「いやいやあ。ああいう子はむしろ」
(略)
「調子に乗ってるときの方が実力以上のものを発揮して、手強くなるもんだよ」
ヒューペルポレアは本当に神殺しの坩堝というか。
誰も彼もがこんな面白そうな状況でおとなしくしていられる存在じゃないよなぁと改めて実感することになりました。
護堂陣営はひとまずエリカと恵那が付き添ってきていたようですが。彼らが、かつておいていかざるを得なかった双子と、この世界だからこそ再会できたというのが喜ばしいし、そのシーンを見ることができたのはうれしかった。
とはいえさすがは護堂の子供たちというか、「感動の再会!」って感じじゃなく淡々としてましたが。
再会したからといって行動を縛るつもりもなく「この後どうするんだ?」って聞けるのも護堂らしかったですけど。
子供たちの霊視なども加味して一緒に行動することになって。なるほど、これまで断片的に見てきた構図はこうしてできたのか……。
恵那に言わせると祐理とリリアナは諸事情によりヒューペルポレア入りが遅れてるだけで、来る予定はあるとのことですからいつか見てみたいものですが。
ついつい積んでしまってる間に一年過ぎてて続刊出てないんですよね……悲しい。
騒動の根源となってるアイーシャ夫人を封印しようという試みはすでに行われていたようですけど。
当人は「それならば私を殺して」みたいな殊勝な態度とってるけど、絶対いざとなったら反撃くらうから封印にとどめておこうっていう判断は正しいと思います。
いや本当にカンピオーネ諸兄は、誰も彼もが殺しても死なないですからね……。
とは言えおとなしく封印もされてくれなかった、というか。なにがしかの介入があったと夫人は燃えてましたけど、本当だろうか。
一方で、救世の神刀を持つ雪希乃は黒王子アレクに奪われた弓奪還のために奔走することになって。
相変わらず蓮の正体に気が付かなかったり、護堂の代理として彼女の前に立った神様に押されたりと、まだまだ未熟さがありましたが。
今回1歩か2歩ほどは前に進めた感じがしてよかったですね。……とはいえ、それで詰めた差を状況次第で突き放してくるのが、神や神殺しの方々なんですけど。
がんばれ、応援だけはしているぞ……!