「それでも、あなたのように誰かを守ろうとしている人を、私は信じたい」
下巻の発売予定が出るまで、読むの我慢してたんですよねぇ。
ようやく手を出すことが出来ました。あぁ、やっぱりエルメロイⅡ世好きだなぁ。
『序章』のⅡ世の「ああ……やっと……」という言葉にどれだけの思いが込められていたのか。
まだ道のりは果てないとはいえ、彼はまた一つ成し遂げたのだ。それを思えば、少し深酒して寝落ちするくらい可愛いものではないでしょうか。
エルメロイ教室の新しいメンバーも登場してましたが……
堂々と他学科からのスパイですと公言するイヴェットに、フラットが術式を読み解きⅡ世が理論化した原始電池を与えられたカウレス。
また個性的なキャラが出てきたな、と言いますか。カウレスはアポクリファの世界線でなくてもエルメロイ教室にくる運命なのか……
カウレスの方は、師弟の暴走の結果ではありますが……他者の秘匿した魔術を暴いて、別の奴に与えるとか。
そりゃあ、他の魔術師から歓迎はされませんわな……。グレイにすら得心されてるじゃないですか。
まぁ、その行いが今回後半Ⅱ世を助けるんだから、人生何がどう転ぶか分かりませんな。
今回の舞台は、「魔眼蒐集列車」。
その名の通り魔眼を集めるのみならず……オークションを実施し、その移植まで請け負う一種の都市伝説的な存在。
Ⅱ世は招待状を受け取り、奪われたものを取り戻すために、列車に乗り込むことに。
FGOでおなじみのオルガマリーが登場したりしてますなぁ。まだ幼さが見えるというか、人の死を見て悲鳴を上げられる可愛げが残ってる。
列車内で起きた殺人事件。
Ⅱ世も対面したときに硬直した、予想外の存在の登場。
そして予期せぬ列車の進路変更。さらにここに状況引っ掻き回しそうな乱入者が来るんだろ……?
なかなか混沌として来てますが、コレをどうまとめ上げるのか、下巻が今から楽しみでならない。