「結局、全部任せきりにするのも、全部俺一人でやるのも違うと思うんですよね。俺も解放軍の一員なわけですし」
「コースケ様は責任感が強いのですね。でも、貴方は一人の人間です。稀人であっても、神の使徒であっても、コースケ様はコースケ様。一人の人間なのです。神ならぬ人の身で背負えるものには限りがあります。あまり多く背負いすぎたりはしませんように」
7巻発売直後にセールやってたのもあって、興味を持って買ったんですが。
6巻は2021年発売で、7巻が2024年なので2~3年経ってるんですねぇ……だからか、イラストの雰囲気が少し変わった感じがしましたね。これはこれで好き。
聖王国の討伐軍を一蹴したシルフィ達。稀人コースケの能力を知らないイフリータからすると「朝出て行って夕方に帰ってきたら終わったと言われた」という、なんとも拍子抜けする展開ではあったようですけど。
敵に甚大な被害を与えたことから、いったんは大人しくなるだろう、という考えから内政の充実を図る方向に切り替わったわけですが。
解放軍側は負傷者も居ないから、聖王国との戦争に限っていえば戦後処理は楽な部類ではあるものの。20年の聖王国の支配によって揺らいでいる国内の平定が急務となって。
コースケの能力を存分に使って区画整理しているの、コミカルで好き。
何をしていようと問答無用で一回更地にしてから新居建築をするので、「クカクセーリが来たぞー」とか住人に言われてるの、笑っちゃった。
コースケの存在はこれまで以上に重要なものになっており……キュービに搔っ攫われた前科があるため、シロの外には極力出ないで、出るにしてもグランデやメルティといった戦力を連れ歩くようにと言われてましたが。
そんな折に、キュービを伴った他国の使節がやってくるんだから、ねぇ。まぁ相手にも神託という指針があったようですけれど、あれだけ威圧されてちょっと屈辱を味わう位で済ませてもらえたのは、大分温情あるのでは。
他にもドラゴニス山岳王国の使節も来てましたが、グランデとコースケの存在を貴んでくれたのは良かったですね。無理に2人を引き離したり、子どもとの政略結婚をガツガツしようって言う感じでもなく。
むしろ始祖と同じことをしてる尊い存在を害するなんてとんでもない、と厄介オタクみたいになってるの面白い。布教するために絵姿や、出会いの物語を広めることを主目的としてる当たりそれっぽいし。
ちょっと平穏な時間があった関係で、コースケとヒロインたちの関係で新たに進展していった部分も多いですけど。