「よし! これから臨死体験を繰り返してもらうよ! たぶん、これが一番早いと思う!」
「ちょっと聞いただけで帰りたくなってきたんだが……」
ジークと別れた後のライナーの物語。
フーズヤースに残った彼は、ラスティアラの密命を受けて、『ティアラ様の血』を集めることに。もっとも、エピソード開始時点でほぼ終了していて、最後の一人を確保しに行く所まで到達していたんですが。
フェーデルトは相変わらず暗躍しているし、ラスティアラも目的を定めて暴走しているようなものだし、おっかないにも程がある。
さらには、ライナーの前にティアラを名乗る少女が現れ、彼を揺さぶる。復活を望んでいない事、力をラスティアラではなくライナーに継承してほしい等々。
活動時間に制限がある中でライナーに特訓を付けてくれたりして、実際にそれは成果を挙げていましたが。
読みながらずっと「ライナー、よく胃に穴開かないな……」と思っていました。うん、強くなってそれでも上が居て。振り回されまくっている彼には、もっと幸せになってほしいと思いました。
P112ページの「どうして、あんなになるまで放っておいたんだ」と言う台詞は、うん本当にね……としか言えない。
ラスティアラ主導の再誕の儀式。想定通り横やりが入り、トラブルが大きくなり、想定外の介入も生じて。よくまぁ、渡り切ったものです。
想いは通じて、そして継がれた。なんかすごく最終回、みたいな感じですが。ノスフィーを筆頭にまだ障害は多く、むしろこれからこそが、残った謎を解き明かす核心に迫るエピソードだそうで。どうしてでしょうね、今から怖い。