気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

HJ文庫

やがて黒幕へと至る最適解3

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『――君は目的を果たせるといいですねェ、カルツくん』

 

六大公爵家のうち2つに対して大打撃を与え、実質的に掌握したカルツ。

他の公爵家も当然、2家が行動を制限されていることは分かっていますが……それでも、裏で暗躍しているカルツまでは到達していない状況。

疑おうと思えば疑えるけど「偶然で片付く範疇でもある」と公爵家側に思われているのはお見事。

 

ただサンクトゥス公爵家の問題で帝国内部に不安が広まっているのが良くない。……だから、より大きな不安で塗りつぶしてやろうと『呪い』を広げる計画の実行を早めることにしたのが厄介ではありますけど。

……カルツはしっかり、敵がそうやって動くだろうことも予測していて。

アルテシアを救うための手札や自分の味方を増やしつつ、公爵家の邪魔もしっかりしているのが良い黒幕ムーブしてますよねぇ。

 

今回カルツが救ったのは、アイゼンフッドの五代目当主レイスと同じ「魔力過敏症」を患ったサティス・プロファンド。

その症状から公爵家の「世界樹の呪詛」の実験体にもされていて、本来の歴史では命を落としてしまったそうですが。

……救われた結果、トンデモない戦力が爆誕していたのは笑っちゃった。まだ戦い慣れていないから、敵であっても切り捨てて命を奪うのを最初の選択肢として取れない場面もありましたが。

頼もしい相棒が居ますし、まだまだ磨く余地ありまくりの原石ですから、ここからさらに強くなっていくの怖すぎ。カルツ陣営の戦力、個で言えば結構なものですよね。

六大公爵家という組織を正面から相手取れるかっていうと別で、カルツがやっているみたいに少しずつ削っていくのが正着なんでしょうけど。

彼の描く未来に少しずつ近づいてはいるけれど、まだ障害が多いわけですから、頑張って欲しいものですね。

冷徹皇子の帝国奪還計画1

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「殿下の支えになれれば本望です。後ずさる背中があれば、無理やりにでも押して差し上げます。如何なる失敗が待ち受けていても、その度に私が慰めて差し上げましょう」

「そんなものは要らない」

否定したのは後半部分だけのつもりだ。シャロンもそれは理解したかもしれない。

 

クーデターによって一族を殺されたものの、正統性を主張する大義名分の為に生かされることになった帝国の皇子ヘンリック。

彼は、帝国の宿敵である王国の属国であったはずの小国が、王国を裏切り帝国に与したため、婿入りすることで同盟の証とするために馬車に揺られていた。

そんな彼の中に、現代人・宮藤捻侍が憑依して。ヘンリックの記憶を引き継ぎつつ、精神の主体は宮藤が担っている。そんな事実に気付いた直後、彼は襲撃を受けることに。

 

ヘンリックは剣技をしっかり治めていたみたいですけど、宮藤の意識が写った直後で心技体が整っておらず危うく死にかけましたが。

彼の遺言……になるはずだった言葉を聞いた侍女の奮闘によって、辛くも命を繋ぎとめることになって。

それまで辛く当たっていたヘンリックが、自分を庇った事。死に瀕した際のうわ言で彼の真意を知ったことで、侍女シャロンが彼の味方になってくれたのはありがたかったですね。

 

ヘンリックは元々、大公国への婿入りという形で現在の帝国と距離を取り、帝国奪還の機会を得る足がかりにしようとしていたみたいですし。信頼できる相手が大いに越したことはないでしょう。

 

婚約者との関係は冷え切ってますけど、自分の立場を認めさせるために国王相手に成果を積み上げる事はしたりして。ただ、彼もまだまだ未熟なんですよねぇ。

宮藤の記憶取り戻した直後とか死にかけてましたし。大願成就の為に色々やっているけれど、失敗することもある。失敗し立ち止まりかけていた彼の背中を、強く推してくれるヒロインが居るのは彼にとって良いことだと思います。

魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?20

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「たくさん助けてもらった。いっぱい守ってもらった。見返りもなく、無条件に愛してもらった」

(略)

「今度は私が応える番よ」

 

ザガンが敗北し、意識が戻らない状況に陥ってしまった。

魔王の刻印もバルバトスに移行し、ザガン一派は危機に瀕してしまったわけですが。

これまで助けられてきたから、とネフテロスが独自にザガンを救うために動き始めたの、良いですね。別にザガンはそういうつもりなかったでしょうけど、彼の良い行いが巡り巡って彼を助けてくれようとしている。

 

ザガンの目覚めを信じて待つと決めて、自身も魔王の刻印を持つ者として気丈に振舞おうとするネフェリアも、強くなりましたね……。

当然虚勢なんですが。そして、妹であるネフテロスが「辛いときは辛いって言いなさい」と言って、堪えていた彼女の涙を流させてあげられたのは良かった。

抱え込みすぎてぱんぱんになったら潰れちゃいますからね……ザガンが居ない状況じゃ完全に安心はできないけど、一度吐き出せたのは大きいと思います。

 

そしてネフテロスは、自分を支えてくれる聖騎士リチャードとともにザガンを覚醒させる術を探して動き始めます。

ザガンに癒えぬ傷を与えたのは、マルコシアスが手に入れた「アザゼル」の力。

そしてリチャードはかつて、ネフテロスを乗っ取ったアザゼルの攻撃から復活した過去があり……そこには聖剣カマエルの助けがあった。

しかし今カマエルは事情を教えてはくれず……そのため2人はビフロンスの研究所に手がかりを求めて踏み込んだ、と。

 

ビフロンスが魔王候補だったザガンを推薦するに至った過去のエピソードだったり。

カマエルから聞き出すことに成功した、千年前の出来事だったり。

黒花を人質にとった体でシャックスにとある仕事をこなさせた、アスモデウスの過去だったり。

マルコシアスだってザガンの兄貴分をしていた過去があるように、今に至るまでに多くの想いが積み重なってきているんだよなぁ……というのが分かる巻でしたねぇ。

不真面目聖騎士長だったのが災いして、別人にその地位奪われそうになっていたアンドレアルフスとか混じってましたけど。

 

マルコシアスが亡くなったあとの魔王筆頭を務める時に、ビフロンスから「ただ強いだけ」で面白みのない男評価されていたのに、魔王じゃなくなってから面白くなり過ぎでしょ、このおじさん。

ちょっと笑えるシーンもありましたけど、状況が劣勢なのは変わらず。それでも、これ以上零れ落ちるものがないと良いんですが。

引きこもってるバルバロスと、眠り姫やってるザガンにはできれば早いうちに覚醒して、奮闘してもらいたいものですが、さて。

凶乱令嬢ニア・リストン9 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「やっぱりよくわかりませんが、でも強くなった価値はあるでしょう?」

「そう?」

「だって、あなたはその強さで、お嬢様の身体を生かしましたから」

 

ニアが目的としていた武闘大会が無事に終了。

優勝者に賞金が無事に授与されて……リノキスこと冒険家リーノが優勝したことで、約束通り優勝賞金を山分け。自身も準優勝しているガンドルフが、準優勝の賞金と併せてもらうことになって金銭的には一番潤っている説。

アンゼル、優勝するにあたって目立ちすぎてこのまま捕まるかも……という問題がありましたが、彼に賭けたボスが手をまわして5億と言う賞金を賄賂として使って、アンゼルの罪を洗ってくれたとか。その一幕が描かれる書下ろし「裏の動向」が巻末にあったのは嬉しい。

あれだけ頑張って捕まりましたエンドは流石に興ざめですしね。そうはならないだろうと思ってましたが、ちゃんと描いてくれたのはありがたい。

 

ニアは武闘大会が終わって、当代の猛者をある程度見た事で満足してましたし。

ウィングロード関連で兄のニールが魔法映像関連事業に前向きになることが表明されて。

ニア・リストンの身体をもらい受ける形になった英霊として、リストン家の稼業だから魔法映像に協力してきてましたが、ニア自身に積極的な熱があるわけでもなくて。

ニールが関与を強めるなら、次代としてニールをもっと前面に押し出すべきとしてニアは一歩引こうと考えていた。

そもそも大会終わったことでちょっと燃え尽き症候群じみた状況になってたみたいですけどね。

 

この後どうしようかなぁ、と思っていたところ王様に呼び出されて。

武闘大会の際に、高額な魔法映像の機器を、頭金の支払いだけで一時的に手元に置けるようにする施策を行っていたとか。その期間が終わる時に機器を返却するか、正規購入の手続きをするかを選ぶことになっているけれど……その期間が迫っている。

だから武闘大会が終わった今、「魔法映像をもっと見たい」と思わせる力強いコンテンツが求められている、とニアは無茶ぶりをされることに。

無茶ぶりだけど、必要性は理解したニアはヒルデトーラ達を交えて会議を行い……「王様を落とし穴に落とす」というトンデモドッキリを実行に移すことに。

 

少しずつ価値観が変化してきているとはいえ、まだ身分階位がある世界で、王女様が味方に居るとはいえ思い切った手を取るなぁといった感じですが。王直々の命令ですからね。実際大うけだったみたいですし。

終わりよければすべてよし! とはさすがにならず。誰か一人罪を背負う役は必要で……それをニアが買って出ることに。

有能さを王様も買っているので、「いずれ国に戻す前提で国外追放するから、功績を挙げてこい」と言われることに。

 

国外追放と言う建付けで留学をすることになったニアですが……その国は閉鎖的で他国人に厳しく。魔導兵器という武力を誇らしげに掲げている国だったわけですが……。

そんな兵器ひとつでニアが止まるはずもなく。他国で、自分の実力を知ってる侍女だけが同行しているとあって、ニアも暴力での解決を躊躇ない状況ですから、なんというかご愁傷様です。

ちょっと暴力トリガーが軽くなっているとはいえ、ニアにちょっかいかけなければ反撃喰らうことも無かったので、自業自得ではありますけどね!

義妹なら本気になってもいいよね?

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「だから、僕はちゃんと悠凛と話をして、悠凛のことを知りたい」

 

銀髪美少女の妹・悠凛との関係が近頃ギクシャクしている高校生の真人。

そんなある日、両親から実は2人は血が繋がっていない義兄妹であることを告げられて……衝撃を受けた悠凛は思わず家から飛び出し……車に轢かれてしまうことに。

幸い身体的な怪我は深くなかったものの、精神的なショックを受けた後に肉体的にもダメージを負って、兄に関係する記憶だけを失ってしまった。

 

子供たちが義兄妹だってのを自覚していなかった通り、かなり幼少期から両親は同棲状態で。異質なものを嫌う子供たちに銀髪の悠凛がイジメられていた時に、「髪、綺麗で好きだよ」と言ってくれたり。その後も、兄として助けてくれて傍にいてくれたことで、悠凛が実の兄と思っている時から、彼の事好きになってしまったみたいなんですよね。

だから、微妙な態度をとってしまった。ただ、そういった自分の行動を縛っていたものが、事故を境に全部吹っ飛んじゃったわけですよね。

義理の兄妹だという事を知ったし、「好きだった」という事実を忘れた悠凛は、忘れてしまった兄との交流をちゃんとしようとしていくわけです。

 

……とはいえ、記憶も完全になくなったわけじゃないというか。

悠凛、兄以外の男子に厳しいというか。クラスメイトの男子に話しかけられたときにも冷たくあしらってましたし。

距離を取っていた分を埋めるように一緒に出掛けたりもして……悠凛はまた、彼の事を好きなったわけです。

スマホに残っていたメッセージから、昔の自分も同じだと知った悠凛は今まで以上に行動的になろうとしているので、真人君は早めに覚悟を決めた方がいいと思うよ。

凶乱令嬢ニア・リストン8 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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いいじゃないか! こういうのを待ってたんだよ!

そら行け、もっと輝け!

お前たちの武を、美しき散り様を見せつけてやれ!

 

予選が終わり、ついに始まる本戦。

プロローグが冒険家リーノに一発KOされたアバンをはじめとする敗者たちのエピソードで、敗者復活戦に気炎を燃やす者もいれば実力者たちの戦いっぷりを見て、参加辞退するものなどさまざま。

アバン、これまでの行いが悪すぎて一緒に飲んでる人々からも「俺もお前嫌いだけど、お前の奢りで飲めるから一緒にいるだけ」とか言われる始末。まぁ他の人にも言われてるけど、あそこまで派手に負けると溜飲下がった人はいるんじゃないですかね。

 

本戦始まるにあたって、アンゼルが優勝を狙う目的である恩人、裏社会の重鎮であるカフスの500億の賭けもベットされたり。

敗者復活戦の撮影に、準放送局のメンバーが駆り出されることになったり。いろいろとイベント起きてますねぇ。

ニアが準放送局の人に「必要なのは継続的なやる気」とかアドバイスしてるの、地獄を経験したもの過ぎてつらい……まだ若いのにハードワークすぎるんだよなぁ、魔法映像関連。

 

リネットがアンゼルにこのまま行くと逮捕されるだろうから、喧嘩の仲裁とかして点数稼いで人気者になって、誰かが弁護してくれるくらいになれってアドバイスしていたのは良かったですね。

アンゼル、勝っても負けても未来がない詰みかけた状況におかれてましたからね……本当にそうなるかはさておき、別の選択肢を与えてくれたのはありがたい。

 

人気で言うと、ガンドルフに一撃お見舞いした際に骨折してしまい、肝いり参加だったのに敗退してしまったジオン。

しかし彼は敗者復活戦に臨み、そこで子供たちからも注目を集めることで、より試合に前向きになったりとか。良い影響を受けてましたね。

後は他国の人が流れ込んできたことで、シャール君が地道に修理していたウィングロード用の単船が、事故で海に落ちた初期型の機体なので構造が違うなんて話も出てきてましたね。密輸品じゃなくて良かった……。

 

ニア、今のところ自分の武術の腕を公衆の面前で明らかにするつもりはないようで、観戦を楽しみつつ裏社会だったり秘密抱えていたりして、自分の実力知っても公言しない相手だったら殴りに行く程度の遊びをしていましたが。

戦闘能力は明かさないけど、なんか流れで実況・解説することになってたのには笑った。

武術に詳しいし流血沙汰にもひるまないし、そもそも魔法映像に慣れているから適任ではありますよね。

それだけ詳しいとニアの素性隠しきれなくなるのでは―? と思いますが。実際、カフスとか自分のホームで暴れてたりアンゼルと関係があったりすることで、薄々ニアが英霊だって察してるみたいですし。

気付いたからこそ極力関わらないように避けていたみたいで、賢い選択しましたね……それはそれとして500億のギャンブルに乗り出す奇人でもあるんですが……。

 

剣鬼アスマがニアの予想以上に強くなっていたり。しかしそれでも彼は『氣』を知らず……ニアに鍛えられた弟子に負けることになったりもしてました。

勇者候補として育てられるトーハゥロウ達が切り札を温存していたとは言え、ニアの弟子たちが勝ちを掴み取ってるの凄まじかったですねぇ。

そしてニア、こっそりと勇者候補を呼び出して「私その辺の魔王より強い」と力を示してボコボコにしてるの、実に生き生きしてましたね……楽しそうで何より。

凶乱令嬢ニア・リストン7 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「あんたはこのガキに負けた。そのガキが俺に判断を委ねた。そして俺は判断した。

 俺の判断は、このガキの判断だ。

 敗者は勝者に従え。負けた奴の意見なんて聞く必要あるか? 死にたきゃ勝手にこの国以外で死ね。負けた奴が殺せなんて命令するなよ」

 

ニア、三年生の二学期。

ついに王国武闘大会が開催されることになって。

周辺国まで参加者を募ったところ実に一万人以上も集まってしまい、運営の王国側も驚く羽目になったみたいです。

国王はあまり武術に詳しくないので名の知れた冒険家とかをピックアップするために騎士を動員したりもしていたようですけど……騎士たちは書類仕事には疎く、それなのにエントリーはどんどん増える。

 

予想以上の状況に、逆に「どうやって参加者を減らすか」を考える必要が出て来たのは……嬉しい悲鳴ではあるか。

高名な冒険家などが乗り出してきたから、学生の参加を禁止にする。武器ありと武器なしで部門を分けることで、予選を同時並行で行えるようにするなどなど。

両部門ともに優勝者に5億だすことにして出費は増えてましたが……まぁ資金も潤沢ですからねぇ。

 

夏休み明けのニアたち、魔法映像に掛けてる三人娘たちの会話が「控えめに言って亡命を考えた」とか「現場スタッフが何度か逃げようとした」とか出てくるあたり、地獄スケジュール組むのリストン領だけじゃないんか……。

いまは普及のために勝負する場面ではあるんでしょうけど、それはそれとして今から修羅場が常態化してるのは本当良くないと思いますよ……? って気持ちも沸く。

 

レリアレッドの姉であるリクルビタァ。魔法映像における紙芝居の立役者である彼女が、武闘大会の参加者のポスターを描くことになっていたのは、絵の腕だけ見れば適任でしょうけど。

引きこもりすぎて当人の気質が向いてないんだよなぁ……ニアが手伝ってくれてよかったね……。

ニアがかつてぶっ飛ばした剣鬼アスマが、彼なりの境地に辿り着いた上で乗り込んできていたり。裏社会の住人も多数潜り込んでいました。

 

まぁそもそもニアがこき使ってるフレッサとかアンゼルも、後ろ暗いところのあるやつなんですけど。

アンゼル、恩義のある人物が彼の優勝に賭けたせいで勝ち抜く必要が出て来たけれど……表舞台で目立ってしまうと、過去の経歴が明かされて後ろに手が回ってしまう。かといって、目立たないように努めれば優勝は出来ない。

なんだかんだ酒場のマスターが気に入ってるアンゼルでしたが、拠点が出来て人の出入りがある関係で出場も知れわたってしまったので、今更偽名を使っても意味は無いだろう……と裏社会の住人ならではの悩みを得ていたのは、ちょっと笑ってしまった。

最悪国を出奔する必要がある、全然笑いごとにならない状況ではありますけどね……。

 

一年ちょっとで数億稼いだ生ける伝説。この大会の為に作られ、大会で優勝して消えていく予定の冒険家リーノ。

そんな重責を背負ったリノキス、潰されそうになってたみたいですが……事ここに至って吹っ切れたのは、まぁ良かったのでは。ちょっとやりすぎている冒険家相手に「一発KO宣言」して成功させたりもしてましたし。

他にもニアの薫陶を受けたガンドルフが、名の知れた冒険家を撃退してたり、ニアがやりたがった大会に、彼女に影響された人々が多く参加してるの見てて楽しかったですね。

凶乱令嬢ニア・リストン6 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「どうしたらいいかわからない。

 ならば、どうしたいかを考えなさい。

 それならもう、あなたの答えは出ているでしょう?」

 

ニアが弟子たちと行った狩りで資金の目途がたち、武闘大会が開催されるという噂が流れ始めた王国。

賞金が億単位となれば、各国か精鋭がやってくるだろうし……裏社会からヤバい連中も出てくるかもしれない。……実際、噂を聞いた他国の腕利きが優勝賞金五億に飛びついて、楽しい大会になりそうではあります。

 

ニアが集めた八億に加え、セドーニ商会を筆頭に出資者が続出し最終的には四十億と言う資金が集まったのは凄まじい。

その資金を使って、浮島一つまるごと会場として、整地から建造などなどかなりの金が動く事業として動き始めて。その熱量は学生たちにも通じるほどでしたが。

資金稼ぎと注目を集めるためにつくった看板『冒険家リーノ』が大会に参加し、その優勝を持って引退することを発表したことで、さらにその動きは過熱。

 

『冒険家リーノ』は、ニアの想像をはるかに超えるほど成長していた、とニアが認めるほどでした。短期間で稼ぎまくった冒険家ドリームを体現する象徴として、注目を集めやすい対象ではあったんでしょうけど。

他国の参加者も集うってことは、単純に人が増えるってコトですからそれだけトラブルも起きやすくはなるんですよね。

天破流の師範代代理として学院で指導を行っているガンドルフが、本国からやってきた人員に八百長に近い提案をされて、ニアの弟子としても鍛え上げられた彼からすると呑み込みがたいものがあって悩むことになってましたが。

最終的に自身の腕で問題解決してたのは笑っちゃった。ニアが多少暗躍してしりぬぐいと言うか、火消しもしてましたけど力で押しとおったガンドルフの選択は称えたい。

 

ある意味で一番ニアの弟子やってる気がしますよね、ガンドルフ。武人肌だし。

リノキスは侍女としても傍にいるし、ニアを溺愛してるから過剰に守ろうとする部分があるし。アンゼルやフレッサは元々裏社会の住人だから、ニアの歩もうとする覇道とは道を違えてる人物なんですよねぇ。

しかしそんなアンゼルも、裏の住人だからこそ欠かせない義理というものがあって……。

アルトワール裏社会のボスであるカフス。アンゼルにとっても育ての親も同然の人が、アンゼルに大会に出場して優勝するように言ってきて。

裏で行う優勝者を決定する賭けで、アンゼルの優勝に賭けるから勝てという無理難題付きで、いつもニアに無茶ぶりされているのを見てるので、さらに背負うもの増えて流石にちょっと同情の念が湧いた。

ただアンゼル、他の弟子たちが技を教わる中で基礎を伸ばすことに注力していて、それはニア思う正解に近い鍛え方ではあったわけで。そういう意味では、ガンドルフとは別の意味でちゃんと弟子やってるんですよねぇ。

 

……そういう意味では、一番ちゃんと弟子してないのリノキスなんじゃないか疑惑。

本物のニアを知っていて、侍女と言う立ち場でニアの傍にいるのもあって、独特な距離感にいる。リノキスが睨み聞かせてないとニアは宿題後回しにしたりするでしょうから、ニアを英霊時代のような修羅に落とさず、人間として生活させているって言う意味では評価してますけど。

 

武闘大会はニアの個人的な願望であり、そちらに尽力はもちろんしていますが。

リストン領の魔法映像を発展させたい、という希望もニアの中には確かにあって。ウィングロードと言う、飛ぶバイクみたいな競技用単船でのレースに目を付けて。

厄介ファンがついてしまってちょっと消極的な部分のあったニアの兄が、進んで参加してくれるようになったのも、今後に期待できそうなネタで良いんじゃないですかね。

その切っ掛けとなった準放送局のシャール、確かに初登場時に興味のあるネタとして挙げていたなぁ。事故って捨てられたウィングロード用の単船を見つけて、そこで興味を持って自分で修理にまで挑戦してるとか。中々面白いテーマでしたね。

 

準放送局に与えられている魔石が、短時間撮影用のものであることを踏まえて複数回撮影した物を編集して一つの番組纏める形式で放送したのは、新技術を活用しようとするアグレッシブさが感じられて良い。

魔法映像、まだまだ広まり切っていない中でも、アニメとか料理特番とか結婚式の風景の記録や、シャールのドキュメンタリーだとかいろんな方向性が見出されているの凄いですよねぇ。

凶乱令嬢ニア・リストン5 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「自分で言うのもなんですが、報酬なんて出さなくても私は手伝いますよ?」

「いや、これは失敗の許されない仕事だ。無報酬だからと手を抜かれては困る。だから十分な報酬は払う」

……ふむ、そうか。

それだけ本気で、それだけ覚悟して責任を負えと。そういうことか。

 

休暇中に二億稼ぐことに成功したニア。

目標金額の十億にはまだ遠いものの、大規模な大会を開催するのに準備期間は必要だし、ある程度資金があるのであれば準備を始めることも出来る。

稼ぎのペースの相談のため、ヒルデトーラ伝いで王様に報告を挙げたところ、ざっくり一年半後の夏に四億あれば準備を始めることが決定。

当初の予定は十億稼ぐ予定だったし、そもそも資金があって困ることはないので、ニアは弟子たちと共に狩りを行ったりもしてるんですが。資金稼ぎを行いつつ、魔法映像関連の仕事も外せないのがニアのせわしないところですよねぇ。

 

冬休みの出稼ぎの際に知己を得たヒルデトーラの兄、第二王子ヒエロからヴァンドルージュで行われる結婚式に手を貸してほしいと呼び出されることに。

他国の撮影班が、貴族の結婚式の撮影を行うという事で色々な制限がありつつも、成し遂げれば普及に多大な貢献を果たすだろう仕事。

その大仕事の為に、ニアはしっかりを報酬をもらった上で協力することに。

……仕事の重大さは理解した上で、春休み中の撮影にニアも協力することになったわけですが。そうでなくても休暇はニアの撮影ストックを量産する殺人スケジュールが組まれているタイミングで……ニアの中身が英霊になってなかったら、それこそ撮影に殺されてるんじゃないかって雰囲気がしますねぇ。

 

魔法映像が知られていない中での撮影には、監視役も同行していましたが……厳しいスケジュールの中で監視役から度々チェックが入って、ニアたちの怒りボルテージが溜まっていったのはハラハラしましたね。

あまりに干渉が激しいので、「こういう映像を取ってるんですよ」という実例を見せたのは良かった。アレで実際にやりたいことが伝わって、協力的になってくれましたからねぇ。

監視としてなにかあった時に止めるために必要な行動なのはそう。

とはいえニアたちも一日で浮島を飛び回って二十以上の撮影をこなさないといけない中で、お客様を扱うように丁寧な対応なんてできるはずもない、って言うのもまぁ間違いはない。

物証を見せられたのは魔法映像ならではで、新郎新婦にも泣くほど喜んでもらえたのは苦労した甲斐がありましたかね……。

 

ニアたちの通う学校に準放送局として、学生がカメラマンや演者として行う学内限定の撮影班が結成されたり、魔法映像関連は次々活動を広げてってますねぇ。

面白ければ王都放送局でも放送されるという話にはなっていたみたいですが、しばらくたっても成果はなく。ニアたちに泣きついてきたわけですが……既に現場で働いている三人娘からは厳しい意見を貰うことに。

レリアレッド、ニアに頻繁に噛みついてくる挑戦的な子ではありますけど、学生たちの映像を見て「集音に気を使いなさいよ!」とか言える辺り、しっかり魔法映像に向き合っているというか、映る側としての要素しっかり押さえて偉い。



凶乱令嬢ニア・リストン4 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「いいわね。あなたはもっともっと強くなるわ。断言する」

「そりゃどうも」

「一緒に血まみれの覇道を行きましょう?」

「行かねぇよ」

 

レリアレッドのシルヴァー領から生まれた大当たり企画、紙芝居。

そして一応現状だとリストン領の当たり企画は、ニアと犬の追いかけっこってことで何本も撮っているみたいですけど。

ヒルデトーラのいる王都の放送局ではそういった「目玉番組」がなくて、困っていたところ、ニアの兄ニールからの助言でヒルデトーラが料理をする「料理のお姫様」って企画が生み出されて、まだまだ先は長いけどそれでも各放送局で積み重ねが出来ているのは良いですね。

 

さて、一方でニアは武闘大会規格の為の準備も進めていて。どうせ稼ぐなら十億稼いでやろうと決意したわけです。

ニアが自由に動けるならその武術の腕でどうにでもしたんでしょうけど、まだ未成年の学生ってこともあって中々難しく。

リノキスを鍛え「冒険者リーノ」として活動させたり、以前ボコボコにしてから縁のある裏社会の住人アンゼルとフリッサも鍛えて戦力補ってるのは流石というかなんというか。

腕っぷしで何とか出来る事は本当になんとかしちゃうなこの子。

「氣」の扱いを学び始めたことで、ニアの異常さに気付けるくらいなのでアンゼルも才能ある筈なんですけどねぇ。ニアはニアだからなぁ……。

 

冬休みを活用して「冒険者リーノ」の弟子として出稼ぎに協力し、大物を狩りまくっているニアは実に楽しそうでしたねぇ。あまりにも武人すぎる。

当人としてはこういう荒事の方が性にあってるんでしょうけど、当人も言ってる通りそれで進めるの「血まみれの覇道」にしかならないでしょうから。残っている善性で、ニアの人生を貰ってしまった分親孝行をしなくては、と枷がついている状態なのは周囲の安寧って意味では救いか……という気持ちを強くしました。

「冒険者リーノ」の箔漬けと資金稼ぎのためだから全く遠慮せず稼いで、初日とか飛行船の積載量の問題で予定より早く切り上げる羽目になってましたからね……。

その上で出稼ぎに行った他国の軍隊すら狩るのを諦めた、魔獣を討伐したりもして常人の予想を軽々飛び越えて行ってるのが恐ろしい。

そんな実力者が突然現れて、当然その国の暗部が動いたりもしてましたが、ニアに手を出そうとしたのが悪手でしたね……合掌。いや制圧されただけで死んではないけど。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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