気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Celicaノベルス

すべてを奪われた少女は隣国にて返り咲く

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「私が、そのような非道なことをする人間だと?」

「そうは言っておりませんが、そこには明確な差があるということです。また、人は神の光に近づきすぎるとこの身が燃え尽きてしまうとも言います。眩しい光には近づきたくないと、わが身が可愛い人間は、そう思うでしょう」

 

主人公のサーラは、ヴォワトール国の王都の下町にあるパン屋で働く少女。

タイトルから予想出来るし、書籍版だとあらすじで触れられているんですが元々は貴族令嬢だったんですが、故郷の国で両親が謀殺され……隣国で新しい暮らしを始めていたわけです。

パン屋の売り子をしながら、時折噂好きの友人から持ち込まれる話に相槌を打っていたわけですが……元々の育ちも良く、知識が多いサーラは着眼点が鋭いんですよね。

 

死んだ商会長の幽霊が出る話。叶わぬ恋をしていたから化けて出たんだ、なんて面白おかしく語られているけれど、「他殺の線もあるんでは?」って考えも出すし。

その推理に至る論理もちゃんと彼女の中にあって。とはいえ、憶測を敢えてばらまこうともしていなくて。

友人としていた四方山話を、身分を隠していたとはいえ貴族のウォレスに聞かれてしまい興味を持ったウォレスに追及されても「証拠が足りなくて不確定だから言いたくない」とは言ったんですよね。

 

ウォレスが本気で介入して証拠を揃えて来たから、推理を披露する必要に駆られただけで。そしてそれによって真実に迫ってしまったことで、ウォレスがより興味を強く抱くようになって。何回も会いに来ることになってしまい……そのたびに、怪しい出来事についての推理をする羽目に。

サーラは自分の過去を隠し、平民として貴族の権威を畏れて近寄りたくないってずっと主張してるんですよね。

 

でも、ウォレスはその秘密を暴こうとして踏み込んでくるわけです。「平民の命など塵芥も同然だと思う貴族ではない」とウォレスは言ってましたけど、その一方でサーラを気に入りすぎて、彼女の秘密を暴こうとしてくるのなんかだなぁ……って思いましたけどね。

秘密を隠したい少女に「本気になれば、調べられる」と言葉にして開示を迫るの、割と横暴な貴族寄りだと思うけどなぁ……。

竜医師フィルナは第二の人生で幸せになります~さようなら、騎士団長様~

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「はっきり言おう。私はあなたを利用する。だからこそ、あなたも私を利用すればいい。私はあなたを竜騎士の妻として迎えたい」

 

竜が存在する世界で、貴族たちは強い竜を育てパートナーとした。

そんな竜を治療する専門職である竜医師もまた、腕が良ければ好条件で雇われる仕事ではあったみたいですが。

主人公のフィルナは竜医師の家系であるキントバージェ侯爵家の長女であり、国王に献上されるほどの竜を育てた経緯もある腕利きで。

だからこそ、家と国の都合で、騎士団長のウィルと結婚することが決められたわけです。

 

最初こそ政略ありきの関係に不満があったフィルナでしたが、ウィルに次第に惹かれるようになって……けれど、ウィルは同じだけの想いを返してはくれなかった。

結婚当日にウィルに魔物討伐の命令が出たため、初夜の儀を迎えることなかったフィルナですが……真摯に、彼の帰りを待っていたのに対してウィルはフィルナを蔑む妹リスティーと懇ろの関係になって。

さらにはリスティーが貴重なウタヒメの才能を示したことで、リスティーを妻とするから離縁してくれ、とトンデモないことを言い出してきて。

リスティーの婚約者でもあった公爵まで騙す振る舞いではあるけれど、ウタヒメ認定はそれだけ尊重されるものではあるようですね……。

 

実家に帰ったフィルナは、リスティーの元婚約者である公爵様から、竜医師としての腕を見込まれて、結婚を申し込まれることに。

愛なんて求めない、竜騎士と竜医師としての仕事だけを期待された契約結婚。

最初は公爵様の方が竜優先の生活をするから、それを認めてくれる相手を妻としたいと言っていたのに、いざ結婚したらフィルナの方が時には徹夜してでも竜の傍にいようとするのに「誰がそこまでしろと言った」ってなってるの、ちょっと面白かったですね。

リスティーの事を知ってる人が多く、フィルナへ厳しい目を向ける人も多い中で、その働きぶりで評価を改善して、認められていくのが良かったですね。

召喚された聖女ですが、竜王の番となって溺愛されています

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「魂そのものの役割も記憶も、それらは全て過去の情報だ。今の家族も周囲も、そして自分自身も異なる」

(略)

「だから今ある自分がすべてで、そのままで構わない」

 

和菓子屋の娘として生まれた主人公のミナ。

職人としての父を尊敬しているし、父の作るお菓子も好きだったけれど……父が洋菓子を敵視して、家族にも食べるのを禁じていたのだけは不満で。

……そこで、意を決して洋菓子職人を目指すため製菓学校に通うことにして。父とは当然喧嘩することになったわけですが。そうして色々勉強して、卒業前に帰省しよう……としたそのタイミングで異世界召喚に巻き込まれてしまって。

 

混乱しながらも、異世界召喚なんてしでかす国の人間に、自分の情報を渡すのは良くないと先んじてステータスをチェックして、偽装が出来ないかチャレンジしていたのはお見事。

実際、ミナは『聖女』なんていかにもバレたらヤバそうな職業を得ていたわけですしね……。

自分の情報を隠し、かわいこぶった演技で適当に他の召喚者へ目を逸らし、召喚国に庇護されるのを良しとしない意思を強く示した相手に助言までして。

召喚直後に巧みに振舞って、召喚場所に居合わせた他国の人間に保護してもらえることになったのは何よりでした。

 

その他国の人々は、召喚には関与していなかったけれど、予言によって立ち会うことを決めたわけですが。タイトルにもある通り、ミナの番……運命の相手である竜王もまたそこにいて。

ミナ、召喚直後に上手く立ち回ったとはいえ、けんか別れしていた父と仲直りしようという帰省の直前に召喚されてしまって。ちょっと一息ついた時に、泣いてしまったのは年相応でしたねぇ……。

 

隣国も「聖女」の情報を政争に使いたがってる馬鹿貴族も居て、理想郷とはいきませんが。

窓口となっている王子様と婚約者、ミナの番である竜王グレンや竜人族の人々など、まともな人が多いですし。

菓子職人としてのミナの齎すものが彼らにとっても利益になっているので、ただ守られているだけじゃない良い関係を築けているのが良かったですね。

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ちゃか

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