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「………………ひとりはいや……」
謎の存在によって異世界に送り込まれることになった主人公の少女・クレイン。
異世界でどんな自分として過ごすのか、自由にスキルを選べる時間が三時間与えられて。
クレインは戦う技能にこだわるのではなく、手に職を持った方が活きていくのに困らないだろうと判断して。
危険を知らせてくれるユニークスキルや生産系のスキルを獲得した上で、武器・防具を買うために与えられていた資金もいくらかは手元に残していた。
そうやって備えた上で異世界に降り立って本当に良かったな……と思うのが、異世界は転移者が「異邦人」として歓迎されない世界だった。
「常識外れな行いをする武装した集団が、突然現れた」と書くと、そりゃ警戒してしかるべきだよな……と言う感じ。
先人たちの行いで肩身が狭くはあるけれど、クレインは良い縁に恵まれてギルド登録が出来たり、薬師の技を教えてくれる師匠も得られたりしたわけですが。
彼女もまた異邦人であることは間違いがなく……彼女がこの世界で生きて行こうとする意思を認めつつも、ある程度首輪をつけておきたい貴族と契約を結ぶことに。
拒否したら死ぬ可能性がある、という「直観」スキルを信じてクレインはその条件を飲んでましたが……かなり彼女の心を圧迫する結果にはなったよなぁ、と言う感じ。
為政者としての判断は分かるけど、物語の主人公であるクレインを通してみると、どうしても印象は悪くなるよなぁ、というか。こんな可愛い頑張ってる子を泣かせるな、というか。少しでも良い未来を掴めると良いんですが、どうかなぁ……。