気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

黒井ススム

銀河放浪ふたり旅 宇宙監獄の元囚人と看守、滅亡した地球を離れ星の彼方を目指します

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「マスター。この船を使って、どんなことをなさりたいので?」

「そうだね。せっかく拾った命だ、この銀河の色々なところを見て回ってみるのも面白いかもしれないね」

 

とある政治結社の下で人類の指導者として教育を受けるも、冤罪によって宇宙空間に追放される刑罰に処されたカイト。

管理官としてのAIはいるものの、追放される事そのものが刑罰なので、地球に帰還できない以外はデータ送信してもらって娯楽作品を読んだりとかも出来る環境だった。

カイトは思想強い教育を受けつつも、常識と良識を失ってなかったというか。積極的に抜け出そうと試みることこそしてなかったけれど、染まってなくて。

裁判の前後で国の指導者である総帥に資質を見出されていたこともあって、環境が良かったのは色々と便宜を図ってくれたから、という部分もありそうです。

 

それまで周囲から思想を押し付けられて来たカイトからすれば、模範的に振舞っていれば趣味に没頭するのも構わない、という状況はかなりありがたいもので。

景気は19年ほどあったみたいですけど、3年が経過したある日。これまでAIから番号で管理されていたハズのカイトはその名前を呼ばれることに。

曰く、地上との連絡が途絶。あらゆる国家と連絡が取れず、地球の汚染領域が拡大し……宇宙空間に伸びた軌道エレベータも折れてしまった。

それらの事実をもって、地球が滅亡したと判断したことで、「刑罰期間が消滅した」とAIは判断したみたいです。柔軟だな……。

 

そしてあくまでAIである刑務官は、人間であるカイトに今後の行動について判断をゆだねることも決めて。

文明が崩壊した可能性が高いとはいえ、資源的な問題も考慮すると地球に帰還するのが最も生存期間が長くなる選択肢だとAIは提言。

カイトはそれには惹かれず……今の文明を生きる人類最後の旅路として、可能な限りの先を目指すことを決めたわけです。そして宇宙追放なんて刑罰が実行される未来でも未踏だった、木星軌道を超えた民間人となった彼は……そこで地球外生命体と接触することになったわけです。

 

最初に『連邦』と呼ばれる異星人との交流に成功したことで、地球の代表と扱われ十四段階のうち上から三番目の権利を得られることになったカイト。

複数の種族が暮らしている「連邦」の環境に適応するために改造されたり。刑務官ことエモーションも「連邦」の権利を得てアップデートを受けられることになってアンドロイド的な肉体を得ることが出来たりもして。

カイトとの交流の機会が得られたことは「連邦」の人々にとっても福音で、基本的には歓迎されていたの良かったですね。口絵にもいるクラゲみたいな宇宙生命体の方々が、地球にクラゲっていう外見似た生命がいると聞いてちょっと暴走したりしてましたけど。

 

カイトが連保市民としての権利をえて「連邦」の協力を得られるようになったことで、「連邦」に加入していない宇宙人が地球を好き勝手しようとしていたのに介入できるようになったのは良かったですね。

ソード・ワールド 蛮王の烙印2 魔域の王と黄泉帰りし英雄

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「姫さん、俺はあんたに感謝してるんだ。俺を生き返らせ、もう一度果たしきれなかった使命をやり直させてくれたんだからな」

 

姫と共に戦う、かつての英雄の旅第2弾。

最終目標のヴェルカーの魔域にも到達してましたし、完結巻かなー。

姫の実家の事とか広げようとすればネタはありそうですが、ここで終わりでも綺麗だと思います。

 

目的地に行こうと思えば、街を蛮族が襲って。

その中に蛮王を知る者がいてエルヴィンに跪いた上に、それを街の住人に見られて。

ひと悶着起こるかと思いましたが、そうかああいうのもアリなのか。蛮族や魔神についての知識が足りんなー。

あらすじにもあるとおり、エルヴィン以外の300年前の英雄が蘇って戦場で相対する事になったりもしてましたが。

全体的にサクサク進んだ、と言いましょうか。アンデッドの軍勢とか喫緊の課題があって、それに対処しているうちにどんどん前進していくので、かなり読みやすかったです。

姫様の不器用な想いと、それを見守っている2人がなんとも言えない味わい出してて好き。

 

あとがきで実は2.5ルルブのワールドパートに、「その後」が少し書かれてると会って、引っ張り出してきましたけど、NPC紹介のページにしれっと居たのか……

購入した直後にざっと読んだだけだったので、気づかなかった……

あと、短編小説集「ショートストーリーズ」の新作刊行予定って書かれてましたし、楽しみです。


ソード・ワールド 蛮王の烙印 古の冒険者と捨てられた姫騎士

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「……我らのクソッタレな未来に」

「乾杯!」

 

ソード・ワールド世界を、デザイナーがノベライズするという事で。

ドラゴンノベルス初ですね。他にも気になってるのはあるんですが……積読の山が……

帯では、「世界を救って300年、目覚めたら戦乱の世でした。――なので、ぶっ潰します」とか書かれていますけど。

そこまで力づくってキャラでも無かったですね。

 

ソード・ワールド世界で300年と言うと、文明を破壊した蛮族の大侵攻〈大破局〉があった時期なわけで。

さすがに300年たってからの蘇生という事で、記憶に怪しい所もあるようですけど。

魔動機文明時代の話が聞ける生き証人ってかなり貴重なのでは。

 

元は超越者っぽい雰囲気で、蛮族の首領を打ち倒すプロローグが描かれていましたが。

今の世界には、勇者としての側面ではなく、「破壊の魔王」としう悪名が残っているようです。

本人、その辺りの記憶がないみたいですが。蘇生した事もあって穢れがたまり角が生え、守りの剣に不快感を覚えるレベル。限界の4点まで溜まってる辺りヤバい。

 

仕事を任されて、ある街を目指す小国の姫君。

けれど彼女は、実家から疎まれているため、手勢も少なく魔王だろうと頼る状況に陥っていて。

綱渡りしているようでエルヴィンを見出し、彼の協力を得て、目的を達成しているあたりは運が強いというか。当初の印象より強かで、愉快なパーティーになりそうですね。


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