気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

HJノベルス

神達に拾われた男2

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「いやいや、スライムが武器を使う時点で凄いからね?」

「リョウマ君、一度テイマーギルドで初心者向けの講習を受けてはどうかの? 常識がわかるぞ」

「むしろリョウマ君に講習を頼むべきでは……?」

 

竜馬が気付き対処したことで未然に防げましたが、疫病が発生するかもしれなかったレベルの問題だった、ということで報酬は結構もらえた模様。

スカベンジャースライムがいるから、この街にいる間だったら協力もできますよ、と言えるのが強い。

その後、今後について問われたときに、今いる街近くの森の奥地にでも住み着くかもなぁとか言って「いや近くにいるならこの街に住めよ」ってツッコミもらってるところが地味に笑えて好き。

 

お世話になっている貴族家で魔法を教わったり、廃坑の調査活動に同行したりもしてますが。

従魔術について詳しいはずの人々からしても、竜馬の従魔であるスライムは特殊で。

表紙イラストにもちょっと映ってますけど、武器をもって戦うことまでできるとか、多様なだけじゃなくて多芸なんだよなぁ……。

 

スライムの出す分泌物を使った防水布を作ったりしていて、それが認められて商品化したりもするし。汎用性が高いし、これは確かに竜馬がスライム研究にはまっていたのもわからないではない。

活動実績がないから冒険者ランクは低いですけど、実力的にはDランクがパーティーで狩るブラックベアーをソロ討伐出来たり、スペック高いんだよなぁ竜馬。

個人の戦闘技能が高いだけじゃなくて、ヒールスライムとかを連れてるからサポートもできるので、万能型つよい。

 

竜馬自身の人柄とか能力的なものが影響して、いろんな人がフォローしてくれるわけですが。その環境に甘えすぎるのも良くない、と自立を目指そうとする竜馬は真面目。

すぐにスライムを活用した洗濯屋っていう新業態を思いついて、その実現に向けて動き出してますしね。

それまでの積み重ねと将来性を買われて支援してくれる人もいて、順調に準備が進んでるのは良し。

神達に拾われた男

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「ガイン、クフォ、ルルティア、俺はあなた方に、あなた方の好意に、本当に感謝します」

 

ブラック企業に勤めていたサラリーマンが死に、異世界の神様たちに魂を拾い上げられて転生することになる話。

神様たちが作った器に魂を移すだけだから、転移ともいえるなぁとか言ってる当たり神様たちは真面目か。

異世界には魔法が存在し魔力が必要になるが、需要に供給が追い付いていないとか。

そこで魔力はあるが使用していない地球から資源をもらうことにしてるそうですが……異世界への穴をあけるために、異世界から来た魂が必要になるとかで。

 

だから異世界に送られた時点で神様たちの目的は達成されるので、あとは自由に生きていいという制限の緩さで。

突如人里に出現したら怪しまれるから、と森の奥地に出現することになった主人公の竜馬は、そこで与えられた能力を駆使して3年間気ままに暮らしてるんだから割と器が大きいというか。

使役したスライムの研究を楽しみ、新種を発見して、洞窟を改造して結構いい暮らししてたようですが。ある時近くで負傷した人々を助けたことで、彼の世界が開かれていくことになります。

最初に出会ったのが良心的な貴族で、竜馬に良い影響を与えてくれてるのはいいんですが。

実は竜馬、地球の神に試練として多くの苦難を与えられていたとかで……特別書き下ろしも前世のエピソードですし、後々悪影響与えてきたりしないだろうか、とちょっと心配。

異世界での竜馬の生活に関しては好みの描かれ方してますが、たまに挟まる前世のブラックさはうーん、ってなる。

 

一方異世界側の神様たちのアフターケアは良かったというか。

平民の孤児ということになるけど、身分差に寛容な国を選んでくれてるし。竜馬の存在も世界的に珍しいけど、いなくはない程度の「設定」作ってくれてるみたいですし。

既に何回もやってきたことだからか、手慣れてる感じがありますね。

 

スライム研究にいそしんでる竜馬が、かつての転生者の子孫であり従魔術に詳しい貴族との縁が出来たのは良かったですねー。

竜馬の知識や能力を認めてくれるし、境遇には同情してくれるしで、かなり良好な関係を築けてますし。

連れていかれた街で会う人々も基本的にはいい人ながら、テイマーギルドは従魔の戦闘能力偏重の思考が強まっていて、スライムばっかり従えている竜馬は認められにくいとか。

訪れた街が不正してる輩によって衛生面の問題が生じつつあったりと、万事うまくいってるわけではないですが。味方も多くて、対応できることには迅速に動いてくれるのも安心できる要素でしたね。

災悪のアヴァロン

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「……おい、骨くず。その余裕じみた態度をすぐに圧し折ってやるよ」

 

サブタイトルは「~ゲーム世界最弱の悪役デブに転移したけど、俺だけ“やせれば強くてニューゲーム”な世界だったので、最速レベルアップ&破滅フラグ回避で影の英雄を目指します~」。

ダンジョン探索RPGと恋愛学園アドベンチャーを混ぜた「ダンジョンエクスプローラークロニクル」というゲームにはまっていた主人公。

ダウンロードコンテンツも充実していたVRゲームだったようですね。

 

ある時「次の大規模アップデートのテスター参加権」が景品のゲームイベントが開催されることになり、主人公も当然参加したわけですが……初手巨大ドラゴンの襲撃からの、撃退してからも即死要素アリの脱出ゲームとかいう鬼畜仕様だったとか。

それすらも乗り切った主人公は無事に権利を獲得し、テストに参加。途中でメールの文面が「ゲーム内に転移します」という文言を使っていて、引っ掛かりを覚えたものの操作を続け……彼は、そのままゲーム世界の住人となってしまいます。

テスト用の新キャラ作成もできたようですけど、面倒だから「おまかせキャラ」を選んだ主人公は、サブタイトル通りとあるルートで悪役ロールをする最弱デブ男子になってしまっていた。

 

ダンジョンから産出される魔石がエネルギー源になることで、各国の新しい争いの種になった世界。

さらにダンジョンでレベルアップした技能は、基本的に地上では使えないのですが……人工的にダンジョンのような空間を作る技術が成立してしまったことで、冒険者によるテロや暗殺まで起きてるとかで、かなり過激な部分もあるようです。

そういう背景があるからこそ、主人公はゲーム知識があることを知られたら拉致してくるような輩がいるかもしれない、と情報を秘匿するように決めるわけですが。

身内にはバンバン還元していくので、どこかで悪目立ちしてしまいそうな懸念はあります。

 

主人公は冒険者を育成する学校に入学しましたが、一番下のEクラスに割り振られて。一つ上のDクラスの生徒ですら、Eクラスを蔑視してるし他所の冒険者相手にもMPKまがいのことを行ったりしてるというのは終わってる。こんな環境でちゃんと冒険者育つのかよ……みたいな気にはなる。

 

ブタオこと鳴海颯太になった主人公は、中身がゲーマー日本人になったことで真面目に特訓してダンジョンに踏み込める存在になったわけですが。

まぁそれが他のキャラにわかるはずもなく。これまでの行いからヒロインなどから刺すような目で見られることもしばしばあります。

ゲーム時代にできたことを実験する過程でぶっ倒れて救助されて、クラスでも最弱という認識が広まってより下に見られる空気が出来てしまった、というのもありますけど。

 

そんな空気に負けずに奮闘してレベルアップ続けてるのはいいんですが。

高慢な奴が多すぎてこれからが前途多難すぎるのが今からわかるのがなぁ……折れずに頑張ってほしいものです。

あと、これは作品自体というか構成に関してですが。都度Tipsで用語の解説入るんですけどスマホで電子版読んでると、画像が変なタイミングで挿入されてる感じでちょっと鬱陶しかった。

Mebius World Online1~ゲーム初心者の真里姉が行くVRMMOのんびり?体験記~

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「なんでお前はそんなにしてくれるんだよ。誰も助けてなんてくれなかったのに」

「なんで、か。なんでだろうね? 私にもよく分からないよ」

「……変やつ」

「それは酷いなあ、これでも君よりお姉さんなんだよ?」

 

主人公の真里は、母が亡くなってから弟妹を守るためにバイトを掛け持ちして働き続けていた。

そしてある日疲労がたまり駅の階段から落ち……五年も昏睡状態になってしまう。

その5年の間に、弟も妹も成長して今までの恩を姉に返そうとする話。真里の意識は戻ったけどまだリハビリがいる状態。

理学療法士を目指している弟はそんな真里の生活をフォローしてくれるし、妹の方は投資家として成功していて金銭面でバックアップしてくれる。

 

というバックボーンのある真里が、医療用フルダイブ技術を基に開発されたVRMMOゲームをプレイする話です。

弟妹から「たまにはゲームでもしなよ」と勧められて、初心者ながらプレイすることになったゲーム。

リアルではまだうまく動かないけれど、ゲームの中では問題なく活動することができて。

 

ゲーム的に言えばスキルとかステータスによって自身が強化されて、戦士とか魔術師とかになれるわけですが。

真里はそういう方面のプレイは、自分から乖離しすぎてやりにくいと考え器用さを表すDEX補正が高い道化師の職業に就くことに。

……STR補正低くて、包丁でジャガイモすら切れなかったりするのはちょっと笑った。そしてスキルで解決してるので、乖離しすぎるの心配してたけど意外と普通に魔術師とかもできたと思う。

 

β時代は普通のRPGゲームだったみたいですけど、正式リリースの際にNPC達のAIが高性能になって。

スキル習得のためにはNPC達と交流しないといけないけれど、前線組のプレイヤーには横暴な人が多く、NPC好感度が低下しまくって。

2番目の街とかは特にヤバくて塩対応されまくりみたいですね。

真里はそんなこと気にせずプレイして、NPC住人と仲良くなって身内認定までされるほどになって。生産スキルを伸ばしてるプレイヤーとも交流が出来て、彼女なりにゲームを満喫してるのが良いですね。

 

とは言え、ドロップが渋くなった世界でモンスターを丸ごと一匹捕縛できるスキルを習得したり、ロリ体型なのでどうしても目立ってしまうなどの事情があり、注目され始めてますが。この状況で予告されてる第一回イベントがどうなるかが心配にはなりますね。

1巻だと真里の事情とゲームの世界観説明が多くて、物語の進みとしてはゆっくりです。これからどうなりますかね。

ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。―魔導書の力で祖国を叩き潰します―

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「…………国を出て……どうされるのですか?」

(略)

「報復よ」

 

BOOKWALKER読み放題で読了。

王太子の婚約者であったエリザベート・レイストンは、自身で商会を立ち上げてその利益で炊き出しを行ったり、地位に見合った政務を手伝ったり。

貴族である以上、特権もあるがそれに見合った責務に人生を捧げる覚悟を持っていた少女だった。

しかし、王太子は公のパーティーの場所で彼女を冤罪で糾弾し、地下牢に入れる決断を下して。

 

王太子は国王とエリザベートの父である宰相が不在のタイミングを狙って、彼女を追いやったようですが……。

その一方を受け取った国王が「王太子は馬鹿すぎるが、エリザベートなら投獄されたとしても自力でなんとかできるだろうから問題ないだろう」と、冤罪着せられた相手に解決まで丸投げしてくる当たり無能が過ぎる。

王太子も地下牢にエリザベートを追い込んだことで満足して一ヵ月放置するし、投獄されたまま国営に関する書類をエリザベートが処理してるし、色々ダメでしょう。

責務を果たそうとしてるのは偉いけど、投獄された体裁くらいは守って、それでもっと困らせてやればよかったのでは……? とか思ってしまいますね。

 

実際親しくしているメイドから、国王も宰相も動く気はないしエリザベートに対する悪評が市井で出回っているなんて話も聞いて。

彼女はこれまでの献身を放り投げて、他国に渡り祖国への報復を誓う事になるわけですが。

この世界で魔力の扱いに長けた到達点としてあげられる、オリジナルの神器の生成。エリザベートは七種の異なる効果を持つ魔導書の行使って辺り、汎用性高すぎるんですよねぇ。

現状他の神器が彼女の物ほど活躍していないのもあって、本当に「最後に行きつく到達点」なんですか……? みたいな名前負け感があるというか。

あちこち惜しいなぁ……って気分になる作品ではありましたね。

エリザベートの能力が高いので、他国に渡ってからも大概のことは対処できる一方で、元婚約者な王太子は問題を起こしまくってて、これが後世で歴史の転換点になるのかと思うと頭抱えたくなりましたね。



異世界料理道

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「……でも、おまえがそう考えているなら、それはそれでかまわないんだよ、家長のドンダ。何を正しいと思うかは、人間それぞれの自由なんだから……この婆にとっては、この肉が正しいってことなのさ……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

高校に通いながら実家の料理屋を手伝っていた主人公の津留見明日太。

見習いながら料理には真剣だったようですけどある日家で火事が起きて……気が付いたら、見知らぬ森の中に居た。

聞いたこともない土地と風習の世界だったが、なぜか言葉は通じた。

右も左もわからない状態だった明日太は、森の民の少女アイ=ファに救われて彼女の家でお世話になることに。

 

森の民は男衆がイノシシに似た獣ギバを狩り、女衆がそれを料理するという作業分担が為されていたようですが。

アイ=ファの家は男手がみな死んでおり、集落の有力者との婚約話を蹴ったため微妙な立場にあったそうですが。

そこに男ながら料理をする明日太がやってきて、アイ=ファの家で試行錯誤していくことになるんですから、縁は不思議なものというか。

 

異世界の不思議食べ物に困惑しつつ、ある程度形に出来たのは良かった。

その後、色々とあって他所の家で振る舞う事になったりしてましたが、最初の狙いだった最長老には受け入れてもらえたものの、家長の男からは反発買ったっぽいのがこの後どう転ぶのやら。

それはそれとして、長年獣を狩り続けてたわりに血抜きという発想に至らないものなのかなぁとかは思った。


マギカテクニカ4 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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「さぁ、始まりだ。よく見ておけ、我らの剣が――久遠神通流がいかなるものであるのかを」

 

ワールドクエストによって王都に襲い掛かってくる悪魔たち。

四方に主要なギルド・人員を配置しそれぞれの方角で奮闘することになってましたが……アルトリウスがクオン引き抜いて、緋真とは別行動になるんですよね。

 

そのアルトリウスとの打ち合わせで、死期能力もある彼がクオンに合わせて動くと宣言したかと思えば、クオンの方は「敵中に踏み込んで指揮官暗殺するわ」と、VRMMOで無双ゲー始めようとするし、どっちも頭のネジ何個か落としてそう……。

いや、結果だけを見ればお互いしっかりと言ったことは成し遂げてるんですけど、どこか歪んで見えるというか。高すぎる山の頂は麓からうかがい知れないもんだなぁというか。

 

ゲームとはいえ、戦場で生まれた術理を、悪魔の軍勢相手に過不足なく振るうのであれば。なるほどそれは脅威でしょう。……あそこまで実践できるのがどこまで居るかと言うとアレですし、どちらかと言うとリアルチートと評した方が近そうですら弟子ありますが。

地に塗れて目が光った挿絵、正直怖いよクオン。

東で大暴れして大将首取った後、別方向担当していた弟子の援護までしちゃうし、大軍相手に無双して、一騎当千を実践してしまう辺り活躍しすぎてて笑うほかない。

WEBで途中まで読んでるので知ってたアリシュラの活躍エピソードが書き下ろしで入ってたのは嬉しかったですねー。後書きでも再登場は先って書かれてますが、これがあるのとないのとでは印象違ってくるでしょうし。

 

緋真が相対した悪魔との相性が悪くて苦戦し、師匠に助けられることになったり。そうでなくても、師匠をゲームに誘って以降微妙に置いてかれてた残念な部分もありましたが。

才能と言う意味では、飛び抜けているそうですね。あのクオンが直接指導できる唯一の直弟子として認めてる時点で、それはそうか。

その彼女をしてまだまだ遠い師匠クオン。でも、背中を追うのをやめるつもりがない辺り、似た者師弟って感じがしますなー。

今回はワールドクエストの戦闘と、報奨発表で終了。一冊丸々使っただけあってクオンが暴れまくって気持ちいい巻でしたね。


マギカテクニカ3 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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「こいつは俺の信条の問題でな。俺の剣術は、自己の制御こそを真髄とする。であるが故に、己が刃を振るう理由を、他人に委ねるなどあってはならないことだ」

 

クオンが王都への護衛クエストをところからスタート。

精霊となったルミナが活躍してて可愛い。スキルとかじゃなくて、害意を向けてきたら察知できるとか言うクオンのリアルチートっぷりが怖い。

有名なプレイヤーからクランに勧誘されても、自分の流儀に合わないと断ったり。気ままなプレイしてるけど、どんどん注目度が上がってく感じは見てて楽しいですね。

 

まぁ、断られることを察した上で別方面では協力を取り付けるんだから、アルトリウスが名が知れてるだけじゃなくて、それに見合った力とか観察眼もあると分かって、二人の初対面のシーン結構好きです。

そしてアルトリウスが上手だったもので、イベントで一緒に行動できると思ってた緋真ちゃんがまた別行動になって凹んでて、可哀想だけど可愛かった。

 

クオンと同じ技術を身に着けたいとルミナが言い、それを認めたものの……彼が直接指導できる相手は限られており、その枠は緋真が埋めていた。だから、緋真がルミナ相手に教えることになって、結果としてイベントまでの間師匠たちと一緒に過ごす時間が増えたのは良かったね……。


レベリングと言う名の修行に連れ回されてたのは、お疲れ様でした。クオンは自分は好まないけど、使えるのに使わないのももったいないと、ルミナや緋真の魔法に関しては許容する辺り、柔軟で良いですよねー。

VRMMOはウサギマフラーとともに。2

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「やってみればいいさ。それで楽しめりゃ御の字だ。僕らは楽しむためにゲームをしてるんだから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで131日まで。

相変わらずプロローグだけなんか別作品の話挟まってない? ってくらい異なる様子を描いてますが……主人公の周囲は概ね穏やかなものです。

転校生がやってきて、彼女も同じゲームをしていてシロ達と同じ国を選んでいたので、ゲームでも一緒に行動するようになったり、細かい変化はいくつも重ねてますけど。

 

第二エリアに進出して、そこでレベルを上げて。

先駆者がいるから情報という恩恵にあずかれるのはありがたいですねぇ。あちこち転移しまくる兎のブーストが大きいような気はしますけど、そこはそれ。

しかしまぁセーレの翼のランダム転移、本当にランダムなんですよねぇ。

 

通常の手段では入れないようなシークレットエリアに行けるかと思えば、他エリアの街にまで飛べることもあって。そこでリアルフレンドと遭遇してしまうのは運がいいのか悪いのか。

ただ、初回転移の時に善良かつ手助けもしてくれるアレン達に出会えたり、友人の方も秘密にしてくれるような親しい間柄だったりと、致命的な失敗を引かない運はありそう。

2巻で遭遇したみたいに、少数ながら存在するPKと出くわしてた可能性だったあったわけですし。その分アイテムドロップ運は今一つで、なんかシロの運勢をチャートにするとめっちゃトゲトゲしてそう。

色々とイベントをクリアして第二エリアを突破した所で終了。条件を満たしたのもあって、ギルド結成も出来そうだ、と賑やかで楽しそうでいい感じ。

 

 

VRMMOはウサギマフラーとともに。1

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「モードを【乱戦デスマッチ】にしろ。三人同時に相手をしてやる」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

誘拐されそうになっていた幼いお嬢様。それを絶受けた事で、VRMMOのソフトを贈り受けた少年が、ゲームの中でお嬢様とお付きのメイドと一緒にゲームをプレイする事になる作品です。

ただし、冒頭から不穏というか。ゲーム開発中の筐体に謎の意志を持った光が迷い込んでいたりして、単純にそういう技術が発展した近未来ってだけじゃない世界が構築されてるんですよね。

 

とは言え、そんな裏事情は読者目線だからわかる事で、あくまで主人公は一般人。

件のお嬢様は外国出身でリアルでは上手く交流が出来ないけど、ゲーム内には翻訳機能が働いているので意思疎通に問題はなく、純粋にゲームを楽しんでる感じが良いですよね。

他プレイヤーとの絡みもあるし、少女からマフラーを送られて和気あいあいとしてる所に絡まれたらPvPしてでも尊厳を守ろうとする。

なかなか熱いところもある格好いい主人公だとは思いました。

 

主人公はスタート時にレア度が極めて高いスキルをゲットして、それで金策とかしてますが……。戦闘で役立つようなスキルじゃなくて、死に戻りすることだってあるのでそこまでチートって感じでは……いや資源を実質独占できるのはちょっとチートっぽいよ……。

まぁそれで暴利をむさぼろうとしてるわけでもないし、スキルオーブのモンスタードロップもあるため、理論上は他のプレイヤーもゲットできるスキルだから、うん。なお試行回数は考えないものとする。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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