気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

UnnamedMemory

Unnamed Memory 魔女の遺骸

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「私は産まないから! 呪い解いたんだからさっさと適当に結婚しなさい!」

「お前じゃないなら誰だって同じだ」

 

夏コミの新刊! 今回はこれと失恋文庫を第一目標に3日目一般参加したんですが。

地獄の東駐車場待機列に放り込まれて、死ぬかと思いましたね……

日陰がないからひたすら暑いし。水と塩分は持ってきてましたが、恐ろしい勢いで減っていったし(それくらい汗かいてた)。よく倒れなかったな、って感じです。

 

その後、なんとか会場入りして、真っ先に向かいました。

無事に古宮先生にご挨拶も出来たし、差し入れもお渡しできました。他のサークル回った後に出直して『Unnamed MemoryⅡ』にサインもいただけたので、大満足。

 

今回の書籍は半分が短編『魔女の遺骸』、もう半分が年表、キャラ設定などの設定が掲載されています。

『魔女の遺骸』は書籍2巻後のエピソード。ファルサスでも僻地にある場所から、城へ陳情が届いて。

おまけにそこは『魔女』がでる、みたいな魔女絡みの噂がある場所で。ティナーシャが「そういう容姿の魔女はいない」という前の「はずれー」が可愛くて好き。

 

王故にこういう問題の報告が上がってくるのは確かでしょうが、オスカーのフットワークが軽すぎて驚く。ティナーシャも、この時点だとわりと押し切られるしな……

ティナーシャが無意識の親愛を示すようになってたり、ファルサスの臣下たちから、結婚してあげて下さいとか言われるようになってて、もうニヤニヤしてしまう。

特典ペーパーの「晴れの日の予定」もティナーシャが可愛くて、控えめに言って最高でした。

 

設定集は「年表Ver.1」、「世界観Tips(位階・人間)」、「キャラクターデータVer.1」が掲載。書籍化範囲に合わせて、情報を調整されてます。え、これ中々大変だったのでは……

異能の項で逸脱者って単語だけでて、誰か明示されなかったり。ヴァルトの知識の謎を伏せていたり。ありがたいんですけど、これ本当に頒布価格500円で良かったんですか……

オスカーの項目「名実ともに大陸最強剣士になってしまった」ってところとか、「呼ばれぬ魔女」の由来とかに笑わせてもらいました。

「no-seen flower」百題感想 Void編

『Unnamed Memory』のサイドエピソードの1つ、Voidの百題感想。
ネタバレ注意―。
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「no-seen flower」百題感想 Unnamed Memory編5

Unnamed Memoryの百題5掲載作品の感想。
EoM関係のネタは切ない……続きを読む

「no-seen flower」百題感想 Unnamed Memory編4

百題4、Unnamed Memory分の感想。
特に逸脱者ネタが多いというか『Aeterna』寄りのエピソードが多かった印象。

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「no-seen flower」百題感想 Unnamed Memory編3

Unnamed Memoryの百題3の感想-。

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「no-seen flower」百題感想 Unnamed Memory編2

Unnamed Memory百題の感想パート2。
百題2のみです。
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「no-seen flower」百題感想 Unnamed Memory編1

Unnamed Memory』の短編。

百題そのものがネタバレありなので注意。

書籍版を読み、待ちきれずにACT.2を読み、その後のエピソードも読みましょう。

全人類UM読めばいいのに……

えー、話数が多いのと長くなったので分割します。なんと、百題1のみ。このペースだと多分全部バラになるのでは???

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『Unnamed Memory断片集 人形の記憶』感想

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「ファルサスの城都まで来られたなら、あの人に届きます。あの人は全てを覆してくる切り札ですからね。こうなるのは幸運じゃなくて必然です」

2巻発売記念で、投稿されていた断片集の感想です。
『Unnamed Memory』は良いぞ……

呼吸するように空を漂っているティナーシャが可愛い。
そして魔女の紐付きで城を抜け出している王太子の思考が相変わらず。
平穏なのは良いが、多くの人間が集まる以上騒動の種も尽きない。
ならば、自分が来ているうちに来い、というのは何かが間違っているような……
でも、オスカーなら大体のもめ事解決できちゃうから、人族な対応という意味では正しいわけで。ぐぬぬ。
ラザルの心労が思いやられる。

実際見事に面倒事を引き当てるんだから、悪運が強いというか。
道中、五歳くらいの女の子が人形を盗られた、と言って泣いているのを見つけて。
話を聞いて、盗んだらしい少年の後を追ってみたら、敵意を隠さぬ男たちに包囲されるとか、なんで?
子供の悩み聞いて、なんで剣を持った相手に包囲されてるの……
結界に振れぬように剣で敵の投げた短剣を弾くあたりオスカーも慣れてきてますが。
今回はそれを読んで、剣を抜いた時点で分かるようにしていたティナーシャの勝ち。

城下町で王太子を包囲してたり、空から明らかに魔法師(実際は魔女)の応援が駆けつけたのに、女だからと油断してる辺り、命知らずだな……としか。
まぁ、実際ゴロツキ程度に負けるオスカーじゃないですけど。
地雷原で踊った君たちが悪いんだよ……
その後ティナーシャが魔法で少年を探索していましたが。
職場に王太子が女性を連れて来たと思ったら、その女性と一緒に飛び降りて空を飛んで去っていく様を見せつけられた兵士は、お疲れ様です。
そうだよな。普通王太子が見張り塔から落ちたら声上げるよな。魔女に魔法で封じられてたけど。

あっさり少年、クアンを確保したものの、人形にはある秘密があって。
それを「しかるべきところに持ち込んでくれ」と頼まれていたから、魔女を探していた、という少年。
目的とは違うとはいえ、魔女に行き当たったんですから、流した先がファルサスで良かったね……
いやまぁ、クアンの過去からここに魔女が居ると思っていたので、狙って流したんでしょうが。

クアンから事情を聞き、解決の為に東の異国メンサンにまで転移した一行。
感想書くにあたって読み返してたんですが、2巻冒頭の大陸地図見ると、マジに東の端なんですが。
そこまで即座に行けるって言うんだから、魔法師は凄い。
その魔法師を排除していたタァイーリの広さを思うと、あちこちに歪みは出てたんじゃないかなぁ、何て事も思いましたね。
実際、歪みが蓄積して反抗勢力まで出てくるわけですし。

閑話休題。
ティナーシャは醜悪な事件だと言い、オスカーを関わらせたくないようでしたが。
オスカーはオスカーで、自分が居ないとティナーシャは全部爆破して終わらせるだろ、と。
どっちもどっちというか。実際、どちらか一人でも片付く問題ですけど、ティナーシャ一人だったらマジに爆破して終わりとかありうるもんな……

何だかんだ言いつつ、オスカーの事を評価しているティナーシャが好きです。
同時に、「――人は、どう足掻いても孤独なものですよ」という魔女としての顔も、見れて満足度の高い短編ですね。

今回の悪党どもは、また醜悪な事をしていましたが。
それをしっかり裁くためにオスカーが動いてくれたのには、ほっとしました。
まだ人の良心を信じられる、というか。
『あんたも、優しい魔女だ』
というクアンの言葉が、全てだと思うのです。

Unnamed MemoryⅡ 玉座に無き女王

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「親父殿、駆け引きは不要だ。俺は既に決めている。負ける気はないし何かを手放すつもりもない」

 

あぁ、やっぱり好きだなぁ。

ラノベニュースオンライン191月期で3冠を達成したというのも納得というか。

この作品に票を入れてくれた人がたくさんいるんだと思うと、凄い我が事のように嬉しいですね。

 

今回は、冒頭の章から書き下ろしがあり、加筆も多く読み応えがありました。

後はイラスト。帯裏にも出張してきていた、イラストが美麗で。ティナーシャの黒いドレス姿が素敵です。それぞれに武器をもって危うい状況でもあるんですが。

挿絵にイカが登場してるのも笑いました。ラノベで巨大イカの挿絵は流石にはじめて見た気が。

 

書き下ろしの冒頭「魂の呼び声」。

城下町で見つかった怪しい魔術具。それに禁術の気配を感じ取ったティナーシャとオスカーが調査に赴いて。

この二人、能力高くてフットワークも軽いから、こういった騒動もさくっと解決しちゃうのにただただ感心してしまう。悪人はご愁傷様。

いやまぁ、悪巧みしてるところに王剣の持ち主と魔女がくるとか普通想定はしませんが。

 

青き月の魔女、ティナーシャ。

最強と呼ばれた彼女が四百年生きたわけ。秘めていた過去と、探し続けていた者。

「罪」故に、彼女は魔女として行動した。

オスカーの呪いを解いて契約者との柵をなくし、ナークを託し、彼に王族としての責務を説き……ファルサスを去った。

 

その彼女を追う事に躊躇いがないオスカーが、もう格好良くて。

父からの叱責にも覚悟を持って返答する様が。王位を継ぎ、自身の為すべきを為し続ける姿が。

真っ直ぐで、眩しい。ルクレツィアがこぼしていましたが、このタイミングで、オスカーが居てくれて良かった。

騒動が終わってからの「海の青」での二人の交流とかを見ていると本当にそう思います。

 

……真面目に助言とかしていたかと思ったら、媚薬盛りにくるあたり、ルクレツィアも魔女だなぁ、と思う部分もありますけどね!

「緑の蔦」が結構別物になったりもしていましたが、総じて言えるのは、今回も面白かったという事ですね。



◇おまけ

今回は販売店でのSS特典はなかったようですが、作者さんが自サイトにて公開しております。

書籍を買って、サイトにアクセスして読もう!
文章は素直に読んで足し算しような!(二十ってあったら、2と10じゃなくて20だよ)

Unnamed Memory 水月妃

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「逃げるだなんて。私たちにある選択肢は、勝つことだけですよ」

 

517日に2巻が発売となる『Unnamed Memory』。

その同人誌ですね。コミティア128にて頒布していたのを購入して、即日読破。

好きなシリーズというのもありますが、30P程度の短いエピソードだったのでサクッと読めます。
2巻発売前に短編読めて凄い嬉しいです。

 

やっぱりこの二人好きだなぁ、という想いを強くしましたね。

二人のやり取りが楽しいし、魔女としてティナーシャが一線を引いては居ますが、信頼が確かにあるようで安心感がある。

 

書籍版1巻と2巻の間に起きたエピソード、という事でしたが。

最強の魔女と、魔女の教導を受けた王剣の使い手って……相手する方が可哀想になりそうなタッグですよね。

レベルMAXにした魔王がフィールドでしれっと出てくるようなもので、遭遇した悪人はご愁傷様です。善良な相手だったら良き助けとなってくれますけどね。

自分の人生はどっちたガチャ。負けると命はない。

 

冗談はさておき。

隣国で起きているある事件。

大貴族が花嫁を大々的に募集しているが、その裏で行方不明になった娘が居るらしい。

自分を餌にしようとティナーシャがオスカーに花嫁衣裳を作ってくれと言い出して。

それを真正面からオスカーに言うあたりがティナーシャだよなぁ。

他の男の為にドレスを作るのか……と言いながらも、着せ替えはしたい。金は出すから最初に見せろ、という事で妥協したオスカー。

魔女が王子を見上げて、それでいいと返す場面とかが好きです。しれっと触れるオスカーは流石。

事件自体は、まぁ、二人が赴いて解決できないことはないよね……という事でひとつ。

気になる方は、何かの機会にお求めください! 
確か電子も検討されていたはずなので是非。

 




◇おまけ

ティナーシャ、美人だとは思うし性格も好きですが、彼女にとって唯一の存在の隣に居て欲しいという気持ちが強いです。

決して手の届かない彼女に目を奪われ……その思いに蓋をする。つまりコレは私もティナーシャに失恋したという事でUM失恋部に入れるのでは(寝言)

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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