気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

HJノベルス

神達に拾われた男11

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「……降りかかる火の粉を払うのは、当然のことですからね。問題もないでしょう」

 

拠点としている街の問題解決に乗り出した竜馬。

その業務に割く時間が増えてはいますが、ディノームから来た圧力鍋に喜んでたり、研究などの趣味の絡む領域でもしっかり楽しんでるのが良い。

暗躍してる勢力はいるし、ギルドで騒ぐバカも居たりと火種がくすぶり続けている状況で、楽しんでばかりもいられないのが難点ですけどね……。

 

まぁ騒いでる馬鹿は仕事を求めてきた若者で、竜馬が一回叩きのめしたら反省したのでまだマシな部類ですが。

他の貴族たちの介入によって悪化しているギムルの街の問題解決は急務ですが、それはそれとして合間にスライムの研究したりしてるのが竜馬ですよね。

あとは、医療者たちとの意見交換なんかもしてるみたいでしたけど、竜馬からの知識の持ち出しばかりじゃなくて、現場で働いていた人から参考になる意見をもらえるのはありがたい。

既にとびぬけたスペックがあるのに、まだまだ技術伸ばすことに貪欲なの凄いなぁ。

 

あとは選択店で警備担当のユーダムが、街の様子を調べてその情報を「誰か」に流しているのが目撃されて。

その真意を問う場面もありましたけど、理屈だけじゃなくて竜馬が珍しく勘で行動を決めて。賭けの部分はあったにせよ、良い味方を得られたのですからお見事です。

 

ギムルの街に戻ってきた直後の竜馬は、荒んだ空気にあてられてましたけど、今は多少冷静になれたのは良し。

現場で暗躍してる工作員の目星はついているけど、大本の貴族を排除しなくてはならないから、いったん放置できる余裕できてますし。

公爵家の方々が王都で動いていてくれてるだろう、っていう信頼関係があればこそですが。

そしてラインハルト達も、竜馬から託された真珠をうまく使って、権勢を強めて敵対派閥を退けることに成功してましたし、もうしばらくすると落ち着き始めそうですけど。

計画を何度か潰されたって輩が、竜馬の排除という依頼を受けて動き始めてたことと、神様たちが地球から妖刀持って帰ってきてるのが、懸念材料ではあるか。



神達に拾われた男10

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「(前略)理想を語り人を大切にする甘さ。感情を抜きにして、損得を見極めて、必要なら何かを切り捨てる厳しさ。その両方を持ち合わせてなきゃ一流の商人にはなれないんだ。

アンタはその両方を持ち合わせちゃいるみたいだけど、使い分けが下手糞だねぇ……不器用というかなんというか……。

なんにせよ、今日の事はよく覚えておくといい。今アンタの周りにいるやつらをよく見な。そしてこれまで自分が積み重ねてきたこと、そして何より、自分自身を信じてやりな」

 

ギムルの街の治安が悪化する中で、「ギムル中規模店舗連合」を名乗る集まりに誘われた竜馬。

しかしそこに乗り込んでみたら、主催者が不安をあおるような言動をする輩で……今まさにひっ迫してる状況なのに、そこで出される解決策は即効性が薄かった。

そのために竜馬は「揃いも揃って馬鹿ばかり」と挑発して、徹底的に敵対するスタンスを示します。

 

最悪のケースとして、悪意は自分に集めて店のスタッフを守ろうとしていたとか。

……まぁもちろんそうはならないように、事前に手をまわしていたのは偉いんですけど。

もうちょっと周りを頼ってもいいんですよ? とは言いたい。

いやちゃんと公爵家に一方を入れて、色々許可を取ったりして。相手方に利益のある提案もした結果、充実した応援を派遣してもらえたりしてるので、頼ってるんですけど……あれか、もうちょっと相談して、って言えばいいのか。

まぁ今回の一件で指摘を受けて成長したので、繰り返さなければ良いか。

 

応援が派遣されてきたことで、彼の仕事はメイドさん達に持っていかれて3日の強制休暇を与えられてましたが。

そうやって空いた時間をスライムの研究に充てるあたりが、竜馬ですよねぇ……。ただスライムの好む餌を与えて進化させるだけじゃなくて、スライムの体は魔力で構成されているという仮説から、新しい技法を編み出したりしてるのがすごい。

研究大好きですよね、彼。追加の応援としてやってきた医師たちが、彼の知識を教わりつつ、自分なりの考えも持っていて。似た人材と話し合ってる時とか楽しそうですしね。

 

巻末の書下ろしでそのまま「地球の神様事情」というのが描かれて、竜馬に悪戯していた神様は古く力を持っている存在であることだとか、特別な名前を持たない下っ端の神も存在するとかも描かれてました。

このあたりの情報を描写する意味もあったのが、現代篇の書下ろしパート。不干渉の契約はあるらしいけど、例外もあったりして。それであちこちに被害出てても信者は無事だから、とことなかれ主義になってるのはどうなんだ、と思わなくはない。



神達に拾われた男9

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「だってここにいる4人。リョウマさんを含めたら、5人も心からそうなりたいと思えるお友達がいますもの!」

 

ファットマ領で修行していた竜馬でしたが、スライム駆使して効率よく狩れる竜馬が居たおかげで、周辺に応援をだせる余力が出来て。

そのお礼も兼ねて領主直々に乗り込んでくるのはフットワーク軽すぎてびっくり。

竜馬と親しいラインハルト公爵との学友でもあるらしくて、しばらく交流がなかったようですが。

 

用事を済ませた後の竜馬から報告をもらって顔を出しに行ったりしてて、彼の存在がいい影響与えてる感じがしてよかったですね。

先代公爵が神獣と契約した偉人であるため、ラインハルトは結構大変な思いをしてたとか。

ファットマ領主も似たような経験があったらしくて、良い友人関係ではあったようです。

まぁ先述の問題もあって、友人少なかったみたいですけど。娘のエリアリアが既に4人の学友作ってたり、交友関係について突っ込まれたあと逆に気遣われたりする一幕もありましたが……これ以上は触れないでおこう。

 

ファットマでの修行とか、スライム研究とか、領主様からの依頼の解決だとか。

前半部分はだいぶ穏やかに進んでいたので良かったですけど……すべてが終わってギルムに帰ってきたら、街の雰囲気がちょっと荒れていたのが残念でならない。

洗濯屋を任せているカルムとか親身になってくれる人々がいてくれるのが、せめてもの救いではありますが。どうなるのやら。

 

あとは前回セーレリプタが竜馬に干渉した結果、彼の魂の奥深くに隠されていた地球の神の干渉について詳しく知れたのは良かったというか。

地球の神、ろくでもない遊びしてたんだな……としか言えませんな。

それはそれとしてこの世界の神のルールをセーレリプタが侵していたのは間違いなくて、それっぽい言い分で逃れようとしてましたが、しっかり説教されるようになってたのは良かった。それくらいは甘んじて受け入れろ……。

神達に拾われた男8

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「いやいや、わからないから答えを探す、それが楽しいんだよ。観察して、仮説を立てて、実験して。それでもし間違っていたとわかったら、認めてもう一度考えてを繰り返す。それで答えが見つかったときが嬉しいんだ」

 

結婚式直前にトラブルが起きてましたが、なんとか無事に開催できる運びとなって。

竜馬は、公爵家の屋敷に住んでいる妖精……かつての転生者の従魔だったというユイと出会い、彼女に結婚式の贈答品のアドバイスをもらったりもしてました。

……竜馬っていう神様の観察対象がいた影響か、新郎新婦に神々の祝福があって、通常以上に盛り上がるという、良い方向の騒動も起きてはいましたが。

 

そうやって盛大に祝われた結果、結婚式後に取り壊すつもりだった場所を残すことになって、補強工事入ったりしてたのにはちょっと笑った。

竜馬が定期的にあってるせいでありがたみ薄れますけど、実際に神様がいてその影響下にある世界だから、こういうこともあるか……。

 

それらの区切りがついて拠点に戻った竜馬は、マッドサラマンダーを倒す修行の為、以前話を聞いていたラトイン湖近くの村シクムを訪れて。

現地の人と交流しつつ、彼の従魔活用技術が磨かれて、見事対策してたのは面白かったですねー。

空いた時間には村のゴミを分けてもらって、新しいスライムの進化について研究してますし。相変わらずだなぁ……。

 

これまで縁のなかった水場と漁の神セーレリプタが竜馬に接触してきて。

神の力にさえ抗いうる彼の精神性を気にしたセーレリプタが、ちょっと荒っぽく干渉してくる事態になったりもしてましたが。

別の神様が助けてくれたり、最後真面目な態度でアドバイスくれたのは良かったですけど。

……地球の神にもなんか干渉されてたらしい竜馬相手に、プレッシャーかけないでほしいと一読者としては思ったりしますが。自由で縛られないあたりは神らしいともいえるか。



神達に拾われた男7

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「“やってみたい”……そう思ったからできることを考えた。ということになりますね。あと、どんな犠牲を払っても! とか、そんな風に強硬手段をとって急速に推しすすめようと思っているわけではなく、僕が歳を取って死ぬまでに今より少しでも良い方向に進んでいたらいいなぁ……という感じですね。……子供っぽくないですか?」

 

お世話になったジャミール公爵家の方々へ挨拶する機会を得た竜馬。

森で3年暮らしていた経歴を門番に怪しまれる一幕もありましたが……ちゃんと知人の冒険者ヒューズを派遣してくれたのはありがたかった。

……そんな彼が結婚するなんて話が進んでいたのには驚きでしたけどね。祝うために全力を尽くしてるのが竜馬らしくて良い。

 

竜馬と公爵家の方々の縁は確かで、街にたどり着いた翌日には会う時間を設けてくれるんだから、ありがたいというほかない。

色々と計画している竜馬ですが、大がかりになりそうな話は周囲に相談し助力を願うつもりだった模様。

彼個人のスペックが高いのもあってか、周囲の大人たちは竜馬が仕事を一人で片付けようと抱え込みすぎるのではないかと心配していたみたいですね。

……まぁ分からないでもないですけど。ここでその誤解を解けたのは良かったですね。

 

誤解でいえば、竜馬の過去に関してもラインハルトさん達は、踏み込むのを躊躇っていたようでしたけど。

根掘り葉掘り聞かれるのは好まないにせよ、信頼できる相手に打ち明けるくらいなら構わないスタンスだったので、コミュニケーション失敗感がある。

 

そこで神様が用意した竜馬の「祖父母役」の方々の名前や経歴が明らかになったわけですが……賢者や武神なんて異名を持つ有名人だったとは。

危険地帯の大森林に遺品があることだとか、設定として用意された話からの有能さから、なんとなくわかっていたことではありますが……思っていた以上に高名な方だったのは驚き。そのおかげで竜馬のスペックとか突飛さに納得してもらえたので良かったですけど。

VRMMOはウサギマフラーとともに。3

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「いいよ。どうせ僕が回したってリゼルを喜ばせるだけだから」

「?」

「私のせいじゃないよ!? シロ君がツイてないだけだよ!」

 

3エリアに到達したシロたち。

クエストをこなして順調にギルドを設立することが出来て、ギルドホームの設立を目指すことになったわけですが。

商人トーラスの伝手で建築スキルを持ってるプレイヤーを紹介してもらい、並行して資材集めと場所探しを行うことになったわけですが。

 

シロが以前から交流のあったミヤビから、シークレットエリアにある「島」に本拠地の設営許可をもらってくるんだから驚きですというか。

そりゃ他のプレイヤーたちもびっくりしますって。プライベートエリアなのもあって、ノドカとマドカも遊びに来てるし、楽しそうでいいですねぇ。

……相変わらずプロローグ等の現実側のエピソードは、VRMMO関係ないSF要素が強かったわけですが。

その裏側にかかわってそうなリゼルは、予期せぬ双子との出会いに冷や汗かいてて別種の驚きを感じてたみたいですけども。

 

そんなドタバタはありつつ、シロたちは第3エリアの探索を満喫してましたねー。

健在集めのために廃墟エリアに入ったら、別のプレイヤーを助けることになったり。

別日に探索していたら、たまたま居たエリアでゲリライベントが発生して、ドラゴンと戦う羽目になったり。

なかなかに引きが強いなぁとは思いましたが。シロ自身がガチャ回したときのツキがないのは、ご愁傷様というか。ギルドメンバーとかに美味しいものは引いてるので、総合的にはついてるから良いか。

 

セーレの翼も解放条件を満たしたことで、便利な追加効果ついてましたし。

他プレイヤーはシロとパーティー組んでないとポータル登録されないとかの制限あるとはいえ、今の最前線飛び越えて素材採取とか出来るのはやっぱりぶっ飛んでるよな……。

神達に拾われた男6

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「俺は今の生活が気に入ってます。自由で楽しい今の生活が。だからそれは守りたい」

 

教習で数日野営と新人たちの依頼達成に関しての助言を行う竜馬達。

色々と必要な心構えとか教えてくれるし、新人向けとしてはかなり親切なイベントなんだなぁと思ったり。

竜馬の洗濯屋で売りだした「消臭液」が便利だぞとか、最新の情報を得ているあたり教官役の人々も優秀ですし。

……まぁ全員がそうかというと違っていて。11歳という若い竜馬が才能を見せつけたことで、逆に嫉妬する奴もいたりするんですが。そりゃそういうのもいますよね、としか。

 

シュルス大森林に行ったことのある先人もいて、話を聞けたのは竜馬にとってもプラスでしたねー。

冒険者が魔物を狩り、その素材を買い取ったり物資の補給をするサポートをする。対等な関係であるはずなのに、強い魔物が多いせいで守る側である冒険者の意識が歪んでしまってるとかなんとか。

そういうの聞くとちょっと心配にはなりますけど、遺品回収だけならそう問題に……ならないといいなぁ。

 

今回の竜馬の面白エピソードは、キノコ自由に食べたいなーって栽培を試みたら、魔力含んだ水とかを与えた影響か、ランニングマッシュという魔物になってしまった下りでしょうか。

薬の材料として優秀な素材をゲットできたのはラッキーだし、食用キノコが元になったランニングマッシュは美味しいらしいのがせめてもの救いですが。当初の目的は果たせてないんだよなぁ。諦めず次もやるつもりみたいですし、応援しときましょう。

神達に拾われた男5

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「戦うときは戦うこと。敵の動きと自分の動き方に集中することだよ」

 

竜馬が活動の拠点としているギムルの街では、近く創立祭が開催されるとかで……。

出店を出すことにしてこの街では珍しい麦茶とかを出して、好評だったり。少し前に立ち寄った街でオルゴールのアイデアを提供した結果、旅芸人の一座との縁が出来たりとわりかし穏やかで楽しい日常を過ごしていましたね。

 

番外編として義務として通うことになった学院で竜馬の友人でもあるエリアのエピソードも描かれてましたね。

顔を売る意味でも通う必要はあるけれど、勘違いした生徒も多いとなるとそりゃ頭も痛くなるよなぁと言ったところで。

そんな中でも、価値観を同じくする友人を少しずつ増やしていけてるのは何よりでした。

 

竜馬の冒険者としての活動頻度も増えてきましたが……。

彼の目的は大森林にある村へ行くことで、そのためにはランクを上げる必要がある、と。

そのために依頼を達成している中で、ギルドマスターから新人冒険者向けの講習会に、教官枠の一人として参加しないかと声をかけられることに。

実力が認められているのもありますが、教習の依頼はギルドへの貢献度が認められるので、わずかながらランクが上がりやすくなるとか。

 

参加する側の新人たちは、野営練習のほか依頼を片付けることも講習の内だそうですが……情報収集の大切さを教えるために、現地では達成できない罠依頼が仕込まれてるのはt意地が悪い。ただまぁ、あくまで教習という取り返しのつくうちに失敗の経験を積ませるのも大事ですからね……。

 

神達に拾われた男4

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「(前略)こう言うと語弊があるかもしれんが、お前さんは普通のガキじゃない。俺はお前さんが自分の身は自分で守れるだけの力は十分にある、と思ってる。だからお前は全力で店と自分だけ守って欲しいんだ。犯人の方は俺達が全力でやる」

 

薬品を食べたことでメディスンスライムが誕生したり。

消臭目的で店に置いていた炭を食べてデオドラントスライムに進化したり。

スライムの進化は本当に多様で、竜馬の影響でどんどん新種が出てくるから面白いですね。万能型の竜馬と同じく汎用性が高い。

 

洗濯屋家業など竜馬の生活は順調ですが……。

店にイチャモンをつける輩や、雇われて竜馬のあとをつける奴が出てきたり。

スライムしか従えられない従魔術師をギルドマスターが気にかけてる、と悪評を流されたり。

目立ったことでちょっかいを出してくるような奴まで出てきたようですけど。

公爵家の人々と仲が良く、いくつものギルドの長がその実力を認める相手によく手を出そうとするな……って思いますが。

ギルドマスター達がしっかり動いて主犯に目星つけて対処にも協力してくれたのは良かった。

 

そして、少し時間が経ち……開店当初から言われていた2号店計画を本格的に動かすことに。

 

クリーンスライム用の従魔術師として雇ったコーキンさん達が、元研究者として読み書きなどに問題がなかったこともあって、後は実務経験を積むべきということになったとかなんとか。

現地に竜馬が直々に足を運んで店員兼用心棒も雇用して。本当に順調に営業してるなぁという感じ。

 

竜馬が素性をごまかすために「祖父母に教わったんです」と言ってるやつ、ちゃんとこの世界で生きていた人物の情報だったとか。

神々が亡くなった彼らの魂に協力を仰いで、使用許可を取ってるとか本気じゃん……。

シュルス大樹海という魔獣の巣に資源開拓目的で設けられた村の出身だったとか。名前の使用権に合わせて遺品の所有権も譲ってくれてたみたいで、いつかそこに行くことを目標に、冒険者ランクを上げるのにも意欲的になってきて。

現地に出る魔物に似たタイプと戦って経験を積もうとしたり、準備をしっかりするのは良いですね。

神達に拾われた男3

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「今の数秒になにがあったんだよ!」

「いや、今何となく何かがこう……」

「部外者には分かるまい。同じ研究をする同志に会えた喜びは」

 

竜馬が開業した洗濯屋は人気を得たわけですが……好評過ぎて、すぐに増員をする必要に駆られることに。

11歳の若手の下に着くことを嫌う人や、テイムされたスライムとは言え魔物と働くことを嫌う人なんかもいましたが、ギルドマスターが協力的なのもあって人材が確保できたのは何より。

 

ただあまりにも人気だからこそ、開業直後にも関わらず「2号店・3号店を構えることも考えておきな」とか言われることに。

実際、店を任せてるスタッフからも2号店以降を考えるなら、人員をさらに増やして早い段階から教育した方がいいとか意見も出てきてました。

 

慌ただしいなぁ。嬉しい悲鳴ではありますし、竜馬自身も負担には思ってないようですが……。おおむね順調ではあれど、彼が仕事を抱え込むことになってるのも確かで。

それを気にして建前を用意したうえで彼を休ませようとしてくれる人がいてよかった。

スペック高いから割と何とかしてしまえるけど、仕事抱え込みすぎなのは確かですからねぇ。

 

洗濯するための荷物や、金銭管理するスタッフはともかく、スライムを扱っている以上は従魔術師を確保しなくてはならなくて。

スライムの評価が低いとなると集めるのには苦労するんじゃないかなぁ……と思っていたんですが。

逆に研究成果を上げられなかったことで追いやられた人とかを雇えたので、これはこれでラッキーと言えるか。

お世話になっていた貴族家の人々が街を離れることになったり、少しずつ状況が変わっていきますねぇ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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