「だけど『弱さ』から生じる行動に妥協はない。あなたはそいつを覚えておいたほうが良い。窮鼠は猫をかむんだ。……言っておくけど、僕は今、相当追い詰められている訳だが。フェアで対等な勝負をしましょうなんて笑っていられないほどにね」
あらすじから想像していたのとは若干違ったかなぁといいますか。
召喚儀礼という様式が整い、神々の奥に潜んでいたものさえ引きずり出し、その力を行使できる召喚師たちの物語。
まぁ、一気に強力な奴を呼べないとか、依代と召喚師のコンビでないと力が使えないとか、いろいろ制約もあったりするわけですが。
少女から発せられる、本気の「たすけて」という願いを断れない少年、城山恭介。
彼は、かなりの実力を持つ召喚師だったが、この半年ほど仕事をしないで貯金を切り崩しながら暮らしていた。
思うところがあっての行動というか、依代を失ったこともあり、召喚業界を引退しようとしていたようで。
買い出しに出ていた帰りに、何者かに追われている少女からたすけてと声をかけられてしまい。
それを引退の依頼にしようかと行動し始めるが、敵は予想以上の難物で。
半年のブランクもあって、若干勘が戻っていないところに、想定外の存在まで飛び出してきて。
情報を一気に出しすぎというかなんというか。
合間に入っている「Fact.」っていう用語解説というか、章ごとのまとめというかが毎回挟まるからテンポ微妙な感じがしますし。
個人的には主人公の言動が気に障ったというか。「~という訳だが」とか言う口癖なのか知らないけど、語尾がたびたび出てくるあたりとか、微妙にキャラぶれてないかって感じの言葉遣いというか。
なんか読みにくかった。