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「それにザザには借りがありますから。」
「借り?」
「呪文は――魔術は人それぞれなのだと教えてくれました。」
「ザザの火とクオン先生の火は同じではなかった。 でもそれでいいんだと気づきました。」
54~62話を収録。
アストールの戦いも終盤戦。
カージャは自らの魂を対価に狂った海神ヴァルナトールをその身体に降ろし、クオンに抗うことに。
水中で海洋神と戦うことになって、流石に多少は押されていたクオンですけども。
途中で本気モードになったクオン、生えていた角が輝きだしてからは海洋神の言葉が理解できるように描写されているの、神様の世界に一歩踏み込んでいってる感じがするというか。
世界と世界を隔てる虚水の海に住む幻獣を召喚していたりもしましたし、かなり長生きしているし。カージャが色々準備をした上で起こした事件を、魔器で多少補助入れたりはしてるけど個人で解決に導いているのは凄まじかったですね。
これが九星の第二位という領域の魔術師なのか、と規模間の大きさに改めて驚かされましたねぇ……。
カージャも大規模魔術を展開していて……かつてこの地にあり、姦計によって滅びを迎えた獣人たちの国イーラ。その末路はなんとも悲しい。
……庇護した民が失われた神の胸中も分からないではないですけど。特定の血族のみが使える魔器の認証を魔術で突破して巫女面しているそのカージャ、獣人を奴隷として売りさばいてる組織の人間だよ……。哀れな……。
鍛冶屋マーサの息子さん、サラマンダーが見える才能があって異変を感じた時に母とサラマンダーを連れて逃げようとしているの良い子ですねぇ……。
一般人が慌てている中で、ガルはクオンを信じているから落ち着いているのとかも好きです。
事件解決して出航するところまでたどり着いていましたけど……船にいた雇われ魔術師がクオンだけじゃなく、ガルもまた「見るからにヤベェ魔術師」と評していたのは面白かったですねぇ。その少年、経歴的には魔術師見習いなんですよ……。
場所が変わるとまた新しい出会いとかもあるでしょうし、今後も楽しみです。