気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

鶴崎貴大

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術5

ico_grade6_2h

「なぜ! 彼女を巻きこんだ!?」

「意味が分からんな。敵として対峙しておいて、攻撃されることに何の不思議がある? そもそも、まず治癒術氏を狙うのは当然の策略だ」

 

ルマキーナが受けてしまった呪いを解くため、ダンジョンに挑むことにしたディアブロ達。

必要なアイテムが眠っていると思われるダンジョンは……ディアブロがゲーム内で作成したことのある居城と思われた。

実際、ギミックなども記憶にある通りである意味順調に進んで行くわけですが。あちこちネタに走りまくった仕様なのはなんなんだ。

狙いまくっててちょっと滑ってる印象を受けましたね、流石に。

 

まぁ途中分断されてしまうトラブルなどもありましたが、目的のアイテムに辿り着いて解呪に成功したのは何より。

ゲーム関係の記憶こそないものの、ディアブロを主と仰ぐ魔導機メイドのロゼという新たな仲間を獲得できたのも結構ありがたいのでは。

ソロプレイを続けていたディアブロの傍に入れるただ一人だったのに……と嫉妬に燃える場面があったり、扱いにこまりそうな部分もありますけども。

あとディアブロ、元々カップル相手に全力を出す性質ではありましたが、今回攻撃を加えてきた相手が複数の妻を抱えた魔族だったせいで、敵がかわいそうでしたね。哀れな。

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術4

ico_grade6_2h

「この魔王ディアブロに対して“生かしておくわけにはいかぬ”だと? 己が分をわきまえよ、雑兵めが」

 

復活した魔王クレブスクルムにまつわる騒動を片付けた後、シェラやレムにクルムと言ったディアブロの仲間たちは無事だったので一件落着と言いたいところではありますが。

魔族に協力していたアリシアとエデルガルドは、作戦失敗の責を問われ追われることに。助けられるのがクルムだけだからとは言え、利用した相手の前に顔を出せる神経の太さは中々の者です。

……それだけ追い込まれていた、ともいえますが。

 

ディアブロも魔王ロールプレイを続けているとは言え、平和な世界で生きていた記憶があるわけで、死にかけているなら助けてやるくらいの温情はあって。

アリシア相手のロールプレイの結果として、「ディアブロ様の役に立ってから死ねということですね」みたいに思い詰めた尖兵が新たに誕生した疑惑がありますが、だいたいディアブロのせい。

 

しかしまぁ、リフェリア王は国家騎士以外にも情報収集用のシノビを雇用し、ディアブロ達に差し向けて来たり油断ならない相手ではありそう。

裏切り者アリシア相手の対処が思いのほか早く片付いたと思ったら、今度は聖騎士に襲われている大主教ルマキーナを保護することになったり、ディアブロのイベント遭遇率よ……。

 

ルマキーナの目的に協力するため、遠出をすることになって。そこで別のたくらみに巻き込まれたりもしましたが……この世界、腐った連中が多すぎるような気がしてならないんだよなぁ。だからこそ、ディアブロの力が輝くのですが。

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術3

ico_grade6_2h

「……自分で選んで、わたしたちの人生を狂わせたわけではない……同じなのだと気付きました。あなたは、あわたしと変わらないのですね。普通ではない運命を背負わされているだけの……普通の人です」

 

実は魔族と通じ、魔王復活を目論んでいた国家騎士のアリシア。

彼女は報告のために一時帰還してましたが、両親との不和。王様は愚者ではなさそうですが、周囲の者が抱いている亜人蔑視思想の影響は受けていて。可もなく不可もなく、というか。

その後、魔王崇拝者と見做したら拷問してでも「そういうこと」にして殺す聖騎士が出てきたせいで、人族に希望があまり見いだせなくなったんですが。

 

アリシアの両親が、彼女に「理想の子供の暮らし」をしてほしがって、勝手に部屋に入って本を捨てたりしてるのは正直引いた。いや、思想的にヤバいから手を出さないでほしいというのは分かりますけど、立派に仕事してる娘の留守中に部屋に入って、私物を捨てるな。そういう積み重ねがあって、人類に期待しなくなったのでは? と穿ってみたくなるぞ。

 

一方、ディアブロ達には魔人エデルカルドが接触し、レムの中に居る魔王を復活させる手段について伝えてくるイベントが発生。

レムを殺しても確かに封印は解けるが、完全な魔王の復活を望む彼女からすると、ディアブロに協力してもらった方が良い、という判断のようでしたけど。

いざ封印を解いてみれば、現れたのがビスケットで餌付けできる幼女っていうのがまた。手を出しさえしなければそのまま穏やかであったでしょうに。

 

魔王崇拝者、聖騎士なんかが藪をつつくもんだから蛇が出て来て、まーた地形に被害が出てましたよ……。

暴走しかけた魔王を止めて、シルヴィにも妥協させて。一息つく時間くらいは稼げたと思いますけど。復活を阻止された魔人が黙ってないんだよなぁ、というか。厄介事がまたしても向こうからやってきそうで、慌ただしいですね。


異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術2

ico_grade6_2h

「ククク……“陛下はより強い者の言葉を聞く”と言ったな、ガルフォードよ? であれば、我が言葉を絶対とするであろう」

 

エルフの国の王女であるシェラ。

彼女は自由を求めて国を出たものの……彼女を嫁に取ろうとしている兄が暴走。彼女を引き渡さなければ、戦争も辞さないとメッセージを送って来て。

冒険者協会会長のシルヴィが「困っている領主とボクからのクエスト」として、ディアブロに戦争を防いでほしいという依頼を持ってきて。

 

シェラを手放す選択はない、とディアブロはそれを受け入れて、色々と準備していましたが……。

前回、魔術協会側の先走った奴に罠を仕掛けられたみたいに、今回も裏側でいろんな思惑が蠢いていて。領主側の考えも分からないではないけど、主人公が(結果的に)利用されてばっかりなのは、面白くはないかなぁ。

 

まぁタダで使われるわけはなく、異世界の魔王ロールプレイを全うして、力でねじ伏せて相手に圧をかけてはいますけど。

エルフの尖兵を魔術で追い払ったのに王子は突っかかってきたし、それだけだと今後どんどん厳しくなっていきそうですね。

 

主人公はあくまで魔王ディアブロっぽく振る舞っているだけの、一般人。キャラを作っているからこそなんとか生きていけてる、逃げ癖のある子っぽいので、万事対策して何事も無く解決するようなキャラではないですから、設定に即してるとは思うんですが……もどかしさを感じます。

 

ポーション作成が出来るのを確かめたり、隷属の首輪の解除方法を学んだりしてましたが。求める素材が全て揃わなかったり、解呪方法は分かっても習熟が必要で即座には解決できなかったり。問題山積ですが、先だって進行してきた魔人と協力関係にありそうなキャラが最後に描写されてて、まーた落ち着かない日々を送ることになりそうですね。



異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

ico_grade6_3

「うむ、たしかに貴様はレムとセレスを守ったぞ。その戦いは、俺が認めよう……戦士よ、しばし休むがいい。あとのことは、このディアヴロが引き受けた」

 

ファンタジーMMORPGクロスレヴェリの世界で、『魔王』と呼ばれるようなロールプレイをしていた主人公。

装備と実力を伴い、ラスボスらしい演技をしながらも紳士的で相手を楽しませるプレイヤーだったそうですが、ゲーム内カップルを見ると本気で叩き潰す悪癖もあって……。

そんな彼が、クロスレヴェリによく似た世界に、ゲームキャラの姿で召喚されてしまう、という異世界召喚モノですね。

 

彼を召喚したのはエルフと豹人族の少女二人。

即座に召喚獣に隷属の魔法をかけようとしたものの……魔法反射装備を付けていたために、少女たちの方が主人公――ディアブロに隷属させられることに。

ディアブロは良く似ているが違う異世界の情報を求めて、彼女達と行動を共にすることに。

当人に少女達を奴隷のように扱うつもりはなくとも、隷属魔法の結果として二人に首輪が付けられてしまっていること。偏見を持たれやすいディーマンという種族であったこと。

さらに彼は魔術師の中でも、元素舞の使い手ですが……ゲーム内では最強とされていたそれが、この異世界では軽視されやすい存在であること。

 

まぁそんなアレコレが重なって、絡んでくる人も多くいましたが。持ち前のパワーで蹴散らしていくので、分かりやすい。絡んできたガラクとかエルフは頭固かったですけど、女性の味方を公言してるエミールが、やられ役っぽい空気を出していながら、そのポリシーに恥じない意地を見せてくれたのにはちょっと感動した。

 

ゲーム内で召喚術と元素魔術の立場が入れ替わっているのは、ゲームと違い命が一つしかない為、安全に冒険しようという意識が働いているから、ってのも納得できる理由でしたし。サクサク読めましたね。

薄着のキャラが多くて、ディアブロが事故で胸を触ってしまったり、サイズの事を話題に出したりと、お色気要素もありますが……最近だと、1巻で本番しちゃうような作品もあるので、それに比べると思っていたより大人しい作品だったんだな、と思いました。

銀弾の銃剣姫Ⅱ

ico_grade6_2
「メイリン……死んだ親友に、胸を張れる自分でいろよ」


ラブコメパートのゆるさと、ストーリーの厳しさがあっていない感じがするといいますか。
メイリンの過去とかがこの話に合っていない感じがしてなぁ。
上官がわりと普通にクズだし。

異界人から侵略を受けている世界。
それを阻む組織に属する銃剣姫の少女と出会った、少年の話、第二弾。
まぁ、少年の姉からして組織の人間だったり、今回明らかになったことで、少年も昔組織の訓練に参加していたりと、普通のボーイミールガールとは言えない感じですが。
隠された力が-っていうのはお約束ではあるのか。
世界の命運を左右するアイテム、銀弾。
その一つを有する以上、もはや日常に簡単に戻れるはずもなくて。

今回は、組織の意向で唐突に臨海学校に赴き、その裏側で作業に勤しんだりしてます。
蛍介も自分用の銃剣を得ていたりしますし。ただ、なにやらすさまじい性能というか怪しさも感じる部分があったりしますが。
で、そうやって過ごしていると、また幼い銃剣姫が喧嘩売りに来たり、さらに異界人がやってきたりとイベントがもりだくさんですね・・・

全体的に、ご都合主義と予定調和、という結論に至るわけですが。
全く読めないっていう程破たんはしていないと思います。
まぁ、ご愛嬌で済ませられる範囲かと。
テンプレで、予想できる展開、という意味で安定してしまっているので、もう少しインパクトある何ががないと辛いんじゃないかなぁ、という印象。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア)II (MF文庫J)
むらさきゆきや
メディアファクトリー
2013-07-24

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ