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「ねえ小鳩くん 小市民にとって一番大切なものってなんだと思う?」
「現状に満足すること」

ある事情から、お互いを利用し、小市民への道を目指す2人の物語。
米澤穂信さんの書いた「小市民シリーズ」のコミカライズ。
健吾が高校生に見えないほど老け込んでるのが微妙に引っかかるんですが、まぁ、それなりのコミカライズではあったかと。
前・後の2巻で完結。

前編には、入学と鞄盗難事件、高尚な画、健吾のココアの3エピソード。
後編には、二人の休日、中間テスト、そして狼の復讐の3エピソード。
原作はそもそも日常の謎をテーマにしたライトなミステリ。
小鳩が探偵役という事になるんですが、過去の事情から智慧働きを辞めようとしているので、謎が分かっても、すぐに行動を起こさない。
そういうキャラクター設定だという事ですけど、これは結構うまくはまってるんじゃないかなーと思います。
割と、小市民ぶる二人が気に入っているんですよね。

2人のやりとりがそれぞれいい感じに書かれていたと思いますけどね。
前編の、次巻予告「小市民は 甘くない」のイラストが、小佐内さんの雰囲気が出ていて、なかなか良かった。

思わず智慧働きをしてしまう、狐の小鳩。
復讐を行う時にこそ輝く、狼の小佐内。
それぞれが本性を隠し、互いを利用し、小市民足らんとする行動を見ていると少し笑える。
小市民足らんとした時点で、小市民ではないんじゃないかなぁ、とか横から見ていると思いますが。
そして、横から見ていると、互恵関係にある二人は本当に付き合っているようです。
お互い利用し合って、それを枷としてくれれば、周囲に被害が出ないんじゃないかなぁ、とか思ったり。

原作を読み返したくなりますねー。