気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

WEB小説

複数世界のキロ 「第二章 第一話~第五十三話」

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「空を見たがる者どもだ。自分に酔うか、夢に酔うか、いずれも粋な事に変わりはあるまい」
「自分に酔っぱらう事が粋とは思えないな」
「哲学は嫌いか?」
「我思う、ゆえに我あり、とか? 確かに、酔っててもそうは出てこない名句だ」

小説家になろう連載の作品。
第二章「地下世界の帰路」、第一話「地図師と尾光イタチ」~第五十三話 「青空」まで。

2章はこれで完結で、次回は早ければ8月の頭からスタートするそうで。
クローナの世界のシールズの問題もそうですが、世界の一つ一つが魅力的なんですが、そこでの問題が完全に解決される前に移動してしまうのは少しモヤモヤしますね。
まぁ、いろいろと設定をちゃんと組んでやっているようで、この世界の謎については起承転結の「転」の部分で出てくる予定だそうですから気長に待ちたいところです。

キロ自身の世界へと帰るつもりで発動した遺物潜り。
しかし、とうちゃくしたのは地下に生きる人々がいる世界だった。
かつては地上で暮らしていたようですが、もはや空の存在がおとぎ話のようになってしまった、そんなに長くの時間を地下で過ごしている世界です。
色々と工夫はされているようでしたが、よく窒息しないで生きられるよなぁ、と。
この世界でであったミュトなんかは野草ってなんなのか知りませんでしたし。

地下世界なので、水が貴重だったり、地中を掘削する魔物や落盤などの自然の災害で道が使えなくなったりと、問題は多いです。
異世界にいって、文化の違いが出てくるのはお約束ですが。真面目に世界作られているなぁ、という感じですね。
落盤が怖いし、掘り進んで水脈にぶつかると命取りだから、人間たちは出来た道は利用しても自分たちで穴はあけないようにしているとか。
言われてみれば納得できる部分もありますし。 

道が使えなくなることがままあるので地図を作ってこの世界を動きまわている地図師という職業があったりします。キロたちがこの世界にきてすぐにでったミュトもその地図師ですし。
まぁ、ミュトはちょっと人付き合い苦手で悪評がたっていて、序盤は面倒な展開に巻き込まれていったりするんですが。
地味な人の協力とかもあって、少しずつ状況が変わっていったのはいい感じですねー。
クローナの心中穏やかでいられない方向にも話が進んできたりするわけですけど。
まだミュトは自覚してないから、これからどうなっていくのかが気になるところです。ただ、キロが見覚えがある映像とか不穏な空気もあるので、今からちょっと戦々恐々としてます。

遺物潜りの対象となった、彼女の行動がすさまじかったなぁ、というか。
地下世界に来て、空を求めて行動をしていたと思われ、上へと進んでいった彼女。
一体何を思って、何を考えていたのか。・・・遺物潜りができてしまった時点で死んでいるのは確かだということですが。そうしたパーソナリティの部分はやはり気になります。
どうにか願いは果たされキロたちは遺物潜りでクローナの世界に戻ってきましたが・・・彼女の抱いていた願いが何なのかはっきりとわかる前に、術は効果を発揮してしまったわけで。
遺物潜り、割と優秀な術なんですよね・・・さて、気になることばかり増えていきますが。
連載再開してから、どうなっていくのかが本当に楽しみです。 

この世界がゲームだと俺だけが知っている 序章~第二百四章

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『猫耳猫wiki』のFAQの一つ目には、ただ、こうある。
Q:○○なんですけど、バグですか?
A:バグです。
あまりに潔いそのたった四文字の返答が、つまりは『New Communication Online』というゲームの全てなのである。


序章~第二百四章わかりやすい選択肢まで。
エンターブレインから書籍化されている作品ですねー。
今のところ四巻まで出ているんだったか。

不思議な道具の力によって、ゲームの世界に飛ばされた主人公。
それはバグ満載のため、ある意味人気のゲーム通称『猫耳猫』 だった。
突然の事態に驚きながらも、勝手知ったるゲームの世界。
自分がやりこんできた経験と、バグの知識。それらを総動員して、ゲームの世界を満喫する。
ただ、単純にゲームだとは思えないほどこの世界はよくできていて。
主人公なんだかんだで愛着を抱き始めている感じもありますね。

しかし、このゲームの開発は、バカだろうってほどでバグがある。
攻撃を放ったはずなのに、回復してしまうスキル。
発動するエフェクトと実際の攻撃範囲が重なっていないスキル。
自動で繁殖して、地域を食い尽くす驚異のモンスター。
イベントを進めると最終的に本編を進めることができなくなるサブイベント。
疲れ切った状態で開発班がデータ入力したため、答えが間違っていたりする驚異のクイズ。
・・・まだまだバグが満載だっていうんだから相当。

で、バグを活用しながら活動している主人公は奇剣使いとして、名を知られることに。
各種イベントをこなしながら、魔王の城へと赴いて、こう、筆舌に尽くしがたいすごいことをしたり。
あんな哀れな魔王は初めてみたよ・・・
隠しボスである邪神に因縁ができたりといろいろ順調にイベントをこなしていっていますね。
失敗をしたり、それでも負けずに行動を起こしているあたりは好感がもてるかなぁ。
ただ、一方でお前それはないだろうという感じのバグ活用もあったりするわけで。  

まぁ次はどんなバグを使って問題を解決するんだろうかとかそういう部分の楽しさもあったりします。
つーか、バグ満載って言葉じゃ言い表せないぐらいバグがありすぎて、普通の人なら心折れるんじゃないだろうか。
一番最初の「リザードマンの罠」も、バグではないけど、初見殺しなイベントっぽいし。
色々と間違っている。まぁ、その間違っている感が楽しい部分でもあるんですが。 

少年魔王の『世界征服』と英雄少女の『魔王退治』 第1話~エピローグ

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「でもさ、エリザ。もしもだよ? その夢って奴が、他の誰かの夢とぶつかったらどうするの? 誰かの夢を潰さなければ、自分の夢がかなわないとしたら? そんなの、嫌じゃない?」
「え? うーん、そうだなあ……それでもいいんじゃないか?」
「え?」
「むしろ、その方がいいよ。お互いの夢をかけて、正々堂々真っ向から勝負するんだ。そんでもって、たとえ負けても、相手の夢が叶ったことを喜んでやれるなら、それはそれで最高だろ?」

完結済みの作品。
第1部 第1章すべてのはじまり「第1話 少年魔王と黒の姉」からエピローグ 二つの光が見守る世界「~少年魔王と英雄少女(完結編)~」まで。
 
いや、全体的に青いなぁ、という感じですね。
作品解説のところにもコメディ要素が強い、と書かれていますが。
「魔王」とか「英雄」についてを考える内容とのことで。

四つの異世界と隣接した世界が舞台。
魔術には四大系統あって、生まれた月によって得意とする術が異なるそうです。
四大系統に属さない召喚術なんかもあったりしますし、術者によってアレンジ入っている場合もあったりとバリエーションはそこそこ。

タイトルにある、少年魔王は、圧倒的な召喚術の才能を持つ少年ネザクとその姉が中心となる話。
城塞都市なんか簡単に制圧できる『魔』を召喚できるあたり、個人としての戦力がおかしい。
ネザク自身は良い子なんですけど、常識に疎い部分があったり、姉の要求に抗しきれず力を使ったら加減もよくできないから惨事になったりとドタバタしてます。
まぁ、姉の提案した雑な流れで魔王をなのり行動を起こしていますが・・・途中である少女と出会い魔王らしくなってきたかなぁ、と。

一方で、英雄少女の方はある学院に通う桁外れの少女の話。
この世界で少し前に起きた邪竜戦争。その時に活躍した、五人の英雄の一人が創設した英雄を目指す少年少女たちを鍛える学院。
同じように英雄を目指して入学試験を受けるわけですが・・・障害があるならそれをぶち抜いてけばいいじゃないという、良くも悪くもまっすぐな少女。
これで戦闘能力がずば抜けているっていうんだから、先生方も扱いに困るよなぁ・・・
特別学級に入れられて、そのクラスの人々と仲良くなったり、切磋琢磨して力をつけたりと順調に青春を全うしている感じ。 

この魔王陣営と英雄陣営の話が交互に描かれてゆっくりと進んでいきます。
五大英雄・・・とくに黒霊賢者さんが変態でなぁ・・・個性強いというかあくが強いというか。
初期のころ、魔王陣営は世界征服を目的として行動を起こして、実際に五大英雄の一人に勝利し捕縛したりするんですが。それを餌に結構罠にはめたりとか結構狡猾。
でも、途中から英雄少女のメンバーと相対する流れになって、負けイベントからの和解となるわけですが・・・
世界征服目指して五英雄との戦いも考慮しているくせに、学生に負けるのかー、と。
いや学生とは思えない力量にまで到達しているんですけど、第1章最終章「それぞれの決着」は青臭くて、エゴばっかで読んでて楽しくなった。
 
コメディ要素として、ゆるーい空気になる処とか、圧倒的な力でわりと無双しているところとか気に入っている面もあると言えばあるんですが。
物足りない・・・というよりは、微妙に合わなかった、という方が正しいですかねー。 

【海外編】竜吼山脈

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「……ま、その、日本に渡るところは良いとしたって。そこに着くまではどうするんだよ。ここは、ユーラシアのど真ん中なんだぞ。地球の円周がおおざっぱに四万キロメートルだとして、その四分の一で一万キロ。ハーフガイアにしたところで五千キロだ」
「時速五百キロだったら十時間で――」
「どんな旅人だ、ソニックブームが出るわっ!」
 
ログ・ホライズンの海外編。
橙乃ままれさんのサイト『橙乃ままれOFFICIAL SITE』に掲載されている作品です。
トップページから、ページ左側にある『LOG HORIZON』のタブをクリックすると、その下に出てきます。1~9まであって、1話は3~4P程度。 
(サイトからは見れなくなった模様。内容としては9巻相当)

単身で妖精の輪に飛び込んで北米サーバーから中国サーバーにわたり、その上で、うっかりレイドコンテンツの真ん中で孤立してしまった、〈暗殺者〉レオナルド。
快活で、問題があるならぶち壊していきそうな、勢いで生きているような、ある意味で太陽のような〈格闘家〉のカナミ。
カナミは、〈古来種〉のエリアスと、不思議な言動をする〈施療神官〉 のコッペリアを連れていた。

カナミは、ローマ在住で西欧サーバーに属する冒険者だったが、この〈大災害〉について知るために、〈日本サーバー〉へと向かう旅の途中だった。
それにレオナルドも同行することに。
途中で、〈召喚師〉のKRも合流。一時的にだが、同行することに。
・・・まぁ、そのKRの物言いではっきりしましたが、カナミって、やっぱり「あの人」なんだよなぁ、といいますか。
うん、シロエもそりゃあ苦労するはずですな。
ちなみにKRは〈幻獣憑依〉という召喚した幻獣と操作を入れ替えるネタ魔法を使って、海外サーバーの様子を見に来ているんだとか。本体は日本サーバーの安全な場所。
まぁ、日本は馴染みが集めてくれるだろうし、ということで脚を伸ばしたとか。それはそれで結構度胸居る行動だと思います。

まぁ、半年かけての長期計画として日本に向かう5人。
道中で、なにやら怪しいモンスターを発見し、その討伐をしたりとイベントをこなしています。
そのイベントも、ゲームとしてのイベントというよりは、〈大災害〉に関係しそうなイベントなんですよねー。
〈古来種〉に関して何やら興味深いこと言っている輩もいましたし。

で、カナミとの邂逅を経て、KRはミナミに。
かつての仲間の伝手を使い、その中枢に入り込む。
・・・主賓のための舞台を作る、とか。結構無茶というか自分楽しむためにものすごいことしでかしそうな予感が。

そんなKRさんは、最新の7巻にもちょろっと出てましたね。
8巻では新人プレイヤーが西に行くようですし、その辺で出てくるのだろうか。
これからログ・ホライズンに手を出すなら、2部開始の6巻読む前あたりに読むと面白いんじゃないかなーみたいに思いますが。
さてはて。本編にもそろそろカナミさんでてくるんですかねー、どーなんだろ。

WEB小説 感想 一覧

感想まとめ記事。
著者名アイウエオ順。
断りが無い場合、基本的には「小説家になろう」掲載の小説の感想となっています。
連載中、完結済み関係なく書いているところです。
連載中の作品に関しては、ある程度たまった時点で、追加の感想を書いていく予定。
追加感想の書き方については・・・工夫の仕方考えてるところなので、後日こっそり変えているかも。
 
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