気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

GreeN

ネームレス・レコード Hey ウル、世界の救い方を教えて

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「ああ。ウルの力を貸してくれ――お前と一緒なら、俺は初めて英雄を目指せる」

「……まったく、世話の焼けるご主人様です」

 

科学も魔術も発展していた旧文明。

しかし今では見る影もなく……生きた機械によって追いやられ、人類は滅びる一歩手前だった。

それでも諦めず人類文明圏外域に踏み込む探索者も居て、過去には今の最前線となっている街一つを解放した英雄だって現れたが……彼もまた圏外域で倒れた。

今の人類は明確な先導役もなく停滞しているような状態のようですが、そんな彼らの希望となるのが『予言の英雄』。教会が公布する「絶対に当たる予言」に紡がれた、世界を救うに足る5人。

 

主人公のレリンは、幼少期からそれに選ばれるための努力を重ね、救道院というこの世界の学校において主席を取るまでになった。

――そして、彼は『予言の英雄』には選ばれなかった。

レリンの幼馴染や友人から4人も選出されていて、彼女達もレリンの夢を知っていたからか、傷に触れないように気を使ってあえていつも通りに振る舞ってくれたりもするわけですよ。

でも、その気遣いに気付けるからこそ、余計に痛いんですよね。

 

だからグレるって宣言して、一人で圏外へと踏み込むような自暴自棄とも取れる行動に出てしまうわけですが。

「――賭け金が俺の命だけなら、全てのハードルはクリアされている」とか言って、実際行動に移せてしまう辺り、覚悟決まりすぎてる涼暮作品の主人公味を感じましたね……。

目的が全くない訳では無くて、10年以上前に父が辿り着き「もし同じ仕事を選んだなら言ってみろ」と残した記録を相手にした、自分はまだ出来ると証明するための儀式みたいなものでしたけど。緩慢な自殺でもあったわけで。

 

それでもレリンは死ななかった。悪運強いなぁ。辿り着いた先でレリンを主と仰ぐ、美少女型で会話も成立する、特殊な機械生命体ウルと遭遇。

ウルはレリンに、このままでは人類は滅亡する未来を知っている。防ぐために必要な予言書のデータを持っている、という気になるが怪しい話を持ち掛けます。

それでも、親しい人々の命もかかっているからとレリンはウルと一緒に活動を開始して、「予言の英雄」にはばれないようにこっそりと戦い始めることになるわけです。

 

結構気になる情報も散りばめられているんですが、総じて1巻は世界観とキャラ説明が中心だった上、予言の英雄はまだ全員登場できてないって状態。

これからが面白くなりそうな作品ですから是非とも続きを読みたい……!

ちなみに電子版の巻末に特典SSが収録されているんですが、涼暮皐先生曰く「1巻だとほぼ出番がない《もうひとりの英雄候補》と一生コントする話」で、あながち間違ってなかったので、電子版もオススメですよー。フィリア、結構好きな予感がする。


七人の魔剣姫とゼロの騎士団

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「だけど、いつか人類種は飛島を全て征服する。ならそれは俺達の手でやってやろうぜ。……やられたままじゃ、悔しいだろ。奪われただけ、取り戻してやろう」

 

様々な種族が暮らす、ただ一つの大陸がある世界。

それ故に、かつては国家間での争いが絶えなかった。

しかし、古代人の残した飛空船といくつもの空飛ぶ浮島が発見され……飛島には遺跡がありそこから新しい技術や資材を獲得できると明らかになって。

歴史の中でそういう流れが築かれ、探索するための騎士団を各国は設けていた。その騎士になるための技術を習得するための学院もあって。

 

主人公のナハトは、魔力を持たないと言われる赤毛の少年で。

厳しい試験があるはずの学院に、学院長代理すら断れない伝手で「転入」してきて。

転校初日に風紀委員と誤解からとはいえ戦う羽目になったり。学院にある七つの魔剣を全て頂くと宣言したり。

とにかく騒動に巻き込まれるというか、進んで起こすタイプで。魔剣を持つ少女の一人が、お目付け役の任務を頂戴していましたが。

 

彼の言動を見て、事情や夢を聞いて絆されている辺りは、お約束ではありますけど。

監視につける人選間違ったんじゃないですか、とは正直思った。とは言え、1年生にいる魔剣持ちがシャーロットとアリアとなると、まだシャーロットの方が御しやすいのかもな……

学院から魔剣を預けられていながら、自分の騎士団を持っていなかった彼女なら、最悪まとめて排除するって方法も考えられるでしょうし。

元老院とか言う学院の意思決定機関っぽいお歴々もナハトを危険視していましたし、まだまだ安寧には遠そうですねぇ。

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ちゃか

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