕けた月を瓶に詰めて Unnamed Memory
Unnamed Memory Side Story 紅毒の眠る床
時の夢 no-seen flower小冊子総集編 感想1
(『Unnamed Memory』)
時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想1

『Unnamed Memory』と『Unnamed Memory本編後』)

時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想2
(『Unnamed Memory』(消滅史)から、『Fal-reisia』、『Babel』)

no-seen flower ガイドブック“Closed Garden”
 


本編の感想については下記。ネタバレを含みますー。



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Unnamed Memory Extra 奇跡のような嘘を貴方と

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「幸せだからいいんですよ。毎日飽きません」


電子専売の、『Unnamed Memory』シリーズ短編集。

より正確に言うと、古宮先生が過去に頒布していた同人誌の再録ですね。

Unnamed Memory』本編、書籍で言う所の16巻を読み終えていれば、全てまとめて読んでネタバレなく楽しめます。

一応「Act.1」、「Act.2」、「消滅史」でカテゴライズされているので、13巻読んだ後にAct.1分類だけ読むとかも出来そうですけど、そこはお好みで。

 

収録タイトルは下記の通り。

Act.1 『水月妃』、『魔女の遺骸』、『死骸の森』、『回顧分岐点』。

Act.2 『着せ替えは心変わりを呼び起こさない!』

消滅史 『奇跡のような嘘をあなたと』、『灰の見る夢』、『零れた灰を嘆くとも』、『虚ろ月』

正史 『二十年越しの恋』(書下ろし)

 

同人誌は紙版の在庫がなくなっていたシリーズなので、気になっていたという方にはオススメ。

chibi先生の美麗なイラストは表紙のみで、挿絵はなし。なんですが、表題作『奇跡なような嘘をあなたと』モチーフのイラスト、凄く良くないですか。私は表題作大好きなので、凄く嬉しかったです。


8割くらいは同人誌版の感想を書いてたのでそっちのリンクも貼っておきますね。
 
◇同人誌版の感想記事リンク

Unnamed Memory 水月妃
Unnamed Memory 魔女の遺骸
Unnamed Memory 死骸の森
着せ替えは心変わりを呼び起こさない!
Unnamed Memory 奇跡のような嘘をあなたと
灰の見る夢(Unnamed Memory)
Unnamed Memory 零れた灰を嘆くとも
Unnamed Memory 虚ろ月

本編感想は下記。ネタバレを含みますー(念のため)。


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物語の黒幕に転生して~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~7

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「一緒に立つって……!」

(略)

「そう――決めたじゃない!」

 

カラー口絵でリシアとフィオナの水着姿が見られたの実に良かったですね!

……というのは一旦置いておいて。

季節は夏。ウィンディアの騒動を終えたレン達。魔王教の活動が活発になっている懸念事項はあれど、まだ学院の生徒なので中間考査という課題も迫っていて。

勉強教え合ったりしてるの、若者らしくて良いですよねぇ。

 

何回か言ってると思うんですが、『物語の黒幕』とタイトルで評されていますけど、ゲームにおけるレン・アシュトンの行動って、黒幕って言うほど暗躍してる感はないんですよねぇ。どちらかというと、運命に振り回されているようにも見える。

彼はどうしてゲーム時代にリシア達の命を奪い、逃走する羽目になったのか。それは今もなお見えてこない部分ですが……。

ゲーム時代のレン、情報を求めてエドガーに接触したのは以前にも描かれていましたが。ラグナとも交流があったり。他にも協力者がいるっぽいんですよねぇ。謎が深まる。

 

試験を終えたレン達は、クルシェラという都市で行われる夏の催し『祈りの夜々』に足を延ばすことに。そこで、レンの前で感想の最初でも触れた水着披露するイベントがあったわけですが。

恋敵ではあるけど、リシアとフィオナそれぞれ相手を尊重してるし、なんだかんだ仲も良いの好きなんですよね。レンはもう、責任とって二人とも幸せにして。

 

英爵家の面々も遊びに来ていて、そこでレンが男友達と遊ぶシーンもあったのは新鮮で良かった。ラディウスも友人ではありますけど、皇子という立場もあるし近ごろ立て込んでるからあまり遊ぶ時間もなさそうですしねぇ。

そしてその催しに合わせて魔王教に与する人物が事件を起こし、レン達は対処に奔走することになったわけですが。

孤立してしまったレンを助けに、リシアとフィオナが駆けつける展開は実に良かった。リシアも一段上に上りましたしね。……恋の戦いの方はまだまだ足踏みしてますが。

8巻も決まっていて、あとがきによれば大きな転換点になるエピソードになる予定だそうで、今から楽しみです。

物語の黒幕に転生して~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~5

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「俺はずっと、リシアの前に立ちつづけます。何も怖いことなんてないと思えるくらい、いつだってリシアの先に立ってます」

「…………」

「俺が言うこと、信じられませんか?」

 

感想書き忘れていたことに気付いたので追加―。

プロローグの「蝕み姫」のエピソード、良いですよね……。特殊な力があるため、人と触れ合う事が出来なかった少女が、外に出る際に抱えられていた時に感じた人の体温が離れることに寂しさを感じているの、好き。

この後の事を聞かれて「あなたの傍にいる」と迷わず応えているのも、強い信頼が感じられますし。尊いなぁ。

 

本編は、レンとリシアが「時の檻」に閉じ込められ、魔王軍の将を打ち破りなんとか脱出した後。

剣王になることを決意したレンは、精力的に活動を続けているようです。鍛錬は当然継続していますが、剣魔と戦った際に気になることがあったためラディウス通じて神聖魔法について詳しい人を紹介してもらおうとしたり。

クロノア学院長がレンたちの事情を知っていて、リシアが白の巫女として教会から連絡が来たとしても、理由を付けて断ると言ってくれたのも頼もしい。

 

イグナート侯爵主導の鉄道が開通するという話題もあって。当然のように交流のあるレンとクラウゼル家の人も招待されたりして。

天使化と表現するほかないような、リシアに起き掛けた異変。そのことから、リシアはちょっと神聖魔法の使用を控えたりしてましたけど。

レンが傍にいると宣言して、彼女の不安を煽り過ぎないように、裏で調べたりしている姿を見て、リシアが勇気づけられてるのも良きかな。

ラディウスの紹介で「鞄の旅人」として知られる人物と出会ったり、その人からの依頼で赴いた先で予期せず隠し扉を開けることに成功したり。いろんなイベントが今回も起きているんですが。

 

レンの関与しないところで、七英雄家の一つレオナール家の末裔カイトが初代が使っていた盾を発見したりするイベントが発生していたり。

予期せぬところで強敵と戦う羽目になったレンが、一つ上の領域に踏み込む成長を果たしたりしてますし。蝕み姫と冒険家アシュトンの描写も増えたしで、結構重要な巻ですよねぇ。

ノブリス・レプリカ―元“貴族殺し”の傭兵少年、学園都市に嫌々入学させられる―

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「……もうこれ以上、後悔したくない」

 

かつて古代魔術師が生み出した究極存在「メタル」。

人々のあらゆる願いを叶えるための魔道具にして使い魔で、「銀色の砂で構成された自在に変形できる体と、周辺の状況を学習する知能を併せ持ち、臨機応変に願いに対応する」という設計理念のもとに作られたみたいですが……。

メタルは誕生直後に人類に反旗を翻した。人類の発展を助けるための使い魔は、最悪の敵となり……人類は敗北。それまで暮らしていた地上を捨て、空に人工の島を浮かべ、空で暮らすようになったとか。

 

……まぁ、究極存在であるメタルは当然空にも適応するので、今も人類とメタルの争いは続いているみたいです。

メタルと戦うために人類は「ノブリス・フレーム」という、人型の機体を生み出して、それに乗って人々を守る存在がノーブル……要するに、貴族と扱われるようになった。

貴族として民を守るという矜持を持った人も、いくらかは要るみたいですけど。

その特権的立場に溺れている人も多くて。

 

主人公のムジカも、元々は貴族の子息ですが……今は傭兵。

彼の父は、最後まで民を守るという貴族の矜持を持って戦ったけれど、その最後はよりにもよって味方のノーブルによって穢された。

それからもノーブルの汚い面ばかり見せられて、厭世的な気分になり傭兵家業をしていたみたいです。

 

訳ありメンバー3人だけの傭兵団。メタルと戦闘すれば機体の修繕などで費用は嵩むわけで……資金に不安が出て来たある日、傭兵団の団長であるラウルが伝手で学園都市と呼ばれる浮島で仕事を得ることに。

ただし、ムジカとラウルの娘であるリムは、人質という名目で学校に通わされることになったわけです。ラウルとしても自由と引き換えの最終手段ではあったようですし、実際そこでムジカはまたしても腐ったノーブルを見る羽目になってちょっと荒んだりするんですけど。

 

……ラウルに言わせれば、「あいつが一番ノーブルに幻想を抱いている」んですよね、ムジカ。腐った連中相手に攻撃的になるのも、理想を穢された事への怒りがあるからでしょうし。

心が荒みすぎて、ムジカを心配してくれた相手にまで噛みついちゃうのは……まだ青いなぁって感じでしたけど。理想を抱いているからこそ。後悔があるからこそ。無理してでも戦いに赴く覚悟が決まっているのは、良かったですね。

母をたずねて、異世界に4~実はこっちが故郷らしいので、再会した家族と幸せになります~

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「父上と母上を驚かせてやる。協力してくれるよな、スイ」

「ああ、もちろん。僕らの……この戦いで、きみは家族を幸せにするんだ」

 

ミントと言う娘も出来て、異世界に馴染みつつあるスイ。

そんな彼がいつものようにシデラの街を訪問したら、母やカレンとも知り合いである第三王子ノアップと婚約者パルケルが襲来して。

王子と言う立場ではあるけど、冒険者としての活動もしてるとかで。フレンドリーに接してくる御仁ではありましたが。その割に王族らしい、振る舞いもしてるちぐはぐさがあった。

 

王族とは言え、貴族との関係を無視できるわけでもなく。

柵の中でそれでも足掻こうとしていたノアップをスイが認めて。この世界でも通じる美味と言う武器で相手の横っ面叩きに行ったのは痛快でした。

 

そうやって日々の問題を乗り越えて、穏やかな暮らしをしていた中……可愛い娘であるミントが倒れて。

突如、属性相克に陥ってしまったミントを助けるために、スイたち一家は奔走することに。

とは言え、『魔女』が複数人揃っても属性相克をなんとかするのは容易なことではなくて……かつてそれを成し遂げたスイに望みが託されることに。

そしてスイは、今まで思い出せなかった記憶を取り戻し、ミントを救った上で幼なじみと向き合うことになったわけですが……一言、良かったですね。

勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺~勇者では推しヒロインを不幸にしかできないので、俺が彼女を幸せにするためにゲーム知識と過剰な努力でシナリオをぶっ壊します~

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「改めて約束する。セルヴィアの事は、何があっても絶対に俺が守る。俺はセルヴィアを幸せにしたいんだ」

 

とあるゲームにおいて、幼馴染で婚約者だったカインの歪んだ愛情によって苦しめられていたセルヴィア。彼女は勇者によって救われ、幸せになるはずだった。

しかし、勇者はセルヴィア以外にも多くのヒロインを助け、ハーレムを築くことになり……ヒロインごとの扱いにも差が生じて行った。

セルヴィアが最推しである主人公からすると、死んでからもカインの墓参りをしたりするくらい心が捕らわれている彼女は、まったく幸せになれてない。ハッピーエンドが用意されていない。

 

周回要素で隠しシナリオとかもなく……アプデに合わせてやった10周目のプレイで、いい加減このゲームから離れようかと思っていた。

しかし、主人公は気が付いたらセルヴィアの幼馴染であるカインに転生していた。

元々この2人は婚約者だったものの、セルヴィアが「世界樹の聖女」と呼ばれる神託が下り婚約が破談。セルヴィアが王子に取られてしまったものの、セルヴィアは聖女として期待される能力を発揮できず、王子に捨てられてカインの下に出戻ることに。

王子、世界樹の聖女だと偽ったセルヴィアを苛め抜け! とカインに命令するのは……まぁ小物過ぎるけど良しとするにしても。王家の封蝋を押した書状とか言う、弱みになり得る証拠品を残しているのはやり口が雑なのでは……?

 

ゲーム本編ではカインもその父もこの指示に従ってセルヴィアを苛め抜いたみたいですけど。

世界樹の聖女の力を戦争に生かして他国を蹂躙しようとか、平民は虫のように湧いて出る存在だから数千程度死んでも問題ないとか言っちゃう暗愚に従ったら、そりゃ破滅するよ。

カインの父、帝国との国境を任された辺境伯みたいですが……王家に絶対的な忠誠を誓ってなくて、帝国側の貴族とも交流を持ち危険がせまったら願ることも視野に入れたコウモリみたいですけど、どうして素直に従ったのやら。

 

さて。転生したカインは、セルヴィアを大事にしつつ、表向きはカイン王子の支持に従っているようなそぶりを見せて。

セルヴィアを鎖に繋いで「それっぽい写真」を取って誤魔化してましたが……なんかセルヴィア、兄が大好きすぎてそういうプレイとして受け入れ始めてるの、業が深い……。

自分達の関係を認めさせるために、カインは自らを鍛えることにして。ゲーム知識を生かしてスキルを獲得したりしてますが……現実となったことで上手くいかないこともありつつ、それでも前に進んでいるのはまぁ良し。

主人公がゲームを10周した上で転生したからか、ゲーム主人公である勇者くんが周回特典としてステータスを引き継ぎ状態でスタートして、いきなりトンデモない力を得たことで傲慢になりまくっている風なのがなぁ……悪い方向に転がりそうな予感しかしなくて不穏。

かませ犬転生2~たとえば劇場版限定の悪役キャラに憧れた踏み台転生者が赤ちゃんの頃から過剰に努力して、原作一巻から主人公の前に絶望の壁として立ちはだかるような~

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「正義を守ることが正義だというなら好きにしろ。俺はそれを正義とは思わないがな」

 

冒険者試験でゲーム主人公たちと因縁を作ることに成功し、しっかりと合格したクロウとササリス。

クロウが父から預かった小さな鍵、それを使うべき場所が北方にあると聞いた2人は、道中で自警団に襲われている少女を発見。

ゲーム知識を持つクロウも知らない子であり……さらに、とんでもない実力を秘めていた。

その少女ヒアモリは聖域と呼ばれる場所を守護する一族の一人であり……近ごろ、そこの人々が惨殺される事件が起きて、彼女が現地での唯一の生き残りだったとか。

 

ヒアモリの父もまた生き残っているっぽいけれど、現地にはおらず……自警団的には、どうしたって彼女達親子が怪しく見える状況で。

真実を求めるヒアモリはクロウ達についていくことで、何が起きたかを探ることに。

ササリスがヒアモリを気にかけていたり、クロウが探している隠れ里の情報を知っていそうだっていうなので情報と言う利益がこちらにもある、と示してるの身内に甘いというか、悪役RPしてるけど、根っこは人が良いんですよねクロウ。

 

ゲーム主人公のシロウもやってきて、正義に関して対立する美味しいシチュエーションを作ったりできてたのは良かったですけど。

ただその優しさが甘さに通じて、クロウ自身が反省する場面なんかもありましたが。

父の遺した試練を超えて、シロウ達と対立しつつも、暗躍していた輩を撃破し、ヒアモリを救う選択肢を掴み取っていたのはお見事。

……より大きな力で叩き潰したというか、上層部を脅迫して権利勝ち取ってたの悪役らしい。

かませ犬転生1~たとえば劇場版限定の悪役キャラに憧れた踏み台転生者が赤ちゃんの頃から過剰に努力して、原作一巻から主人公の前に絶望の壁として立ちはだかるような~

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「お前こそ知らないのさ、情報の価値を、物事を判断する基準の重要さを」

(略)

「前提条件を誤認すれば、付随する判断まで謝る。金を払う価値はあるのさ、十分な」

 

ファンタジーRPG「ルーンファンタジー」。

シリーズ展開もしてたみたいですが……8年ぶりに出た第4作が、主人公的には腹立たしい出来で。過去作を全否定するかのようなシナリオ、主人公とうり二つの外見と言う美味しい特徴がありながら中盤のかませ犬枠として散っていった悪役への失望。

シリーズ好きで期待していた分だけ落差でより不満は大きくなり……そんな状態で眠った主人公が目覚めた時、彼はこき下ろした悪役「クロウ」の赤子時代に転生。

 

チンピラが家に殴り込んできたりする、かなり荒んだ場所に住んでいたみたいですが。

久しぶりに帰還した父親によってチンピラは蹴散らされ……クロウの父が伝説の冒険者であるルーン魔法使いであり、クロウはゲーム主人公の異母兄弟であることが判明したりして。

転生者として精神面が育っていることで、赤ん坊のころから魔法の特訓が出来たわけですが。それを察知する辺り、実力はあるんでしょうね……。

主人公とクロウ以外にも兄弟姉妹を世界各地に拵えてそうなあたりがなぁ……。クロウ君、彼の中にある「魅力的な悪役ロールプレイ」をするために実力を伸ばす努力を続けてはいますけど。

主人公に「オレと同じルーン魔法なのに、どうしてそんなに強い!?」と驚愕させたいみたいな事を言ってますが、なんかうっかり別の兄弟姉妹に横から刺されそうだよなぁ感はある。

 

最高の悪役になって見せる、と誓った彼は自分の実力を磨きつつ周囲に影響を与えていくことに。

シリーズ皆勤賞の、原作では闇医者を使っている拝金主義者の少女を救ったり。拝金主義でありつつ主人公に懐きまくってる微ヤンデレ味も出てしまってますが、クロウの自業自得なので……。

ちょっとわきが甘い部分がありますけど、実力を伸ばしてゲーム主人公に衝撃を与えたい、悪役RPしたいって言うクロウの希望に則った生き方出来てるので楽しそうではありますね。

物語の黒幕に転生して~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~6

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「――――ごめん、遅くなった」

 

暗躍を続ける魔王教、という書き出しから始めようとしたんですが。

普通に聖遺物盗んだり、今回なんか都市一つを滅ぼして見せたり、結構派手に動いてもいるんですよね。尻尾を見せず、隠れて備え続けているという意味では暗躍してるというのも嘘ではありませんけど。

人々が信奉している主神エルフェンにかなり思う所がありそうなところとか。魔王教の中でも司教と、銀髪の少女とで指針が違ったりするみたいだったり。かなーり気になる要素多いんですけど、その真意が明かされるのはいつになるのやら。

 

主人公のレン、時折ゲーム時代の「リシアとクロノアを殺して逃走した悪役ルート」の記憶を垣間見ることがあるんですけど。

そこで銀髪の少女と対面した時、アシュトンの血筋に思う所がありそうだったりしましたし。そもそも「アシュトン」に関していえば、剣王も気にかけている部分がありそうだったりして、レンの秘密も明かされて行ってくれると嬉しいんですけどね。

鞄の旅人であるラグナが、蝕み姫と関係していた可能性のあるセシル・アシュトンの名前を見つけたりして、手がかりはあるけれど核心には至らずみたいな状況が続いてますからねぇ。

 

さて、剛剣の剣聖に至ったレンですが。勲章を授与されて行ける場所が増えたりもしつつ、彼自身は今までと変わらぬ態度で学院に通っていて。

久しぶりにあったラディウスからも、変わらないなと評されていましたし。そのあたりのブレなさは彼らしくて良いですよね。

剣聖が使う『権能ノ剣』。効力が使用者によって変わるといい、リシアやフィオナに通じる白銀と漆黒の2色の波動を発する特異性を見せていましたけど。

自分達の色をレンが発していることに、思う所ありまくりな恋する2人が可愛くて良かった。どちらか1人のだけだったら、もっとモヤモヤしただろうし2人分あるのはまだマシという判断みたいですけど……さてこのぬるま湯から踏み出す日はくるのやら。

 

レンも三部作のゲームの2部までしかプレイしてないから、ゲーム知識活用しつつも知らないことが多いし。ねじ伏せるというには、この世界レン以上の実力者が多すぎる。

ストーリー好きだけど、ツッコミどころのあるタイトルだなぁ、とは前々から思ってはいたんですが。剣聖にまで至ったレンは、まだまだ成長の余地がありつつ、魔王教の思惑を外し「ねじ伏せる」強さを見せてつけてくれて実に格好良かったですね。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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