気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

電撃コミックスNEXT

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン2

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「だから その考え方が非科学的だって言うんだッ!!」

敵国に流れ着いてしまったイクタたち。
どうにかして帝国へ帰ろうと策を練り、行動に移します。
国境警備の少尉とか、ここで退場するには惜しい名将ハザーフ中将とか。
絵が付くとまたいい味出してますなー。
ネジフ少尉がイクタと話している時の、頭抱えている様子とか、中々。

原作を読み進めて、イクタの過去を知ると、この時、らしくなかろうとも、中将に食って掛からずにはいられなかったのかな、と。
皇帝陛下も描かれていましたが、なるほど、迫力がない。
イクタの評価である巨大な枯れ木というのがよくわかる。

馬車で、シャミーユが得意げにイクタの過去を暴露していく場面とかもよく描かれてました。
良い気になって話す王女と、いらだつイクタ。
帰還したと思ったら速攻で、学院にぶち込まれるところまで行っていました。
学院でイクタへのちょっかい出されている場面とかが少しあっさりしていたかなぁ、という感じ。
オマケがちょっと乗っていたり、作品の雰囲気壊さないコミカライズ。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (2) (電撃コミックスNEXT)
川上泰樹
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-03-07

ib インスタントバレット 3

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「ああ」
「変わりたい」
「そう思うだけで変われたのなら どれだけ幸せだっただろう」


クロと、藤波と諸木と魔女。
四人で行動している、世界の端っこ同盟。
彼らは歪んでいるけど、世界を滅ぼそうとすらしていたけれど。
インスタントバレットなんて言う変な能力を得て、ちょっとずれてしまっただけの普通の学生なんですよね。

まぁ、この歪んでいるっていう部分がポイントですけど。
その点今回から登場してきた、カラフルなる組織の人たちはちょっと真っ当に見えすぎて残念。
爆弾使いの彼女とか、クロたちみたいに危うさを感じない。
マリアドラッグ事件の真田は、クロ達をこう評してました。

「おまえと木陰は似てるからな」
(中略)
「強がりで 矛盾してて 優しくなくて 甘い」

強力な力を持っているけれど、それを持て余している感じといいますか。
矛盾しているんですよね。前回藤波が世界を滅ぼそうとした手段のように。
もっと直接的にできたはずなのに。迂遠な手を取って。どうしようもなく歪な甘さ。

藤波の騒動を経てクロがやっと一歩踏み込めたと思ったら、魔女が今度離れていくんですよね。
彼女の能力が故に。未来視で、絶望を見てしまっていたから。
けれど、彼女が見たのは絶望に至った結末だけ。その過程は知らないのだ、と。
躊躇いながらも、クロに対して想いを打ち明ける姿は、魔女として行動していた時なんて想像できないほど、初心で、かわいらしくて。それだけに結末が、悲しい。

いろはが何か出てきて引っ掻き回すのかと思ったら、今回結局魔女のエピソードだけで終わってしまったのは少し残念。


ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン1

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――あらゆる英雄は 過労で死ぬ


表紙がちょっとイメージと違うかなぁ、と思いながら手に取ったんですが。
読み進めている間は案外気にならなかったですね。
というか、結構あっているとすら感じました。
原作の方も絵師が変更になっていましたが、そちらの画よりはあっている感じがします。

最近はまっているシリーズの一つ、「天鏡のアルデラミン」のコミカライズ。
イクタとヤトリの卒業式の様子から、漂流してしまったそのあとの出来事が少し。

そういえば、高等士官の試験で「思うところを自由に述べよ」って随分毛色の違う問題が紛れてましたけど。
あれ結局誰が作っているんですかねー。微妙に気になる。
イクタは、実力がありながらも、それを進んで振るおうとはしていなかった。
ヤトリのコネを使って、首都の国立図書館司書のポストに収まろうとしていたくらいですし。
国が滅びる寸前まで怠けていたかったから。

結局その願いはかなわず、騒乱の中に巻き込まれていくわけですけど。
「あらゆる英雄は過労で死ぬ」。
そう記した彼は、引き戻せない一歩を踏み出した時、いったいどんな気持ちだったんだろう。
ここまでの関係を築くに至った理由とか、過去に何があったのかとかすごく気になります。
まぁ、原作の方で狐と対面したところだし、色々とあきらかになってくるのだろうか。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃コミックスNEXT)
川上 泰樹
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-10-09
 

ソードアート・オンライン プログレッシブ 1

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このまま戦い続ければ いつか倒れる日が来るだろう
でもその瞬間まで 走り続けよう
自分が全力で生きたことを 証明するために
そして消えよう 大気に焼かれて燃え尽きる 一瞬の流星のように――!!


プログレッシブのコミカライズ作品ですねー。
アスナの家庭が冷め切っているなぁ、という感じが最初から描かれていますが。
ゲームの世界に閉じ込められてしまった人々。
死んだでしまったらそれで終わりではあるけれど。生きていたら、刻々と過ぎていく時間に追いやられて、どんどんと病んでいきそうな環境ではありますよね、と今更ながらに思いますが。

まぁ、当然それぞれにリアルはあるわけで。
原作のクラインみたいに、ピザが冷めるなんて目先の事から、こういった事件で何年も被害を受けた事実があると、将来とか大変なんじゃないのだろうか、とか。
クリアしたその先でいえば、仮想課の人とキリトは接点を持って協力したりしてますけど。
一層で手こずっている状態ではそんな未来が分かるはずもなく。

二か月たって、先に進めず、どんどんプレイヤーは死んでいく。
よくもまぁパニックにならずに、攻略に進んでいく人々がいたものです。
進む人がいなければ、お先真っ暗って話ではないですが。
キリトに言わせれば、最前線から遅れるのが不安だという心理が働いているとかいう話。
βテスター。混乱の中、次の街へと駒を進めた人々。ビギナーからは裏切り者だと、思われている。
それを責める人もいれば、エギルのように情報提供はあったんだ、とある程度の理解を示してくれるキャラもいるっていうのは、救いではあるのだろうか。
結構、いい感じのコミカライズですねー。


ソードアート・オンライン ファントム・バレット1

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「なら死ね!」
「せめてゲームの中でくらい銃口に向かって死んでみせろ!」


ソードアート・オンライン、ファントム・バレット編のコミカライズ。
今まさにアニメやっているところですね。
まぁ、そろそろ死銃の正体の名前をキリトが暴いて最終決戦にもつれ込もうとしている場面ですけど。
どうせなら放送開始の時期に出していればよかったんじゃないのかなぁ。
放送中にとりあえず根性で出した感じが。

時期が滑り込みではありますが、内容は結構いい感じです。
というか丁寧に作ってある。
電撃文庫から刊行してる原作の5・6巻にあたるエピソードなので、それまでを読んでいないと分からない部分っていうのは当然あるわけで。
SAO事件があったこと、主人公キリトの立場。
そうした事前情報をコンパクトにまとめて、本編に入って行った感じ。

キリトが、GGO内で発生した撃たれた相手が死ぬ、というなんともあやしい事件の調査に赴くことに。
一方でそのゲーム内で、一流の狙撃手として知られているシノンが、銃の世界を必死に生きている様なども描かれていました。
対人スコードロンに協力して襲撃かますところですね。
そして、キリトがGGOにコンバートしてアバターの姿に衝撃を受けたところで終了、と。
なかなかいいコミカライズなんじゃないかと。


ソードアート・オンライン ガールズオプス 1

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「・・・私だって本当に一人を望んでいるなら止めないですよ でも……」
「一人を望む人があんな風に笑わないですよ」
(略)
「それなら」
「力になりたいって思うんです」


絵が猫猫猫さんだから、買おうとは思っていました。
スピンオフってこういうモノですよね!
いや、他作品でちょっとあれなのがあって…さておき。

本編だとどうしてもキリトとアスナの二人のコンビが鉄板すぎますし。
そうでなくても、キリト一強で新しいヒロインと交流していたりばっかりですからねー。
SAO生還者な二人とか、妹とかあまり出番がないキャラに焦点を当てたストーリー。
楽しくやっているようで何よりです。
キリトとかアスナとかがほぼ出てきてないのもいい感じかなー。
スピンオフのメインになっている三人に焦点がちゃんと当たっているし。

新生アインクラッドに登場した、SAO時代のクエスト。
それに挑むことになった三人と、クエストの途中でであった一人のプレイヤーとの交流がメイン。
癖があるクエストだなぁとは思いましたけど。
SAOにある妙なクエストとか気になりますね。他にどんなものがあったんだろうか。

クエスト中にであったクロというプレイヤー。
シリカやリズたちと同じく、SAO生還者であり、大切な人を亡くしていた。
心が壊れてしまう前に、出会えてよかった、という感じでしょうかね。
クロを交えた4人の交流がスピンオフの中心になっていくんでしょうか。
結構楽しみな作品になりそう。


ib インスタントバレット 2 優しくなりたい、優しくない人々

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「変わりたい そう思うだけで変われたのなら どれだけ幸せだったろう」

他のib達も行動を起こしだします。
それぞれに辛い過去があったり、逆に守るものがないからこそ、その力を得ていたり。
癖がありますが、それぞれに魅力がありますね。
壊れていて、おかしいんだけど、どこかいとおしい感じがします。

セラとクロは実は同じ学校だった。
クロは前回の事件の真相を知らないわけですが、セラは知っています。
手間が省けた、とか言ってますしね。
今回は他のibたちの行動に焦点が当たっていて、セラの動きが少なめですが、それが逆に怖い。
何しでかすか読めないからなぁ。
しかも、セラ、巻末でキャラ紹介出ていますが。
『破壊』のインスタントバレットって。お、お似合いですよ……。

諸木亮太と、藤波木陰という新しいキャラが登場します。
魔女姿の彼女の名前はまだ出ていないですかね。
それぞれのib。
木陰とクロがそれぞれのやり方で世界を壊すんだ、と一触即発。
魔女が案外まともだっていうのがアレですな。

諸木の魔法がうらやましいですね。
世捨て人が隠居人。うん、いつかそういう気ままな暮らしをしてみたい。
でも、弱いっていうことを知っていながらも、立ち向かった時の姿は格好良かったですね。

しかし2巻のカバー裏の文章がちょっと予想外のキャラだったといいますか。
いきなり彼女の内心を語らせますか。
本編の最期で、驚きの登場をしていましたけど。
おまけにセラが「先輩」とつけて呼ぶとか厄介な予感しかしない。


ib インスタントバレット 1 世界の終わりとボーイ・ミーツ・ガール

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「だからさ! 明確な敵がいるってのはすごい幸運なんだよ!」
「あんな漫画みたいにわかりやすい悪の怪物なんて 奇跡としか言いようがないでしょう?」
「私は」
「ようやくこの世界に復讐できるの 楽しくないはずがない」

絵柄にひかれて購入したんですが大当たり。
かなり気に入りました。

間もなく壊れる世界。
その中で、魔法使いを自称する少女と出会った少年の物語。
最初はクロが幻見えるとか痛い子なのかと思っていたんですが。
セラと出会ったあたりからどんどん引き込まれていって、最後にどんでん返しのネタを持ってくる。
いや、よかった。続きに期待できますねー。

「いっそ世界など壊れてしまえばいい」

そんな思いを抱いているクロ。
「私たちは運命に選ばれたんだよ!!」

と嬉々と騒ぐセラ。

クリスマスイブの夜に出会った二人は、広場に遭ったツリーをなぎ倒した化け物を追いかける。
セラは何やら爆弾を作る能力を持っているようで、それを持ってヒーローじみた行動をとる。
……異能モノのボーイ・ミーツ・ガールで平凡な少年が引っ張って行かれるとかそういう展開にもできそうですけど。
クロの抱えていた真相。

「世界を壊す20の弾丸」。
インスタントバレットと呼ぶ、異能の少年少女が全部で20人という見立てを魔女姿の少女がしていますが。
力に気付いているのは半分もいないかな、とも言っています。
さて、全員出てくるのかな。結構いい感じなので、続いて行ってほしいと思いますけど。
「デタラメで馬鹿げた魔法の力」と称されていましたが。
まさしくそんな感じで。
誰もかれもがどこか歪んでいて、だからこそ、あんな能力が発現したみたいですが。

巻末に1Pのキャラ説明もありますね。
クロの能力。『創造』のインスタントバレット。
発現度とかも出ていて、まだ先がありそうですけど、さてどうなるかな。

カバー裏の文字列がまたすごいというか。
セラのまがった方向にまっすぐな様子がよくわかります。
インスタントバレットってこんなんばっかりか……そうなんだろうなぁ。

 

魔法科高校の優等生 1~3

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「評価してほしいなら実績を示すのが先 魔法以外で評価されたいなら 魔法以外で実績を示すべきよ」
「平等じゃないから評価を上げろというのは 高い評価を受けている人たちの実績にぶら下がっているようでなんだか嫌な感じを受けるわ」


電撃文庫で刊行している『魔法科高校の劣等生』のスピンオフ。
妹の深雪とAクラスの雫とほのかの描写が多いですねー。
ただまぁ、ちょっとオリジナルは入っているけれど、おおよそ原作準拠で、入学式編が描かれているからなぁ。
で、劣等生本編のほうは、そっちでコミカライズされているから、新しさがない分、読んでいてだれる。

コミック版だと、それぞれのキャラの描写が深くなってる分面白いとみることもできるけど、原作よりも感情表現が多くなっててなんか温度差があるなぁ、と思ったりしますね。 
だって達也、感情表現がほとんどない醒めた精神出ることに、作中で設定づけられているじゃないですか。
1話で、オリジナルのエピソードが入っているんですが、そこで達也があわてているというのが理解できない。
原作で遠距離に居ても問題ない、みたいな感じでばらけて行動したりしていたじゃないですか。
で、護衛対象じゃなくて、護衛である達也の方が襲われたりしてましたけど。
ブラコンな深雪視点なので、達也が超輝いて見える。

そして2巻。服部、一瞬で負けすぎ。
別視点で進む展開は嫌いではないですけど、なんだろう、微妙にテンポが悪い気が。
クラブ勧誘週刊のA組の二人の話。
で、風紀院とした活動している達也が襲撃されているのを見て、二人も裏で動いてたようです。
無理すんな、と正直思うんですがねー。
この時期からエイミィと知り合って、行動を共にしていたようですよ。

スピンオフにしては、うまみが少ないというか、新しい情報っていうのが乏しい。
ので、どうしてもパッとしない印象の方が強くなってしまいますねー。
絵としては嫌いじゃないんですが。
今Gファンタジーで連載している横浜騒乱編のコミカライズよりは好みです。

魔法科高校の優等生 1 (電撃コミックス)
森 夕
アスキー・メディアワークス
2012-10-27


魔法科高校の優等生 (2) (電撃コミックスNEXT)
森夕
アスキー・メディアワークス
2013-07-11


魔法科高校の優等生 (3) (電撃コミックスNEXT)
森夕
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-02-08

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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