気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

電撃文庫

ストライク・ザ・ブラッド14 黄金の日々

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「先輩」

(略)

「わたしの血を、吸ってください。わたしは先輩の監視役ですから……最後まで、ずっと」

 

タルタロスの薔薇事件で表に名の知れた浅葱。

アイドルとして広告塔に仕立て上げられてましたが、それは合成映像の偽物で。

彼女は幽閉されて、利用されていたわけで。

それをしった古城が助けに行こうとしたところ、雪菜の師匠に襲われて。

 

……古城たち、本当トラブル体質っていうか、落ち着く暇なく事件に追われてますよね。

しかも半分とは言わずとも割と師子王機関の幹部に狙われてるケースが多い。

助力してもらったりもしているけど、監視対象と監視してる側だから、利害によってはそういう事もあるでしょうが、それにしたってなぁ。

流石としか言いようがないな。半端な第四真祖でこれなら、他の真祖たちの周囲もさぞ騒がしいのかなぁ、とか思ったりもします。

逆に能力制御できたり、部下が多いなら、真祖自身が動くことなんてそうそうないのかもしれませんが。

 

脱獄者、冥駕が本格的に行動を開始。

聖殲を始め、利用しようとしますが、古城たちに阻まれて。

そこに至るまでに不調、一度敗走したり、雪菜の身体に異変が生じたりと大変だったんですがね。

雪菜の異変はてっきり、古城の度重なる吸血によるものかと思っていたんですが、意外と別のところに要因があったのは驚き。

牙城の聖殲に対する見解とかもあって、これまで巻かれていた謎はとりあえず回収された感じですかねぇ。

後書きによれば、次の巻で第一部完と同時にシリーズも終了、の予定だとか。まぁ、長く続いたほうですが。第二部以降の構想はどんなものだったのかは少し気になりますねぇ。

とりあえず、完結巻になりそうな次回、ついに戦闘狂ヴァトラーとの決着になりそうな雰囲気ですし、期待してます。

ストライク・ザ・ブラッド (14) 黄金の日々 (電撃文庫)
三雲岳斗
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-11-10
 

キノの旅ⅩⅨ

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どんなに願っても

会えない

私は私に会えない

 

いつも通りの安定したキノの旅でした。

口絵はキノとエルメスがたわいない幸せを語らう「幸せの話」。

もう一つは、犬は危険だからと首輪をつける国を訪れたシズたちの話。

……ティーはするっと手りゅう弾出すのを控えような……

 

「美しい記憶の国」はいったいどんな国だったか気になるなぁ。

そして「天才の国」のあとに「秀才の国」を持ってくるあたり相変わらずブラックジョークがお得意というかなんというか。

「守る国」は真相が明らかになった後の掌の返し具合がいい感じですね。人間って罪深いというか、あの教授さんがよくもまぁ隠しおおせたってところがすごいな。

計画が出た時点で国を出ていれば完全犯罪だったんじゃないのかなぁ、とか思うんですが。

 

今回の話の中では「戦えない国」が好みでしたね。

理由をつけて戦わないようにしている国々の話。

魚が意外とお茶目というか可愛かった。……旅の道連れとするにはちょっといろんな意味で邪魔だろうけど。

 

「贋物の国」は国中が騙されている話。そんな中から本物に並ぶものが出てくるんだからこの世界は面白いというか。

「助けに来た国」はひさしぶりな気がするフォトたちの話。

これはどうしようもないというか、長い時間が経ってなお、彼らが離れた仲間を忘れていなかったと証明する話。

そして、機会を得た時に躊躇わなかった話でもあるので、仕方ない……けれど、良い話でも合ったんだと思います。

 

15周年になったとか。長いなぁ。

自分で初めて買ったライトノベルが確かキノの旅でしたよ、自分。

変わらず楽しめるシリーズという事で、いつまで続けられるかは分かりませんが、続く限りは購入していきたいものです。

そして、15周年特別企画あとがき短編とはいったい……



聖剣のソードラビリンス

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「これだけは言うておく。人と人との交わりに永遠はないぞ……」
表情はわからない。だが、声色から切実ななにかを感じる。
「必ず終わりはやって来る。その時、無闇に人と関わらなければよかったと後悔しても遅いんじゃんぞ……」

デビュー作の『月光』が好きだったので、それ以降の作品も隙を見つけては手を出しているんですが……
今回は特にコレジャナイ感がひどかったといいますか。
設定的には、面白くなりそうではあるんですけど。
身近にダンジョンがあり、最下層に到達したものはまだいない。過去に大規模な部隊が派遣されたものの、生還したのはたった三名。

その大規模作戦に於いて、「裏切り者」として報告された父を持つ少年は、作戦から10年が立ち、一回の冒険者としてダンジョンに足を踏み入れる。
知人から得た情報を元に出会った、剣の女王を名乗るセレスティアと共に。
道中、裏切り者の息子とバレて騒動になったりするんですけど……

驚きが足りないといいますか、山も谷もなく一直線な感じがしてどうにも楽しみ切れなかった。
もうちょっと盛り上がりが欲しい。今のところ、主人公良い所ほとんどないし。
続きが出たとして、買うかはちょっと悩むレベルですね……

聖剣のソードラビリンス (電撃文庫)
間宮夏生
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-07-10

Astral

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「ありがとう明くん。……私を見つけてくれて」
桃香が言ってくる。
「明くんが気づいてくれなかったら、ずっと迷子になってたね」

昔の作品ですが、再読ー。
たまに読み返したくなるんですよねぇ。
事故にあった高校生須玉明。
それ以来彼は、この世にとどまっている幽霊が見えるようになって。
会話したり、身体を貸したりなんかもできるので、未練解消の手伝いなんかをしています。

別に、一から十まで救おうとしているわけではなく。
例えば、初恋の幼馴染。例えば、画家志望だったクラスメイトなど。
彼の活動範囲にいた知人と会話したことがきっかけで。
幽霊の事情を知ってしまった時、それに力を貸さずにいられないという感じ。

一話ごとに違う幽霊と出会い、彼女たちとわずかな時間を共にして。
残された時間で、後悔は果たされるのだろうか、とそんなお話。
2話の絵の話と、3話の少女たちの話が結構好みですね。
彼女たちとのこれから先がないとしても、重ねた時間に嘘はない、という感じが。
合作が完成しなかったら厚士はまだ燻っていただろうし。
川名さんと出会わなかったら、由佳里はいなくなっていたかもしれないし、手紙が届けられたから、彼女は前に進めただろうし。
上手く回りすぎている感じはありますが、生きているそれぞれが、答えを見つけられている優しさがあるのはいいかなぁ、と思います。

Astral (電撃文庫)
今田 隆文
メディアワークス
2003-08

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない

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長くて険しい道になるだろう。
だが、咲太の心が臆することはなかった。むしろ、立ち向かう気持ちしかない。
今さら驚く必要は無い。臆する必要は無いのだ。
なぜなら、この日を迎える心の準備はとっくの昔にできていた。

今回はついに、咲太に手紙によって接触を図ってきた翔子さんの話……になるかと思ってましたが。
タイトル通り、妹のエピソードに乗っ取られてました。
麻衣との交際騒動の時に流出した映像を頼りに、かえでの友人が咲太を訪ねてきて。
妹の方も思うところはあったようで、引きこもってばかりの現状を変えよう、と「学校に行きたい」という目標を立て。 

兄として咲太がそれを支えていくわけなんですけど。
彼は本当に、自分が大事なものに対しては臆さないというか、行動力にあふれているといいますか。
兄妹としての距離感としては微妙なものがあるとは思っていましたが、それは過去の事件に起因するものだと思っていました。
けど、かえでが抱えていた事情は、確かにそこらへんに根っこはあるけれど、違う問題で。

花楓とかえで。咲太が見ていた二人の妹。
失ってしまったものと、それでも残っていたもの。
彼にとってはどちらも大切なもので、最後、取り戻せたはずなのにまた失ってしまって。
これは、痛い。咲太の嘆きがよくわかる。
彼にはもう一人妹がいたようなもので、それがいなくなってしまったというのだから、悲しくないはずがない。
また、胸の傷からの出血が生じたりしていましたが、これは花楓になったために発生したのか、そもそも咲太自身に寄る思春期症候群なのか。
満を持して、翔子さんが登場して、最後ちょっと修羅場っぽくしてましたが……自由だな、この人は……


はたらく魔王さま! 14

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「私も、エメも、アルも……友達を泣かせる趣味は無いの。元々魔王をこっちの世界に逃がしたのは私たちが負うべき責任で、あなたにはなんの関係もない。だから、私達の、エンテ・イスラの話を聞いてもまだあいつのことを好きだというなら」
(略)
「私達に構う必要は無いわ。あなたのキモチは、これからもずっとあなた自身が決めて」


電撃文庫MAGAZINEなどで掲載していたものをまとめた短編集です。
なので、雑誌の方も読んでいる身としては新鮮味は薄かった。
描き下ろしで日本に来たばかりの勇者のエピソードがあったのはうれしかったですけど。

一番気に入っているのは、最初に掲載されている「勇者と女子高生、友達になる」でしょうか。
1巻で魔王の姿をみた千穂の、その後の話。
その記憶を消されず、けれど自分の想いを他人に暴露されたこともあり彼女は戸惑っていて。
勇者一行と出会い、その悩みを打ち明け、彼女たちの事情を聴く話。
……勇者の仲間はなんか寿司に夢中になっていましたけど。
けどまぁ、確かにエンテ・イスラの食事情を想うと、こっちは楽園なんだろうなぁ。

それ以外にもいくつかありますが、感想としては、芦屋の主夫力が半端なさ過ぎて怖い。
勇者を驚嘆させるほどの裁縫の腕やら、豆知識やらとか何が君をそこまで駆り立てるんだ……
圧力鍋を懸賞で当てた時のはしゃぎっぷりといったらもう……
でも、今回一番のポイントは、要点をしっかり見抜いているアラス・ラムスの発言でしょう。

そして困って様な顔で、真奥を見上げ、そして言った。
「ぱぱ、るしふぇるはおてつだいしないよ?」

……子供は本質を見抜くね! 漆原はまぁ、プロのニートだからなぁ……もう仕方ない。

描き下ろしの「はたらく前の勇者さま!」もまた笑えた。
いや、勇者の住まいの家賃が安い理由が分かりましたが、その背景設定は笑えない。
立地はいいのに着服する社員とか、手抜き工事とか、幽霊騒動とかがあったらそりゃあ安く設定せざるを得ないわなぁ……
ただ魔王たちが割と速やかに順応したのに対し、恵美のテンパり具合といったらもう……


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン8 下

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「東」
言う。これから、世の中がどう動き、自分たちがどうなっていくかは解らないが、
「私を忘れないで、追ってきてね」


表紙はミリアムです。
カバー裏で謎が明かされるかと思いきや、ネタバレになるからと車椅子トークしてますよ作者。
じゃあなんで今回の表紙に選んだんだよ! とツッコミたい。
京と、そこにいる明智光秀が相手ということで、東の事情とかについては明らかになった感じがありますが。
ミリアムにも何やら気になる過去がありそうですし、二人と一緒にいるあの霊体の少女については何も分からないままですしねぇ。
読んでる感じだと、ミリアムはあの光秀たちが通っていた教導院にいたんじゃないかと思うんですが。
帯にあった文句もありますし、その内公主隠しに会いそうで怖い。

副会長と大久保のやり取りも鉄板になってきたよなぁ。
正純が優しい言葉をかけると「罠だ!」と警戒する代表委員コンビが好きです。
「なにか手助けいるか?」⇒「今差し迫ってないので平気です」⇒「差し迫ってないならまだ仕事振れるな」。
という正純理論の恐ろしさ。これが、武蔵の副会長……! 
2週間戦争してないから、そろそろ戦争したくなってね? とか身内に言われるだけのことはある。

トーリのハーレムも完成されてきた感じがありますし。
鈴の立ち位置が艦長代理に固定されてて、どうなるのかがよくわからないですけど。
あと、ペルソナ君の素顔とか、このシリーズ中に明かされる時来るんだろうか。
ノリキは嫁獲得して、キャラ変わったなぁ。長文喋る場面とか出てきてましたし。
というか、しれっといつの間にか嫁武蔵に乗り込んでるそうじゃないですか。
梅組のメンバーも知らずに、驚愕していましたけど。全身換装して別人のようなものらしいですが、今後登場するのかなぁ。

あとなんかしれっと、大罪武装がそろった感じがするんですが、どうなんだろう。
取りこぼしはない、よなぁ……? 暴食とかホライゾンが使っている場面みませんが。
そして、淫蕩はいったいどこから飛んできたんだ。
暗号文といい、光秀のメッセージといい、謎が増えたばっかりな気がします。

夏休みだから、あちこち時間の流れが早かったですねぇ。
終わりに、次の歴史再現が始まろうっていうんだから流石。
本能寺の変が近いというのに、未だに登場しないP.A.Odaの長はいったいどんなキャラなんでしょうかね。
あと、柴田達がすごく楽しそうに可児を人質にしてて思わず吹いた。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅧ(中)

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「あいつらさ……」
はい、と頷いた瞬間。こう言われた。
「――自分たちの勝ちに持ち込む総合力が半端ねえんだ」


極東という抑圧された場所。
そこで培われた、後がないからこそ笑って生きようとする生き方。
同時にそれは、これ以上の最悪がないという現状把握を行うことで。
クリスティーナが、武蔵の外道度に敗北した感じが中々笑えました。
その前の羽柴との交渉時の第七艦隊でもすっ飛ばしていたけど、書記はどんどん痛くなるなぁ。
いいぞもっとやれ。

忍者とメアリは何かやると即座にスレ立つほどの人気っぷりですが。
アデーレがツッコミ入れてましたが、第二特務のウルキアガ達の方が時に重症に見えます。
まぁ、その後「あれはあれで完結していて無害」と真理が語られてます。
相変わらず、身内同士での掛け合いしている場面があちこち楽しくて仕方がない。

代表委員長の大久保がどんどん外道副会長の餌食になっている感じがまた愉快。
正純と大久保のコンビは、毎度笑わせてくれるので好きです。
大久保、優秀なのに不憫。優秀だからこそ、副会長の無茶ぶりに振り回されるんですがね……
羽柴との交渉時に、正純の言動が各国に理解されていましたが、その理解のされ方って、正純がいかにこれまでウォーモンガ―だったかってことなわけで。
「間違いなく罠だな!」で一致されるとか、流石ですね武蔵副会長。

あとP408で上げた「最終手段」が本当に最終手段すぎで吹いた。
武蔵勢が「勝利に持ち込む総合力」がすごいとしたら、正純は「最終的に戦争を引き起こす」能力に長けすぎてないだろうか。
だって、最後がアレですものね。武蔵は関西にいかない、だけど――というアレ。
そこに至るまでに魔女同士のチキンレースがありましたが、十本槍はまだ武蔵の外道度には勝てないか……

織田陣営の、十本槍とか可児たち後輩とか、なんかまだまっすぐな感じがしますよね。
登場人物癖あるキャラクターばっかりだから新鮮ですけど、対処しとかないと、武蔵勢のいつものノリに持っていかれそうな不安があります。
早いうちになれたほうがいいと思うけどなぁ。織田陣営でも柴田とか上層部は結構変な人多いから、そっちから何か学べたりとかしないんだろうか。

京が近づいて、東やミリアムが結構重要な役割を果たすんじゃないですかね。
この二人、交流の断片が描かれるばかりで、ミリアムなんか背景ほとんどわかってないですからねぇ。
今から、次の巻が楽しみです。来月に発売予定なので、上中と連続して読みました。あぁ、早く10日来ないだろうか。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅧ(上)

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「――アンヌ様の代わりになると、そういうつもりであるのか!?」
「アンヌの代わりには、誰も慣れない。彼女が去った分は、マイナスだ」
「ならば――」
「だから惜しむのだ」


関東解放が終わり、夏休みに突入。
校則法によって、色々と行動に制限がかけられる時期に入ってしまいました。
まぁ、その程度で武蔵が止まるはずがなく、「嫌がらせ」のために知恵を絞るわけですが。
介入すべきは、本能寺の変。
正純は、それが夏休み明けに行われると踏んでいるようです。
そこまでにどれだけ準備することができるのか、というお話。

夏休みに入ったのと、これからの方向を確認する展開なので、交渉とかが中心になって割と派手さはないかなぁ……と途中までは思ってました。
実際、途中でやっていた交渉も、状況を二転三転させて相手を振り回す、武蔵流のいつもの交渉の展開で中々楽しんでいたんですが。
なんで、このタイミングで、武蔵建造以来の危機を迎えているんだ。
しかもそれを引き起こしているのが、総長連合・生徒会含む梅組とその担任教師+αだっていうんだからこれはひどい。

補修でテストを行う必要が出てきたために、実施されたいつかの再来。
逃げるオリオトライに一撃いれろ。
伊達成実とか新しい面々が加わった今ならばあるいは、と思ったものですが、一人で十分アマゾネスのくせして援軍呼ぶんだから大人げない。
というか、人狼女王は本当にもうちょっと自重しましょうよ!?

十本槍の福島と清正がなんか二人だけの世界作ってるんですが。
相手を思って、けれど伝えられずにすれ違って。
いやぁ、川上ワールドでは稀な純粋な恋愛模様を見ている気がする。
両方女だけど。……いや、大丈夫。たしかこの世界女同士でも子供できるからきっと問題ない。
今後武蔵と絡んで外道度上がらないかだけが心配ですけども。


青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない

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「咲太って生き方が無気力じゃん」
心外な発言だが、強く否定できる気もしない。
「がんばるとか、ダサいって思ってるのかと思ってた」
「他人の努力を笑うようになったら人間終わりだろ」


麻衣久しぶりに会えると思ったら、また思春期症候群に襲われて。
今回は、麻衣とその妹である新人アイドルの豊浜のどかの中身が入れ替わってしまって。
これが面倒なのは、麻衣ものどかもそれぞれに仕事を持っている所ですよね。
お互いのスケジュールを確認して、入れ違ったまま仕事に臨むことに。
ただ、思春期症候群が発生している時点で、うまくいくはずもなく。

のどかが麻衣の異母妹である点がさらにややこしくしているといいますか。
それが無ければ接点もなかったんだから、こんな現象に巻き込まれることもなかったわけですが。
麻衣の方は努力して、「アイドル・豊浜のどか」をしっかり演じ切ってました。
一方で、コンプレックスを持っていたのどかの方は、麻衣の仕事で一度失敗をしてしまって。
喧嘩もしていましたし、何とも面倒な状況ですね。
それでも咲太がいつも通りで安心したといいますか。
主人公の軸がぶれないので、読みやすいです。
咲太と麻衣の関係が、結構絶妙な距離感といいますか、二人とも楽しそうで見ていて心地よい。

あとは、毎度おなじみのさくら荘からのゲスト。
今回は生徒会長とはうはうでしたね。
咲太が中々見れないレアな場面に遭遇してましたが。
幸せそうで何よりです。
本編は、結局すれ違っていたようで、大切だった姉妹の絆のお話。
割とオチは読めますが、思春期症候群という非日常の要素がありながら、しっかり心情描いていたりとか安定して面白いです。
最後には翔子からの手紙が入っていて、また事態が動きそうですけど、どうなりますかね。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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