気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Mノベルス

異世界商人 スキル〈異世界渡航〉を駆使して、悠々自適なお金持ちスローライフを送ります

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「……良い意味でぶっ飛んでるわね、貴方」

 

主人公のアレンは、地球で生きた記憶を持つ異世界転生者。

彼が生まれた世界は魔法やスキルと呼ばれる特殊技能が存在し、さらに彼と同じような異世界転生者や転移してくる者も多数存在していた。

転移や転生で異世界のルーツを持つ者は、強力な力を持っていることが多く、それゆえに神子と呼ばれて狙われることもあるそうですが。

アレンが得たスキルは〈異世界渡航〉。読んでわかる通り、異世界を渡り歩けるスキルだった。ただし、生物で通れるのは彼だけだったり、便利ではあるけれど使い勝手という意味ではいまひとつな部分もあるとか。

 

冷房とかが無い異世界から、現代地球にわたって文明を満喫することは、原理上は可能ではあるけれど……アレン、当然ながら異世界人なので戸籍がなくて思うように稼げないんですよね。

そんなわけで彼はスポンサーを求めていて。ある日、彼が滞在していた町に、同じような転移者である少女を団長とした冒険者のチームがやってきて。

アレンは、なけなしのお金を集めて日本から人気の漫画を輸送し、西園寺雫という少女と接点を持つことに成功。

西園寺の実家は大企業を経営している一族だった、というラッキーもあってアレンは確かな足場を得ることが出来たわけです。

 

これまで女性しか採用していなかった西園寺の冒険者グループに参加することになったことで、周囲から注目を集めることになったり。

大企業のトップと接点が出来たことで、出来ることが増えた分柵もそれなりに増えている感はありますが。一方で、根が小市民なので割と気楽に過ごしている感じもしますなぁ。

……異世界に現代のカードゲーム持ち込んだりして、小さい範囲に精巧なイラストがあるから芸術性を認められてたりもしましたが……各種デッキやルールブックまで持ち込んでるし、目下アレンしか仕入れられない貴重品となるとあまりにも独占市場すぎるな……。興味本位で爆弾運んでるような気もする。

アレン達のいるアスフィアルという異世界、どんな言葉や文字も万人に通じるという特殊な環境があるようで、日本の漫画持ち込んで娯楽にハマるメンバーも出てきてるし、アレンの影響力どんどん大きくなりそうではあります。

WEB読んでますが、異世界渡航で渡れる異世界要素の部分が増えてくのが、良し悪しではある(複数世界を渡り歩く関係で、それぞれの世界での交友があり相対的に一キャラの描写が減る)んですが、わりかし好きです。

地獄の沙汰も黄金次第~会社をクビになったけど、錬金術とかいうチートスキルを手に入れたので人生一発逆転を目指します~2

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「脅したのはあなた達でしょ? 私は聞いただけ」

(略)

「もう話はない? じゃあ、あなた達は私にケンカを売ったことの言い訳でも考えてなさいよ。ばーい」

 

前代未聞の千キロのアイテム袋をオークションに出品し、世界中から注目を集める黄金の魔女エレノア・オーシャン。

当然そんな存在を捨て置けるはずもなく、アメリカからAランク冒険者が派遣されてエレノアに接触してきたり、魔女の周りは話題に事欠きませんねぇ。

まぁ逆に注目されすぎているからアメリカは誘拐したりするのではなく、日本と国交のある立場を活かして上手く利益を取っていく構えのようですが。Aランク冒険者も、主たる目的は護衛みたいでしたしね。

 

……まぁエレノアが何気なく作った翻訳ポーションの「どの国の言語にも聞こえる言葉」が、三十年前にフロンティア人が接触してきた時に聞いたのと同じだったことから、彼女をフロンティア人だと誤解したから、という部分もありますが。

色々と世間を騒がせているけど、当人は「ミステリアス路線は成功だったわね。ミステリアスすぎるけど」と、大分楽観的なの笑っちゃうな。割と元からか。

 

隠密性能の高いハイドスケルトンだろうと察知して、首を狙える剣の腕があることもあって、近距離ならどうにかできるだろうみたいな感じで怪しいタクシーに乗り込んだりしてるの、危ういと思うんだけどなぁ。

……でも、実際に乗り込んだ結果上手い付き合い方に辿り着いているし。新たに持ち込んだレベル2の回復ポーションの交渉に議員が割り込んできても、魔女ロールプレイで蹴散らしていたしで、なんだかんだうまく乗り切ってるんですけどね。
ユニークスキル持ち、どいつもこいつもノリが軽いのもあってサクサク読めるのが良かった。

地獄の沙汰も黄金次第~会社をクビになったけど、錬金術とかいうチートスキルを手に入れたので人生一発逆転を目指します~

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『……魔女め! 貴様、何者だ!!』

『ふふっ。ご自分でおっしゃってますし、冒頭でも紹介してたじゃないですか』

(略)

『黄金の魔女……』

 

フロンティアと呼ばれる異世界と繋がった世界。

人々はフロンティアに許された範囲で、資源を求めた探索を行うことになって……。

現在は資格取得したものであれば、民間人であってもゲートを潜ってフロンティアに向かうことができるようになった。

厳密には異世界探索、なんですけど現代ダンジョンもの風というか。実際冒険者として赴いた時に、スキルとかレベルとか確認できるからゲーム的ですねぇ。

 

サブタイトルでざっくり序盤の流れが分かる系の作品ではありますね。

「明日から来なくていいよ」とクビになった主人公が、冒険者になることを決めて。ブラック上司とブラック企業滅びればいいのに。というのはさておき。

主人公の沖田君、学生時代にそこそこ付き合いがあった後輩少女のカエデちゃんと再会した時も覚えてなかったし、ノリが軽くて挑発的な言動もあるから、彼も癖が強いキャラではあるんですよねぇ……。

ブラック労働で病んでてボロボロになってる部分もあるっぽいですけど、ある程度は彼の素だろ……学生時代から知ってるカエデちゃんの反応からして。

 

父から剣術を教わっていた経験もあってか、レベル1で剣術スキル5とかあって素のスペックも高い方なのに、ユニークスキルで錬金術ってものを得てしまったのが、全ての原因だったというべきか。

初期レベルから回復ポーションのほかに、「性転換ポーション」なんてものまで作ることが出来て。さらにはその素材が水と小麦粉なんていうお手軽さで。

 

沖田君、ノリは軽いけれどさすがに本名でその特異さを披露するのは避けて、性転換ポーションで女性の姿を取った上で行動をとるようにしていたのは、良かったですけど。

規約ちゃんと読んでなくて不審な行動取るし、言動も緩いしで、カエデちゃんが受付嬢としてついてくれなかったら、もっと騒動になっていただろうなぁ……。

ちなみに本作の性転換ポーション、わりと高性能ですよね。ただ性別が変わるんじゃなくて、身長とかも変わって違和感のないスタイルになるっぽいですし。性転換時は別人の判定になるのか、「女性の姿で金髪に染めても、男性に戻った時は自前の黒髪のまま」とか変化の記憶効果があるの、地味に便利。

 

まぁ本人はお気楽なんですが数百円の素材で、数十万のポーションとか数千万のアイテム袋とか作れちゃうの、ヤバいよなぁ。支部長が頭抱えるのもむべなるかな。

これまでに存在しなかった大容量アイテム袋をオークションに出品し始めたり、他の人々も注目し始めましたが……「黄金の魔女」って異名は、わりと正鵠を射てる感じがしますなー。

異世界クラフトぐらし~自由気ままな生産職のほのぼのスローライフ~2

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「メルと一緒に全力で大浴場も作ってみました」

「どうしてこうなったんですか! 国宝級の建造物を一日で作らないでください!」

 

ミヤビとリズはパーティーとしての活動を続けて。

あくまでミヤビはクラフト専門の職人なわけですが、スキルで作った防寒具でリズをサポートしてるし、リズは若手ながら実力派でいいコンビですよね。

パーティー活動の継続を考え始めた2人は、拠点を設けるための準備を始めることに。

求める条件が多くて、領主館の向かいで警備の兵から常に警戒されるという、なんとも厄介な場所を紹介されることになってましたが。

 

職人として高名なヴァイス、冒険者の先輩メルと出会って、2人とも領主家の人と接点があったために顔を繋いでもらうことが出来て。

クラフトスキル持ちとしてミヤビがずば抜けた才能を見せつけたことなどもあって、無事に土地を借り受けることには成功したんですが。

 

真向いの土地でそのずば抜けたスキルで、下手な貴族よりも豪華な建物立てるのは辞めた方が良いよ……。

一応外観はギリ勝ってなかったみたいですけど、設置した風呂場とか遊びに来たメイドさんに「国宝レベル」とか言われているし、多少は自重を知った方がいい気もしますが。

ミヤビが自重しないからこそ、リズとの縁が深まっていってるのはあるので、うん……。幕間で女性陣がお風呂満喫するシーンで、みんな困惑してたのが正直おもしろかった。

 

シフォンお嬢様の護衛依頼を受けることになっていましたが、同行するA級冒険者チーム赤壁。

リズの父との縁があったチームで、彼女の幼少期を知る過保護な人々。あまりにも過保護すぎてヴァイスから遠ざけられていた経緯があるみたいですが。

久しぶりの合同依頼で、サポーターとして同行しているミヤビを試すようなことしたりして、印象はまぁ良くないですね。完全に悪者と言い切れない変な優しさを残してるから、むしろ余計に厄介だと言えるんじゃないだろうか。

……まぁミヤビが規格外だったからこそ、数々の嫌がらせを超えて完璧に旅を終えることが出来たのは良かったですけど。

異世界クラフトぐらし~自由気ままな生産職のほのぼのスローライフ~

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「昨日知り合ったばかりのリズが助けてくれて、俺は本当に感謝している。まだ町家冒険者のことも詳しくわからないし、これからもよろしく頼むよ、リズ」

 

VRMMO『ユメセカイ』の1年前のアップデートで追加されたクラフト機能。

石や木、鉱物を採取したり魔物から得られる素材を組み合わせて、ワンタッチで家具を作ったり、そこに魔力で細かい装飾や加工も出来るこだわりの内容だったようで。

主人公のミヤビはそのクラフトにハマり、自分の理想の建築として思い描いていた幻想的なオーラの『月詠の塔』を創り上げて。

 

せっかくだからとゲーム内の建築イベントに応募するために公開したところ……その雰囲気が多くのカップルに刺さり、告白の名所として知れ渡ることに。

噂はどんどん誇張されて『愛のキューピッ塔』なんて、当人からすると許しがたい仇名まだついてしまったようですが。

精霊の祝福があるとまで噂されたその建築が認められて、彼はその力の一部を宿した状態で異世界に送り込まれることに。

 

ファンタジー世界に迷い込んだ主人公が、一人クラフトゲームをやってるような別ゲー感じを楽しむ作品ですね。

迷い込んだ直後、言葉は通じるものの金もなく……冒険者をやっている少女・リズと出会い、彼女の助けを得られることになって。

街に入る代金を立て替えてもらった恩を返すために、ミヤビはリズとパーティーを組むことにして。

 

クラフトスキルを活用して巨大落とし穴を作って魔物狩りの補助をしたり、その過程で鍛え上げたインベントリに大量の成果物を収めることで、ギルドで「肉王子」なる異名をつけられることになったり。

主人公が異世界の常識に疎いのもあって、リズがいつも驚かされてるわけですが。彼女が良いツッコミしてくれるので、見てて楽しいですね。ミヤビが落とし穴作った時に「前世はモグラの方ですか?」とすぐに出てくる反応速度、良いですよ。

最強陰陽師の異世界転生記~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~

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「かの世界での最後の戦いで、ぼくは大きく力を失った。今生での肉体は未だ童のそれ。かつて無双を誇った陰陽師は見る影もない――――だが、ぼくはこの異世界で、あの頃のぼくを越えよう。百万の妖を従え、神すらも恐れたかつてのぼくを」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

ストアで見てみたら、Mノベルスから5巻まで出た後、モンスター文庫から新装版として刊行されてるみたいですね。ノベルスの1巻と25巻、文庫版とでイラストレーターが変更されてるのも珍しい……だろうか。途中から変更されてる例もそこそこあるか。

 

最強の陰陽師として名をはせていたハルヨシ。

しかし、個の力に頼り過ぎていた彼は謀略と裏切りによって全てを失い、殺されてしまうことになった。

最期の瞬間に転生の呪いを使ったハルヨシは……気付けば異世界に転生していた。

魔法が存在する世界でハルヨシの転生体であるセイカは、魔力がないため兄からいじめを受けたりしてましたが。

 

前世の陰陽術の知識と、それに必要な呪力は所持していたこともあって、セイカはそこまで気にしてませんでしたね。

直接的な攻撃には式神で仕返しするし、それを避けて私物を隠すような小さな嫌がらせをしてくるのは鷹揚に構えてるし。修行時代に本気で殺しに来た兄弟子たちに比べたらかわいいものだ、とか思っているの物騒過ぎて笑った。

 

ハルヨシ時代は力を求めすぎて策で死んだため、今世ではその悪辣さを身に着けようと考えてましたけど。

……殺しに来た兄弟子たち相手を、呪い殺してる辺り前世においても割と才能あった感はあるけどなぁ。

今生では、認められていなかった才能を示すためにわざと魔物を呼び寄せてみたりして、計算高くなってる部分もありそうですが。

 

それはそれとして妾腹であることと、本来通うはずじゃなかった学園への切符を手に入れた辺りは優秀でしたけど、不足も多いんですよねぇ。

入学試験の実技における要綱とか把握してなかったし。前世からして個の力を追求しすぎていたからか、自分から仲良くなろうとしたことのないコミュ障な自分に気付いたりしてたし。

 

今世に伝わる伝承、勇者を狙った魔族の暗躍があるし。学園にスパイが潜り込んでいて、上層部もそれを察してるようですし。陰謀の種尽きない場所に踏み込んでいますし。

パワーで解決できる問題に関しては強いけど、謀の部分はまだ弱くて今後どうなるやら。

冒険家になろう!~スキルボードでダンジョン攻略~2

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「――覚悟は出来てるんだろうな?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで831日まで。

空星と、彼に助けられて一緒に行動するようになった冒険家の少女火蓮。要するに主人公陣営は、空星の住居の車庫に出来たダンジョンのスタンピードに対処していたわけですが。

全国各地で同時にスタンピードが発生し、新宿にある最難関ダンジョンでは防衛に失敗したなんて一報が流れるほど。

 

……まぁ、とはいっても空星たちは北海道在住なわけで、出来ることもほとんどなくて。仮に行けたとしても手伝える実力もない新人冒険家な2人は、まずは自分達が強くなることを目標にダンジョン探索を進めて行くことになります

ジャガイモの魔物を捕まえてテイムして、新種のスキルの発見者になったり。

スキルボードの存在を火蓮に開示して、相談の上彼女の能力を伸ばしたり。

救援依頼を受けて車庫以外のダンジョンの地下8階まで赴いたら、その裏側にあった悪意に晒されて……正当な罰を与える事も出来なかったりと、イベントも連続して発生していきます。

 

空星は救えなかった存在に意識が向いていましたが……彼に救われた人も確かにいて、悪い行いにも良い行いにも、それに見合った報いがあるものだと気に病まないように声をかけてくれたのは良かった。

 

空星の希望に反して隠密スキルも成長しているせいで、彼本体の存在感は薄れていってますが。目立つ仮面を装備する事で、仮面の冒険家としては認知されていくように。

……人によっては仮面だけ浮いてるように見えて、大分怖いみたいですけども。

存在と実力は噂になっていて、だからこそ彼に協力してほしいって依頼も持って来られるようになって。着実に成長しているのを感じますねぇ。


冒険家になろう!~スキルボードでダンジョン攻略~

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「お嬢ちゃんは充分に役に立ってる。こうして民間人の代わりに戦って傷つくのも俺たちの役目だ。だから苦しまないでくれ。もしどうしても苦しいのであれば――」

(略)

「――次のスタンピードまでに強くなれ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

五年前、世界各地にダンジョンが発生した世界。ダンジョン誕生と同時に、そこから魔物が大量に流出するスタンピードと呼ばれる現象も発生し、各国はそれへの対応を求められることになった。

 

日本では、ダンジョン探索する国家資格「冒険家」が設立され、多くの人々がダンジョンに挑む事になります。

単純にゲームに挑むような人もいたけれど、最初のスタンピードで肉親を殺されたからという人もいて、温度差も多いみたいです。

そんな中で、主人公・空星晴輝がダンジョンに挑む理由は……目立ちたいから。

昔から呪われているかのように存在感が薄く、「空気」のように扱われることも多々。

 

そしてある時、空星の家の車庫にダンジョンが出現。その時に、スキルの管理が出来る魔導具も発見し、そこから彼の成長が始まることになります。

彼は人に認識されにくいのもあってWEBで情報収集してますが、WIKI情報を本気で受け取ってしまった(ことで馬鹿にされた)り、店員にヨイショされて買う気のないものまで買ってしまったり、見ててしょうがないなぁ……って気分になることも多いのですが。

 

ダンジョン内部でモンスターが大量に発生する、モンスターパレードに遭遇して新人冒険家の少女を囮に使うような腐れ冒険家もいる中で、空星は逃げずに助けに向かったんですよね。

その精神だけでも、立派に主人公やってると思います。ダメなところはダメなんですがね……。少なくても、信じてもらえるか分からなくても、そういう事例があったって言う事は報告しておいた方が良かったんじゃないのかなぁ、とか思うんですよね。

スタンピード発生時に冒険家は防衛戦に参加しなければならないという規則もあって、それに真摯に応じてる真面目な一面もあって良し。

剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で魔剣士として出直すことにした。

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「承知しました。その依頼であれば承ります」

(略)

「いいえ、俺の力が誰かの安全な生活を守るために使えるなら光栄です」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで831日まで。

タイトル通りですね。主人公のフィーンは、孤児院時代からの幼馴染の少女アルフィーネと一緒に冒険者として活動し、白金等級という最高クラスに最年少で到達。

そして貴族から持ち込まれた依頼で魔竜を討伐し、アルフィーネは剣聖として貴族に列されることになったようです。

彼女に比べると剣の才能がないフィーンは、彼女が剣聖となってからもしばらくは傍にいたようですが……傲慢過ぎる彼女の振る舞いに堪えかねて、ついに縁を切る事に。

 

これまで彼女からもらってきたものを全て置いていくから、としっかりと別れを告げて辺境に。

そして髪を染めて、フリックと言う偽名で新たに冒険者生活を始めることにしたわけですが。そこで彼の秘めた魔力量が膨大だということが発覚。

現地の領主家令嬢でありながら冒険者としても活動しているノエリアとの縁が出来、彼女に魔術を教えてもらってみれば、強力な火力を発揮。

制御法を学ばなくては、とノエリアとの絡みが増えていくことに。娘に悪い虫が近づいたと彼女の父は面白くなさそうですけど、フリックの実力は認めるので領主としては立派。

かつて起きた『大襲来』という異変によって多くの命が失われたから、と次にしっかり備えてましたしね。

……まぁ問題は、彼の目が行き届いてない部分があったというか、情報の漏れが生じていた事と、新たに起きた異変ではその備えを超えてくる異常な存在が居た事なんですが。

フリックがこの地を訪れて、色々と学んでなかったら危なかったですね。

 

心機一転のフリックと彼に惹かれてるノエリアの方は、まぁ普通に読めるんですが。

これまでずーっと「フィーン」を虐げてきたアルフィーネが、彼が出ていってしまってから自分の行いを反省して、謝罪するために探し回ったりしてるのはあまりにも遅すぎるんだよなぁ……。

横暴な彼女でも魅力的に思う輩はいるようで、貴族が工作をしてましたが……なんというかどっちにも味方したくないなぁ、というか。あまり心惹かれないエピソードに文面割かれてるのがうーん。

アルフィーネ、フィーンを探し続けてますしこれからもこの両視点で描かれてくんだろうなぁ。

辺境の農村で僕は魔法で遊ぶ

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「うん、にいたんはずっといっしょにいるの」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで731日まで。

異世界転生モノ。幼少期に前世の記憶を取り戻した主人公ルカは、独自の方法で魔法を習得。

魔力量がかなりあるので、自宅に風呂を作って毎日入ったり、水を操って某人形を動かす劇をして妹をあやしたり、農村で日々楽しく過ごしていました。

 

けれど、彼にはところどころおかしな点があって……。

いやまぁ「独学の研究で凄腕になったぜ、キラッ!」って格好つけてたら、この世界の人々もしっかりと理論を立てていて恥ずかしくなったり、若干中二病のケがあったりはするんですが、そうではなくて。

前世の記憶など妙にあやふやな部分があったり、強迫観念に駆られるかのような瞬間があったり。

 

それにはルカの両親にまつわる問題と、ルカの前世に関係する問題が関わっていて、ややこしくなっていたようです。

途中からそれの解説に入って、おかしいと思った部分に説明が入るのはいいんですけど。障害となるキャラが急にでてきた感が出てきたのは惜しかったかな……。読みやすい作品ではありました。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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