気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Kラノベブックス

Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。2

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「願え! あなたはもっとたくさんの事を願っていい!」

(略)

「いいえ、いいえ。吾輩の願いは、一つだけでございます」

 

交易都市ドゥナに新たなダンジョンが発生したことが観測されて。

クローバーも前回の騒動で課されていた謹慎が明けるタイミングで、そのダンジョンの探索を任されることに。

他にも複数のパーティが参加するうえ、王立学術院と現地のギルドがバックアップするかなり規模の大きなミッションで。

 

ダンジョンを一般開放する前の事前調査なので、基本的に配信を繋げた状態でダンジョン探索を行うことになったわけですが。

新たに表れたそのダンジョン……「黄昏の王都、グラッド・シィ=イム」に登場するモンスターはどうにも奇妙な存在感があって……。

侍の技能を発現したマリナ的には、ダンジョンの壁とかを斬った時にも「人」を斬ったかのような感覚があると証言するし。

配信に移らない存在が謎の助言をしてきたり。ダンジョン内部で意識を失った少女をユーク達が保護したり。ダンジョンそのものもややこしい問題をはらんでいましたが。

 

さらに配信を通して顔が知れたことで、これまで彼女の存在を無視してきた親族が彼女の婚約をまとめたと勝手に伝えてきて。

それが男尊女卑国家の王族との婚約話ということで、貴族の権力でごり押しされると面倒くさい、なんて問題も同時にやってきて。

国が認定するAランク冒険者であるユークが、相手側の論理に合わせてシルクの所有権を主張したり、頼れるママルさんに工作を依頼したりして。

かなりややこしい事情を抱えていたダンジョン攻略に加えて、パーティメンバーを守るためのアレコレをやってのけたユークはお疲れ様です。

Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。

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「いい面構えだ。……が、無理はしないようにな」

「わかってるさ。ここを初攻略した先輩としてのありがたい助言は?」

「迷宮行動のセオリーを守れ」

 

Aランクパーティ『サンダーパイク』に所属していた赤魔導士のユーク。

5年間ずっと所属していたようですが……雑用係のように扱われ続けることに我慢ならなくなり、パーティを離脱することに。

そうしてソロになった彼は、新しい所属先を探そうとしたわけですが……以前、冒険者として新人に活動のイロハを教える特殊任務を受けた際に知り合った少女、マリナと再会。

 

ユークが教えた当時から少女3人パーティだったようですが、今も変わらず活動を続けているとかで。

 

マリナに誘われて、その3人パーティに参加。ユークの教えを受けていて、それを糧にしっかり励んできた真面目さもあって連携しっかりとれるのは良いですね。

ユーク、錬金術とかも修めてて各種支援を充実させてくれてるし、頼れる縁の下の力持ちって感じですし。……本人も独自の魔法を作ったりして戦闘もこなせるので、器用貧乏というか平均的にレベルが高いタイプなんですよねぇ。

 

実際彼のサポートがなくなったことで「サンダーパイク」はどんどん落ちぶれていくことに。

一方でユークをパーティメンバーに加え、4人パーティ「クローバー」としての活動を始めたマリナ達は、どんどんその名前を広めていくことに。

「サンダーパイク」はユークをもう一度引き込むことで躍進しようと考え、ユークの目的である高難易度ダンジョン「無色の闇」へ挑むことにしましたが。

既に新しい居場所を得ていたユークには響かず。それどころかユークの協力があるかのようにサンダーパイクは空手形を切っていて。ダンジョン配信がある世界で、配信に移った状態で大失言したりするので、ユークのフォローがあったところでどのみちどこかで踏み外していたような気はする。


末王女の輿入れ~その陰で嵌められ、使い捨てられた王女の影武者の少女が自分の幸せを掴むまで~

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「君は過去にそれに見合うだけの努力と苦労をしてきたんだ。今が幸せ過ぎると思うなら、過去の分を今取り返しているのだと思って受け取っておけばいい」

 

ギフトという特殊能力を人々が持っている世界。

概ね十歳前後に自覚することが多いが、早く覚醒することもある。足が速くなるとか、遠くまでよく見えるみたいに、ギフトかどうかパッと分かりにくい者から、自然を操るような特殊能力を持つものまでさまざまなようですが。

 

作中で重要になるのは、主人公である孤児の少女メアリーと、彼女と一緒に働くことになったララのギフトだけですね。

メアリーは直接触れた人物の髪色と髪質に自分の髪を変化させられる。ララは他人の顔を一時的に変化させることができる。

……その能力を組み合わせることで、彼女達は第三王女であるレオノーラの影武者を務めることが求められることになるわけです。

普段は王女付きの侍女として働きつつ、いざという時には身代わりになるように求められていた。なのでメアリーは所作も王女に似るように厳しい指導を受けていたし、必要な知識も与えられていた。

 

とはいえ平和な国ではあったので、影武者業務が必要な事はさっぱりなかったみたいですけど。

ある時、王女が出席する必要があるお茶会の時に、レオノーラが体調を崩してしまって……メアリーが代わりに出席することに。そしてそれを上手く務めてしまったことで、レオノーラは調子にのって「王女の行うべき業務」のほとんどをメアリーに放り投げるようになって。

 

王の定めた婚約者との会合もメアリーに放り投げて、自分は理想の恋を追い求めていた。メアリーには婚約者の粗を探して破談に持ち込むように提案したりしているし、本当に好き勝手生きていますねぇ、レオノーラ。

最終的にレオノーラは、恋が暴走して自分の影武者であるメアリーを嵌めてまで自分の理想を追い求めたわけですが。過ぎたものに手を伸ばそうとした末路が待っているのでまぁ……。

メアリーを影武者に仕立て上げる流れを知っている貴族も居たのに、レオノーラを止められなかったのは上層部大丈夫かと思う部分はありますが。まぁ最終的にメアリー達が幸せそうだから良いか……。

六姫は神護衛に恋をする 最強の守護騎士、転生して魔法学園に行く

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『力は誇示するものじゃなく、見せるべきときに見せるもの。それが護衛の……いや、フィアレス家の信条ということにしておこうか』

『はい。兄様の仰せのままに』

 

それぞれの種族があつまって出来た、七つの帝国がある世界。

そこは仲の悪い種族も多く、争いが絶えない状況であった。ある時、天帝国の女皇帝アルスメリアは不戦結界を張って争いを止めた。

しかしそれは彼女の命と引き換えのものであり……護衛を務めていたヴァンスはその意思を汲み、協力した末に転生術式で未来にわたる彼女についていくことを決めた。

 

1000年の後、無事に転生を果たしたロイドは孤児ではあったが、記憶と技は継承していて……とある貴族に見込まれて養子として迎えられることに。

当初は母を取られたようで妹のカノンとの折り合いが悪かったみたいですが。彼女達を出し抜こうと考えた別の貴族家からの介入を、協力して退けたことで和解した模様。

どころかカノン結構なブラコンへと変貌してる気がしますが……まぁピリピリしてるよりはいいか。

 

前半は迎え入れられた後の若い時期で、中盤あたりからサブタイトルの魔法学園に行くエピソードになってますね。彼らと同時期に、各国の姫も入学することになっていて。

不戦結界は健在で大規模戦闘魔法を封じるためのもので、戦争は禁じられたけど往来や大規模ではない術式まで封じたわけではなく。入学時に対峙した姫たちがバチバチ言い合いしていたのを、気付かれぬように阻止したり。

かつて護衛騎士として務めた経験のあるロイドは、その実力を大っぴらに見せることを良しとはしてなかったですけど。力を使う時にはしっかり振舞っていたのは良かったですね。

 

コミカライズだと12巻までのエピソードであり、今コミックが11巻まで出ていることを思うと物語の続き自体は作られているみたいです。

ただ、カクヨム掲載部分としてはこの書籍化範囲プラスαくらいしかないことや、小説版1巻で止まってしまってるのは惜しいかなぁ。

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます2

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「用意します、無敵の軍勢を。そして明後日の夜明け、敵軍の兵士達は知ることになるでしょう」

(略)

「恐怖と絶望という言葉の、本当の意味を。そして、地獄はこの世にあるのだということを」

 

たまに馬鹿な貴族や商人がちょっかいを出してきますけど、おおむね善良な人々が暮らす国。

それがミツハが異世界転移で訪れた場所だったわけですが……近隣の他国がきな臭い状況があって。

商品の評判を聞いて足を運んだ王女様と仲良くなったり、依頼で持ち掛けられた料理店の改革に乗り出したりと異世界ライフを満喫していたミツハでしたが……。

 

魔物の力を頼りにして、隣国が攻め込んでくる事態になって。

内部に裏切り者も用意して暗殺じみた真似もしてくるあたり本気ですけど、トップをかばおうとしたミツハ、そしてそのミツハをかばおうとした青年が負傷する事態になり……。

ミツハは、自重を投げ捨てることを決めた。

自身を鍛えてくれてる傭兵団をまとめて雇いあげ、現代兵器によって全力で敵を蹴散らすあたり、本気も本気です。

 

そうやって戦争で実績をあげてしまったせいで、子爵として任じられることになってしまって。

彼女なりのやり方で領地経営をしていくことになりますが……地球で領地経営ブログ運営して、ネットの詳しい民の知識を借りるとかよくやるわ……。

いや確かに回答は得られるでしょうけど、厄介事のほうが寄ってくると思うんだけどなぁ。実際地球側でも怪しいエージェントが接触してきたりしますしね。

ミツハ自身が新しいやり方するし、あまり他所の貴族に頼りすぎると情報が筒抜けになるし、と警戒して家臣を借り受けたりはしてませんが。

彼女のやらかしていくことを思うと、今後もっと人手が必要になりそうだけど、どうなるかなぁ、みたいな雰囲気がある。


老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

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(今から、私の名はミツハ。『山野光波』ではなく、『ミツハ・フォン・ヤマノ』、異国の、やんごとなき家柄の娘。そして、「元の身分を隠し、今はこの国で平民として暮らす、健気な少女、ミツハ」を演じる。いや、なり切る!)

 

両親と兄を事故で亡くして天涯孤独の身となった少女、山野光波。

実際には存命の親族もいるにはいるけれど、遺産を狙ってちょっかい出してきて辛くも撃退したところで、今後関わるつもりもないとか。

家族の喪失に心を囚われた彼女は気力で遺産関係の騒動を乗り切ったけれど、そのうえで受験戦争を制することまではさすがに出来なかった。

18歳の少女が一人で全部片づけるには重すぎるからそりゃそうだよ……としか言えませんが。

 

そんなミツハは気分転換に地元のさびれた観光地である岬を訪れていた。

簡単な木の柵とコイン投入式の双眼望遠鏡がおいてるだけの場所で、のんびりする。そういう息抜きの時間も大切なわけですが。

そこですらナンパ野郎に絡まれて。揉めた結果、彼女は岬から落下してしまい……気が付いたら異世界に流れ着いていた。

 

落下時に超常存在を巻き込んだらしくて、その一部が宿った結果らしいですけど。神様じゃないにせよ、永い時を生きて時空すらわたる存在と敵対するようなことにならなかったのは良かった。

むしろ一部を引きちぎられるという「未知」が体験できたことにウキウキで説明しに来てくれるし、言語習得能力や弱い治癒の能力を与えてくれるあたり、だいぶミツハの存在面白がってますよね……。

 

そして異世界転移能力を得て、異世界と地球を行き来できるようになったミツハですが……この能力は便利だけど、いつか失われるかもしれない。

だからいつ失われても乗り切れるように、両方の世界に拠点を作りつつ活動資金を蓄えていこうと決意して。

 

自在に行き来できることを活かして、異世界で雑貨屋をしようとしたりするわけですが。

言語習得はできても常識には疎いので、海が遠い王都で魚のうろこ取りを店頭に並べたりもしてますが。

早い段階で貴族と知り合って良好な関係を築けたのは良かったですね。

……現実側では傭兵家業やってる武装集団に接触して、武器の供与や訓練をしてもらったりしてるし、安定した暮らしのためには手段選ばないなこの子……。

Free Life Fantasy Online~人外姫様、始めました~

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『お姉ちゃん今どこー?』

「お姉ちゃん今カタコンベ」

 

WEB既読。『Free Life Fantasy Online』というゲームのβテストで開催された大会で妹が入賞し、VR機材とセットを入手して。

それを譲り受けた姉の琴音が主人公となり、同じゲームをプレイすることになる話ですね。

 

初期作成の種族もかなりバリエーションがあり、それぞれに特徴があるのですが……マニアックな人向けの人外種族なんかも選択することができて。

スライムとかも選べるけど、普通に動けるようになるまでがそもそも難しい。様々なデメリットが存在する分、成長が早くて進化することで能力変化することもあるそうで。

主人公は人外種族に惹かれて、ゾンビでスタート。

 

種族スタートでカタコンベから開始。同族判定でこちらから攻撃しなければゾンビたちは敵対しないというのを活用して、マッピングをしていたら隠し部屋を発見。

そこでレアアイテムを見つけて、ユニーク種族に進化することができて。

ゾンビ由来ながら人の見た目を手に入れて街に向かって、NPCやプレイヤーとの交流をしていくことになる、と。

主人公視点で淡々と攻略しつつ、少しずつ進んでいく感じですね。

 

はじまりの町の四方にボスがいて、流通が途絶えてる関係でプレイヤーたちは素材に四苦八苦しながら生産したり攻略を進めたりしている模様。

アナスタシア、ソロでモンスター狩ってそこで得た素材で「料理」スキル伸ばしたりしてて、割と自由に楽しんでますねぇ。

 

高度なAIを積んだNPCとの交流があって、横暴なプレイヤーは出禁にするべきかどうかみたいな話を聞いたり、現地の食材の調理法について奥様方から情報を得たり、地味にいい仕事をしてるんですよねー。

まだ四方のボスがどこも倒されてないのもあって、世界が狭いですけどここから広がっていくと面白くなってくるんですよね。……WEBの更新が滞りがちなのが難ではありますが。

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記

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「俺だって好きで殺してる訳じゃない」

誰にいうのでもなく、ウォルムは小さく言葉を放つ。実に滑稽だ。皮肉だ。死体で埋まった森の中では誰も信じてくれない。人類の天敵種たる魔物だけと戦ってさえいればこんな葛藤をしなくて済むが、ハイセルク帝国の兵士となってしまったウォルムには、考えても仕方ないことだった。

 

平凡な会社員だった主人公が病により倒れ……気が付いたら異世界に転生していた。

ウォルムという名で農民の三男として生まれた彼は、家族への支度金と引き換えに兵士として前線に送り込まれる事となって。

スキルや魔法が存在する世界ではあるけれど、一介の農民だったウォルムには縁遠いもので泥臭く戦い続ける毎日。

 

同じ分隊に所属していた顔見知りが死ぬのなんて当たり前で、拙い言い訳をする捕虜が居たとしても私怨では殺さない。

あくまでもこれは戦争であり、自分は兵士であるという立場を崩さないウォルムの在り方は戦地にあって尊いとおもいますが……。

 

繰り返しになりますが、これ戦争なんですよね。彼個人が品性までを捨てたつもりがなかったとしても。

敵側にだって退けない理由を抱えた人は居て、同胞の命を奪いに来るわけですよ。そうやって多くの死線を潜り抜けていく中で、ウォルムは戦士として成長し才能を開花させていくわけですが……。

強力なスキルを与えられた転移者が存在していたり、個の武勇では超えられない事態に遭遇したりもするわけです。

 

これは決して華々しい戦いではなく、むしろ真逆の泥臭く澱んだ空気さえ感じられる戦記物であり、ウォルムの道行きの厳しさに思わず天を仰ぎたくなる気持ちになることも。

そもそもが彼の生国であるハイセルク帝国が、帝国とは名ばかりの小国であるために課題が募るばかりなんですよね……。

幸せになってほしいとかよりもまず、どうか生き延びて欲しいという感想が第一に来る戦物語。お好きな方は是非。


勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う3

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「でも、レインがいるから大丈夫だろうな

「そうですね。必要以上の心配はいらないと思います」」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1231日まで。

悪徳領主の逮捕に貢献し、冒険者ギルドのランクが特例でCにまであがることになったレイン。

これからもホライズンを活動拠点にして良くつもりだけれど、パーティーの人数が増えて来て宿が取りにくい。そんな問題を抱えていたレインたちは、ついに家を買う事に。

女性陣の要望が多くて、中々条件を満たす物件は見つかりませんでしたが。

最後に辿り着いたのが訳アリ物件ではありましたが。多芸なレインが幽霊すらテイムしてしまったのは草。

 

レインの言う「完全には習得していない」のレベルが高すぎるのでは……? 疑惑。

今のレインを見てるとテイムした相手との仲も大切にしてるのに、滅びた里の面々は通常時誰もテイムしてなかったっていうのは疑問が残るというか。

喋れる最強種だからこそ、の部分はあるのだろうか。防衛意識、大事でしょうに。

いやまぁ、確かにレインがやるみたいに大量の鳥テイムを常時してたら、食費とかの維持費用も掛かるからテイムしてないって言われたら納得しちゃいますけども。

 

拠点を構えたものの、領主と汚職していた騎士が捕まった直後と言う事もあって、街も手が回っていない所が多いとか。

密猟業者の調査とか本来は騎士が担当する領域の仕事まで冒険者に回ってくるくらいには、大変な様です。

と、そこまでは同情の余地があったんですけどね。

 

依頼を受けたレインたちですが、ギルド側の伝達ミスでダブルブッキングしてしまって。さらにその先に居たのが、妙に強気な先輩冒険者で。

レインのパーティーメンバーが最強種だっていうのには気が付いたのに、そんな彼女達が慕っているレインの事を妙に下に見た癖に、競争に敗れた後に保身に走って手柄を奪おうとしたりするのはなぁ。

 

レインは同レベルに落ちたくないから、相手にしない。ギルドにも報告を上げない、という選択をしたわけですけど。流石にそれは甘すぎるんじゃないかなぁとか思うんですけどね……。

まぁそうやって助けられたことで、反省してくれる人達だったのだけが救いですけど。

反省できずにいる勇者一行のことは……諦めるほかない



勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う2

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「……ん。レインと……一緒が、いい」

「わかった。なら、一緒にいよう」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1231日まで。

猫霊族カナデに竜族のタニア。ルナとソラの精霊族の双子、と中々豪華なパーティーになってきましたね。

でもレインも彼女たちの主として、相応しく在ろうとする心意気を持っているのがいい感じ。

 

今回は装備を更新しようと足を運んだ先で、鉱石不足の悩みを聞くところからスタート。

問題解決のために足を運んでみたら、そこでトラブルに遭遇していくことになりましたが……。

鍛冶屋に全く非がなかったかというとそうでもないですけど、反抗する手段が違法なのはダメでしょう、としか。

 

レインたち一行はパーティー間の仲も良好だし、久方ぶりの人間の里を楽しんでいるソラとルナが可愛かったりして、微笑ましいんですけど。

勇者たちは反省してないし。特に勇者はレインへの恨みを募らせて暗躍始めるし。

彼らが拠点としているホライズンの領主の息子が権力をかさにきた愚物な上に、父親もそれを咎めない。それどころか監察をするハズの騎士団まで抱き込んでいるとか、闇が深い。

 

少数派になりながらも不正をただそうとする騎士がいて、レインたちに協力してくれることになって、最低限の良識は守られたかな……。

領主の息子が人質を取っていいなりにしていた最強種の少女を保護したり、魔族と言う脅威が現れた時に退治したりして、パーティーも豪華になるし名声も獲得するしで止まらないですね、レインたち。

……暗躍してる勇者の株が下がり続けるのも、止まりそうにないですけど。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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