気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Y.A

八男って、それはないでしょう!5

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「エリーゼは安心して見てるがいいさ 君はもう俺の婚約者なんだ

 それに手を出すバカは公爵だろうと蹴飛ばすぞと世間に示してやる」

 

導師との特訓に辟易しつつあるヴェルがルイーゼと愚痴を交わしてましたが、まぁ導師強いし参考にはなるけど中々真似しがたい部分のある御仁ですからね……。

愚痴をこぼしながらも逃げようとしない辺りは真面目。そんな2人の前に、不審な公爵が現れヴェルに決闘を申し込んでくるんですが……。

 

エリーゼに求婚しまくっていたけど、相手にされなかったからって理由を公言するし、決闘申し込みの決まりである手袋をぶつけられない身体能力で決闘する気なのはいっそ神経の太さを讃えても良い。

国としてもトラブルを起こしまくるけど、公爵という立場から中々手出しできない相手だったようで。保護者枠のブランタークなどが後押ししてくれる事になったのヴェルも乗り気じゃ無かった決闘をする羽目になって。

……まぁ、あまりにもあんまりなオチがつくので出落ち芸人としてならやっていけるかもしれませんね、としか言えない。

 

他には貴族として一度は必ず出ないといけない武芸大会に出る、という常識の為ヴェルも義務を果たす羽目になってましたが。

剣がへっぽこなのに加えて相手が悪くて一回戦敗退。観戦楽しんでたのでいいんじゃないですかね。

作中で2年半が過ぎ、15歳になったヴェル達は冒険者としてデビューできるようになったわけですが。新人ながらヴェルは龍殺しという実績があるため、速攻で依頼が持ち込まれて調査に行くことに。

それであんなもの引き当てる辺り、運がいいのか悪いのか。既に被害が出てたから、いずれお鉢が回ってきたとは思いますけどね。

八男って、それはないでしょう!4

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「最近 俺は偉い人に流されてるけど

俺はイーナとルイーゼとも結婚する」

「でもまだ 無理しなくていいから」

 

本洗礼を終えたあと、孫娘を紹介されたヴェル。

聖の治癒魔法が使える美少女エリーゼ。ヴェルも思わず目を奪われるほどでしたが……孫自慢に付き合って、前世の知識でヨイショして「俺も立候補してみようかなぁ」なんて言ったもんだから、話がまとまってしまった。

ヴェルは思いがけず貴族家当主になったのもありますが、脇が甘いよなぁ……まぁテレーゼを嫁に、という話は陛下にも話を通してあるからどのみち逃げられなかったとは思いますが。

 

そして婚約者の座を射止めた直後、王都案内の名目でデートに連れ出すんだからテレーゼも強い。

ブライヒレーダー辺境伯も寄親として関係を深めたいけど、正妻として相応しい女性が親族におらず……陪臣の娘であるイーナ達が妾になって頑張ってもらう事に期待したい、と言う話に。

2人も乗り気でしたが、ノリノリのルイーゼと照れてるイーナの差が性格でてましたねー。

 

政略混じりの婚約でしたけど、美少女との婚約だからデートを満喫してるし、ヴェルも割と流されるままに生きてる感が。

一応彼なりに考えて高額な贈り物をすることで、教会へアピールしたりもしてますけど。

そして、ヴェル達は王都に残り冒険者修行をすることをブライヒレーダー辺境伯から認められて。各々の才能を伸ばすって意味では最高の選択ですけどね。
王都に屋敷を構えるエピソードも入ってましたが、リネンハイムなるほど胡散くさい……。

野生の JK柏野由紀子は、異世界で酒場を開く

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「どちらを選択しても、成功すればよかったと言われ、失敗すれば悪く言われる。私はこのお店を保つので精一杯よ」

「それができない奴の方が多いのさ。これまで多くの店が潰れるところを見てきたのでね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで

タイトル通りシリーズ。猟師の祖父に懐いて色々な知識を教わっていたJK柏野由紀子。

友人たちから『野生のJK』なんてあだ名をつけられるくらい没頭していて、部活に所属もせず山に入る日々を送っていた。

そして祖父が亡くなった後、山に残されている罠を回収するために入った彼女は……気がついたら異世界に迷い込んでいた。

 

魔法が存在する世界で、酒場を営むことになった彼女でしたが……この世界は、魔獣を狩ったあとの肉の処理が甘く、血のにおいが残りそれを隠すためにハーブを多用する料理が多かった。

望んだ水準の肉が得られないから、自分で狩猟して賄ってる辺り本当にタフですねぇ。学友たちに『ユキコは、どこでも逞しく暮らしていけそう』とか評されていたのも納得。

 

さらに彼女は異世界に来たことで魔法の才能も得ていて。戦闘に使えるような火力はないみたいですが……。

「指から味噌と醤油が出せる」「水、食料、調理器具なら無限に仕舞える保存庫」とか言う料理人になれと言わんばかり能力なのは笑ってしまった。

 

魔法の適正も全部の属性にあって、氷を作ったり火種を作ったりで本来は時間のかかる工程を短縮できるのは強すぎる。まぁユキコの特殊技能に頼りきりになってしまうと、彼女の休みが消失するし、あまり良い事でもないですけど。

常連が出来てその伝手で信頼できる人員を雇って仕込める量を増やしたり、基本的には無理しない方針でやってるようですし、その辺りは大丈夫か。

ところどころ説明がくどく感じたりする部分もありますが、タイトルに惹かれた人なら満足できる作品だと思います。

 

八男って、それはないでしょう!3

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「威力でいえばすでにアルフレッドを超えていよう」

「今後も慢心せず修行に励むのである」

「はい…!」

 

アンデッドの竜を討伐したことで城に招かれたヴェル。

八男ではあったけれど流石に貴族家としての誇りがあったのか、謁見時の宣誓のやり方はヴェルも知っていた模様。

……母に教わったって言ってるし、兄の結婚式に対しての振る舞いとかを見るに、本当に誇りがあるのかどうかは……難しい所ですけど。

 

功績を讃えて独立して別の家を建てることを許されたヴェルですが。

地位を得たことで父や兄よりも身分が高くなってしまって、ちょっと頭を抱えることに。

従士も必要だから、パーティーメンバー3人を迎え入れたりもしてましたね。家臣としての売り込みが増えそうだから、先んじて備えておくって面もあるみたいですけど。

 

兄の結婚式を乗り越えたと思ったら、貴族家当主として未成年ながら従軍する事になって。

ヴェルの師匠の親友でもある筆頭魔導師アームストロングが登場しましたが……魔導師と言いつつ物理アタッカーみたいな肉体してて凄い。

またしても竜退治することになってましたが、3人で相対できたのとアームストロングの活躍もあって無事に成功。その後も協力する事になって、ちょっと荒んでたヴェルが日常を満喫しようと思ったら教会から本洗礼の誘いが来て……。柵が多いですなぁ、貴族社会。

八男って、それはないでしょう!2

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「死ぬなよ」

「この年では死ねませんよ ――では!」

 

師匠の遺産として屋敷を継承することになったヴェル。

魔法と魔道具によって管理されており、主が居なかった状態が長かったけれど綺麗な状態が保持されていて。ヴェルの実家と比べるのが申し訳なくなる位の豪邸と言ってよい。

仲間を招待して軽いパーティーをしたり、休日にルイーゼとデートしたり。日常を満喫していたわけですが。

 

王都に居る兄が結婚する、という手紙が来て。

友人と一緒に向かう事になったわけですが、修行を付けてくれていたブランタークも保護者の名目でついてくることに。

辺境伯の代理として王都に行く用事があったとか、色々思惑があったようですけど。飛行船で王都に向かったところでトラブルに遭遇して。

ヴェルは才能はあれどまだ未熟ですし、熟練の魔術師である彼が同行してくれていたのは救いでしたね。



 

八男って、それはないでしょう!1

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「うん 私が保証しよう」

「慢心せず鍛錬し続ければ 君は 私を超える魔法使いになれるはずだ」

 

なろう書籍化作品のコミカライズ。

ど田舎の貧乏貴族の八男ヴェンデリンに転生してしまった主人公が、故郷を飛び出して独立するために冒険者を目指す。

というのが作品の序盤の出来事なんですが、原作だと領地に居た頃のエピソードも結構描いてるんですよね。

 

でも、コミカライズはテンポ重視というか、もう1話の時点で故郷を飛び出て冒険者学校に入学してるんですよね。

エルヴィンとコンビを組んで生活費を稼ぐために狩り場に赴いて。その成果で勝負をした後、ピンチになってたクラスメイト女子2人を助けて。

今後一緒に行動する事が増える女子の出番を早くしてるし、その後一緒に食事をする席でヴェルの師匠について聞く、と情報の出し方も調整されているしで、これはコミカライズに当たっていい塩梅に纏められてる感じがします。コミカライズ、ヒドイのはヒドイから……。

 

閑話休題。

 

ヴェルの魔法を見て、パーティーメンバーとしても婚姻の相手としても魅力的な相手だというのをイーナとルイーゼが話してるシーンとか結構好きです。

ダメなら向こうが破棄して来るでしょーて、パーティーの申請出しちゃうポジティブルイーゼが愉快なので。

寄親から園遊会に招待され、必要な衣装類を揃えて臨時の出費があり……4話タイトルが「アルバイト」になってたのには笑った。

8人必要だったので、クラスメイトの他のパーティーと合同で行ってましたが、これはオリジナルエピソードかな。確か原作だと割とすぐ園遊会入ってましたよね。

ヴェルが優秀だから、と勝手にパーティーを組んだルイーゼ達に噛みついてくる女子が居てちょっと苦手ではあった。最初はどうあれ、ヴェル達も納得してるからパーティーが存続してるんやぞ……。


八男って、それはないでしょう!13

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「たとえ切っ掛けはどのような理由だとしても、お互いに信じ合い、愛し合い、幸せに暮らしている貴族の夫婦はたくさんいます。カチヤさんも、これからヴェンデリン様と理解しあえばいいのです。私のように」

 

カチヤを妻として迎え入れた事で、ヴェルの奥さんが6人目となって。他にも愛人が居たりはしますが……妻の数が、辺境伯としては少ない方だと明言されて、今後も増えていくのが示唆されています。

まぁ実際、帝国で保護したフィリーネもヴェルに嫁ぐの既定路線ですしねー。

 

さらに今回、冒険者としてのカチヤの師匠である魔法使いブリザードのリサがヴェルに会いにやってきて……カチヤの魔力が増えていることを訝しんでちょっかいを出してくる羽目になったりもしてました。

テレーゼが一時的に目を逸らしてくれたりしてましたが……ブリザードのリサも苦手なので、どうにもなぁ……。

 

余りにもガツガツくるタイプという我の強いのが苦手。なので、隠居して悠々自適モードになったテレーゼは昔より嫌いじゃないし、「ブリザード」状態を解除したリサは割と好きな部類ですね。キャラの味わいが変わってるので、その辺りを嫌う人も居るでしょうけど。

八男って、それはないでしょう!12

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「久しぶりに面白いものを見たの。あのじゃじゃ馬はバウマイスター伯爵が倒したのだから、そなたが責任を持って娶るがいい」

「やっぱり、そうなりますよね……」

 

山脈を貫通するトンネルが見つかり、ヴェルの領地とブライヒレーダー辺境伯家とでウハウハになるハズが、地図に記載されていない弱小貴族の領地に繋がってしまったもので、騒ぎが大きくなってしまうことに。

 

貴族家と言うよりは農家みたいなオイレンベルク家は、大臣や王様と対面するとつい土下座してしまうくらい卑屈で……トンネルを管理・運用するにはあまりにも不向き。

そういうことで、あちこちで相談して利益調整をして話がまとまろうとしていた所に、貴族家の娘で冒険者をしていたカチヤが嘴を突っ込んできて、ややこしくなった、ともいうんですが。

 

カチヤの冒険者としての活躍が描かれて、スペックが高いことも示されていた感じはしますが。

冒険者と貴族の視点は違うってことをハッキリわからないままツッコんで、最終的にヴェルの嫁になってしまうあたりは、まぁこの作品の予定調和ではありますね。

隠居してヴェルの領地で悠々自適に過ごしているテレーゼの指摘が正しく、そうしていればここまでこじれなかったのになぁとなる1巻。


八男って、それはないでしょう!11

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「本当に、食べ物のことだとヴェルは引かないよね」

「俺は食べ物のためなら、大貴族でも潰す覚悟がある」

 

WEB版とはエピソードの挿入タイミングが変わって来てますねー。

10巻で内紛を決着させて、後日談としてテイストの違う話を持ってくる構成は、一先ず状況が落ち着いたんだなと分かるので良い感じだと思いました。

自称・謎のコンサルタントしてる時のヴェルは生き生きしてて割と好きです。人数が多い時に同じセリフ(「川魚」)繰り返すのは、好みから外れる表現法ではありますけど。

 

ウナギを焼いたり、帝国内で前回の使節団でやってきた王侯貴族の隠し子が見つかってしまったり。その親子の対面を手伝う為、一時的に預かって教育を施す羽目になったり。

未来ではヴェルの嫁に送り込まれることになりそうだったりと、帝国編ただでは終わりませんねぇ……。

 

久方ぶりに領地に戻って来て。ヴェルが居ない間も、有能なローデリヒが居たことやエーリッヒが応援に派遣されていたこととかもあって、問題なく発展していた模様。

ヴェルが事前に土木魔法で工事を進めていたのが功を奏したのと、彼が演奏で成果をあげたのが伝わって来て、侮りがたい存在と思われたのも大きかった模様。

 

新産業を算出したりしてますし、彼自身が居ることで更に発展が加速するんですけどね。

さらに戦利品として、魔族の考古学者を帝国から連れ帰ってきたことで、領地の遺跡を効率的に捜索できるようになって、嫉妬するのも馬鹿馬鹿しく思えるくらいの発展速度だなぁと思いました。

八男って、それはないでしょう!10

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「あなたは、頑張りましたものね」

「うん。人様の国で頑張った」

 

ヴェルが他国で酷使されすぎなんだよなぁ……ってなって、帝国編は本当に乗り切れないんですが。

テレーゼ達に協力してニュルンベルク公爵派と戦い、師匠を召喚できる魔法使いターラントを撃破したり打撃を与えて撤退させることには成功。

しかし、ニュルンベルク公爵は粛清で血の雨を降らせたくせに、皇帝はそのまま生かしておいて、テレーゼ達の行動を邪魔する手を打ってくるんだから策士ではある。

 

それによって状況が停滞して、なおのこともどかしいんですよね。

自分の領地の開発が気がかりでしかないのに、状況を整えるためとはいえ帝国で街の開発をする羽目になってるのとか、芸は身を助けるって感じはしますが、もどかしい。

彼のところに、皇帝の三男であるペーターがやってきて。自分が権力を掴むためにヴェルに密談を持ち込んで。

さすがに資金提供はしてもらってましたが、ペーター自身の器量で積み上げてきた仲間とかと、立場を確立するまで行ったのはお見事。

 

帝国内部の内紛も最終盤になり、ニュルンベルク公爵を彼の領地まで押し込むことには成功。しかし、古代遺跡に籠城する構えを見せており……転移・飛翔を封じる魔道具を破壊するなりしなくてはならない、と敵の防御を打ち破るために武器開発を始める羽目になってるのは笑った。

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