気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?14

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「以前も言っただろう 自分が誰かなんて問いに答えがあるか」

「お前が何者でありたいかは お前が選べ」

 

6872話を収録。

「王とは忠臣に褒美を与えるもの」という自らの信念に従って、自身の編み出した秘術とでもいうべき「天燐」をキメリエスとゴメリに与えるのが、ザガンの芯を感じて良いですよね。

一番若い魔王でありながら、一番「王」であろうとしているというか。他の魔王たちと違うスタンスを示して、だからこそキメリエスたちがついてきているのがよくわかる。

愛娘であるフォルにもいずれ伝えるつもりだけど、実力は認めつつも娘として慈しみたいと思っている人間味もあるのが良い。

 

他にも、ザガンへの復讐に燃える黒花へ真摯に向き合ったり。

盟友であるシャスティルが「自分で戦う」と言ったのであれば、彼女が倒れる前に手出しするのは、彼女への冒涜だと言ったり。

迷って座り込んでいるネフテロスを立ち上がらせる言葉をかけたり。

ザガンという男の格好良さ詰め合わせが楽しめるので、実に良かったですね。

魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?21

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「私は、私の歩いてきた道をなかったことになんて、できない」

 

マルコシアスと袂を分かつことになったアスモデウス。

グラシャラボラスとエリゴルという魔王2人を伴って倒しに来ているあたり、マルコシアスも本気だなぁ……というか。

三人が三人とも、アスモデウスと因縁があり……彼女が殺したい、いや殺すべき相手。同時に、熟達の魔王でもあるためアスモデウスが死ぬ可能性も十分にある強敵。

そもそも予知を扱うエリゴルが居る時点で厳しい部分あるのに、数的不利まであるんだから堪りませんが。

……それであっさり負けちゃいました、なんてなるようなら魔王なんてやってないんですよね。アスモデウスの仕込みと足掻きは本当に見事だったと思います。

 

さて、ザガンが意識不明の重体に陥ってしまったことで、これまで他のキャラクターの描写が多く続いてきたわけですが。

今回、ついに現在のザガンの様子が描かれることに。意識だけの状態で活動していることに速攻で気付いて冷静に分析しているのは流石ですけど……状況を把握した直後に思った事が「自分が意識不明ってことはネフィ悲しませてるじゃん、ヤバ!!」なのあまりにもザガンしてる……。

一応、ザガンはザガンでしっかり準備していて負けるつもりはなかったし……負けた時にも、配下を守るための手は打っていたんですよね。……バルバロスがちょっと腑抜けてて、危ない部分もありましたが。

 

そして意識だけの状態になったザガンは、1000年前の記憶を垣間見ることになるわけです。

現代にも残る魔術の基礎を作り上げたマルコシアス以前の、体系化されていない原初の魔術。初代銀眼の王と、天使たちそれぞれの想いなんかも知ることになるわけです。

ただザガンもこれまでの戦いの中で成長しているというか。自身も王として振舞いつづけていたザガンだからこそ認められない行動とかもあって、「肉体があったらぶん殴ってる」とか評してる場面もありましたし。実際、似たような事直接言ったりもしてますが。

気に入らない部分があろうとも、王として全て飲み込む覚悟を見せてくれるあたり、やっぱりザガンは格好良いですねぇ……最後の挿絵はちょっと締まらないけど。まぁ、本編めっちゃシリアスだからちょっとコミカルあると、息抜きになって良いですよね。

頑張って逆転への道筋を創り出してもらいたいところです。



魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?20

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「たくさん助けてもらった。いっぱい守ってもらった。見返りもなく、無条件に愛してもらった」

(略)

「今度は私が応える番よ」

 

ザガンが敗北し、意識が戻らない状況に陥ってしまった。

魔王の刻印もバルバトスに移行し、ザガン一派は危機に瀕してしまったわけですが。

これまで助けられてきたから、とネフテロスが独自にザガンを救うために動き始めたの、良いですね。別にザガンはそういうつもりなかったでしょうけど、彼の良い行いが巡り巡って彼を助けてくれようとしている。

 

ザガンの目覚めを信じて待つと決めて、自身も魔王の刻印を持つ者として気丈に振舞おうとするネフェリアも、強くなりましたね……。

当然虚勢なんですが。そして、妹であるネフテロスが「辛いときは辛いって言いなさい」と言って、堪えていた彼女の涙を流させてあげられたのは良かった。

抱え込みすぎてぱんぱんになったら潰れちゃいますからね……ザガンが居ない状況じゃ完全に安心はできないけど、一度吐き出せたのは大きいと思います。

 

そしてネフテロスは、自分を支えてくれる聖騎士リチャードとともにザガンを覚醒させる術を探して動き始めます。

ザガンに癒えぬ傷を与えたのは、マルコシアスが手に入れた「アザゼル」の力。

そしてリチャードはかつて、ネフテロスを乗っ取ったアザゼルの攻撃から復活した過去があり……そこには聖剣カマエルの助けがあった。

しかし今カマエルは事情を教えてはくれず……そのため2人はビフロンスの研究所に手がかりを求めて踏み込んだ、と。

 

ビフロンスが魔王候補だったザガンを推薦するに至った過去のエピソードだったり。

カマエルから聞き出すことに成功した、千年前の出来事だったり。

黒花を人質にとった体でシャックスにとある仕事をこなさせた、アスモデウスの過去だったり。

マルコシアスだってザガンの兄貴分をしていた過去があるように、今に至るまでに多くの想いが積み重なってきているんだよなぁ……というのが分かる巻でしたねぇ。

不真面目聖騎士長だったのが災いして、別人にその地位奪われそうになっていたアンドレアルフスとか混じってましたけど。

 

マルコシアスが亡くなったあとの魔王筆頭を務める時に、ビフロンスから「ただ強いだけ」で面白みのない男評価されていたのに、魔王じゃなくなってから面白くなり過ぎでしょ、このおじさん。

ちょっと笑えるシーンもありましたけど、状況が劣勢なのは変わらず。それでも、これ以上零れ落ちるものがないと良いんですが。

引きこもってるバルバロスと、眠り姫やってるザガンにはできれば早いうちに覚醒して、奮闘してもらいたいものですが、さて。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?13

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「ネフテロスは私が守ると約束した だから…… あのこも私が倒してあげなければいけないんだ」

「…いいだろう それでこそ我が盟友だ!」

 

6367話を収録。

ネフテロスを庇護して、キメラ討伐に赴くシャスティル達教会陣営。謎の人物の襲撃問題とか、頭の痛いものはありつつそれでもやるべきことをやってるのが良い。

そしてザガンはザガンで色々と探っていたところ……先日助けた狐獣人の少女クーの身体に憑依するような形で、魔王ビフロンスが接触してきて。

 

ビフロンスは自分の元から逃げたネフテロスを回収したいだけなんだよー、と建前を口にしますが、ザガンはわざわざ他人の領地に侵入した上で接触してくるならそれは「実行を前提にした宣戦布告だ」と看破。

……途中、オリアスが現れたことでちょっとコントっぽくなってましたけど。

三者三様で魔王にふきだしでぎゅむって潰されてるページ、微笑ましくて笑っちゃった。真面目に宣戦布告5秒前、みたいなシリアスシーンだったはずなのにね。

 

自分の領地で勝手は許さないと言えるザガン、実に良い王様やってますよね。

クーのこともちゃんと後処理オリアスに頼んでますし。緊急事態ではあるけど、そこでオリアスから頼み事をされて、ちゃんと時間を取っているの律儀。

それくらいの時間はあるだろうと、周囲を信頼しているのも良いですねぇ。

……ポンコツと不運のかみ合わせで最悪の誤解が生じたシャスティルがちょっとピンチでしたけど、それ以外のところはちゃんと打っていた手が効果を発揮してましたし。

あそこでポカーンってするビフロンス、なかなか見ものなので好きです。


魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?19

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「もう休んでいていいぞ? あとは俺が片付けておく」

「すっこんでろ。こいつは俺がはっ倒す」

 

〈最長老〉マルコシアスの招集を受けて集うことになった13人の魔王。

その道中でザガンはネフィとの挙式まで行って……それをゴメリとクーが「魔王観察のススメ」を配って、2人のいちゃつきを見世物のようにしてましたが。

まぁ普段から自然にやってるし、彼らの本拠地付近ではよく見られる光景ですからね……。軽く注意するにとどめてますが、最初の挿絵がクーの頭を掴んでるザガンなの、絵面が悪いな……笑ったけど。

 

フェネクスを殺せる可能性を示したことで、協力を得られることになって。

いつまでも付きまとわれるのも面倒だし、身内認定したらしっかり褒章を与えていく王様なので、フェネクスを殺せる「天燐」を与えてるのは懐が深い。

フェネクスからエリゴルの監視が「未来を見て、因果を辿る形で成してるから、常時盗み聞きされてるわけじゃないよ」という話を聞いたアスモデウスが、フォルに会いに行っていたの微笑ましくて良かったですね。

 

大所帯となったザガン一行を運ぶ役割をフルカスが担当していたの、彼の空間魔術の適性を見せつけてくれてて良かったですね。

マルコシアス、最長老という立場でザガン達の敵となった黒幕的立ち位置でありながら、時にコミカルなギャグ担当みたいになっていたので、どんな姿を見せてくれるのかと主増したが。

骸骨卿アスタロトに、ザガン達遅いし帰っていいかとコントやってる場面もありましたが。

ちゃんと強さを見せてくれるシーンもあったのは良かったですね。

 

1年後、世界が終焉を迎えるからそれを避けたい。結界を担っているアルシエラを救いたいという話、それ自体にはザガン達も協力できる部分ではあるんですよね。

ただし、そのためにマルコシアスが選んだ手段が受け入れられないものだっただけで。

アルシエラの代わりにリリスを犠牲にするというであれば、争いは避けられない。

記憶を失ったフルカスをマルコシアスが叩き起こしてましたが。ザガンがフルカスを保護してからの日々が無駄ではなく、最長老との戦いを選んでくれたのは格好良かった。

ザガンの悪友であるバルバロスの使う技を、より洗練させたような一撃は流石の魔王。

それが魔法であるなら、分析して対処してくるマルコシアスも最長老と言われるだけのことはありましたけど。

 

ザガン陣営もかなり厚くなってきて、マルコシアス一派を相手にしても噛みつけるだろうとは思っていましたし、実際ただのマルコシアス相手だったら善戦できていましたが。

一度敗れる未来すらエリゴルの未来視で見ていたマルコシアスは、切り札を持っていて……。ザガン達は敗走することになってしまったわけです。

刻印の移動まで起きてしまって、かなりザガンは厳しい容体になっていましたが。まぁ、このままで黙っているような王様ではないので、ザガンの復活からの逆転に期待したいところです。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?12 限定版

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「私やバルバロスをたすけてくれて 今度は私の部下を救ってくれると言ったのは」

「他の誰でもない ネフテロスなんだ」

 

ネフテロスが教会でシャスティルに保護されて。

それについて、ザガンについては隠したいと振舞っている……のをザガンが察した上で、その意思を汲んであげるの、何だかんだ良い関係ですよね。

ポンコツな時もあるけれど、魔王ザガンが「守ることに関しては有能で、背中を預けられるくらい」である、と言ってるのかなり高評価ですよね。

そんなシャスティルが、ネフテロスに対して「逃げることも出来たのに、守るために残ってくれた」と聖騎士たちへの援護を評しているの、凄く好きです。

 

仕事中は本当に有能なシャスティル、共生派の旗印として本当に良いキャラですよねぇ。

……この後、シャスティルが身内にだけわかるように、隠しつつ話していたら「お前がラーファエル殺しを主導していたように見えるぞ」とか言われたり、実際暗部に狙われたりしたりして、ちょっと抜けてるように見える部分もありますが。

まぁ暗部の襲撃に関しては、失言と言えるのも確かではあれど、暗部に狙われてた状況だから、あれが無くても一回襲撃はされたでしょうけども。

バルバロスが魔王候補としての意地を見せたり、ネフテロスが治療を買って出たり教会組の関係が出来ていくの好きです。

限定版だとマンガ第一話の「これが、ふたりの長い共同生活の始まりだった」という月下で見つめ合う2人のシーンを再現したSDキャラのアクリルジオラマついてるんですが、実に可愛かったです。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?18

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「実体験のない僕が言っても説得力がないとは思うけれど、きっとそれに相応しい瞬間というものが来るよ。そのとき、気後れしなければいい。キミなら大丈夫だ」

 

目的としていた魔王フォルネウスは死んでしまった。

けれど彼の刻印を継いだ《雷甲》のフルフルと、彼女が大切にしている聖騎士長のミーカを確保することには成功したシャックス達。

そして2人を連れて彼らの王である、ザガンの下へと連れて行って。フルフルがザガンから提示された2つの選択肢に納得せず、別の道を望んだのは未熟でもなるほど魔王だなぁって思ってよかったです。

 

まぁ最長老と呼ばれたマルコシアスが暗躍している状況では、かつての魔王候補といえど安心できる状況ではなく、このままでは直ぐに殺されて刻印を奪われるとザガンは予想していましたが。

その欲深さを認めて、彼の下で学ぶことを許してくれたのは良かったですね。シャックス達を信頼しているけれど、それはそれ自分の目でも確認しようという姿勢も良し。

 

ザガンも今はいろいろとやるべき事を抱えている状況で、そのタスクをいくつかは部下に任せたりしていたわけですけど。

魔王や魔王候補と接点を持つ交渉は、フォルネウスの一件のように会うまでは上手くいったとして、マルコシアス陣営の妨害が入ることもあって。上手くいったりいかなかったり。

流石に相手もさるもの、というか。排除するべきと認めた相手にしっかり戦力差し向けてくるの、厄介過ぎるな……。

 

べへモスとレヴィアもまたそうやって人探しをしていたコンビであり……彼らが探していたのは魔王《黄金卿》フェネクス。生贄魔術の祖と言われる人物であり、口ぶりは妙に小物臭いけれど、アスモデウスから今の魔王武闘派トップスリーに挙げられるほどの人物でもあって。

長い年月をある目的の為に流離っているような、変わり者であったようですけど。それがザガンに接触した結果……フェネクスは自分の運命を変えうる可能性を見たわけですから、ザガンの研鑽の成果が出ていて良かったですねぇ。

 

一方マルコシアス陣営も着実に動いていて。

ザガンの城に直接乗り込んだり、他の魔王に書簡を送ったりして、今の魔王を集めたいと言い始めたの怪しいなんてもんじゃないですよねぇ。他にもいろいろと実験してるみたいでしたし。

アスモデウスもまたマルコシアスが動いている隙に、色々と準備を整えてるみたいですし。最後のザガンとネフィのシーンは良かったですけど、上下巻の上巻扱いみたいですからこの後どんな展開になるのか興味津々です。

……それはそれとして、今回ザガンが某人物を「最も恐れるべき存在になった」と評していたのに、その時その人物が抱えていた「やる事」がアレなのは……うん、丸くなったというかなんというか。笑ってしまった。

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「遅くなってすまない」

 

ザガンがフォルに頼まれて絵本を読んで、そこで「付き合っている男女はデートをする」という話になって。

ネフィとのデートの下見をするべく街に繰り出す魔王っていったい……。そんな彼だからこそ、臣下たちにも愛されるんでしょうけど。

一応、魔族という脅威への対処についてだったり、エルフの里から持ち帰った資料を見直して、13本目の聖剣という情報について得たりして。シリアスの要素はあるんですけど、ネフィが絡むと基本的にゆるくなるからなザガン。

 

一方で、ネフテロスはビフロンスの下から出奔することを決意。

捕まえようと思えばすぐに出来ただろうに、キメラに追いかけさせて時々顔を見せてちょっかい出しに来る辺り、ビフロンスは本当に性格悪いですねぇ。

逃げ続けたネフテロスを救ったのが教会の騎士達だった、というのも熱い。ネフテロス、狙いは私だからと騎士達を庇おうとすらしましたしね。

それでも退かない騎士達がモブだけど格好良かった。……まぁ魔王さんのキメラなんで、普通に蹴散らされてしまったんですが……。

 

絶望的な状況で駆けつけたシャスティルは、聖騎士長という役職に相応しい格好良さがありましたね。

街に出たザガンは、ごろつきに絡まれている少女たちを目撃することになって。介入するタイミングをうかがっていたら、相手が先に気付いて速攻で逃げたの面白かったですね。

 

黒花がついにコミカライズにも登場して、あちこち可愛いので今回読んでて楽しかったです。「無一文だろう」とか言われて衝撃受けてるシーン、表情豊かで笑える。

あと「妙なやつらと知り合ってしまったな…」のコマ、黒花はまだ抵抗しようという素振りがありますけど、クーはなんだかんだで楽しんでそうな雰囲気あるのも面白い。

刺激的な服装も良かったし。今からでもその服装を未来の某魔王に見せようぜ!! 

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「窮鼠猫を噛むってことわざがあるだろう? 臆病者を追い詰めちまったときは、気を付けた方がいいぜ?」
「是。貴殿のような男ほど、恐ろしいものでございます」

 

聖剣を破壊するという目的のため、魔王候補だったウェパルと交渉することにしたザガン。ウェパルが「まともに交渉ができる相手久しぶり」とか零してるのには、こっちもつい目元に涙が……。

ネフィがエリゴルから告げられた「いずれ世界を滅ぼす」という予言について、ザガンに相談したり。ふらっとやってきたアスモデウスと情報交換したりと、ザガンは陣営が広がり身内が増えたこともあって、対処しないといけない範囲がどんどん広がってますねぇ。

 

そうやって慌ただしい中でも、ネフィとのイチャイチャには全力なのは良かった。

某おばありゃんの策略によって、バルバロスとの関係が周知されてしまったシャスティルは、ポンコツモードが長引いていて……フォルがネフテロスから苦言を零されるくらいだったようですけど。

シャスティルの母がバルバロスを認めているの、良かったですねぇ。……シャスティルの母だなぁ、って思う部分が多かった。

 

ただ、今回メインのエピソードは表紙にもなっているシャックスと黒花が、ザガンから任された依頼に関して。

最長老マルコシアスが蘇ってますが、まぁおいておくとして。現存する最古の魔王フォルネウスとの交渉を任されているとか、思った以上に重大任務だな。

シャックスも今では魔王なわけで、シャスティルの共生派への配慮というか、教会として魔王同士の会合に関与しないわけにもいかず、聖騎士長第十二位のミーカが派遣されることとなって。

 

自分に自信が無くて「魔王の監視」を任されたとき、死を覚悟して保証金で家族生活できるかなぁ、とか考えちゃう小心者ではありましたけど。そこはやはり聖騎士長。

善良な性質と確かな実力があって、ちょっかいを出してきた魔王グラシャラボラスを警戒させる、という精神的なコストを払わせていたのは見事でした。

……まぁ、まだ若くて未熟な部分があるのも確かで、魔王の強かさは厄介でしたが。彼がいなかったら、もっと危険な状況になっていたわけですし、大金星と言っていいのでは。

ザガンもシャックスを信頼して任せていたわけですが、全てが思い通りにはいかず。でもまた次代に続くだろうピースを掴みとったので、未来につなげてほしいものです。

 

というかシリアスパートでは魔王としてのシャックスの意地と剣侍としての黒花の覚悟が見れて格好良かったですけど。

日常パートでのシャックスと黒花のイチャイチャも良かったですよね。黒花がシャックスへの好意を隠さず、懐いた猫みたいに頭ぐりぐり押し付けてるのとか、可愛くて良かったです。

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「だから俺はこれが魔族を知る機会だと考えている

 お前は魔術師ではないが 学ぶ機会を無駄にするな」

 

ザガン達を足止めしようと攻めてきたオリアス。

神霊魔法はザガンがくみ上げた「天鱗・竜式」によって阻むことに成功したものの、オリアスも目的をもって仕掛けてきているので引かず。

魔族召喚を行った相手に対し、他の面々は焦って攻撃を仕掛けていましたが……ザガンは、魔族が強大なことを知っているからこそ、対峙してその力を測りたいと考えていて。

 

実際、魔王となってからの積み重ねによって撃退に成功してましたから、お見事というほかない。

効果がなかった場合は無謀と称されたでしょうけど、成し遂げたなら王道ですよ。

オリアスの過去回想が追加されてて、彼女の理解度が増したのは良かったですね。……目的を達成したものの代わりに全てを失ったという、痛ましい過去ではありましたが。

オリアスが隠そうとした事情を察したうえで超えて見せて、自分の望みを告げたザガンは格好良かったですね。

……愛するネフィの前だとポンコツ気味ですけど、しっかり魔王やってて偉い。

 

オリアス周りはシリアス要素強かったですけど、たまに入るコミカルな演出も良かったです。

48章と49章の間にあったオマケ1コマで、避難中のキメリエス達が呆れ気味の顔してるのとか。111Pのキメリエスが「色々あって吹っ飛びました」と言ってるところの書き文字が、ドーンとかじゃなくて潔く「サラチッ」ってなってる遊び心とか。

巻末オマケ扉絵の「ゆらゆら・ゴツゴツ・ペラペラ」三人衆とかも好き。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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