気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

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武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行10

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「……さてな。今終わらせに来たことに縁だのと言われても、困惑するよ」

 

シリーズ最終巻。

里帰りが妨害されることは無く、スラヴァ達は旧交を温めることとなります。

まぁ、当然の様にスラヴァとチェスターが拳を交わすことになったりしてましたけど。この二人は本当に仲がいいなぁ……。

 

スラヴァ自身は見る事がなかった「スラヴァの死後のチェスター」について、シェリルやアルマから語られたのも良かったですね。

バチバチやってた相手が死んで、大分意気消沈していたとかで。1巻でも「失われた色が戻ってくる」とか思ってたの、本当だったんだなぁとしみじみ。

 

そうやって自分たちの原点を確かめて、「明鏡止水」の心を確かなものとして。

最後の決戦に赴いていましたが。ガルトの存在が、スラヴァから見て武術家ではなく怪物だそうで。

この作品の武術家は、大体が格好良い生き様を貫いていたので、やっぱりガルトの薄っぺらさは意図したものだったんだなーと納得はした。

 

スラヴァがうじうじと悩むことなく、しっかりと一人を選んだのは偉い。もっとも、寿命が長い種族でもあるし、気も長そうというか。それだけで諦めるような娘たちでもなかったですけどね。

厄介事の種が消えて、これから楽しい日常(彼らからすれば修行と戦いの日々)が待ってるんだろうなと思える終わりかただったのは良かったです。

 

武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行9

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「もう、あの石のせいで、だれかが泣くのは……だめなの」

 

獣人の国での修行を終えて、いよいよ魔人の国へと踏み込んだスラヴァ達。

シェリルやダグラスの事もありますし、魔人も悪い輩ばかりではないとおもってましたけど。

予想以上に喧嘩バカというか。「お前強そうだな、少し戦ってみるか」を何回もやる羽目になってアルマが疲弊していたのは笑えましたね。知名度がありすぎるのも善し悪し。

 

そうして調査にあけくれてみたものの、成果はなく。

てっきりもっと血晶とか広まってる物かと思いましたけどね。スラヴァ達も予想外であった模様。

ツェーンの指摘によって調査の方向性を変えた後、情報を持っている勢力と接する事が出来たのは良かったです。

そこで、シェリルにとっても良い出会いがありましたしね。

 

とは言え良かったのはそこまでで。

魔人の国の管理者から、大禍石と呼ばれていた巨大な血晶。そんなものにガルトが寄ってこない筈ないんですよね……。

ことここに至って武人に戻ったゼツロの立ち振る舞いは、嫌いじゃないですけど。

ガルトの方はただ強いだけで悪役としての華がなくて、そこはちょっと残念な部分ですね。ある程度意図的なものだとは思うんですが。

即座に最後の戦いが始まることは無く。猶予期間が出来たため、一度里帰りする事となった所で終わり。


武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行8

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「一度やってみたかったのですがね。『――この一撃に全てを込める』! これが通じなければ、私の敗けです」

 

師匠であるイワオの手紙を頼りに、獣人の国に住む長命の達人ヤナギを訪ねる事となったスラヴァ達。

人間であったころの思い出から、ヤナギに対して苦手意識が芽生えているスラヴァはちょっと面白かったですね。

彼女の下で、血晶に抗う為の技術を学ぶことになって。それが出来るなら、ヤナギが対応すればいいんじゃないかと言うおにも、彼女が国を離れられない事情があると設定していたのは上手かったかな。

 

力があっても動けない分、もどかしい時もあっただろうなぁ。だから、スラヴァと再会したときに喜んでいたりした感情は本物でしょう。

……他のヒロインズよりも直接的にアピールしてくるヤナギの存在によって、少女たちの心にも色々と想いが蠢いていたようですけど。そうやってからかってくる部分にも嘘がないのが困りものですが。

 

修行パートはこの8巻で終わったので、わりと駆け足だった感じはありますが。

スラヴァはやっぱり前世と今世で、2つの積み重ねがあるのが強いですねぇ。しっかりと成果を挙げて、ヤナギに迫るくらいの成果は上げてましたし。

口絵で書かれていましたが、ついに「試製桜花」の「試製」が取れたのは、ちょっと格好良かった。

 

武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行7

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「強さとは、なんだろうな」

(略)

「自分を騙さずに最後に笑ってること、だな」

 

BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
かつての弟子に、これ以上ない敗北を喫したスラヴァと一行。

より強くなるために、荒事を中心にギルドで依頼を熟したりしてました。

年齢的には若い子が多いのもあって、最初は受付にすげなくあしらわれてましたけど。

 

実力を認めた後は、直接依頼を持ってくるあたり融通が利きますね。まぁ、受付の人は善性の人で、若い子に厄介事持ってくの申し訳なさそうにしてましたけど。

 

……大丈夫ですよ、その一行わりと戦闘ジャンキーだから。荒事大歓迎タイプだから。

スラヴァと女子三人だけでもその傾向が強いのに、そこにダグラスまで加わったら終わりですよ。

タリスベルグなんて反則がそうそう出てくるはずもなく。銃とか言う、この世界では新しい武器が出て来てもあっさり対応してのけてるからなぁ……。

 

そしてスラヴァ達は、かつての師であるイワオの墓に参り……彼の親族に出会ったわけですが。ここでもまた、あの暗い結晶に牙をむかれることに。

今回の相手は、自ら手を染めたわけではなく敵に埋め込まれたとかで。じわじわと蝕まれて、最後には飲み込まれてしまったとか。

ガルトを許せない理由が増えましたねぇ。そして、イワオとその末が遺した手紙を託されてましたが……スラヴァの師匠、どこまで事情を知ってたんだ……。


武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行6

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「強くなろう。世にいる誰よりも、ここにいる誰よりも――あの怪物よりも。私達には、それが出来る時間があるのだから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

アルマを加えて4人で人間の国へと旅をすることになった一行。

タリスベルグの心配はあるものの、チェスターが気にかけてくれるならある程度は安心していいのでしょうかね。

 

目的はいつもの武者修行の他に、スラヴァの師匠であるイワオの墓参り。……スラヴァ自身の墓参りもそれに加わってましたけど。

転生モノで自分の墓を参るのは、あまり見ない展開ですかね? 異世界転生多いし。同世界であっても、数百年~千年単位で時間たってて元の国滅んでる展開とかあるし。

 

長寿故にエルフたちの時間間隔が狂ってるせいで実感がありませんでしたが、街や景観の面影が消えるほどの時間が過ぎているんだよなぁ、というのはちょっと寂しさもあるな。

墓参りに行ったらゼツロが来て、それは結構あっさり撃退していましたけど。

スラヴァ、アルマ以外の弟子も取ってたんですねぇ。で、その破門された弟子がまだ幼いとはいえスラヴァ達を圧倒する実力を持つに至ってたのも意外ではありました。

 

これまでのスラヴァ、大体自分の必殺技の反動ダメージ喰らってる印象の方が強いからなぁ。追い込まれてたのには素直に驚き。

まぁ、いつまでも「桜花」に「試製」の文字つけてるのも何ですし、スラヴァを磨くに足る敵が現れたとみるべきなのかな。ゼツロに近い雰囲気で、なんかパッとしないように思えるのは残念ですが。一度劣勢になったら、虚勢もはれなくなるタイプと見た。

武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行5

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「この世界、強ぇか弱ぇかだけだ。相性なんざ言い訳よ。そりゃァ俺もコイツの師匠にゃボッコボコにされたがな、ンな怪しい石ころに力借りるくらいなら死を選ぶぜ。せっかく磨いた力に混ぜモンされてたまるかってんだよ。……ハッキリいってやらァ。腐った時点でお前の負けなんだ」

 

武術大会、後編。

スラヴァは順当に勝ち進んだものの。女性陣はアルマとぶつかったりして、それぞれ敗退してしまって。

 

彼女たちなりに足掻いたり、爪痕を残したりはしていますけど。まだまだ未熟って言うのをハッキリ示してくれるのはいいですね。

……まぁ、それを言ったら英雄と謳われるアルマも、「スラヴァ」に対してファザコン気味というか。事ここに至るまで彼の正体に気付かなかった視野の狭さとか、成長の余地があるんですが。

 

結局のところ、今回の騒動はその成長の余地……もっとざっくり言えば、未来を信じられなかった馬鹿が派手に失敗した、と言うだけなんですが。

毒と分かってるのに、間違いだと分かっているのに。わざわざそれを呷ってどうするんだ……と少し淋しくなりますなー。そんな相手にかけたチェスターの言葉が好きです。

 

ついにアルマに事情がバレて、泣きつかれたり。

大会が終わったので、女性陣が賭けをしていたデートの履行がされたりと、日常的なエピソードも描かれる巻となってました。

武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行4

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「戦いを通して、私の影を見る事が出来たのならば――隠れんぼには、負けてしまうかもしれんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

途中まで読んでたんですが、離れた隙に完結してたシリーズ。元はなろう小説ですが、WEBを書籍が追い抜いちゃった関係で今は読めなくなってますなー。

 

閑話休題。

エルフの国で武芸大会が行われる。武者修行中のスラヴァ達は、立ち寄った先で出会った武芸者からそんな話を聞いて。

しかしまぁ、中々辺鄙なところで話を聞いて。馬で三週間かかるところを身体能力に物を言わせて二週間で駆け付けたとか。

色々とギリギリでしたな。ニブラエールに辿り着いたのが少しでも遅れていたら、武芸者も居なかったかもしれないし。そうしたら、彼らの足でも間に合ったかどうか。

 

無事にアルファレイアまでたどり着いた者の、今度は大会目当ての人でごった返していて、宿が取れるか怪しい状況で……。

そこでレティスに出会って、また屋敷に泊めてもらえることに。以前の縁が続いていくの、いいですよねー。割と好き。

 

スラヴァなんかは、最初は見学だけするつもりだったようですけど。アルマに出会ってしまい参加する事に。

出たら出たで満喫してましたけどねぇ。相変わらずの武芸バカでいらっしゃる。

女性陣がスラヴァとのデート権を賭けて、だれが一番良い順位を取れるかで競ってたりもしましたが。まぁ、賭けにしては健全な方だと思いますよ。

 

武術大会楽しいな、で終わってくれれば良かったんですが。裏側でまーたなんか動いているようで。

英雄アルマやスラヴァがいる場所で騒動起こそうとする自信は買っても良いですけどね……。その傲りも含めて吹っ飛ばしてほしいなぁ。

ウィッチクラフト・アカデミア ティノと箒と魔女たちの学院

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「ウィッチクラフトって……もっと自由でいいんじゃないですか」

 

逢空万太先生の作品は初ですねー。

読みやすい筆致だったので、他の作品も気になるところですが……刊行点数が多い作家さんでもあるので、手を出すにしてもちょっとペースはゆっくりになるかと

 

で、今作の話に入りますが。

ウィッチクラフト。箒で空を飛ぶ魔女たちの競技。

「箒で空を飛ぶ魔法使い」。王道ですけど、ラノベでは余り見ないような。……いや、最近だと『七つの魔剣が支配する』であったか。

 

この作品の主人公、ティノ・アレッタは男子ながら、魔女養成学院に進学。

かつてみたレースで魅了されて、自分も飛びたいと思った。

しかし、ブルームを使った飛翔術は、不便な点も多くて。おまけに男子の適性は基本的に皆無。幸運にもティノはブルームを飛ばせるものの、成果を上げられずにいて。

 

早々に退学の危機が訪れる事に。

学院側が特例で2か月遅れの入学を許可はしたが、冷遇も優遇もしないという判断で、容赦なくていっそ笑った。いや、才能がない生徒の道が狭まらないように、早い段階で宣告するという優しさでもあるんですけどね。

空を飛びたいという、純粋な願いを持った少年が、現実を突き付けられて、それでも飛び続ける道を選ぶ話。

迷いながらも進み始めるまでの序章って感じなので、これから盛り上げていってほしい所です。ルームメイトのウルスラ周りとか、掘り下げられるネタはまだまだありそうですし。


CtG ─ゼロから育てる電脳少女─3

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「だから、良いんです。現実の役に立たないからいいんですよ。ゲームというのは、くだらなくてナンボです」
「……その心は?」
(略)
「実利があったら遊びじゃなくなりますから。生活やプライドを外に確保して、その上の『どうでもいい部分』だけを使ってこそ、純粋な遊戯です」

前回冬風が、遊を見事に刺激してくれて。
最後には新キャラ登場で、状況がさらに掻き回されるのかなぁ、と楽しみにしていたんですが。
……確かに掻き回していってはくれましたが。
美遥が思ったよりも挽回できなかったといいますか、冬風と遊の関係が強固すぎてびくともしませんな。
二人で連携してタイミングがシビアなバグ技を使って相手を嵌めたりしてますし。
打ちあわせなしでそれができるとか、本当反則だろう……

結構気に入っていたシリーズだったのですが、ここで完結になってしまうようで。
後書きで描かれていましたが、大きな問題は解決していません。
けど、結局前回の「泣き方を想いだした」って言うのが一番のポイントだったんですかね。
主人公は彼で、世界は救うわけでもなく、彼なりの理由で日々を過ごしていく話だった、と。
だからここで終わるというような事が書かれていましたが……うーん、やっぱり惜しい。

前回最後に登場した、ハルハの本当の母親。
遊が彼女に対しては随分と厳しい態度をとっていたのが印象的です。
2巻で、色々と思いだしたことがあったから、成長できたんですかねぇ。
ハルハの事情だったり、遊の抱えていたものだったりは、とりあえずの説明がされた感じではありますかね。
恋愛模様に決着がつかなかったのは少し残念ではありますが。
次回作も完全に未定ということで、先が読めませんが、何か出る様だったら買います。


武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行3

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「そろそろ決着といこうか」
「くつくつ……やはり、お前は私の憧れだよ。どうしてそうまで強いのかね」


武者修行の旅路にあるスラヴァたち三人。
強盗に襲われている承認を助けて、新たな出会いを経験したり。
スラヴァ流を学ぶ少女の指導をしたりと、スラヴァが本当に修行の旅路を楽しんでますな。
そうやってたまたま立ち寄った街で、彼らは懐かしい顔と出会うことに。

スラヴァの同級生でもあるセリア。
アカデミー卒業後は劇団に入団していたとか。
役者としての夢を叶えて、新作の劇の主役を任されるまでになっていたそうで。
シドやアルマもその劇を見るために足を運んで居ました。
ちょっと因縁のある相手だったり、人間だったころのスラヴァをしる武道家なんかもあらわれて。

「……友の残した、技がある」
「……そいつは、興味があるな」

過去の友人とのバトルの結末。
中々熱い展開だったんじゃないですかねぇ。
WEB版との差異は、大筋ではないですかねー。
一部キャラクターが違うとかありますけど。
絵が付いているとイメージ変わるというか、着飾ったシェリルたちがかわいい。


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