気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

MFブックス

アルマーク4 武術大会編

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「私も、アルマークを信じてる」

(略)

「理由はうまく言えないけど、でもアルマークと一緒にいると大丈夫だって思えるの。私は大丈夫だって」

 

夏季休暇明けに行われる武術大会。

初冬に行われる魔術祭と並ぶ学院二大行事の1つで、それぞれが真剣に練習していたわけですが。

武術大会にあわせて、王太子ウォルフ殿下が護衛などなど随行を連れてやってきていて。

王族故に監視が甘くなっていたのを利用して、配下が危険な品を持ち込んで暗躍していたのがおっかないですねぇ……

 

アルマークが得た棒を求めて、いろんな思惑が蠢いているようですけど。肝心のアルマーク自身がなにも分からないまま巻き込まれ続けているのもまた危ういと思いますが。

北の傭兵としての経験から、戦いに慣れているアルマークだからこそなんとか乗り切れましたけど、敵の攻めが苛烈になってきた時にどうなるか。

侵入者相手に負傷したけれど、仲間が待っているからと何十倍にも煮詰めた薬湯を飲んだうえで大会に戻って。

いつもの彼らしい戦いではないけれど、負傷した身で出来る範囲で見事に相手を操って勝利したのはお見事。

 

その後、大幅加筆されたアルマークとウェンディが謎の試練に巻き込まれるエピソードが差し込まれていたのが新鮮で良かったですね。

試練を課す存在もまた謎めいた言葉ばかりを投げかけてきて、わかるようなわからないような部分が多いですけど。アルマークとウェンディの道行きは険しいのは間違いなさそうです。頑張って超えて欲しいものですけどね。

盗賊少女に転生したけど、周回ボーナスで楽勝です! 100%盗む&逃げるでラクラク冒険者生活

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「そうなのか? ではリオはいつ何時、なにを見て行動を起こすんだ?」

「それはもちろん、面白そうだと思った時です!」

 

MMORPG「クラン・オブ・ジャーニー」。

そのゲームにのめり込んで、いわゆる「強くてニューゲーム」的な機能である「主人公転生」を10回もして、ゲーム周回をしていたクラジャン廃人の主人公。

11回目の「主人公転生」をしたところ、なぜかクラジャン世界の孤児の少女リオに転生してしまっていた。

 

現実となったクラジャン世界では、盗賊のジョブは窃盗と逃走に特化したスキルばかり覚えるせいで犯罪者になる確率が高いと色目で見られているそうですが。

廃人の目からすれば、モンスターから「盗む」アイテムにはレアなものが多く、非常に有用なジョブだった。

そのため、ジョブを授かる覚醒の儀を行った神官に心配されたり、養護院の院長からも「紹介できる仕事はない」と見放されたりするわけですけど。

それを「自由を得た!」と喜べるあたり、リオは本当にクラジャンが好きなんだねぇ……というか。11回目の「主人公転生」で得られるボーナスポイントも得ていた彼女は、エンカウント率を下げ、絶対先制攻撃が出来るようにし、その上で盗む成功率と逃走率を上げて、「見つからないまま近づき、盗みを確定成功させ、その上で絶対にげる」とか言うトンデモ盗賊となるわけです。

 

……クラジャン廃人として世界を楽しむことに集中してるから、モンスターのレアドロップに集中してますけど、普通に犯罪にも流用できそうだから、現実世界となったらそりゃ警戒されるわって感じのスキル覚えますなぁ……。

基礎スペックが低めらしくて、レベル上げが大変そうですから、リオみたいにボーナスポイントでもなければ4種のスキルをレベル上限まで上げられないでしょうけど。

リオはアイテム周回とかも無限やれちゃうタイプの廃人なんですが、同行者が出来た時も悪気なく10時間近く周回に連れまわして「せめてダンジョンでて一回地上で休ませて?」って言われてたの笑っちゃった。乾いた笑いの類だけど。

楽しさの為なら走り続けられるリオですけど、足元見えてなかったりする場面もあって。危ういところを窘めてくれる知人が出来たのは良かった。
常識破壊して突っ走る暴走特急の類ですけど、その結果助けられた人もいるのでヨシ!

少年アウルのほんわか異世界ライフ~新しいご主人と巡り合い最強パーティとゆったり生活します~

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「ノーヴェ、あいつは普通だ。背伸びすんのが子供の特権だろォが」

(略)

「まわりが自立した大人ばかりで、自分は与えられるばかり。同等になりてェんだろ。いかにも子供らしいじゃねェか」

 

主人公のアウルは、とある商会で過酷な扱いを受けていた奴隷だった。

ある日痛めつけられる中で何かが砕ける音を聞き……そこから、前世の記憶を取り戻したわけです。

もしかしたら自分が聞いた何かが砕ける音は、今までの自分というか、魂的なナニカが壊れた音かもしれない、なんて思う位には状況は悪かった。

 

底辺の扱いで過ごしていたわけですが……ある日、商会が検挙されることになって。通常なら親のいない子供を引き取る養育院送りになるところ、精神が大人な彼は同世代の子供と一緒の生活をするよりかは、外に出て働きたいという意欲の方が強くて。

虐待するような扱いの奴隷は違法だけれど、雇用形態としての「奴隷」は存在して。肉体的にはまだ子供のアウルが働くためには「奴隷」である方が都合が良かった。

 

そんな彼が出会った主人が冒険者のハルクという青年だった。

ちょっと抜けているところもあるけど、ランクが高めのパーティーに所属する実力者で。

名前の無かった主人公に、アウルという名前を付けてくれたのも彼なんですよね。そしてハルクのパーティーメンバーたちも、調査依頼でやってきた拠点でもない街で唐突に奴隷を買ったことについてハルクを詰めつつも、アウル自身に問題はないからしっかりと保護したり、面倒見てくれるのが良かったですねぇ。

 

ハルクたちのパーティー、まさにアウルが居た商会で蔓延していた薬物についての調査の為に来ていたそうで。

アウルが知っていた情報で進展した部分もありましたし、結構ハルクと出会えたのは運命的だったと言えるのでは。

世界で唯一の魔法使いは宮廷錬金術師として幸せになります ※本当の力は秘密です! 1

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「いい? このアトリエを使う条件はひとつ。フィーネの能力を俺以外に話さないこと」

「そ……そんなことでいいのですか」

「ああ。俺も秘密は守るよ。そうしたら、ここで二人でいろいろな研究ができる。もし、商品として普及させたいものができたら俺が間に入る。フィーネにとっても悪い話じゃないと思うんだ」

 

数百年前に魔法を引き起こす精霊が姿を消したことで、人々が魔法を使えなくなった世界。

人の身体には魔力が残っていたので、それを錬金術といった別の方式で出力できるようになってポーションとかの薬や便利なアイテムなんかも作れる環境ではあるみたいです。

主人公のフィオナは、スウィントン魔法伯家と呼ばれる魔法全盛の時代に地位を与えられていた家の出身の少女で……かつて婚約破棄されたことで、王立アカデミーから姿を消し、屋敷でひっそりと暮らしていた。

 

フィオナは今の時代では消えたはずの魔法を扱える、不思議な才能を持っていて。

しかし「世界で唯一の魔法使い」という希少性は、扱いを間違えれば迫害の理由にされかねないため、フィオナは兄と相談の上でそれを隠していた。

魔法も使えるけど、フィオナは錬金術周りの知識も豊富で。魔力の扱いも巧みなのか彼女が作ってバレないようにルートを工夫して流通させているポーションは『特効薬』と呼ばれているほどだとか。

 

魔法が失われて二百年、過去の栄光で魔法伯と名乗り続けるのも状況に即していないと言えが没落する事が決定。

今の当主であるフィオナの兄も納得した上での決定で、兄は婿入りが決まっていた。婚約破棄されたフィオナが名と姿を変えて、好きな仕事が出来るようにしっかりと準備しているあたり有能です。

……そうやって務め始めた先で、王子と接点を得ることになってしまったり。フィオナにとっておおむね理想的な職場ではあるけれど、婚約破棄騒動で因縁のある相手も近くに居たりするのだけが難点ではありますか。

フィオナがフィーネと名を変えている事に気付いた人も出始めてますが。気付いた上で黙っている事を選んでくれたのは良かったですねぇ。ミアにバレたら厄介すぎるからな……。

異世界に行ったので手に職を持って生き延びます1

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「………………ひとりはいや……」

 

謎の存在によって異世界に送り込まれることになった主人公の少女・クレイン。

異世界でどんな自分として過ごすのか、自由にスキルを選べる時間が三時間与えられて。

クレインは戦う技能にこだわるのではなく、手に職を持った方が活きていくのに困らないだろうと判断して。

危険を知らせてくれるユニークスキルや生産系のスキルを獲得した上で、武器・防具を買うために与えられていた資金もいくらかは手元に残していた。

 

そうやって備えた上で異世界に降り立って本当に良かったな……と思うのが、異世界は転移者が「異邦人」として歓迎されない世界だった。

「常識外れな行いをする武装した集団が、突然現れた」と書くと、そりゃ警戒してしかるべきだよな……と言う感じ。

先人たちの行いで肩身が狭くはあるけれど、クレインは良い縁に恵まれてギルド登録が出来たり、薬師の技を教えてくれる師匠も得られたりしたわけですが。

 

彼女もまた異邦人であることは間違いがなく……彼女がこの世界で生きて行こうとする意思を認めつつも、ある程度首輪をつけておきたい貴族と契約を結ぶことに。

拒否したら死ぬ可能性がある、という「直観」スキルを信じてクレインはその条件を飲んでましたが……かなり彼女の心を圧迫する結果にはなったよなぁ、と言う感じ。

為政者としての判断は分かるけど、物語の主人公であるクレインを通してみると、どうしても印象は悪くなるよなぁ、というか。こんな可愛い頑張ってる子を泣かせるな、というか。少しでも良い未来を掴めると良いんですが、どうかなぁ……。



ヴィーナスミッション~元殺し屋で傭兵の中年、勇者の暗殺を依頼され異世界転生!~2

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「……ちゃんと片付けとけよ。大事なモンじゃなかったのかよ」

レイは一瞬悲し気な表情をするも、すぐに気を取り直しいつもの顔に戻った。

(仇は取ってやる)

 

不死者の群れ(と勇者3人)を蹴散らしたレイとリディーナ。

多くの人がその戦いを見ていたことで、2人を災害級……龍と同じ扱いとして、S等級の認定をすることなり、ギルドマスターも機嫌を損ねないように気を付けて振舞っていましたが。

その脅威を目の当たりにしたギルドマスターと、他のギルドマスターとの間には温度差があり。本部から鑑定人が派遣されることになったわけですが……。

レイたちとトラブルを起こすことを期待してか、問題児が護衛に付けられていたりするし。

 

S等級は龍と同等の扱いだから、ギルドからの義務は一切なく、国家の代表と同格の扱いをする証明にもなるそうですが……。

それだけの力を持つ相手に、法に縛られない自由人としての許可を与えることでもあるため、表向きはA等級までしか存在しないため末端の兵士からは「代表と同格」の扱いを受けなかったりもして。肩書ばっかり大層だけど、あまり大したことない感……というか、龍と同格と言うわりに舐められてるよな……。

まぁギルドからの指名依頼も要請という扱いになって拒否権が与えられたりとか、特権もあるっちゃあるんですが。

 

そして相変わらず勇者たちは好き勝手してるなぁ……というか。

職人に武器を依頼しておいて、代金踏み倒そうとするし咎められたら軽く命を奪うし。その割に自分たちが殺される懸念を全くしてないし。

力だけは強力だから好き勝手出来てるけど、扱っている相手に魅力がないからなんとも。敵としては便利ですけどね、切り捨てるのに躊躇いがなくいけるから。

氷魔法のアイス屋さんは、暑がり神官様のごひいきです。

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「馬鹿者なんかじゃないわ。若い女の子が一人で生活しているだけで偉いじゃないの。失敗は次に生かして、シャンとしてればいいの。頑張ってるあなたはとても立派よ。私があなたのおばあちゃんだったら、きっとそう思うわ」

 

祖母の知人の甥フリオと婚約関係にあったアルメ。しかし、フリオが浮気をしていたことで破局を迎えることに。

まぁ浮気するうえに「アルメの祖母が最後の一年間入院していた時の費用を出していたが、婚約破棄の慰謝料としてチャラにしてやる」と宣言したくせに、自分が困った時には「口約束で書面では残してないから、この分も分捕れるわ」と手のひら返すような輩だってことが結婚後に発覚しなかったのだけが救いか。

 

将来設計が白紙になったアルメは、祖母がジュース屋を営んでいた店舗一体型の家屋で、アイス屋を始める事を決めて。

フリオとの縁が切れて、心機一転アイス屋を始めようとした時に、新たな出会いもあったりして。

寒い地域から来て暑さと街の広さに不慣れなファルクにとって、アルメとの交流は結構な救いになっていたようです。

 

ファルクは実は白鷹と呼ばれる従軍神官で……その美貌からファンも多い人物だとか。

小さいながらも貴族家の出身ではあるが、幼少期は体が悪く……その治療費で家が傾くほど。母はファルクの出産時に亡くなり、父は彼を溺愛したもののファルクに良いものを与えようと出かけた先で魔物に襲われて亡くなった。

両親の命を奪った金食い虫と兄姉から責められたことで、心をすり減らした過去がある……みたいです。

その生まれから対人関係スキルのレベルが低いのは同情の余地はあるかもしれませんが……だからと言って、彼が他人を傷つけて良いわけではないというか。

言葉選びを間違えたシーンが個人的にはちょっとなぁ……もう少しなんかあっただろ、って感じが強くしてしまったなぁ。


転生薬師は昼まで寝たい1

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『どうやっても悪党は湧いてくるものです、そして手早く刈り取らないとこういう被害が生まれてしまう』

 

肉体は健在なのに、魂だけが消えてしまった異世界の少年トール。

神とその眷属っぽい誰かが、神の作ったシステムに齟齬が生じている現れだから、異世界の魂を持ってきてトールの肉体を生かすことで補填することを決定。

その穴埋めに持ってこられた魂が主人公。魂状態でも不思議と意識があり、神様にしっかりと挨拶をしたことで「薬師の加護」と呼ばれる加護を授かることが出来たわけです。

 

主人公は前世の知識も、トールとしての記憶も持っている状態で覚醒。

貧乏農家の三男だったトールは、跡取りとなる長男との折り合いも悪く、凶作の影響もあったために口減らしで村を追われることになって。

まぁ前からそんな話はされていたようで、トール君はしっかりと村を出たあとの準備をして、家に置いていたら家族にとられてしまう可能性もあると、別の場所に隠しておく周到さもあった。

 

加護持ちは50人に1人くらいの割合で要るっぽいですけど、加護にも強弱があって使えるかどうかには差があるとか。

そんな中で神から直接授かったトールの加護はかなり強力で……早い段階でそれに気づいたトールは、極端に目立つのを嫌い隠すことを決定。

面倒事を避けて、のんびり暮らしたいという夢に向かって、それなりの範囲で努力することにしたわけです。

 

……ただ、強大な加護を与えられた影響か、トールの望む平穏からは離れたトラブルに頻繁に遭遇することに。

悪縁ばかりじゃなくて、良縁も引き寄せてくれてるのだけは幸いですけど。

トール君の故郷である王国は、文明的にも発展していない小国で……隣国である皇国は製本技術ひとつとっても格が違うと感じさせるものだった。

出来れば移住したいがそう簡単にはいかないだろう、と思っていたところに、推薦する資格を持った人と出会い、認めてもらう事が出来たのはラッキーと言えるでしょう。

 

皇国に入ってからギルドに登録して、拒否できない指名依頼が入る高ランクには昇格せずほどほどで足踏みすることにしてましたが……「それなりに戦える薬師」という時点で貴重だったり、彼が実力を伏せている事を感じ取っている人が居たり。

規模の大きい事件の際には、ランク関係なく事件解決に必要な協力を求めるという特例事項でもって協力要請されたりと、トール君の望む平穏はまだまだ遠そうですねぇ。

……神の眷属に近い、調停者と呼ばれる存在と邂逅して色々と知識を与えられてましたけど、面倒事も抱え込むことになってましたし。いやまぁ、事情を聞いた上だと、遅かれ早かれではあったと思いますが。

転生令嬢アリステリアは今度こそ自立して楽しく生きる~街に出てこっそり知識供与を始めました~1

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「私は、私の領民が幸福になれる方法を見つけました。今の私の手の中には、それを成す機会と、それを可能にできる力があります。ならば最大限手を伸ばす事こそが、領主の義務であり誇りであると私は自負しています」

 

彼氏の浮気現場に鉢合わせ傷心の中死んだ主人公は、異世界転生した。

自分を捨てた男の吐き捨てた「自分が無い女はつまらない」という言葉に反発するかのように、次のせいでは自立しようと奮起して。

ヴァンフォート公爵家の令嬢アリステリアとして生まれた彼女は、王太子エストエッジの婚約者として王妃教育をはじめ、王太子の業務の手伝いなんかもしていた。

 

……しかし、今度は自立しすぎたというか。アリステリアがその有能さを周囲に示し過ぎたせいで、王太子は頑張っても追いつけず……自分よりもアリステリアの方が評価されていると、歪んだ感情を持つことになって。

そんな苛立った心を癒してくれる女性を見つけたことで、エストエッジはアリステリアとの婚約を公衆の面前で破棄することに。

 

アリステリアは、王家が公爵家に妙なレッテルを張って婚約破棄してきたという事実を武器に、交渉をして国の直轄地であるクレーゼン領の一代限りの統治権を得て、領主として赴任することに。

国の直轄地なので代官が統治しており、おおむね平穏を維持していた。

しかしその平穏が「停滞」に切り替わり衰退する分岐点にいる状態でもあって……。

アリステリアは、代官の有能さを認めこれまで通りの統治を認めつつ、問題点を指摘して改善のために動き出せるように状況を整えることに。

 

その上で、優秀な領主であった祖父の「市井の生活と言うものを肌で感じるべきだ」という教えを実践するために、彼女は自分の素性を隠して市内で暮らすことに。

そこでクレーゼンに住む女性たちのお悩み相談みたいな事をはじめて……代官による組織の改革と、アリステリアが市井で行う足元からの改革があって、上手くハマればより強い領地になりそうですねぇ。

まぁ、始まりは奥様方の井戸端会議で。アリステリアの家でそれを開催する代わりに、アリステリアの持っている知識を奥様方に与えるという形で。

王妃教育を受けていたのもあるし、転生者という事もあって簿記の知識とかもあるしで、かなり効果的な教えを奥様達は教授することになって……クレーゼン単体で見れば、良い流れが生じてて良かったですね。

 

王太子の方は、これまであったアリステリアのサポートがなくなって。

仕事量は変わっていないのに執務が停滞しつづけて。真実の愛として迎えた恋人に、書類の整理だけでも手伝ってもらおうとしたら、彼女も執務に関しての適性はなく……最終的には執務室にすら来なくなった。

有能な婚約者を追い出したくせに、仕事を放り出しては「これまで創り上げて来た王太子像が崩れる」とか考えているのが片腹痛いというか、小物すぎるというか。

……アリステリアを呼び戻して仕事だけ手伝わせてやろう、とか考えて。彼女を呼び戻すために、またしても冤罪を作り上げてるのが本当にもう……この国は駄目ですね。

一応、王太子としての立場はあるので、アリステリアの現状を調べて「それを違法とする」法を敷いて、「お前を糾弾する!」と呼びつけてるので、形式だけは整えようとしてますけど。こんなのが王太子だと、この国の未来は暗いな……。



ヴィーナスミッション~元殺し屋で傭兵の中年、勇者の暗殺を依頼され異世界転生!~1

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「いいか、生きて帰ることだけ考えろ。攻撃できたとしても魔法を放ったらすぐに撤退しろ。失敗してもいい、逃げてもいい、生きてれば次があるんだ。分かったな?」

(略)

「俺はまだまだリディーナと旅をしたいと思ってる。そのことを忘れないでくれ」

 

サブタイトルにある通り、殺し屋から傭兵になった中年男性が主人公。

自分の死後残される知人がトラブルに巻き込まれないように依頼を出しておいたり、闇医者に頼るしかない自分の死体の処分には困るだろうと手配しておいたり。

諸々の準備を終えて死んだはずの彼は……女神を名乗る存在に、異世界に送り込まれることになったわけです。

 

異世界の神様の依頼は「半年前、地球から異世界にやってきた32人を殺してほしい」ろいうものだった。

神様の目線で言うと秘術である異世界転移技術に、帰還の方法を求めて手を伸ばす気配があるそうで。

一応、予期せず異世界に召喚された被害者たちだから、最初はエネルギーを貯めてから送り返すつもりだったみたいですけど。神様の言葉をつかえる聖女を、転移者たちが殺したこともあって排除を決定したとか。

どうせ死んだ身の上だし、と依頼を受けることにして、過去のコードネームから取って「レイ」と名乗ることにした主人公。

 

神に人の心は分からず、高スペックの肉体を用意してくれたものの、全裸かつ装備なしで異世界に放り出される事態になったりしてましたが。

魔法の練習をした上で、街に潜入。服を確保し、絡んできたゴロツキをぶちのめして当座の資金もゲット。

冒険者になって異世界で最低限でも身分を保証する立場を得たわけですけど。

依頼を受ける中で強そうな魔物と対峙した際に雷の魔法を使ったら自分も感電したり。才能と情報だけ叩き込んで送り出した女神様、異世界転移者……「勇者」と呼ばれるクラス転移した異世界人を排除を本気で排除する気が合ったのかと思いたくなりますね。

送り込んだ初日の全裸状態だったら流石にレイもやられていたのでは……?

 

異世界に送り込まれてから2週間程度の習熟訓練――ダメージで寝込んでいた3日も含む――で、エルフを狩猟対象のように追い込んで犯そうとしてる馬鹿転移者どもを始末していたので、レイに「転移者殺し」を頼んだのは間違ってなさそうでもありましたけど。

なーんか色々と不穏なんですよね。

勇者たち並びにレイが送り込まれたのがオブライオン王国という場所みたいですが、なにかしらの事情によって周辺国と不平等条約を結ばれている状況で。質の良い武具防具なんかはまず入ってこないし……それなのに内部は腐敗して内政も破綻寸前だって言いますし。

 

レイを送り込んだ女神様も「他の国にはまだ私の言葉を聞ける聖女が居るので、困ったら頼ってください」とか言うわりに、レイを全裸で頼る相手いない場所に放り出してるし……どこまで本気で問題解決してほしいんだ……? 感はある。

怪しさはありつつも、実際召喚された「勇者」連中は力に酔ってるのか、死霊術士のスキル持ちが国一つを滅ぼしてそこの民の死体をゾンビ兵としてさらに他国に攻め込んだりしてるので、排除できるなら排除した方が良さそうなのは確かですけどねー。勇者たちも半年で異世界で命のやりとりするのに馴染みすぎてるから、なーんか裏はありそう。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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