気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

魔術漁りは選び取る

魔術漁りは選び取る3

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「それは野心ではないかね?」

「違います。届かせたい相手がいるだけです。悪名が届けばみんなが悲しむ」

 

ついに魔術学院へ入学することとなったカナタ。

宮廷魔術師第二位でもあるヘルメスが学院長を務めていて、ヘルメスが失伝魔術の刻印者だったりを保護してくれてるため、刻印者であるルミナやその側近であるカナタにとってはありがたい場所ではあるんですが。

カナタ、ルミナを守るためとはいえ宮廷魔術師だったデナイアルを殺してるので、学院にとって危険かどうかを見定めるために、学院長と教師に囲まれて審判を受ける羽目になったりもしてました。

 

そんな場所で「譲れない一線を越えたので戦った。勝てないだろうけど、仮に学院長相手で、勝てないとしても立ち向かう」と偽りなく宣言できるカナタ、戦場メンタルすぎる。覚悟決まりすぎ。

同時に、母に厳しく指導を受けたから、ちゃんと合格できるのかを心配していたり、入学保証を受けた時に喜んだりする、年相応の部分もあるんですよねぇ。

 

女たらしなんて変な噂を流されたりしてましたけど、それを特級クラスの同級生を決闘でボコボコにすることでその実力によって黙らせたのはお見事。

他国で聖女と祭り上げられていたため、対人関係に難がありまくるエイミーに絡まれることになったりしてましたけど。

エイミー、自分の至らない部分を知ってからちゃんと反省して改善しようと努められるだけ、まだまだ未来があるんですけどね。

 

態度を改めたエイミーから、ちょっとした仕事を持ち掛けられて受けることにしたカナタ達。

その結果、裏社会で行われている決闘場に乗り込んで戦うことになったわけですが……。

闘技場周りのアレコレがWEBからは違う展開になっていて驚きましたねぇ。

 

カナタ、潜伏する際にも戦場メンタル発揮して「戦いの中に殺しがあるのは当たり前じゃないですか」とか言って、裏闘技場の関係者を黙らせてたの、シリアス場面なのに笑っちゃった。

今の血なまぐさくなった裏闘技場に思う所があった相手だ、というのを加味してもそこから味方に引き込んでいってるんだから、女たらしっていうか人たらしだよな……。そう考えると学院で流れていた最初の噂もあながち間違ってないのでは……? って気もする。

魔術漁りは選び取る2

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「ああ、勝つさ。勝たないと、またあんたはルミナ様を泣かせるだろ」

「ふむ……命を捨てると?」

「そんな風に俺を舐めて、ダンレスも返り討ちになったよ」

 

カナタはディーラスコ家に引き取られてから二年、文字も読めなかったところから貴族として最低限程度の基本的なマナーとかを教え込まれたとか。

領主であるアンドレイス家の側近であるディーラスコ家の養子として、カナタはラジェストラの子供であるセルドラ、ロノスティコ、ルミナの3人と平等に付き合うようにしていた。

 

3兄妹の仲は良いですけど……地位のある家ではよくある話として、継承争いがあるとギスギスすることも多くなるとか。

実際今の王家では後継者争いが加速していて、命には代えられないと継承権を放棄する王子・王女も出てきているとか。実際、今の王太子と敵対していた第三王子とかも死んでるらしいですしね……。

アンドレイス家は長兄セルドラが問題なければ継いだかもしれないが……彼はある苦手分野の習得を先送りにし続けていて。それをロノスティコに指摘されて、仲良し兄妹の間がどうなるか……という問題が浮上しても「皆様、形は違えど家族思いですよ」と言えるのが良いですよね、カナタ。

 

アンドレイスの領地で行われるパーティーが行われる時期で、王族も、王族の護衛として宮廷魔術師もやってくる。

そんな中で、自家の不安材料が発覚したとは言えパーティーを中止には出来ない。

実際、暗躍しまくってる奴もいてロノスティコ襲撃されてましたしね……。争いあう相手だとしても弟を助けに駆けだせるセルドラ、良い子ですよね。まだ青いけど成長の余地がある。

長兄・次兄の襲撃すら本命への「探り」であって……それを見つけたことで手を伸ばしてきた黒幕に、カナタがしっかりと反撃してくれたのは痛快でしたね。

ラジェストラはそういった探りが出る事を想定した上でカナタを迎え入れていた……もっと言えば、本命を守るための囮にするつもりだったという話ですが。

……まぁ、貴族らしいっちゃらしいのでは。脳の一部に「利用するために連れて来た」って考えが抜けず、カナタの進言を無視したのはかつてカナタがぶちのめした傲慢な貴族ダルトンに被ってましたが。全てが終わった後、考えを改める柔軟さが残っていたのでヨシ。

魔術漁りは選び取る

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「起きた出来事がどれだけ大きくても、それを引き起こした人に壮大な目的があるとは限らない」

事件の大きさと、発端の大きさは比例しない。

歴史に刻まれる事件の裏に、必ずしも巨大な陰謀や思想が隠れているとは限らない。

二年以上もの間、戦場漁りとして戦場を渡ってきたカナタは経験からそれを知っている。

 

主人公のカナタは親を亡くし、ウヴァル傭兵団に拾われた。

と言っても戦士として鍛えられているわけではなく……下っ端も下っ端、戦闘が終わった地域に踏み込んで金になりそうな武器や小物を回収する「戦場漁り」という立場だったわけですけど。

ノルマを達成していればしっかりと生活の面倒を見てくれるし、悪い場所でもなかったみたいですけど。

 

カナタはノルマの分を集めきった後、趣味でラビッシュと呼ばれる魔術滓を拾っていた。

魔術師が魔力を使ったときに余計だった魔力の塊なので、魔術師からしても未熟さの表れとして「滓」とついている通り、ゴミ扱い。

見た目こそ珍しい色味の石、という感じだけど宝石ほど輝いているわけでもない。そもそもが魔術を使った際にでた滓なので、時間経過で消えてしまう。

だから「戦場漁り」のカナタでも、自分のモノとして得ることが出来た。

カナタはそのラビッシュの中にぼんやりと見える記号を眺めるのを好んでいたわけですが……ある日、そうやって何年も積み重ねていた解読がカチッとハマり、カナタは魔術を発動できるようになったわけです。

 

とは言え魔術についての知識なんにもなくて、ただ魔術滓の積み重ねで一つだけ魔術を使えるようになっただけで。

副団長のグリアーレが魔剣士という、魔力を扱える存在だったことで色々教えてくれたのは助かりましたね。

ウヴァル傭兵団が参加していた戦場、村同士の些細な争いを理由に貴族が大義名分もなく戦争を仕掛けたものだったそうで。ダンレスというその阿呆貴族が難癖をつけて来た時に、カナタは自ら前に立ったわけです。

 

決闘騒動に発展したりもしましたが、そこで「魔術滓から魔術を会得できる」というカナタの異能が明らかになって。

ダンレスよりは真っ当な貴族に目を付けられたカナタは……1巻後半に収録された第二部では、その出自を偽って貴族家の養子として迎えられることになったわけです。

突然子供が一人増えると言われて、面白いと思う関係者がいるはずもなく。つけられた侍女には初期嫌がらせされるし。母となる人物や魔術の教師は優しかったけど、カナタに直接苦言を呈してくる奴もいた。兄となる人物も内心では面白くないと思っていた。

そんな中で事件が起きて……カナタが自分なりの考えを持って踏み込んでいったのは、軸が通ってて良かったですけど。無茶するなぁ……とも思いましたね。

WEBで読んでて好きなシリーズなので、書籍化はめでたいしこのまま続いて欲しいものですが、さて。

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ちゃか

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