分割第四弾でーす。今回は現代パロディの『学園Babel』時空の『Unnamed Memory』、『Babel』、『Rotted-S』の感想。
そして、なんとなんと四分割してなお収まらなかったので、第五弾がありますー。なにをしているんだ。楽しかったです。
ネタバレ注意―。まぁ、パロディ時空なんでそこまで気にしなくてもって範囲ではありますが。
とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。
分割第四弾でーす。今回は現代パロディの『学園Babel』時空の『Unnamed Memory』、『Babel』、『Rotted-S』の感想。
そして、なんとなんと四分割してなお収まらなかったので、第五弾がありますー。なにをしているんだ。楽しかったです。
ネタバレ注意―。まぁ、パロディ時空なんでそこまで気にしなくてもって範囲ではありますが。
長文になったので分割。
今回は『Unnamed Memory』(消滅史)から、『Fal-reisia』、『Babel』まで。いや、感想書いてるのが楽しくなってきましてね。これ四分割くらい行きそうな勢いですね? 例によってネタバレ注意ですー。
イベントペーパーや完売したコピー本など、「今はもう読めない掌編」を中心に再録された総集編。
時系列も入り乱れているので、消滅史とか逸脱者という単語に心当たりがない人は薄目でヤバい短編をスキップしましょう。
-world memoriae-シリーズが中心で、月白と監獄学校の短編が収録されてます。あと学園Babel時空のエピソードも。
とりあえず『Unnamed Memory』と『Unnamed Memory本編後』部分の感想。ネタバレ注意。
続きを読む「本当に……貴方なんですね」
Act.2が幕を上げる、待望の新刊ですよ!!
1巻が出た当初は先が見えず、Act.1だけ書籍化して終わって愉悦するなんて話も見ただけに、感無量です。
今回もchibi先生のイラストは素敵ですし、加筆修正もあって満喫しました。
章タイトルが掲載されているページに、ミラのイラストが掲載されていてちょっと驚きました。やだ思ってた以上にかわいい!
章が切り替わったという事で、装丁も変化してますね。
1~3巻はタイトルが黄色で、背表紙から裏表紙にかけて紺色というか。作品に則っていうなら夜になった空と同じ、オスカーの瞳のような感じでしたが。
4巻ではそれが反転した上、表紙の文字が白になって、サブタイトルの「白紙よりもう一度」と言うのを改めて突き付けられたような気持ちになりますね。
表紙に居る二人も、また視線が合わない立ち位置になってますし。あと、今回分厚いですね。「無言歌」から「見えない貌」まで収録されています。え、これ定価で良かったんですか。
以下、本編の感想です。
ネタバレしてるので予防線。Act.1読了後に読まれることを推奨します。
……まぁ、あらすじからして、ネタバレ気味ではありますが。
「名前で呼ばれないのには慣れてるんですけど、予想外の方向過ぎて反応できないというか」
電撃文庫MAGAZINE2020年2月号掲載の短編の感想です。
4巻発売前という事もあって、別にページ割いて挿絵が掲載されていたのは嬉しかったですねー。服の色も相まって、印象変わってて絵師さんが凄い……
短編は3巻で結婚した後のエピソード。
「王妃様」と呼ばれて、一回気付かないティナーシャが新鮮でちょっと笑ってしまった。
魔女としての酷薄さも持ち合わせている彼女ですが、一個人としては抜けてる部分もありますよね……
そして王と魔女の、「周囲を困らせるな」トーク。ネタに尽きない辺りが流石としか言えない。
そして今回はルクレツィアがいい仕事してました。いやぁ、幼いティナーシャが本当に可愛くてたまらない。
記憶があるから、心が幼くとも転移出来たり力を行使できるのがまた。
退行した精神に魔女の技って一緒にしちゃいけないものでしょ……オスカーが唖然とするとか、中々ないですよ。
そこから、終盤の「私の王」と呼ぶ場面が、もう尊くて最高でしたね。
彼女にとっての唯一を見つけた魔女の在り方が好きです。
とても情が深い彼女は、魔女であるが故に一線を引いていましたが、王がその内側に入り込んだからこそ見れる姿は、愛らしい。
「何処であっても」
2018年12月頒布の同人誌。
オスカーとティナーシャが、互いの抱えている荷物を下ろした後出会う話。
呪われた王は青き月の魔女ではなく、沈黙の魔女に会いに行き。
魔女は、別ルートから悲願を果たした。
ずっと抱えていた案件が片付いて、もはや「どうやって生を終わらせるか」と、自分の終わりを想像していたティナーシャ。
たまたま酒場に居た所に、魔法士を探していたオスカーが登場して。
二人は協力して遺跡を踏破。戦利品を持ちより、オスカーから提案して、次の約束をした。
正確には、連絡用の魔法具をもらったんですが。
それを活用して、二人は冒険をした。そのすべてがきっと輝いていた事でしょう。
詳細が描かれたいくつかのエピソードを見るだけでも、二人が充実しているのが伝わってくる。
ティナーシャも使い魔のリトラに早い段階から楽しそうだと指摘されてましたし、「また呼んでくれるかな」と口にする彼女が可愛い。
互いに、自分の抱えていた難題を解決していたこと。そして、王と魔女と知らずに出会ったこと。それらが上手く作用して、ティナーシャの照れる反応が見られてニヤニヤしてしまった。
「進展の無さが面白くなってきてる自分に気づいて、さすがにまずいと思った」というオスカーが相変わらずでしたけどね。そこを面白く思えるような彼だからこそ、ティナーシャに届いたのでしょうけど。
C97の陰の新刊で受けた衝撃が、多少緩和された気分。『灰夢』本編も、幸いの話だと思っていたのに……で、でもこれは最後まで幸福だって書いてあったから……例え試行の1つだったとしても。素敵な時間だったことに、変わりはありません。
「……今度は、必ずや」
C97(2019冬コミ)頒布の新刊。陰の新刊だそうです。
こちらがあまりに暗いので、『死骸の森』も執筆されたとか。読み終えてみて、なるほど確かに重かった……と衝撃を受けましたね。
序盤で「え?」ってなって、中盤辛くて、終盤で泣いた。
以前同人誌で刊行されていた『灰の見る夢』の、後日譚となるエピソードです。
はオスカーとティナーシャの出会いが違っていたら、というIFの1つで。
UM絡みのIFは、同じ結末を辿るとは知っていましたが。それにしたって。
今回の感想記事はネタバレ多めになったので、ここから下はご了承の上ご覧ください。
「魔女に連れ去られる? え、私たちそんな面倒なことしないですよ」
C97(2019年冬コミ)で頒布された短編。
書籍版3巻後のエピソードです。表紙・裏表紙込で36Pとあっさりテイスト。
同時刊行の『零れた灰を嘆くとも』が暗いのであちらを陰の新刊、こちらの陽の新刊とする予定だったとか。
……いや、『死骸の森』なんてタイトルですから、まぁ死体が出たりして暗めではあるんですけど。事件自体はさくっと解決してるのでご安心ください。ちょっと魔女の情報がでて情緒揺さぶられるだけです。
ファルサス南部の海岸に挙がった不審な死体。
それは、ファルサスに属する魔法士だった。とはいえ、宮廷魔法士ではなく、地方領主のお抱えだったようですが。
折よくオスカーの下に宴席の招待状が届いたので、顔を出すついでに調査を始めて。
割と片手間であっさり解決するのが、この二人だよなぁ、という感じですね。
「彼女がいると大半の神秘は力技ではぎとられてしまう」って一文がありましたが、まさしくその通りと言いますか。
王と魔女がそれぞれに蓄えた知恵。
それに万能とも思える魔女の力と、王の発想が合わされば、解決できない案件の方が少ないですよねー。
個人的に今回の見どころは、3巻後の話なので2人が結婚しているわけですが。
「魔女」が同行していると伏せる為に、ティナーシャが外見を伏せていて。
それでも惹かれる見る目のある青年が居て、彼女に近づいた……ところに間髪入れずにオスカーが来た場面ですね。冒頭も冒頭!
いやでもだって、外見変えても人を惹くティナーシャが素敵だし、彼女が退席した後を青年が追ったのに即座に気付いたってことは歓談しながらもオスカーが彼女を意識し続けていたってことで、尊いなぁと。満喫しました。
「王よ、私は貴方の魔女」
(略)
「そして貴方は私の王。魔女が貴方に、永遠に変わらぬ愛情を捧げましょう」
まず最初に言わせてください。
最っ高でした!!!
当ブログでも、オススメ記事書くたびにその名前を出している位のイチオシ作品なんですが。期待値を軽く超えてくれて、もう感謝しかない。
都内で流通開始した日にゲットしに赴いたのですが、感想書いたらネタバレ満載になったので、公式発売日をまってました。未読の方は閲覧注意です。
というわけで3巻ですよ。
『Unnamed
Memory』は大別してAct.1とAct.2からなりますが、Act.1の終着点が描かれます。WEBで初めて見た時、衝撃を受けたのを今でも覚えていますね……
今回も冒頭の1章まるまる書き下ろしで、あちこち加筆されていてWEB読んでいても楽しめる構成。
特に後半。呼ばれぬ魔女レオノーラの事とか、戦いの情景とかがボリュームアップしていて、熱かったです。
いや、なんだあの隠し玉。気軽に城を呼ぶな。魔女って本当油断ならないですね……怖い。そりゃあ、こんなのが五人もいたら魔女の時代とか言われますわ……
ティナーシャがどんどん城に馴染んで、頼み事をされることも増えて。
契約終了まで三か月。四百年を生きた彼女からすれば、あっという間……のはずだった。
けれど、彼女は揺れ迷っていた。そんな中で、城が襲撃される事態になって、オスカーが危機に陥ったりもしてましたが。
それでも助けるべく手を尽くしてくれた、彼女に敬意を表したい。
……私人としては、わりと抜けてますけど。
彼女が多数決を取る場面は、WEB時代から特に好きなシーンです。笑った。
そこがギャップになっててまた魅力的というか。完璧すぎるより、ちょっと抜けてるくらいのほうが親しみやすいですよね。
そして、その後の挿絵が卑怯でした。あそこで一度死んだ。
というか、あそこに至るまで挿絵がなかったことに最初は気付かなかった位、のめり込んで読んでましたね……
トラヴィスとオーレリアの挿絵も付いてて、今回の挿絵指定、完璧だなって気持ちで読んでました。トラヴィスが思った以上に男前で、同時に胡散臭い……
ついに結婚に至って、感無量でしたね。あの場面でまた死んだ。死に過ぎである。
王と魔女が協力して、災いを生む魔女を討ち、ついに結ばれる。
普通の物語だったらここで終わりです。
けれど、『Unnamed
Memory』には、まだ続きがあるのです。
文武両道、完璧と言っていい王オスカーの、ただ一つの愚かしさを、それでも後悔がない結末をどうか見て欲しい。
巻末には、『Re:ゼロ』の長月達平先生の解説付き。
長月先生の熱が伝わってくる文章で、楽しかったです。
そして、その解説の終わった次のページには、ある広告が掲載されています。
えぇ、えぇ。WEB読者すべてが願っていた事でしょう。Act.2の書籍化が、発表されました!!!
後書きと解説まで読んで、「これは……どっちだ……?」と、元々Act.1のみで愉悦するなんて話もあったので、不安になりながら読み進めて。
たった一ページが、とても重くて、深呼吸してから開きましたよ私は。
「書籍化決定」の文字を見た時には、冗談じゃなく固まって、「マジか」と零しました。夢かと思った。三度見くらいして、本当だと認識した後くらいから、しばらく動悸が激しくなって大変だった。
刊行時期とかはまだ触れられてなかったので、続報を待て! 状態ですけど、もう、決定したって言う情報だけでしばらく生きていけそう。ありがとうございます……!
◇オマケ1
今回も作者様製作の「書籍情報」サイトにて、短編が読めます。
ネタバレあるので、読了後のお楽しみにどうぞ!!
ちゃか
ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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