「お前はいずれ変わるってやつね。あの時から少しずつ変わってたんだよなあ、分かりにくかっただけで」
(略)
「……変われたのは、真昼のお陰だし、樹達のお陰でもある。感謝してる」
真昼と出会い変化した周は評価が上向き……告白されることになったりもしましたが。
恋人である真昼の事を大事にする、というスタンスは変わらず。少し不安になった真昼と甘い時間を過ごした周。冒頭からイチャイチャしてていいですねぇ。バレンタインデーらしい甘さだった。
樹や門脇といった男友達と恋愛よりのトークしてるのは、初期の周とは思えない距離感で微笑ましかったですねぇ。……部活に専念するから今は誰とも付き合うつもりは無いと栓を引いている門脇。しかし人気者でもあることは確かで……部活引退したら殺到しそうだな、というシャレにならない予想が経っていたのは……まぁ頑張って乗り切ってもらって。
そして迎えるホワイトデー。
周がこれまで先送りにしてきた「バイト先に真昼を呼ぶ」ことを提案し、真昼が飛びついたの可愛かったですね。
ちゃんとホワイトデーメニューが真昼の好きそうなものだった、とか。オーナーに許可貰ってシフト短くしてもらって、バイト先を堪能した後デートに行くプランにはなっていた模様。
高校生バイトなうえ、来年には受験生だから調整前提で考えていた、っていうのはありがたい話ですねぇ……。
周側の両親が温かく迎えてくれる周・真昼カップルに対し、樹・千歳カップルは樹の父親とのいざこざがあって……2人とも愚痴を零すことは有れど、くさり過ぎずにできる事をやろうとしてるのは良いですね。
そしてホワイトデー当日。
バイトの同僚からも「凄い可愛いし、ものすごい愛されてるな」と初見で見抜かれる真昼の愛よ……可愛いから良いと思います。
大橋さんがグイグイと真昼に絡みに行ったの、アクティブすぎるな……。ちょっとバタバタしたタイミングで冷めていたとは言えコーヒーを真昼のスカートにかけちゃって、大変戸惑っていたり、縮こまっているあたり距離を詰めるのが早いだけで良識はあるんだよな……。
当人は大変恐縮しきってましたけど、染み抜きのために一旦着替える必要が生じて、同じ制服を着れて喜んでる真昼が見られたので、読者目線ではグッジョブ。
そして近くに住んでる木戸が代わりの服を持ってきてくれて、普段の真昼とは違うセンスの服も来てましたし。そこもちゃんと挿絵になっていたので、実に良い仕事してますね……。
そうやって実に微笑ましく甘い幸せな時間ばかり摂取できてればよかったんですけども。最後に現れた少年は、いったいどういうことでしょうかね。真昼の両親の関係性を思えば、第二子がいるとも考えられないし。さすがにどれだけ関係冷え込んでようと、真昼が弟知らないってこともないでしょうし。親戚の子かなにか、ではあるんでしょうけども。
なんでわざわざ会いにくるのかなぁ。家族関係は真昼の心をざわつかせるので、お互い不干渉の現状維持でいいじゃないですか。
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