「やっと俺をみたな!? 俺が大嫌い、そりゃあ結構なことだよ! ありがたいね! やっと藤原千影さんが芦屋草太くんを認識しましたよ!? 最の高! 俺もお前なんて大ッ嫌いだね!」
ソフィアは消えたものの、千景と草太の主従関係は維持されたままで。
オマケに公衆の面前で魔力補給のためとはいえキスをしたことで、藤原家に呼び出されることに。
権力に貪欲な東の一大派閥。そこのトップである千影の両親は、派閥のトップと言う感じで手段を選ばない横柄な態度を見せて。
おっかないわ。そりゃ草太でなくてもお近づきにはなりたくないタイプだ。
当初は馬の骨を排除しようとしたが、『新魔術』と言う価値を見せたので、藤原家に取り込んでも良いとか言い出すあたりはもう……人の人生駒にしてゲームでもしてるのかよ……
とりあえず暫定婚約者プラスお目付役の派遣で、少しばかり時間を稼ぐことには成功していましたが。
学生である以上、藤原家問題にだけ注力するわけにもいかず。
課題を受領してみれば、「新魔術」を狙う協会に所属しない外部組織から襲撃を受ける羽目に。辛くも撃退はしてましたが、一つ間違っていたら敵の手に落ちてましたよね。
どこもかしこも厄介事しかないな本当。
いやまぁ、課題の時は旭やお目付け役の少女の水着を堪能したり、多少はラッキーな場面もありましたが。
それ以上のトラブルが押し寄せてきてますからね……
早急に強くなる必要を感じで師匠に修行を付けてもらって。千影との信頼関係を築くためにアレコレ課題を出されて。少しずつ相手を理解して。
そして、二人は本音を打ち明けることに。追い込まれたから、というのもありますが。
二人の間にある溝について、しっかり描写してくれたのは良かったですね。
草太が抱えている呪いもあって、全てを話せないとしても。お互いをしっかり見てないのは大減点でしょう。そりゃ師匠も呆れるわ。
ある程度の信頼関係を築き、眼前の問題を解決する事には成功したようで何より。また新しい火種抱えた気もしますけどね! 強く生きて欲しい。