気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

GAノベル

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~6

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「この異常事態が分からんか! 空にドラゴンが現れて、見たこともない大きさの炎が燃えているんだぞ! こんな状況で手続きがどうとか言っている奴に、国王は務まらん!」

 

目的地フォルキアについたら、群れを作る珍しい亜種の魔族がうごめいていて。

人でないと扱えない鉱石の加工のために、魔法で操られつつも住人の多くが無事だったのは何よりでした。

あと、Sランクのギルアスもやってきていて、事態収拾に助力してくれたのも地味にありがたかったですね。

 

メルキア辺りから暗躍していた魔族ザリディアス。

永く封印されていたがそれが溶けかけており……他の魔族に指示を出したりしていた模様。

マティアスが装置の下にたどり着いて探知した時点で、封印が溶けるまで残り半日というかなり差し迫った状況だったのには焦りましたが。

大量狩りからのジャンプアップとかで、かなりショートカットしていたのにギリギリだったのは恐ろしい。

 

実力的には今のマティアスよりも格上になる敵。最悪は逃げて、不老の魔術をかけた上で特訓し撃退する、という案まで出てましたが。

マティアスが前世に作り喘げた武装なども駆使して、勝利をつかみ取ったのはお見事。

これまでの積み重ねがあってこそ、ですけど。必要なものが王国の宝物子にあるだろうとわかった時、国王がルリイ達を手続きすっ飛ばして通してくれたのは格好良かった。
決着ついてひと段落かと思いきや、またあらたな騒動がやってくるんだから話題が尽きませんなぁ。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~5

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「このパーティー、バケモノしかいねえ……」

 

メルキアで暗躍していた魔族を撃退したマティアス。

戦闘中に察していましたが、それはあくまで兵隊に過ぎず遠方から作戦を授けている厄介な魔族がいたわけです。

……そこで転んでもただでは起きないのがマティアスなんですが。遠方にいるとは言え通信魔術で繋がっていた以上、本体の魔力も存在する、と。

その情報を確保し、前世で作った大規模探査装置を使って居場所を探る事を決意。

 

面倒なのが王国とあまり繋がりのない隣国の領地に、その装置があったことでしょうか。

一応国王に話を通して、諸々の書類をもらったことで出国などはスムーズに済みましたけど。

隣国のギルドで改めて活動しランクアップして、それをもって装置のある危険地帯への侵入許可をもらおうとした、と。

討伐依頼の数をこなせばランク上げてくれる、という仕組みのある場所で良かったですねぇ。

 

それはマティアス達も目的達成のためにショートカットできた、と言う意味でもそうですし……。

昇格試験の対象となったエリアに、マティアス達でもなければ対処できないだろう爆弾が存在した、と言う意味で隣国側からしても正直ありがたい展開だったことでしょう。

本当に爆発してしまったせいで素材があまり確保できず、Sランク冒険者との戦闘、というややこしい一幕を挟む必要が生じたりもしてましたが。

前評判のわりにギルアス、戦闘には真面目というか。実力はしっかり認めてくれたから、マティアスとしてはそこまで手までもなさそうでしたけどね。

 

……いざ目的地付近に近づいたら、またしても魔族の暗躍を察知する当たり、マティアス達どういう引きしてるんだ。それだけ魔族が浸透作戦をあちこちでやってる、という表れなのかもしれませんが。よく人類生き延びてるな……。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~4

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「なんて言われていたんだ?」

「間違っても、マティアス様を敵に回すなと」

 

鍛錬の為に学校を辞し、ダンジョンに挑む事を決めたマティアス。

ルリイ達に聞いてみたところ、この時代の頼りない戦力でダンジョンの近くに街を作ったという話で……。

マティアスじゃないですけど、この国よく今まで滅びてなかったなってちょっと思ってしまった。

層の数がマティアス目線だと「せいぜい三桁」ってことですけど、今の時代の最新到達層、もう忘れたかい……? 

 

平原の魔物を盛大に狩ったマティアス達。

第二学園の激変に対応するべく準備したギルドもお手上げの素材を並べることになってしまって……マティアスの教えによって、成長著しい第二学園の方に話を持っていくことに。

第二学園の校長は、マティアスのパーティー3人にも彼と同じ『特殊特待生』という「在籍はしてるけど、出席義務はない」という特別扱いにすることを提案して。

ルリイが迷わず手を挙げたの、良かったですね。まぁマティアスの傍の方が成長できる、というのも間違いないですけど。

 

マティアスの教えを間近で受けて、この世界の常識からするととびぬけた実力者になっているルリイ達ですが。

それでもここ最近の激動の中での変化なのは間違いなく。今までの常識が抜けきってないんですよねぇ。

迷宮都市メルキアに向かうにあたって、直線で突っ切ればマティアス達の足で一日でつけるけれど、危険な魔物が住む森があって迂回するから時間がかかると言い出してたの、なんか笑えましたね。

 

その話聞いて逆にマティアス乗り気になったし。入ってみたら魔力抑えられないイリスを恐れて小物が近づいてこなかったり。この4人の旅路は、本当に話題に事欠きませんねぇ。

森を踏破して足を踏み入れたメルキアでも、陰謀が張り巡らされていましたからね……。ただ、並大抵の魔族なら的じゃないし。権力的な意味でもマティアスは国王と連絡が取れるしで、障害が障害にならないのが流石としか言えない。


俺にはこの暗がりが心地よかった4―絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中―

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「別に連携ができないと言っているわけじゃない。あくまで、現時点では無理というだけだ。せっかくパーティーを組むのに、最初から合わせることを諦めるバカがあるか。できるまでやるんだよ」

 

電子限定で刊行された、シリーズ第4弾! 発売日に買ってはいたんですが、読了&感想作成にちょっと時間がかかってしまった。

今回のポイントは、妹の病気が治ったことで恩返しのためにやってきたリフレイアが、ジャンヌとデートしてるヒカルを発見して……。

「浮気者」と憤慨して突っ込んでくるリフレイアの行動力凄いし、決闘に持ち込んで自分の要求を通すジャンヌも強かですよね……。

女の戦いについていけず混乱しまくっているヒカルが面白かった。当人は大変そうですけど、見てる分には微笑ましい部分もあるのでああいう感じで異世界ライフを送ってくれれば何も言うコトはなかったんですが。

 

リフレイアを迎えて、パーティーの厚みが増したことで、金級の条件まで達成してますし。ヒカル達だけを見るならば順調ではあったんですよ。

ただ、第二陣転移という爆弾が近づいてきていただけで。

ヒカルとジャンヌがどっちもコミュニケーション能力が低めで、第二陣を極度に警戒しているのもあって、前面に立ってくれるリフレイアが来てくれたのは助かりましたね……。

見つからないように小さくなってる2人を想像すると、微笑ましくて良い。

 

悪意なく交渉しようと考える第2陣が居たり、あからさまに怪しい動きをしている輩もいたりする中で、ヒカルが蘇生させたナナミもまた異世界へとやってきたわけですが。

双子のブートキャンプで肉体的に鍛えられたのを抜きにしても、強い人だなぁナナミと思いましたね。

安定のポイント割り振りを選ばず、30Pの意思疎通を取ったことで危機を乗り切ったのはお見事と言えます。しかし、イラストつくとアイちゃん思った以上にカワイイな……もっとモンスターしているのかと思った。

 

特殊転移で危険地帯に送り込まれたナナミを、地図情報だけで見ているヒカルとジャンヌがやたら警戒している、って描写が掲示板でたびたび出てくるのが笑えてよかった。

WEB版が区切りのところで完結しているシリーズではありますが、作者様の意思としては書籍版の売り上げ次第では続ける心づもりはあるみたいですし、5巻以降も続いて欲しいものですが、さて。

ラスボス、やめてみた~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~2

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「俺は、俺が負けないことを知っている。俺の心配なんてしている暇あるなら、これから俺に倒される敵の心配でもしてやることだ」


BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで23年3月末まで。

竜王ファーブニルを叩き潰して、妖精国を救ったノア。

神のごとき歓迎を受けることになったわけですけど……30分くらいで飽きたとか。

魔帝辞めたあとスローライフしようとしたときも直ぐに飽きてましたからねぇ。彼を楽しませる状況、あまりないんじゃないか。

……と思ったら向こうからイベント飛び込んでくるんだから笑う。

 

妖精国の王女ミコリスとは相変わらず仲が良いというか、彼女がノアに振り回されまくってましたけど。

精霊王が住まうダンジョンでRTAされたら、そりゃ普通の人は驚くのよ……。しかも13周とかしちゃうしな。

そんなノア達の前に現れたのが、未来予知のスキルを持った隣国の聖女ラフリーゼ。ゲームにおいてはヒロインで、主人公を勇者として見出す存在だったようですけど。

 

なぜか今回はノアを勇者として勧誘しにくることに。

それには彼女が見た未来を回避したいが、聖王との力関係的に難しい部分があり、勇者と言う旗印を欲したからだそうで……。

ゲーム知識のあるノアが速攻で見抜いた上で、「勇者として振る舞えば、聖国観光できるじゃん!」と乗り込んでいくんだから、自由すぎる。

 

聖王が中々に腐っているので、シンプルに叩きに行けたのはよかったですけど。

洗脳に近い効果持ちのトップを退けた後の国家運営も中々大変そう。ノア帝国目線で言うと、帝国の悪評を流しまくっていたり攻め込んだりしてくる聖国が力を落としてくれるのは正直助かるんですけども。

 

巻末には書き下ろしの短編「道化師蝶の物語 前編」。

裏側で動いていたとある少女の、戦いの記録。未来予知といい、彼女の得たスキルといい、この世界チートになり得る者が多すぎるんだよなぁ……。

その割に世界は意外と崩壊してないというか、当人の願いが反映されやすい固有スキルという者があって、なんでレベルあがってないんだみたいな疑問も生じましたが。

彼女の想いそのものは尊くて……だからこそ、多くの悲劇を見ることになったのは忍びない。現状が良くなったなら、幸いですね。

ラスボス、やめてみた~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~

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「――俺は、世界一自由な人間だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで23年3月末まで。

ゲーム世界のラスボスに転生した主人公が、「ラスボス」という役割を放り投げて自由を満喫しようとする話。

 

魔物創造の力を駆使して、四方を敵に囲まれたノア帝国の長として国を永らえさせてきた魔帝ノア。

自ら攻め込むことはしなかったが、攻撃してきた相手は徹底的に潰して支配下に置いて来たが……それもこれも自国の民を守るための行いであった。

しかしそれは誰にも通じる事はなく……彼を悪逆の王として革命軍がクーデターを起こして。宰相までもがそれに与して、ノアの居る場所へと素通りさせてるっていうんだからこの国大分詰んでますよね……。

 

巻末の描き下ろし短編2が「if――プロローグ」。

本来だったらどういう道をたどったのか、と言うルートが描かれるんですが。ここで革命軍は1人を除いて排除され、人に絶望した魔帝ノアはラスボスとして君臨する事にそうですが。

 

ゲームイベントだからと言われたらそれまでなんですけど、なんでレベル1勇者がレベル100魔王に勝てると思っちゃったんですかね……。

今回はゲームの知識を得た主人公が、やってられるかと死を偽装して逃げた事で、レベル1のまま皇帝になるなんて状況になってましたけど。

本来超えるべきイベントを何も経ていない、弱い皇帝とか先行きが不安でしかないな……。

帝国宰相は彼なりの美学があって、魔帝ノアに背いたようですけど。自国の状況、本当に理解してるの? みたいになってしまう。

 

冒険者になって自由な人生を謳歌しているノア視点だと分かるんですけど、この世界の人々が想定するステータスがあまりにも低い。レベル20に到達してる人ですら、ほとんど居ないとか言われて、Cランクの魔物ですら倒すのは難しいとかいう絶望的な状況を突き付けられるわけですよね……。

魔帝ノアが消えたことで他国から攻め込まれたりしてますし。それを防いだのもノアの遊び心でしたし。国防が全くできる気がしないぞ、あの上層部。

革命軍も権力を得て増長して、このままの勢いで魔帝の配下である七魔王討伐に行こうぜ! とか言い出してる連中まで居るようですし。

 

ノアがゲーム主人公のアレクに国を任せる決定をしたんだから、と暗殺者を防いだりしてるサポートがなければ直ぐにでも滅びそう……。

まぁ魔帝ノアの統治下もクーデター起こされちゃうし、七魔王の連絡網の存在をノアが知らなかったり、ちぐはぐさがあるというか。

七魔王のスペックも高いし、なんというかクーデターに誰か噛んでないとノアが状況を把握できてなさすぎる気もする。

……まぁ、ノア大金貨の存在すらしらなかったので、抜けてるところ多いんですけども。

 

ラスボスである魔帝ノアが表舞台から退いたからか、予期せぬタイミングで世界を滅ぼさんとするニーズヘッグが登場するイベント発生したり、シナリオは完全に破壊された模様ですが。

そんな世界でも楽しんで、自分以外のラスボスなんて認めんと叩きに行くの、自由すぎて笑う。


嫌われ者の公爵令嬢。

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「お友達になりたいかなりたくないかというのは周りが決めることではなくて、私が決めることです! 私はオティ―リエ様と仲良くなりたいんです!」

「……後悔してもしりませんわよ?」

「後悔なんてしません!」

 

シェフィンコ公爵家の娘として生まれたオティーリエ。

幼少期は我儘娘で、5歳で参加した公のパーティーの場で拒絶されてしまう。

それは彼女の我儘だけが理由ではなく、誰しもに慕われる王太子妃ルイーゼが彼女に近づくなという趣旨の発言をしていたことが大きな割合を占めていた。

父母はオティーリエの味方をしてくれていましたが、兄は完全にルイーゼに与し妹を迫害する側に回った。

 

そんな家族の会話を聞いてしまった彼女は、自分の在り方を見直すことにして……。最初は上手くいかず、泣いてしまう事もありました。

けど泣いている少女を見て、親身になってくれる使用人と出会えたのは幸いでした。今までの積み重ねがあったので、すぐに信じては貰えませんでしたけど。それでも諦めず改善しようと頑張り続けたオティーリエは偉い。

 

少しずつ味方を増やして、街に降りて平民の友達を作ったり。そこそこ充実した日々を過ごせるようにはなったものの……。

王太子妃ルイーゼや彼女のシンパである兄は相変わらずで。多くの貴族は王太子妃の意向に逆らうのを嫌い、近づいてくることはなかった。

 

それは彼女が学園に通う年齢になっても変わらなかった……どころか、年々悪化していくようだった。

ルイーゼの言葉によって第二王子もオティーリエを嫌う側になったし、それどころか取り巻きと一緒にどんどん突っかかってくる始末。

なぜかオティ―リエが第二王子の婚約者に成りたがってると思いこんで、言いがかりを付けてくるんだからたまりませんね。彼らにとってオティ―リエは「悪役令嬢」でなければならず、それ故に彼女の言葉は全て言い訳として受け取られる。

 

実際のところ、オティ―リエには王子の婚約者になりたいなんて欲求はなかったのですけど。あんな態度を見せ続けられて、それでも婚約したいなんて思う輩は少数派でしょう。

率先して婚約者になろうとしてる令嬢からは「騙しやすそうな王子」とか思われてますしね……。

ほとんどの人がルイーゼに味方する中で、彼女自身を見てくれる人もわずかながらに居て。そういう真摯な人がいるからこそ救われます。オティ―リエには是非とも幸せになってほしいものです。

俺にはこの暗がりが心地よかった3―絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中―

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「俺は……何もしてない」

「そうか。ならば――――その剣で証明してみせろ」

 

今回はヒカル視点以外に、現実世界にいる彼の妹セリカ視点のエピソードと離れ離れになったリフレイア視点とが織り込まれた構成になっています。

セリカ視点が描かれたことで、彼女の秘めた兄への信頼の重さとかも分かって良かったですけど。兄が転移に巻き込まれた時から、双子姉妹が現実でどんな事をしてきたかとかが描かれていて、いろんな手が打てるのも善し悪しというか。

人の悪意を利用しようとすると、御しきれない部分はそりゃ出てくるよな……って感じでしたね。

リフレイア視点は、故郷に帰ったけど未練たらたらなリフレイアがいつも通りでした。えぇ。

 

作品本編はナナミを殺した犯人が捕まった、という速報が乗った掲示板回からスタート。

ひとまずそれはめでたいと言える出来事ではあるんですが。

ヒカルは視聴率レースで1位を取れず、ナナミ蘇生の道が絶たれてしまった事で1回凹むし。神がタイミングを考えないアップデート入れたせいで、母親との通話が繋がり大ダメージ負わされる羽目になるしでまたしても散々です。

あれは中々の毒親……。幼少期から天才だった双子が悪戯をすると、真っ先にヒカルを疑い叱り、のちに妹たちが認めたとしても「あんたのせいで悪い事を覚える」と怒る。

それで良くもまぁ、家族の事を思えるものですね。ナナミは実の両親との間に生じたトラブルで、ずっと彼らを許さなかったそうですし、彼女ほどでなくてもある程度割り切っても良かったんじゃないだろうか……。

 

ただ、そこにメッセージに導かれた転移者ジャンヌが登場。

視聴リスレースで1位を取った彼女とヒカルは、初対面でなぜか戦う事態になったりしてましたけど、最終的には和解。

和解って言うのか……? カレン曰くどっちもコミュ障で「かみ合う時はめっちゃかみ合って、ダメな時は死ぬほどスレ違うんじゃないかにゃ」ってことですが、今回は変に噛み合っちゃったパターンなだけだからな……。

 

ジャンヌから死者蘇生の宝珠を託され、ナナミの蘇生をすることが出来た。1つ目標を達成したヒカルはジャンヌとコンビを組んで迷宮に挑むことになる、と。

ジャンヌと楽しい時間を過ごせているようですし、このまま浮上していってくれればよかったんですが。光のストーカーことリフレイアとの問題だったり、神による新たな試みによって生じる問題とかが、またヒカルを曇らせるんだろうなぁ……。


スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

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「せっかく強くなったんだから、いいことに使わないとね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

小説家になろうからの書籍化作品で原作未読。……なんですが、なろうの方は完結を期に公開を終了されているので、気になる方は書籍をどうぞ。

 

社畜だった女性アズサが死に、神様の手で異世界に転生させてもらえる上、幸せに生きられるよう望んだ力を与えてあげましょうと言われて。

仕事に追われた結果として死んでしまったので、もっと長くいきたいからって「不老不死の存在にしてください」はスケールデカすぎて笑った。

その願いを聞いた神様もポンと願いをかなえてくれるので凄い。

オマケに容姿は十七歳で固定、目覚めた場所のすぐそばに棲める家まで用意されているとアフターサービスも充実。

 

その後、近くの村の住人に挨拶して生活スタート。

スライムを倒してお金を稼ぎ、不老不死の力と一緒に与えられた魔女としての薬草の知識などを使って、村の人を助けたり。

「高原の魔女様」として慕われる暮らしをつらつらと繰り返していた所、気がついたら三百年が過ぎ去った、と。

 

そんな暮らしを続けていたある日、魔石を売りに行ったギルドの女性職員が「そう言えば魔女様ってどれくらい強いんですか?」と言い始めて。

長く生きて村を守ってくれている人だから、さぞ強いんだろうと好奇心をあらわにしてますが。アズサ的には断る理由もないし、そもそも測定してなかったのもずっとスライムとしか戦っていなかったから。

 

それで試しに測ってみたら、レベル99という成長限界に到達していることが判明……したのはいいんですが。女性職員がそこで大声で讃えたせいで、情報が流出してしまったのは、正直いただけないと思うんですがねぇ。

実際それで魔女の強さが知れ渡って、ドラゴンが腕試しにやってきたりするわけですし。

まぁメタいこと言うと、アズサの強さが公にならないと物語が動かず、またぞろ300年スライム狩ってました、とかになってしまうので仕方ないとも言えるんですがね。

情報が広がり彼女の家を訪れる人も増え、色々と騒がしくもなったわけですが。

同居人や、娘扱いする子たちを迎えいれたり、日常に彩が増えて。主要キャラが女性ばっかりなのもあって、華やかと言えばいいのかな? 緩い雰囲気をのんびり楽しむ系のファンタジー小説。

 

モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います3

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「ま、仕方ないか。ここまで来たらやるしかないんだし――行こうか、みんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

ネームドモンスターを倒したり、中々波乱万丈な日々を主人公たちは乗り越えてきた訳ですが。それでも、この世界が変質してしまってからまだ6日しか経っていないというのは驚きです。密度高いわ。

カズトが得た謎のアイテム「羊皮紙」と「黒い宝玉」を鑑定できる人を探すため、人が集まって良そうな市役所に向かう事になって。

 

学校外で指揮をとっていたものの、学校で生徒会長に魅了されてしまった西野君もその支配下から脱したみたいで、彼の視点とかも交えて物語が進んで行きます。

オークやらを打倒してもアリの魔物が現れたり、岩の巨人が現れたりとトラブルがつきませんね……。まぁ、こんな風に変質してしまった世界では平穏ほど高くつくものも無いでしょうけど。

 

それだけに、カズト達が辿り着いた市役所で見た市長のスキルによって安全地帯が確保されている事はとてもありがたい。

……価値が高いからか、はたまた別の原因かレベルアップの条件がハードル高くて笑っちゃいましたけど。ネームド2種の討伐+時間制限とか容赦ないですよねぇ。

更にはカズトも謎の存在から干渉を受け、そのクエストに協力するように強要される羽目に。

 

一方的にクエストを出して、事情説明もなく持ってても必要ないと羊皮紙を回収していくとか、嫌われる行為フルコンボやっていってますが……。

そうやって干渉できる上位者が、クエスト達成したら質問に答えてあげると保証してくれたのは、悪くはない。

……というか、前提条件が劣悪なんだからそれくらいの報酬はないとやってられないですよね……。いやまぁ、クエスト無視すると仲間ともども耐えがたい恐怖を味わう事になるから、やらないって選択肢はないんですが。

 

カズト達以外にも、この変化した世界で生きようと足掻く人々が居てくれたのは良かったですが……。こんな世界でもなお好き勝手振る舞う輩も居て、どうしようもない面もありますが。予定外な事が起きようと超えていったのはお見事でした。

巻末には書き下ろしで「彼女の独白」として、カズトにクエストを出した女性についての情報が登場してますが……。この事態を引き起こした上位者と認識してましたし、実際に世界そのものに効果を齎すプログラムから生じたらしいので、間違いでもないのでしょう。

ただ、彼女という人格があることはバグの一種っぽいというか、微妙に異変をきたしてるみたいなので今後どう影響してくのかは怖いですねぇ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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