「わたしはそれが――とても哀しい」
ついに再会を果たしたレーナとシン。
二人の距離を測りかねている交流が、微笑ましくていいですねぇ。
エイティシックスを生み出した共和国への風当たりは激しく、レーナも正式に着任するにあたって洗礼というか報復を受けてました。
放っておいて爆発されるよりは、監督下で発散させた方がいいという考えもあったようです。
それを「自分が受けるべき罰」と行ってしまうのがレーナの優しさというか、非情になり切れない部分で。
シンはそれを否定した上で、以降は「権限と責任がある」から叱責するように
シャワー中に通信をつなぐ所とか、その後の交流とかは、ちょっかい出したくなるのも分かる初々しさがありました。
とは言え、可愛らしく思えたのも最初だけで。
今回は、共和国の北域奪還作戦。エイティシックスの生き残りを主力とした打撃軍を構成し、赴くことに。
しかしまぁ、共和国の生き残り。従軍を志願したレーナ達のように、危機感を持っている人も居れば、救いようがない人もいて。
憂国騎士団は、ひどかった。絶句しましたね。まだ、あんな思考でいるか。そんな人が代表として、指示を集められるのか。
エイティシックス達は迫害もいつもの事と聞き流していますが。同時に白ブタとも口にしていて。最後レーナが抱いた哀しみに、共感してしまう。
削ぎ取られた、という表現が生々しくて、痛い。
共和国の副都奪還作戦。
歴戦のエイティシックスが多いので、順調に進んでいる用にも見えましたが。
レギオンの狂気が、恐ろしかった。亡国の命令通りに戦闘行動を続けている、正常な機械だともいえるでしょうが。
機械だから、情がないから、効率を追求できる。実験の様が、その結果が。忌々しいくらい。
連邦の上層部が、エイティシックスを剣として重宝して、慰安の手配とかしてくれてるのがせめてもの救いでしょうか。剣や猟犬の類として評価はしてくれてる模様。
悲劇調の放送をしたり、決して理想郷ではないけど、それでも共和国よりはるかにましなんだよなぁ……