気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

電撃文庫

貧乏家族の長男はやがて『魔王』に成り上がる

ico_grade6_3

「まだ怖い?」

「怖いさ」

(略)

「だから、ちゃんと命を懸けるよ」

 

ダンジョンが誕生し、人々に解放されてから二十年。

そこから得られる資源などが注目を集める中で、日本は予算が少なかったりして他国に出遅れる、ダンジョン後進国になっていたようですが。

それでも魔石などの戦利品が換金できるのは間違いなくて。

 

……母が亡くなったばかりの主人公、一色樹。

中学卒業したばかりの彼は、しかし弟妹を養うために命を懸けてダンジョンに挑む冒険者となる事を決意するわけです。

パーティーを組むのが安全で推奨されているけれど、報酬も頭割りになるので稼げない。何よりも金が必要な樹は、危険を承知でソロで活動することに。

 

登録時に一ヶ月の訓練を受ける必要があったみたいですが、そこで最も過酷なコースを志望し乗り越えたことで、教官からもソロでやっていけるだろうとお墨付きをもらっただけあって、初回も危なげなく探索できていましたが。

最初は魔法が上手く使えなかったりして、未熟な部分もあるんですよね。若い彼を心配した、お節介焼きの先輩がアドバイスをくれたりして、着実に成長していくんですよね。

才能はあったのと巡りあわせもあって、早い段階で大物狩りをして結構な稼ぎを得たりしてるんですけど。元々が貧しかったこともあって、毎回オーバーな反応するのが面白くもあり、くどくもあり。早いうちに慣れな―。慣れ過ぎても良くないけど。



ストライク・ザ・ブラッド APPEND5

ico_grade6_3

「こんな私でも、古城くんは手を伸ばして守るべき対象だと思ってくれているらしい」

「……そうですね。暁先輩は、とても強欲な人なので」

 

書き下ろしの番外編第5弾。

「クリスマスのない世界で」。タイトル通り、古城たちの世界ではクリスマスが存在せず……並行世界の行事としてそれを認識した彼らが、「クリスマスには奇跡が起きる」という伝承があり、並行世界ではポピュラーな宗教儀式っぽいから、試してみようとする話。

導入からツッコミどころしかありませんでしたが……プレゼント送る先に選ばれた結瞳の住んでる寮がトンデモ警備状況すぎて、そんなの吹っ飛んじゃったな……。最後笑顔になってたからヨシ!

 

「絃神島特産品開発記録」はタイトル通り特産品作ろうとするSSで、「七夕に願いを」は絃神島で行われる七夕祭りでちょっとしたトラブルが起きたので、古城と雪菜が対処に動くことになる話。1冊の中でクリスマスと七夕やってるの、番外編というか短編集ならではのテンポで笑えた。

 

そして、今回の目玉というか一番ボリュームがあったのが「聖鳥環礁篇」。

絃神島とほぼ同時期に生まれた魔族特区・聖鳥環礁。招待状が届いたこともあって、古城たちが足を運ぶことになったわけですが。

彼等を出迎えたのはそこの新総統になったというセリーカ公女だったんですが……実は彼女、一時期絃神島に留学していて古城とも知り合いで。ほのぼの交流している時間も、多少はありましたが。

 

第四真祖が動けば、絶対何かトラブルは起こるんだよなぁ……。さらに、面白い事が起きそうだからか第二真祖派閥の王子イブリスベールや第三真祖のジャーダまでやってきてたので、早い段階からもう「聖鳥環礁」は終わりだァ……というか、下手打ったら沈みそう、みたいな感想が湧いてきましたし、実際危うい場面もありましたけどね。

振り回されつつも最後はなんだかんだ無事解決してた古城は、お疲れ様でした。

番外編として巻末に「真祖の娘」として零菜の話がありましたが……あとがきのコメンタリーでもほぼ触れられてないのが不穏だ……。

キノの旅24

ico_grade6_3h

「問題を解決したかったら、小手先の方法ではダメですね! 何か大きなイノベーションが必要なんです! ご先祖様が国を地下に移した時のように!」

 

帯やあとがきで触れられていますが、23巻出たの2020年で24巻が2025年刊行なので、実に5年ぶりの新刊だそうで……そんな空いてたんだ、と衝撃を受けましたね。時の流れがはやい。

 

口絵イラストの「綺麗になれる国」。心を取り出して洗える心ランドリーがある国をキノが訪問する話。心因性のストレス抱え込みやすいので実際にあったらちょっと行ってしまうかもしれないな……。

でも考えて欲しいんですけど、衣服とかなんでも、実際の洗濯でも「タンブル乾燥は使わないでください」とか「アイロン/お湯の温度」とかいろんなルールがあるわけじゃないですか。あの技術が使えるってことは、ある程度心を定型化してるっていうか……まぁ、キノが出国後にエルメスに行ったことが全てか。何事にも良いことと悪いことの両面あるよね……。

 

フォトが登場する「試される話」。自然保護官の訓練の様子を撮影する依頼を受けたフォトが、3日間の野外活動に同行したフォト。当人は写真に生きているので興味なさげでしたけど、その気になればフォトもレンジャーになれそうではありましたね……。あくまで外から撮影しているだけなので、穏やかで良し。

 

あとは複数の旅人たちが絡む「ライフルの話し」が好きですね。

最初に訪問し、とある事故に鉢合わせた師匠たちが、ライフルを託されて。その後、師匠たちが適当に手放した銃が、シズたちによって故郷に戻り……引き取られた後に、キノ達が訪れて。複数世代の絡むエピソード、何か一つ掛け違っていたらまた違う結末になっただろうなぁ……というのが分かるので好きですねぇ。

エルフの渡辺3

ico_grade6_4

「好きに決まってるじゃんっ!! 好きに! 決まってるじゃん!!」

 

男子バレーボール部、全国大会出場はめでたい。

校内での活動実績が出来たことで、写真部に同じような依頼を持ってくる部活も増えたのはめでたいですね。

ただ……大会予選の撮影に携わっていたけれど、大会の記録に関してはプロに依頼するという判断が下されて、大木くんたちは大会に同行することが出来ない事が確定。

大木くん本人よりも渡辺さんのほうがムキ―ってなってるの、微笑ましかったですね。

 

そんな中、泉美ちゃんが煮え切らない二人の背中を押す……というか蹴り飛ばすようなことをするわけです。

大木くんが告白したけど、エルフ真実が明かされたため保留されている二人の関係。そもそも、渡辺さん自身は彼の事をどう思っているのか。その好意を、彼に直接伝えたことがあるのか。

そういう指摘を受けて自分の想いを口にした所を、他の人に目撃されたことで固まってる渡辺さんと、「日陰に移動して水でもかけとけばいいでしょ」って対応してる泉美ちゃんたちの流れが、流石にちょっと可哀想だったけど可愛かった。

 

そうやって刺激されたことで、渡辺さんからデート(デートとは言葉にできてなかったけど)のお誘いがあったりして。

曖昧になっていた2人の関係について、深掘りしていってハッキリと答えが出る形になったのが良かったですねぇ。幸せになってくれ。

 

一応ちょっとした事件もあったり。大木くんの持っているカメラの謎とか、色々明らかになったりもしましたが……些事だからいっか。当人たちが気にしてないしな!

 


転生程度で胸の穴は埋まらない3

 ico_grade6_5

『――コノエ。一つ、約束をしない?』

『もし、あなたが、いつか本当に手に入れることが出来たなら……そのときは、それを私に教えて欲しい――私も、それが欲しい』

 

テルネリカ、コノエに対して結構積極的になってきたというか。やりたい事をしっかりアピールしてくるの良いですよね。

寝たフリでもいいからしてみませんか? というのを、やってみましょう! と実践して凄く楽しそうにやってましたし。コノエがその寸劇を恥ずかしがってたのも、成長を感じる。

後に教官から、世界を浸食するほど強い意志を持つ固有魔法に目覚めるような女の子は、重い女が多いから気を付けな、と色々と欠けていてハーレム志望でアデプトに入門したコノエに注意してくれてましたが。……えーっと、あのぉ……読者目線でも既に手遅れなんじゃないかなぁ、って。いいぞもっとやれ(小声)。

 

続けざまに災厄級の魔物と対峙する羽目になったコノエでしたが……そんな彼に、訓練生時代に交流のあったアデプトの少女、竜人のフォニアが訪ねてきて。

百年前、天蓋竜に滅ぼされたアーキノルカという国の生き残った王族。

学舎で同期ではあったけれど、フォニアは十年でアデプト認定されて出て行った才能がある人物で。二十五年かかったコノエとは、訓練でも組むことはほとんどなかったそうですが。

 

そんな彼女がコノエを訪ねて来た目的は二つ。一つは、フリーのアデプトという貴重な枠であるコノエの勧誘。これはまぁ、失敗するんですけど。

もう一つは、アデプトになった人全員に挑戦してもらっているという、アーキノルカで封印している魔王の討伐が叶うかどうか、という挑戦をしてもらうため。

国としての形を失うほどの被害を出してなお、魔王の封印は世界の為に守り抜いたって言うんだから、先人たちは凄まじいですねぇ……。

 

なにか討伐のヒントが得られれば良い、と探索に特化した固有魔法を持ち火力という意味では一歩劣るメルミナも挑戦しているものになるとか。

そうやって挑戦した結果、答えを導き出せるコノエを招くことに成功したわけですから、お見事だったといいますか。コノエ一人で解決できたわけではなく、これまでの積み重ねが結実した末に未来を掴むことが出来たのが、とても喜ばしい。

転生程度で胸の穴は埋まらない2

ico_grade6_4

「――実は、私、すっごく強いのよ」

「…………ああ、知っているよ」

 

前回の争乱を乗り越えた末に、エルフの少女テルネリカを傍に置くことになったコノエ。

人類の守護者であるアデプトであるコノエは、人が近づいたら目覚める体質になっていたが……彼をいつも起こしに来るテルネリカが、いつかそうしても良いと思ったら、寝たフリしてくれても良いですよ、って言ってるの良いな……。

 

邪神関連の脅威がある関係で、どうしたって人の命が安くなっている異世界。

貧富の差だって当然あって、スラムも生まれる。神様や国も、出来る範囲で支援はしているみたいですけど、全てを救えるはずも無くて。

テルネリカの故郷だってより大きなものを守るために、切り捨てられようとしていたわけですしね……。

そんな世界で、側にいるテルネリカを守るために金を稼ぐことは必要だよな、とコノエは思ったわけです。治安のよい場所に住むためにも、護身用の魔道具だって良いものには金がかかるわけですし。

 

フリーのアデプトであり、異世界人なため常識に疎いことを自覚したコノエは仕事を紹介してもらえないかと、教官を訪ねたわけです。

そこで直近の大規模反乱でアデプトとして不甲斐ない部分を見せた、として同期の少女メルミナが再教育されているところに遭遇したり。

教官から、メルミナと一緒に仕事を任されることになったり……恒例行事として民に受け止められている、教官のお見合いについて聞かされることになったりするんですが。

 

神様からも教官やメルミナに気を配って欲しい、というようなお願いをされていて。

コノエはメルミナから汚染地での仕事に誘われて、参加することに。メルミナはコノエに対して思うところがあり……彼の近くにテルネリカという少女がいることにも心を刺激されることになってたりしたんですが。

 

彼女もまた固有魔法に目覚めたアデプトとして、譲れない信念を持っていて

固有魔法の会得には、世界を塗り替えるほどの渇望が必須で……だからこそ、アデプト同士でも相性が悪いというのは普通に起こりうるそうです。

メルミナの渇望は範囲が広くて、なかなか人と組まないって話でしたが。コノエには結構気を許していて。……けれど、そんな彼女はなぜかここ10年ほどはほとんどコノと会っていなかった。

メルミナの渇望や、彼女の過去。会いに来なかった理由。そういった内面を深掘りする事件に遭遇することになっていくわけですが。

訓練生時代は後ろから一番・二番を争っていたコノエとメルミナでも、あれだけの力を発揮できるの、凄いですよねぇ……。

凡人呪術師のたのしい異世界悪役プレイ

ico_grade6_3h

「俺以外の悪を、全て滅する」

「は?」

「最強の悪。俺がしたいのはそれだ」

 

子供がアニメや漫画のヒーローに憧れるようなのと同じような感じで、『悪役』への憧れを抱くことになった主人公の粕谷。

自分が理想とする『悪役』を追い求めるため、勉強もした。自分が空っぽな凡人だと知っているから、特別な力を得る方法を求めて海外の秘境まで足を延ばしたりして、どうにかして超常的な能力を身に付けられないかと足掻いた。

特に興味を持ったのが呪術だそうですが……ハッキリとした形にはならず。

 

修学旅行に行った際に事故にあって死亡し、異世界へ転生する機会を得ることになって。

女神的な存在が好き勝手転生先をいじっている中で、「元の世界の神様に愛されている気配が残ってて嫌い」という理由で奴隷に落とされ、呪われた人生を送る運命を与えられそうになっているのを見た主人公。

呪術を求めた過程の影響か、女神が運命いじってる時間も意識があった主人公は「その悪役の運命、俺にくれ!!」と名乗り出て。彼をG級ギフテッドと呼んだ女神は、気味悪がって早死にしそうな奴隷に落とすことに同意したわけですが。

 

そんな彼だからか、ナビを名乗る謎の存在からのアドバイスを受けることも出来て。

……興味がないときは聞き流したりしてますけど。彼はギフトで呪力と呼ばれる、この世界で知られた魔力とは別の力を扱うことが出来て。

その力が「過酷な環境に身を置いたり、死にかけたりすること」で鍛えられるものだったため、奴隷生活を真面目に過ごしていたわけです。

呪力によって身体強化できる彼は過酷な環境でも生き抜いてましたが、他の奴隷たちは普通に体を壊して死に、過酷な環境に耐えかねて反乱を起こして死んでいった。

 

自分を鍛えることに専心してた粕谷でしたが……抜け出して山賊退治に勤しんでたら、怪しすぎる封印を発見して、そこに封じられていた少女を助けたら王と崇められることになったりもして。

女神の思惑を超えて、悪役としてどんどん実力を伸ばしていってるのは良いですね。粕谷が成長しているってことは、彼と同時期に転生させられたクラスメイト達も良い年になって、同様にギフトを宿していることで厄介な存在になりうるってことですけど。

……なんか、想定していなかった方向に厄介なのが生まれてませんか、というか。粕谷君の業が深すぎる気がするんですが気のせいですかね!? 業が深くないと呪術に傾倒しないだろ? それはそう。

聖女と暴食

ico_grade6_3h

『天人などと名乗っている連中の事を、あまり信用しないことだ。なにせ彼奴らは、我ら“災厄”を生み出した者どもの末裔なのだからな』

 

かつて惑星を支配していた人類は、災厄により荒廃した地上を捨てて周回軌道上に「天環」という都市を築き、天人種族を名乗るようになった。

一方で、肉体の成長には重力が必要だからとか。食料などの資源確保は必要だから、という理由で子供達は地上の学園に送られ……卒業の暁には天環に戻る、という世界。

 

しかし、地上には天人が逃げるほどの「災厄」の爪痕が色濃く残っていて。魔獣とかも割とでるみたいです。

「天環」から廃棄モジュールが地表に投棄されることもあり……地上の民からすれば貴重な資源であるそれを学園同士で奪い合うなんてこともザラ。

そんな世界で生きる生徒の一人、ハル・タカトー。彼は、第七学区の生徒会に属する特殊執行部隊の現場指揮官を任される実力者。

 

……だったんですが、本書冒頭で落下してきたモジュールの調査の際に、不審点が多かったことで、その職を離れることにして。

本来ならモジュールはゴミのハズで捨て置かれているハズなのに、念入りに処分するかのようにモジュールめがけて攻撃された事。

モジュール内部にいた「天環」に暮らしていた少女アナが、災厄を名乗るベルゼブブを宿していたこと。

アナとベルゼブブから、天人への不信感が募ったのもありますし……ベルゼブブがアナと交わした契約が「美味しいごはんを食べさせる」というものだったため、たまたま縁があったリュシエラという学食部の女子の誘いに乗ったわけですが。

 

第七学区の生徒会からすれば、突然最高戦力が居なくなったわけでその調査はしますよねぇ、とか。

ベルゼブブの扱いを見れば、他の災厄もまた暗躍してたっておかしくないよなぁ、とか。

読者目線で言えば、起こるべくして起こった騒動にハルとアナは巻き込まれていくことになるわけです。

そしてベルゼブブが存在する以上、これからも大変なのは確定しているので……がんばれ、とエールを送るとしましょう。

まぁベルゼブブの件抜きにしても、エースだったハルを慕っている人は多いので、そっち方面でも火種燻ってるので……ハル、ファイトだ!

9S〈ないんえす?〉after

 ico_grade6_3h

「いや……、由宇君も間違いないって言っていたし、うん。解った。覚悟を決めようじゃないか」

 

完結した『9S(ナインエス)』シリーズ、最後を飾る短編集。

雑誌掲載したものの文庫未収録だった『アムネジア』や、電撃ノベコミ+や、FANBOXなんかで公開されたエピソードに加えて、各種書下ろしを加えたお祭りのような1冊。

 

『彼女の記憶と記憶の彼女』。八代とマモンが減圧室に居る時期、八代やNCT研究所にいる朝倉、ADEMで取り調べを受けている福田といった面々が由宇の幻影を見て……その真相とは、という話。由宇にかかれば一瞬で解決しますが、それはそれとしてその状況を楽しんでるのがらしくて好き。

 

『アムネジア』。海星に捕まった由宇奪還後、闘真が不坐についていくことを決めた後のエピソード。由宇は捕まった際に、自分の記憶を消すことで情報を渡さなかった。しかし、その際に消し方が雑な記憶があり……奇妙な引っ掛かりを覚えた由宇に頼まれて、麻耶が「失われた記憶」を探す話。闘真がちょっと哀れだったりしましたが……まぁ……つよくいきろ。

 

書き下ろしの『スフィアドームを召し上がれ』。新組織9Sとなってからのエピソード。岸田博士の食生活・健康状態を危惧した由宇が、職員の生体データを取得して「既存のメニューから、最適の食事を提供する」機能を持った券売機を作成。

 

ガッツリ食べたいのに不摂生気味の岸田博士は健康志向のメニューになって不満を募らせたり。データ的な部分しか見てないので、ストレス緩和が必要な八代に特別なデザートが出たりして刺さるような視線を向けられたりと一部でトラブルは起きてましたが。

伊達が十二連続希望のメニュー引き当ててたり、マモンと才火にも適したメニューを提供してたり、機能はちゃんとはしてるんですよね。ただチートデイとかの概念はないので、テンプレ提供を続けるのは人の心……感はある。コミカルで笑えて、なんだかんだ本書収録のエピソードで一番好きかもしれませんね。

 

そして『9S』という物語のベースとなった「峰島勇次郎の遺産」というオリジナル小説と同じタイトルの短編が、最後のエピソードとなり……そこで勇次郎と由宇の母の物語が描かれていました。

あとがきでも触れられていましたが、始まりと終わりのエピソードの名前が同じになるのは妙味があって良いですね……。いやぁ、楽しかった。

千早ちゃんの評判に深刻なエラー4

ico_grade6_3h

「なんでぇ!?」

 

万色の巨竜どららんと別れ、傷心の千早。

気分転換に新界西側で釣りに勤しんだり、採集にチャレンジしたりとか平和に過ごそうとしているわけですが……。

彼女の知らないところで事態は着々と進行しているんですよね。

 

というか、釣りの傍らちょっと撮影したら工作員っぽい画像を捕らえたりしてるので、千早ちゃんは平穏に生きたくて、危険から遠ざかろうと努力はしてはいるのに不思議とトラブルに突っ込んでいくんですよねぇ。悪運を引き寄せまくってる。

毎回死にそうな目に遭いながらも、なんだかんだ生き延びてるから、どんどん彼女の望まない評価が上がっていくことにもなるんですが。

 

暗躍していた角原が死に……障害となっていた権力者が居なくなったことで、新界に衛星を上げようとする日本側のうごきがあったり。

ボマーに感化されて角原を殺した伴場が、角原配下の追い込まれた組織を焚き付けて戦場を盛り上げようとしたり。

色々な思惑に巻き込まれて、危ない橋を何回もわたってた千早ちゃんですが、最終的に収支は大幅プラスで良かった……と言えるのかどうか。これでマイナスだったら、立ち直れないのでまだマシではありますが。

利益を得ていることで、劇場型愉快犯で場を引っ掻き回すボマーとしての評価がまだ上がることになってしまうんですよね……哀れな。

書籍で加筆されてもいますが、WEBは完結していて、今回でそこまで収録されたんですよね。一応、今後の構想もあるらしいので、せっかくなら続きが出てくれても……良いのよ?

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ