気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Ruki

不運な転生者は、溺愛してくれる家族への恩返しをやりすぎる!?

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「ああ、あの子は天才だ。親の贔屓目じゃないぞ。本当に天才なんだよ」

 

主人公のトーマは転生者。

異世界の神様ティライアがバス事故で亡くなった人たちを纏めて異世界に引き込んだようですが……トーマは実はまだ生きていた。

死んだ人間だけ連れて行く約束だったのに、生きてるトーマを連れてきてしまった失敗を隠すため、時間の流れが違う空間に廃棄されてしまって。

そこで別の神様と出会い、転生させてもらうことになったわけです。

『名を奪われ、忘れ去られた者』だという神様は、力も弱まっており……トーマを転生させることは出来るけど、過酷な環境になるぞと断りを入れてくれてるだけティライアより断然マシでしたね……。

 

その言葉通り、トーマは生まれてからしばらくは苦労することになります。

彼は奴隷として扱われていた母アリューシャに、貴族のジジイが戯れで手を出した結果生まれた子で。

しばらくは認知もされていなかったけれど、存在が発覚した際に、一応は屋敷の離れに迎えられたわけです。

とは言え、同じように複数の女性に手を出すクズで、その血を引いた本家の孫息子もトーマ相手に暴力振るって楽しむクズだったわけですが。

赤子に母乳をあげられないほどやせ細ったアリューシャの事を思えば、まだ生活できてるだけ良くはなってる。下の下と下の中を比べるの、虚しいですけどね……。

 

そんなある日、母を妾としているジジイが彼女を手放すことを決めたと聞いて。

自分の寄り子である別の貴族家に下げ渡すって言う、モノのような扱いをされているのには思う所ありますが。ただ放り出されて、生まれた直後の状況を思えば、行く先面倒見てくれてるところだけは、良かった。

彼女を妻として迎えることになるロブ・アシュード・ロックスフォール騎士爵はトーマのことも、アリューシャの事も尊重してくれる良い人で。

 

前世でも親に恵まれなかったトーマは、厳しい環境でも愛情を注ぎ続けてくれたアリューシャを、彼女を大切にしてくれるロブを父と慕うようになっていって。

恩返しをしたいと『名を奪われ、忘れ去られた』神様から与えられた力で新しいお酒作って贈ったり、色々工夫しているのは良かったですね。

新たな特産になって他の貴族家と交流する武器になったり、そこから新たな発見があったりと。良い方向に発展していけたら良いですね。



やり込んだ乙女ゲームの悪役モブですが、断罪は嫌なので真っ当に生きますⅡ

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「出る杭は打たれます。ですが、出過ぎた杭は打たれません。リッド様はレナルーテにおいても型破りで天を突き抜ければ良いのです!!」

「……それは前にも聞いたよ。それは助言というより、ただサンドラが言いたいだけでしょ……」

 

国同士の思惑によって隣国レナルーテの王女との婚姻が決定してしまったリッド。

レナルーテには母の治療薬に使える材料があるかもしれない、という期待もあり顔合わせという名目で父親と一緒に訪問することになりましたが……レナルーテでは、ファラ王女の相手が、帝国の皇族ではなく辺境伯の息子になったことを面白く思わない派閥が暗躍していて。

妹のことを心配する王子にすり寄って、彼を唆してリッドと決闘させることにしたりと割と好き放題してますよね……。

 

王子に関しては純粋に妹を心配するあまり視野が狭くなり、自分に都合の良い甘い考えに飛びついてしまったみたいですけど。

唆されたときの王子と、彼を唆していた相手とで家族を大切にしているリッドの地雷をそれぞれ踏み抜いてくるんだから、展開がワンパターンでちょっと退屈ではありました。

 

後はリッドの父親が事あるごとに「お前はもう少し爪を隠せ……」と苦言を呈してくるんですが。

その一方で、あえて敵対派閥を泳がせていたレナルーテの王が、この機会に一網打尽にしようとして、そのために部下を通して協力を仰いできた時にはリッドの活躍次第で報酬上乗せしてね、と言っていたりするのチグハグだなぁと思いました。

息子の能力を評価しつつも案じる父としての顔と、損得計算をする辺境伯としての顔があるという描写なんだとは思いますけど、その線引きが分かりにくい。

 

リッドの相手になるファラ王女は、彼が以前助けたことのある少女で……リッドに惹かれているし、リッドからも好感触なので政略結婚にはなるけれど良い関係を築けそうなのだけが救いか。

やり込んだ乙女ゲームの悪役モブですが、断罪は嫌なので真っ当に生きます

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「……きっと、今の夢はリッドの記憶なのだろうな……僕に見せたかったの? 家族を救いたい一心で君は……」

(略)

「うん……そうだね。約束する。君は僕だから、絶対になんとかしてみせるよ……」

 

BOOKWALKER読み放題で読了。期間限定タイトルで131日まで。

戦闘や領地開発といったオマケ要素の評判が高い、作り込みを間違えた感がある乙女ゲーム。

後輩から進められてそっちのオマケ要素を満喫した主人公は、気が付いたらゲーム世界に転生。成長すると悪役モブになるリッドという少年の幼少期に、前世の記憶を取り戻します。

 

ゲームの正史では、慕っていた母が病気になったことで家族間の空気が悪化し、そのまま母が病没。そこからズルズルと転がり落ちて、モブとはいえ悪役の道に進んでしまったようですが。

記憶を取り戻した時点で、母はまだ存命だった。リッドはゲーム知識を活用して、なんとかその治療薬を作れないかと奔走することになります。

リッドはモブらしく初期能力値は低いものの、魔法の適性は高い大器晩成型で。自身の能力を向上させる傍ら、この世界になかった化粧品などを開発し、商会の伝手を作り必要な素材を集めて。

 

魔法の教師として雇われた人物が、研究者としての顔も持っていて。協力関係を結べたことで、ある程度特効薬の形にすることができたのだから凄まじいの一言。

作中において本来は致死の病と認識されてたみたいですからね。完治には届かずとも、先延ばしにできる薬はそれだけで価値があるでしょう。

父にだけは前世の知識があることを打ち明けたり、リッドなりに出来ることをやってはいますが、視野が狭い部分もあるので周囲の人々が助言をくれる良い環境にあるのは救いでしょうか。

 

時折、他視点を挟みつつ進行していく、典型的な「異世界転生モノ」という感じですねー。

前世日本人故の甘さがある主人公がお忍びで他国に行こうとしたのは、父も当主としては叱らないとならないでしょうけど。

……家庭を顧みず、空気最悪な状態にしていた失態とか。その事実に気付き荒んだ息子を放置し、家庭教師もつけてなかったくせに「軽率なことをするな」と叱ったりする父の評価が今一つ。

後ろ4分の1くらいが、番外編ですね。
「クリスの反省と多難」、「ファラ、バルディア領に行く」、「魔の森の『魔物』」、「外伝 物語の始まり『ライナー・バルディア』と『ナナリー・ロナミス』の出会い」を収録。
また電子版のSSで「ルーベンス幼少期」、BOOK☆WALKER限定の「メイドは見た ダナエ、メイド道の始まり」などを収録。
サブキャラの掘り下げエピソードが多いので、原作好きだった方にはオススメ出来るのでは。

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ちゃか

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