気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

COMTA

魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?21

 ico_grade6_4

「私は、私の歩いてきた道をなかったことになんて、できない」

 

マルコシアスと袂を分かつことになったアスモデウス。

グラシャラボラスとエリゴルという魔王2人を伴って倒しに来ているあたり、マルコシアスも本気だなぁ……というか。

三人が三人とも、アスモデウスと因縁があり……彼女が殺したい、いや殺すべき相手。同時に、熟達の魔王でもあるためアスモデウスが死ぬ可能性も十分にある強敵。

そもそも予知を扱うエリゴルが居る時点で厳しい部分あるのに、数的不利まであるんだから堪りませんが。

……それであっさり負けちゃいました、なんてなるようなら魔王なんてやってないんですよね。アスモデウスの仕込みと足掻きは本当に見事だったと思います。

 

さて、ザガンが意識不明の重体に陥ってしまったことで、これまで他のキャラクターの描写が多く続いてきたわけですが。

今回、ついに現在のザガンの様子が描かれることに。意識だけの状態で活動していることに速攻で気付いて冷静に分析しているのは流石ですけど……状況を把握した直後に思った事が「自分が意識不明ってことはネフィ悲しませてるじゃん、ヤバ!!」なのあまりにもザガンしてる……。

一応、ザガンはザガンでしっかり準備していて負けるつもりはなかったし……負けた時にも、配下を守るための手は打っていたんですよね。……バルバロスがちょっと腑抜けてて、危ない部分もありましたが。

 

そして意識だけの状態になったザガンは、1000年前の記憶を垣間見ることになるわけです。

現代にも残る魔術の基礎を作り上げたマルコシアス以前の、体系化されていない原初の魔術。初代銀眼の王と、天使たちそれぞれの想いなんかも知ることになるわけです。

ただザガンもこれまでの戦いの中で成長しているというか。自身も王として振舞いつづけていたザガンだからこそ認められない行動とかもあって、「肉体があったらぶん殴ってる」とか評してる場面もありましたし。実際、似たような事直接言ったりもしてますが。

気に入らない部分があろうとも、王として全て飲み込む覚悟を見せてくれるあたり、やっぱりザガンは格好良いですねぇ……最後の挿絵はちょっと締まらないけど。まぁ、本編めっちゃシリアスだからちょっとコミカルあると、息抜きになって良いですよね。

頑張って逆転への道筋を創り出してもらいたいところです。



薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~2

ico_grade6_3h

「折れないでいてくれて、がんばってくれて、ありがとな」

「……何、それ」

「だってそのおかげで、オレは森でクナに助けてもらえたんだ。クナが調合した中級ポーションが、オレを救ってくれたんだよ。だから――ありがとう、クナ」

 

クナが追放されたことで誤魔化すのにも限界が来ていたドルフ。

そんな彼が素直に反省するはずもなく……薬草を大量にぶち込んで煮詰めたものを新ポーションと銘打って売り出すとかやってる当たり、懲りないなぁ。

知識も半端だから違う草が混じって、中毒症状まで発生してましたしね……。その欺瞞がバレて逃亡のために死の森に踏み込み……「クナを捕まえれば薬屋として再起できる」という歪んだ欲と、自身も中毒症状に襲われてハイになっていた精神状況だったとはいえ、死の森を渡ってウェスの町近くまでたどり着いていた行動力だけは凄い。

 

領主一家相手にも同じ欺瞞を続けようとしたのも神経太いなぁと思いましたけど。……その欺瞞が明らかになって、クナの為に怒ってくれる友人がいるのが救いか。

クナ、ウェスに来てから食事の美味しさにも目覚めて、目をキラキラさせながら串焼き食べてる挿絵とか実に可愛かったですねぇ。

そんな感じで、クナには良い思いだけしてほしかったものですけど、中々難しい。

 

兄ドルフの愚かな行動に苦しめられてきたし、アコ村は自分を追放した良い思い出の無い場所ではあるけれど。

魔法薬師としての誇りを持つクナは、そこに病人がいるのであれば必要な薬を作ると決めていて。

……ただ、それでも「効能には問題ないけれど、不味い」ポーションを作ってみたり。ドルフとクナの薬を区別するために使っていた「黄色い蓋のポーション」でアコ村に持って行ったり、クナも領主一家もちゃんと手は差し伸べるけど、報復もしてたのが良かった。

 

元々ウェスで薬屋をやっている「恵みの葉」の店主とはクナはどうにも相性が悪く……クナの納品したポーションに文句をつけてくる一幕もありましたが、実力で黙らせていたのはちょっと痛快でした。

まぁでも「恵みの葉」の店主も一度は詐欺呼ばわりしたけれど、実力を認めてからは至らない部分を認めてたのは良かった。このあたりがいつまでも同じこと続けようとしたドルフとは違う点で、最後の丸くなった店主は結構好きですよ。


薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~1

ico_grade6_3

「……死んで堪るか」

(略)

「こんなところで、死んで堪るか」

 

主人公の少女クナは、イシア国という小国の中でも辺境に在り最果ての村と呼ばれるアコ村で魔法薬師をしていた。

兄のドルフと一緒に祖母から継いだ薬屋を営んでいたが、兄ドルフの薬は効果てきめんなのに、クナの作るモノは効かないと村人たちから迫害されまくっていた。

最後には冤罪を着せられて村を追い出され……彼女は、死の森と呼ばれる危険地帯に放り出されてしまうことになって。

 

これまで心無い言葉を多数浴びせられ、ひどい扱いを受けて来たクナは自分に自信が無く……兄も追放を止めなかったことで、絶望して一度は死を受け入れそうになっていました。

ただ、元々クナは死の森でマデリに拾われた捨て子であり……唯一優しくしてくれたマデリの言葉を思い出したことでクナは、生きる決意をしたわけです。

武器を持った冒険者でも無茶すると死にかける場所で、実際クナは死にかけた青年を発見して、治療まですることになってましたけど。そんなところを渡り歩く知識があるのは凄まじい。

 

クナ、自己評価が低すぎるのと、アコ村っていうまともな市場が形成されていないような環境で育ったからか、報酬周りで不当に安くし過ぎている感があるのは、追々改善した方がよさそうだとは思いましたけど。

「ありがとう」なんて短い感謝の言葉すらアコ村では与えられなかった彼女の事を認めてくれる人が見つかったのは良かったですねぇ……。感謝されて涙してしまう位、限界だったクナが幸せになって欲しいと思います。

薬師としての修行を放り投げた癖に、クナが自分の後継者だという祖母の遺言を自分だけが聞いていたのをいいことに搾取しまくってた兄ドルフは、これまで通りが維持できず遠からず破綻しそうなので、せいぜい派手に散ってくれ……。

魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?20

ico_grade6_3h

「たくさん助けてもらった。いっぱい守ってもらった。見返りもなく、無条件に愛してもらった」

(略)

「今度は私が応える番よ」

 

ザガンが敗北し、意識が戻らない状況に陥ってしまった。

魔王の刻印もバルバトスに移行し、ザガン一派は危機に瀕してしまったわけですが。

これまで助けられてきたから、とネフテロスが独自にザガンを救うために動き始めたの、良いですね。別にザガンはそういうつもりなかったでしょうけど、彼の良い行いが巡り巡って彼を助けてくれようとしている。

 

ザガンの目覚めを信じて待つと決めて、自身も魔王の刻印を持つ者として気丈に振舞おうとするネフェリアも、強くなりましたね……。

当然虚勢なんですが。そして、妹であるネフテロスが「辛いときは辛いって言いなさい」と言って、堪えていた彼女の涙を流させてあげられたのは良かった。

抱え込みすぎてぱんぱんになったら潰れちゃいますからね……ザガンが居ない状況じゃ完全に安心はできないけど、一度吐き出せたのは大きいと思います。

 

そしてネフテロスは、自分を支えてくれる聖騎士リチャードとともにザガンを覚醒させる術を探して動き始めます。

ザガンに癒えぬ傷を与えたのは、マルコシアスが手に入れた「アザゼル」の力。

そしてリチャードはかつて、ネフテロスを乗っ取ったアザゼルの攻撃から復活した過去があり……そこには聖剣カマエルの助けがあった。

しかし今カマエルは事情を教えてはくれず……そのため2人はビフロンスの研究所に手がかりを求めて踏み込んだ、と。

 

ビフロンスが魔王候補だったザガンを推薦するに至った過去のエピソードだったり。

カマエルから聞き出すことに成功した、千年前の出来事だったり。

黒花を人質にとった体でシャックスにとある仕事をこなさせた、アスモデウスの過去だったり。

マルコシアスだってザガンの兄貴分をしていた過去があるように、今に至るまでに多くの想いが積み重なってきているんだよなぁ……というのが分かる巻でしたねぇ。

不真面目聖騎士長だったのが災いして、別人にその地位奪われそうになっていたアンドレアルフスとか混じってましたけど。

 

マルコシアスが亡くなったあとの魔王筆頭を務める時に、ビフロンスから「ただ強いだけ」で面白みのない男評価されていたのに、魔王じゃなくなってから面白くなり過ぎでしょ、このおじさん。

ちょっと笑えるシーンもありましたけど、状況が劣勢なのは変わらず。それでも、これ以上零れ落ちるものがないと良いんですが。

引きこもってるバルバロスと、眠り姫やってるザガンにはできれば早いうちに覚醒して、奮闘してもらいたいものですが、さて。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?13

ico_grade6_4

「ネフテロスは私が守ると約束した だから…… あのこも私が倒してあげなければいけないんだ」

「…いいだろう それでこそ我が盟友だ!」

 

6367話を収録。

ネフテロスを庇護して、キメラ討伐に赴くシャスティル達教会陣営。謎の人物の襲撃問題とか、頭の痛いものはありつつそれでもやるべきことをやってるのが良い。

そしてザガンはザガンで色々と探っていたところ……先日助けた狐獣人の少女クーの身体に憑依するような形で、魔王ビフロンスが接触してきて。

 

ビフロンスは自分の元から逃げたネフテロスを回収したいだけなんだよー、と建前を口にしますが、ザガンはわざわざ他人の領地に侵入した上で接触してくるならそれは「実行を前提にした宣戦布告だ」と看破。

……途中、オリアスが現れたことでちょっとコントっぽくなってましたけど。

三者三様で魔王にふきだしでぎゅむって潰されてるページ、微笑ましくて笑っちゃった。真面目に宣戦布告5秒前、みたいなシリアスシーンだったはずなのにね。

 

自分の領地で勝手は許さないと言えるザガン、実に良い王様やってますよね。

クーのこともちゃんと後処理オリアスに頼んでますし。緊急事態ではあるけど、そこでオリアスから頼み事をされて、ちゃんと時間を取っているの律儀。

それくらいの時間はあるだろうと、周囲を信頼しているのも良いですねぇ。

……ポンコツと不運のかみ合わせで最悪の誤解が生じたシャスティルがちょっとピンチでしたけど、それ以外のところはちゃんと打っていた手が効果を発揮してましたし。

あそこでポカーンってするビフロンス、なかなか見ものなので好きです。


魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?19

 ico_grade6_4

「もう休んでいていいぞ? あとは俺が片付けておく」

「すっこんでろ。こいつは俺がはっ倒す」

 

〈最長老〉マルコシアスの招集を受けて集うことになった13人の魔王。

その道中でザガンはネフィとの挙式まで行って……それをゴメリとクーが「魔王観察のススメ」を配って、2人のいちゃつきを見世物のようにしてましたが。

まぁ普段から自然にやってるし、彼らの本拠地付近ではよく見られる光景ですからね……。軽く注意するにとどめてますが、最初の挿絵がクーの頭を掴んでるザガンなの、絵面が悪いな……笑ったけど。

 

フェネクスを殺せる可能性を示したことで、協力を得られることになって。

いつまでも付きまとわれるのも面倒だし、身内認定したらしっかり褒章を与えていく王様なので、フェネクスを殺せる「天燐」を与えてるのは懐が深い。

フェネクスからエリゴルの監視が「未来を見て、因果を辿る形で成してるから、常時盗み聞きされてるわけじゃないよ」という話を聞いたアスモデウスが、フォルに会いに行っていたの微笑ましくて良かったですね。

 

大所帯となったザガン一行を運ぶ役割をフルカスが担当していたの、彼の空間魔術の適性を見せつけてくれてて良かったですね。

マルコシアス、最長老という立場でザガン達の敵となった黒幕的立ち位置でありながら、時にコミカルなギャグ担当みたいになっていたので、どんな姿を見せてくれるのかと主増したが。

骸骨卿アスタロトに、ザガン達遅いし帰っていいかとコントやってる場面もありましたが。

ちゃんと強さを見せてくれるシーンもあったのは良かったですね。

 

1年後、世界が終焉を迎えるからそれを避けたい。結界を担っているアルシエラを救いたいという話、それ自体にはザガン達も協力できる部分ではあるんですよね。

ただし、そのためにマルコシアスが選んだ手段が受け入れられないものだっただけで。

アルシエラの代わりにリリスを犠牲にするというであれば、争いは避けられない。

記憶を失ったフルカスをマルコシアスが叩き起こしてましたが。ザガンがフルカスを保護してからの日々が無駄ではなく、最長老との戦いを選んでくれたのは格好良かった。

ザガンの悪友であるバルバロスの使う技を、より洗練させたような一撃は流石の魔王。

それが魔法であるなら、分析して対処してくるマルコシアスも最長老と言われるだけのことはありましたけど。

 

ザガン陣営もかなり厚くなってきて、マルコシアス一派を相手にしても噛みつけるだろうとは思っていましたし、実際ただのマルコシアス相手だったら善戦できていましたが。

一度敗れる未来すらエリゴルの未来視で見ていたマルコシアスは、切り札を持っていて……。ザガン達は敗走することになってしまったわけです。

刻印の移動まで起きてしまって、かなりザガンは厳しい容体になっていましたが。まぁ、このままで黙っているような王様ではないので、ザガンの復活からの逆転に期待したいところです。

悪友の俺がポンコツ騎士を見捨てられないんだがどう世話を焼きゃいい?~まどめ外伝~3

ico_grade6_3h

「焦らないで ごゆっくり 心の整理をつけてください」

「微力ながら応援しています」

 

エルフの里編を超えてからの、バルバロス・シャスティルメインのスピンオフ。

第十四話・十五話のサブタイトルが「無自覚な恋愛相談は、まず自覚してから出直してほしい」になってる時点で、もう御察しって感じではありますが。

医療魔術師であるシャックスや、魔法を使えるネフィ相手にバルバロスがとある不調について相談をしてくるわけです。

 

シャックスが凄い顔で「俺には手に負えない」と言ったり、ネフィも初めて相談聞いた時凄い固まったりして、凄い傍から見ている分には面白いな。

バルバロスがザガンのことを「ろくに女の扱いも知らない」と評してるんですが、自分の恋を自覚できていない時点で、君も相当だよ……とは言いたい。

お互いにヤバい紅茶入れて「自分の方が上手い」と言い合っているバルバロス・シャスティルの花すら萎れる茶飲み話とか、本来ほのぼのするはずなのにヤバいシーンとかもチラホラありましたが。

 

今回、表紙で妙に存在感のある、中二病的な姿をした少女。

かつて、聖騎士長であったシャスティルの兄に救われたという彼女は純粋にシャスティル兄を慕っていた。

しかしその聖騎士長は、サレオスという魔術師と相打ちになったと教会の報告書には記されていて……。

バルバロスの知る情報でも、5年くらい前に最長老と呼ばれたマルコシアスから粛清されたという噂ですし、死んだはずなのに生きている、というのは気になるところ。

……そもそも、少女の証言では無事に勝ったはずの兄が、死亡していることと報告書の偽造があることから、シャスティルが過去の事件について疑念を抱き……。

しかし、真相を知るだろう教会の人間は今近くにおらず。近くで事件を起こしているサレオス自身に追及に行こう、と思うあたりが強者の思考ではありますが。

迷いがある状態で向かい合ってどうなるやら。……まぁ(物理的に)影から見守っている魔術師がいるので、なんとかはなるでしょうけど。スピンオフで掘り下げエピソード見られるのは良かったですね。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?12 限定版

ico_grade6_4

「私やバルバロスをたすけてくれて 今度は私の部下を救ってくれると言ったのは」

「他の誰でもない ネフテロスなんだ」

 

ネフテロスが教会でシャスティルに保護されて。

それについて、ザガンについては隠したいと振舞っている……のをザガンが察した上で、その意思を汲んであげるの、何だかんだ良い関係ですよね。

ポンコツな時もあるけれど、魔王ザガンが「守ることに関しては有能で、背中を預けられるくらい」である、と言ってるのかなり高評価ですよね。

そんなシャスティルが、ネフテロスに対して「逃げることも出来たのに、守るために残ってくれた」と聖騎士たちへの援護を評しているの、凄く好きです。

 

仕事中は本当に有能なシャスティル、共生派の旗印として本当に良いキャラですよねぇ。

……この後、シャスティルが身内にだけわかるように、隠しつつ話していたら「お前がラーファエル殺しを主導していたように見えるぞ」とか言われたり、実際暗部に狙われたりしたりして、ちょっと抜けてるように見える部分もありますが。

まぁ暗部の襲撃に関しては、失言と言えるのも確かではあれど、暗部に狙われてた状況だから、あれが無くても一回襲撃はされたでしょうけども。

バルバロスが魔王候補としての意地を見せたり、ネフテロスが治療を買って出たり教会組の関係が出来ていくの好きです。

限定版だとマンガ第一話の「これが、ふたりの長い共同生活の始まりだった」という月下で見つめ合う2人のシーンを再現したSDキャラのアクリルジオラマついてるんですが、実に可愛かったです。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?18

ico_grade6_5

「実体験のない僕が言っても説得力がないとは思うけれど、きっとそれに相応しい瞬間というものが来るよ。そのとき、気後れしなければいい。キミなら大丈夫だ」

 

目的としていた魔王フォルネウスは死んでしまった。

けれど彼の刻印を継いだ《雷甲》のフルフルと、彼女が大切にしている聖騎士長のミーカを確保することには成功したシャックス達。

そして2人を連れて彼らの王である、ザガンの下へと連れて行って。フルフルがザガンから提示された2つの選択肢に納得せず、別の道を望んだのは未熟でもなるほど魔王だなぁって思ってよかったです。

 

まぁ最長老と呼ばれたマルコシアスが暗躍している状況では、かつての魔王候補といえど安心できる状況ではなく、このままでは直ぐに殺されて刻印を奪われるとザガンは予想していましたが。

その欲深さを認めて、彼の下で学ぶことを許してくれたのは良かったですね。シャックス達を信頼しているけれど、それはそれ自分の目でも確認しようという姿勢も良し。

 

ザガンも今はいろいろとやるべき事を抱えている状況で、そのタスクをいくつかは部下に任せたりしていたわけですけど。

魔王や魔王候補と接点を持つ交渉は、フォルネウスの一件のように会うまでは上手くいったとして、マルコシアス陣営の妨害が入ることもあって。上手くいったりいかなかったり。

流石に相手もさるもの、というか。排除するべきと認めた相手にしっかり戦力差し向けてくるの、厄介過ぎるな……。

 

べへモスとレヴィアもまたそうやって人探しをしていたコンビであり……彼らが探していたのは魔王《黄金卿》フェネクス。生贄魔術の祖と言われる人物であり、口ぶりは妙に小物臭いけれど、アスモデウスから今の魔王武闘派トップスリーに挙げられるほどの人物でもあって。

長い年月をある目的の為に流離っているような、変わり者であったようですけど。それがザガンに接触した結果……フェネクスは自分の運命を変えうる可能性を見たわけですから、ザガンの研鑽の成果が出ていて良かったですねぇ。

 

一方マルコシアス陣営も着実に動いていて。

ザガンの城に直接乗り込んだり、他の魔王に書簡を送ったりして、今の魔王を集めたいと言い始めたの怪しいなんてもんじゃないですよねぇ。他にもいろいろと実験してるみたいでしたし。

アスモデウスもまたマルコシアスが動いている隙に、色々と準備を整えてるみたいですし。最後のザガンとネフィのシーンは良かったですけど、上下巻の上巻扱いみたいですからこの後どんな展開になるのか興味津々です。

……それはそれとして、今回ザガンが某人物を「最も恐れるべき存在になった」と評していたのに、その時その人物が抱えていた「やる事」がアレなのは……うん、丸くなったというかなんというか。笑ってしまった。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?11

ico_grade6_4

「遅くなってすまない」

 

ザガンがフォルに頼まれて絵本を読んで、そこで「付き合っている男女はデートをする」という話になって。

ネフィとのデートの下見をするべく街に繰り出す魔王っていったい……。そんな彼だからこそ、臣下たちにも愛されるんでしょうけど。

一応、魔族という脅威への対処についてだったり、エルフの里から持ち帰った資料を見直して、13本目の聖剣という情報について得たりして。シリアスの要素はあるんですけど、ネフィが絡むと基本的にゆるくなるからなザガン。

 

一方で、ネフテロスはビフロンスの下から出奔することを決意。

捕まえようと思えばすぐに出来ただろうに、キメラに追いかけさせて時々顔を見せてちょっかい出しに来る辺り、ビフロンスは本当に性格悪いですねぇ。

逃げ続けたネフテロスを救ったのが教会の騎士達だった、というのも熱い。ネフテロス、狙いは私だからと騎士達を庇おうとすらしましたしね。

それでも退かない騎士達がモブだけど格好良かった。……まぁ魔王さんのキメラなんで、普通に蹴散らされてしまったんですが……。

 

絶望的な状況で駆けつけたシャスティルは、聖騎士長という役職に相応しい格好良さがありましたね。

街に出たザガンは、ごろつきに絡まれている少女たちを目撃することになって。介入するタイミングをうかがっていたら、相手が先に気付いて速攻で逃げたの面白かったですね。

 

黒花がついにコミカライズにも登場して、あちこち可愛いので今回読んでて楽しかったです。「無一文だろう」とか言われて衝撃受けてるシーン、表情豊かで笑える。

あと「妙なやつらと知り合ってしまったな…」のコマ、黒花はまだ抵抗しようという素振りがありますけど、クーはなんだかんだで楽しんでそうな雰囲気あるのも面白い。

刺激的な服装も良かったし。今からでもその服装を未来の某魔王に見せようぜ!! 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ