気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

飯塚武史

サモンナイトU:X〈ユークロス〉 黄昏時の来訪者

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過ぎたことはやり直せないし、後から都合よく改編することだってできない。
少しでも自分の望む結果に近い未来を手に入れたいのならば、その一瞬一瞬に、最善をつくして生きていく以外の方法はない。

さて、前回最後襲撃を受けたミコトですが。
その襲撃に対する対応の情景と、そこに至るまでの物語。
正直言うなら、面白くは、なかったかなぁ。
文章書いている人が、好き勝手書いているような、印象。

ギブソンとミモザの結婚式、そしてそこに集まる歴代のキャラクターたち。
ゲーム本編では描かれていないけど、確かに繋がりがあるだろう人とか、色々いますしね。
こういうシリーズ間を超えた交流の風景っていうのは中々楽しく読みました。
1とか2なんてプレイしたのPS版でしかも結構昔なんで薄れている部分がありますねー。
プレイし直そうかなぁ。うろ覚えですが、ギャラリーとかがなくてEDの絵が視られないから、やり遂げた感じがないんですよねぇ。シリーズで最初に3から入った人なんで、どうにも、物足りない。
PSPの3・4では夜会話も見られるようになったんで満足ですが、1と2はDSだからボイスとかも削られてるらしいですし…
まぁ、ゲームの話は脇に置いておくとして。歴代のキャラがあちこちに出てくるのは面白いと思いますよ。

ただ、気になるのは、ハヤト以外の1主人公たちの扱いとか、その辺。
こういう展開が面白いだろ? みたいな風情で、ちょっと萎える。
難敵だったボスが復活するとかは王道で悪くないと思うんですが、こう、そこからの展開が。
世界の在り方すら変えてしまった【狂界戦争】に至る話である以上、避けて通れない要素なのかもしれないですけど、主人公たちからの脱落者っていうのはあまり出てほしくはなかったかなぁ。
主人公たちって、色々と敵を否定したり、常識を説く割に、同じ状況になると同じように振舞ったりするんだよね。薄っぺらい。
挫折から立ち上がるっていうのも、王道ですけど、それにしたってなぁ、という思いからどうしても逃げられない。
4までのゲームは問題なく面白かったのに、どうしてこう自分の首絞めるようなことしてるのかなぁ。

…この感情を呑み込んで、続きが出るなら、次の巻までは買います。それで判断する。

サモンナイトU:X〈ユークロス〉 異境の異邦人

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「終わりにだって、その先はあるはずなんだ」
たとえ今日、この世界が滅んでしまったとしても。
形あるもの全てが、欠片も残さず消し去られてしまったとしても。
「想いの力は――絶対に消えたりしない」

ゲーム、サモンナイトシリーズの世界である、リィンバウムを舞台とした小説。
そもそもサモンナイトシリーズは1~4まで出た後、会社が消えて、続編でないと思ってました。
ただ、運よくというかなんといいますか、奇跡的にナンバリングタイトル、正式な続編である「サモンナイト5」が今年発売されたんですよね。
同じ世界であっても、違う時代、違う国が舞台で、前作までのキャラは番外編とかで特別出演する、といった形式を取っていたシリーズですが。
何と、サモンナイト5は、実に300年後の世界を描いているという事で。
召喚術とかのシステム、国家の情勢など、色々と変化しているというか、強制的に変えさせるような災害、【狂界戦争】なるものが「5」に至るまでの300年間にあったそうで。
ゲーム自体は、満を持して登場した、後継タイトルとしては、ちょっと力が足りなかったかなぁ、というイメージ。世界が変貌しすぎているのに、その断片についてしか触れられていなかったりと、不満点が多いです。
その空白の300年を埋める、【狂界戦争】について記されているのが、この小説版です。
まぁ、正確には、その周辺の騒ぎについて、ってことでまだ【狂界戦争】って言葉はまったく出てこないですけど。

最初に決戦前夜を描き、そこに至るまでの道筋を振り返る、という形式。
歴代主人公たちだったりが出てきたのは個人的には結構テンションあがるところ。
しかし、そこに至るまでに失ったものとかもあるようで、どういう事情があったのかは気になりますね。
断章として描かれた、歴代主人公たちのシーンに至るまで刊行が続いてくれることをただ祈るばかりです。
ゲームみたいに途中で消えていくとか、勘弁してほしいですけどね。

本編では、小説版のオリジナル主人公が、リィンバウムの因縁に巻き込まれていくという話。
1の主人公であるハヤトとかと同じ町に住んでいるミコトは、自分にのみ反応する「門」を使って、リィンバウムと日本とを行き来する生活をしている。
自分の出生というか、叔父との関係とか、いろいろ疑問を抱える中で、リィンバウムは心安らぐ場所であったようです。
ただまぁ、異世界を結ぶ門が反応するという時点で、只者じゃないのはもう当然と言いますか。
事件に巻き込まれるというよりは、隠されていた事実が明らかになり、事件の中心に放り出される、といったほうが正確かなぁ。

ミコトとその周りの…ぶっちゃけ小説版オリジナルのキャラクターは、そこまで魅力的にも映らないのですよね、なんか。
彼らの存在が、一体この世界にどういう影響を与えるのかっていう、【狂界戦争】に至るまでの道筋だけが気になるので、とりあえずこのシリーズは追いかけてみるつもりですが。
さてはて、どう転ぶかなぁ。


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ちゃか

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