気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

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黄金の経験値4 特定災害生物「魔王」配下融合アルケミー

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「――ライラ。物の価値って言うのはね、その時、その場所によって流動的に変化していくものなんだよ。この世に普遍的な価値のある物なんて存在しないんだ。であるならば、そう、今この瞬間にライラ自身が必要としているかどうかこそが何よりも雄弁にそのものの価値を語っているんだよ」

「え、今私けっこう高いって言ったよね?」

「その前に余ってるって言ったじゃない。ならおくれよ」

 

レアやブランはなんだかんだ魔物陣営で有りつつ、成功していったパターンではありますけど。

一般魔物プレイヤーはその過酷さにどんどんプレイ人口が減っていって。それでも続けている人もそれなりに居て、ゴブリン・グレートウィザードに転生して使役をアンロックしたというプレイヤーが魔物プレイヤーの交流スレに登場していたり、一般プレイヤーも侮れませんなー。

 

ブランから得た情報で、複数のキャラクターを集めることでより強力な個体に転生できる、という話があって。

レアの支配地の一つ、トレの森で実験を行うことに。スケルトンナイトを上位存在にアップグレードしたり、ニュート系の魔物を集めてドラゴンを生み出したり。

レア自身も当然新しいスキルを取っていってますし、ライラもまた経験値を集めて邪王への進化を遂げたりして。

ようやく魔物一般プレイヤーの間で使役の存在が出始めた、ってタイミングでそこまで踏み込んでいるのは相変わらずゲームが上手い、というか。新しい要素見つけていくのが上手い。ライラも試行錯誤の末に『鑑定』スキル見つけてましたしねー。

 

滅亡したヒルス王国をレアは庭のようにしていて。一方で隣国オーラルを押さえているライラも割と好き勝手している。

そんな中で不幸な行き違いが起きて……エルフの国ポートリ―が、ライラが野盗を動かしていた工作をヒルス滅亡に結び付けて、侵攻してくることになって。

運営主催の「天使が襲撃してくる」イベントの前に、その問題を片付けようとするあたりレアも相変わらずです。面子を大事にしているから、舐められているなら反撃しなくてはならない、と思いっきり叩きに行っていていっそ清々しかったな……。

ブランを介して伯爵と対面して、絶対もっと後に出てくるはずだっただろう情報とかゲットして。目標が定まったのは、まぁ良いことですかね……。

眷属になったNPCのマーレが、聖人ルートの進化を選択してレアの配下としてまたぞろ独自のイベント発生させていってるのも笑えましたが。本当に自由にやってるな。



黄金の経験値3 特定災害生物「魔王」迷宮魔改造アップデート

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Q:スケルトンってなんの骨ですか?

A:「スケルトン」は生まれながらのスケルトンであり、元の骨の種族は設定されておりません。スケルトンのために作られた骨です。なお「〇〇スケルトン」と名のつく種族に関してはもとになった骨が設定されております。

 

5巻の感想書き上げた後、よくよく調べてみたらなんか3巻から感想書いてないのに気が付きました。なにしてるんだ。という事で感想を書いていこうと思います。

魔王として覚醒したレアによって滅ぼされたヒルス王国。

厳密には、「国土の半分以上の喪失」・「国民の半数以上の喪失」・「王家の断絶」と言った要素の1つ以上を満たすと滅亡判定が下されて、公式HPから消されたりするようですけど。

王家を断絶させたのは隣国で好き放題していたレアの姉であるところのライラなので、厳密にはレアが滅ぼしたわけではない……か? 滅びへ向かう道を舗装したのは間違いないでしょうけど。

 

大規模イベントが終わり、ブランやレア達は街を勢力下におくことになって。

ヒルス王国壊滅の影響は大きく、新規プレイヤーへの影響も大きい。そこで運営は、プレイヤーの勢力下となっているエリアも含めていくつかの場所を「ダンジョン」認定して、そこへ転移できるサービスを運用することで、新規へのフォローとしていくことにしたようです。

第一回イベントの時からそうですけど、レアみたいに想定外の行動しているプレイヤーも居るだろうに、排除するのではなく一報入れて配慮しつつ、上手く取り込んでいこうとしてるのは面白い。

 

まぁ、想定外なのはレア達の侵攻ペースであって、デスペナルティが別効果に置き換わるというゲーム的な効果を、次のアプデで適用してきたりしてるのである程度考慮していた部分はあるんでしょうけど。

ゲーム的に言うと、ライラは国家経営シミュレーションモードが、レア達にはダンジョン経営シミュレーションモードがアンロックされた感じか、と作中でライラが行っていましたが、まさにそんな感じで。他のプレイヤーがまだRPGしてるなかで、別ゲーやってるんだよなこの魔王軍……。軍じゃないけど。

 

ブランが過去の歴史を知る伯爵と、なんだかんだグッドコミュニケーション取ってるの面白すぎるんだよな……。召喚魔法を応用した転移については伯爵も知らず、ブランから教わるなんて状況にもなってましたし。

事情を知っている三人娘が集まってワチャワチャしてるところとか、楽しくて好きですね。まだレアとライラがぎこちないところを、ブランがいい感じになごませてくれるのが楽しい。あと地味に「スケルトンってなんの骨?」って質問がツボなんですよね。なぜ運営もその質問拾ったんだ、という所も笑えるポイント。

レアも大分好き勝手やってますけど、ダンジョンが実装された後ひたすらダンジョンに挑み続けているプレイヤーも生まれたりしているし、割と他のプレイヤーも進行度に差こそあれど好き放題楽しんでますよね。

黄金の経験値Ⅴ 特定災害生物「魔王」災厄激突ソロレイド

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「――いいや、わたしの勝ちだよ。必要な手札はもう揃った。『集団暗示』」

 

運営主導の各町を六大災厄「大天使」の配下が襲撃するというイベント。

……その裏で、相変わらず独自ルートを突っ走って好き放題しているレア達ですが。

例えば、バンプみたいにモンスターからのボスルートでも、レアの知らない進化先を選んでいるプレイヤーだっているわけですし。

まだまだ経験値的に災厄に届かないとしても、ヨーイチやサスケみたいに一般プレイヤーの中にも尖った育成をしている人は居て、そういうアレコレが噛み合った結果、イベント進行がまたしてもバグりまくっていましが……運営の方々はご愁傷様です、はい。

 

ブランも自分と配下たちでの侵略大作戦を満喫していましたが、その中で特殊なアイテムを用いて「変身」できる能力を会得したプレイヤーと対峙することになったりして。

本当に自由度高いですよね、このゲーム。……まぁ、ブランから情報を得た直後、目星をつけて上で追跡して、アーティファクト強奪して自分たちの戦力増強につなげているレアが一番自由な気もしますが。

国一つ滅ぼしたレアや、要所を抑えて実質的に国を乗っ取ったライラだろうと適宜協力者としてピックアップしていく方針なのは、諦めの境地ともいえるけど潔くて良し。

 

特殊なインスタンスエリアを生じさせるイベントアイテムが発見されて。

その付近に、モンスタープレイヤーも現れることが想定されたためPvP禁止されたりしていましたが。ヒューゲルカップの騎士になることを決めたRP勢のユスティースが良い仕事してましたよね。ライラの眷属からの指令ではありましたが。

運営の想定通りだったら、NPC領主がそのあたりの差配をしたんでしょうけど。何かしらトラブルが起きた可能性も……ありそうだなぁ。

 

正規のイベント方針としては、何度か天使襲撃が繰り返される中で、プレイヤーのスペックも向上していって、隠し部屋が見つかって。

過去の大天使を繰り返し倒すことで現代の大天使を弱体化させて倒す、という流れだったんでしょうけど。

感知スキルを延ばしたプレイヤーに予想外に早く装置が見つかったり。ボスRP楽しんでいるプレイヤーに、弱体化前大天使撃破チャレンジされたりと、運営の想定通りに行ってる部分の方が少なそうで本当笑えるんだよな……。

黄金の経験値2 特定災害生物「魔王」進撃マルチプレイ

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黄金の、経験値の持つ魔力に惑わされてはならない。

ここで立ち止まって考えることが出来たのは、あるいは僥倖だったのかもしれない。

「――ふふ、やはりラッキーだね」

 

1巻で魔王となったレアは、配下に指示を出して「大規模攻防戦」イベントを満喫。

……一般プレイヤーは迫りくる魔物から都市の防衛戦をするところ、彼女は一国を滅ぼさんと進軍するんだから規模が違って笑っちゃいますね。

実際いくつもの都市を簡単に落とすくらいの戦力がそろってはいるんですが……それでも、彼女もまた一介のプレイヤーであって当然見落としとかも生じるんですよね。

 

レアが未発見だったスキルだったり、国宝として継がれてきたアイテムやNPCの行動なんかがかみ合った結果、一度は地に落ちることになったのは驚きました。

スペックでいえば相当とびぬけてますからね、レアは……。

そして一回ミスした後は、失敗を取り戻そうと情報収集しなおして、スペックを向上させた上で報復を仕掛けてるんだから大人げない。

まぁ魔王ロールプレイとしては正しい。脅威はしっかり叩いておかないとね……。

 

そして今回、レアと同じように悪役RPをしているプレイヤー・ブランが登場します。

レアは一応デメリット持ちでもエルフという、人類種でプレイ開始したわけですが。

ゲーム知識に疎いブランは、よくわからない状態でスケルトンを選択。序盤から大変な目にあいながらも持ち前の明るさで乗り越えて、レアとはまた違った形で珍しいイベント発生させてるのが面白いですね。

 

純粋なブランちゃん、時に刺さる言葉を言ってレアを動揺させてるんですが。今回翼を得たレアが制御できずに、ばさりってやってるところが地味に好き。

ブランちゃんと一緒に動いていたから、予期せぬ再会をしたときに和解ルートに入れた部分もありますし、いやほんとブランちゃん良いキャラしてるんですよねぇ。結構好きです。

……それはつまり、魔王陣営に協力する勢力が増えるってことで、一般プレイヤー今後大変そうですねぇ。

スタート地点に選べた6国の内1つが滅ぼされてますし、魔の手が伸びてるところもあるし。ますます出来ることが増えそうなレア達の活躍を見守りたい。

黄金の経験値 特定災害生物「魔王」降臨タイムアタック

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「もっとも、参加するからには全力でやるつもりだし、わたし自身もプレイヤーには違いないのだから、わたしが勝って街が滅んでしまっても、それはそれでイベントの結果だということでいいよね」

 

WEBからの書籍化。

元は小説家になろう連載で、カクヨムに移行時に加筆修正されて、第7回カクヨムコンのキャラ文芸特別賞を受賞して書籍化した作品ですね。

なろう掲載の頃から読んでいたので、この書籍化はとても嬉しい。

 

キャラメイク時に人類種か魔物かを選ぶことができるVRMMOゲーム。

経験値を消費してスキルを獲得していくことで、独自のキャラビルドにしていくというシステムを採用。

プレイヤーとNPCの違いは「システムメッセージ」を聞けるかどうか、というただ一つのみ。

主人公の女性レアは、最初こそそうした設定をあくまで道徳的な観点から設けられたものだと思っていましたが……早い段階でNPCと交友したことで、仕様の裏事情を見抜いて。

 

普通のプレイヤー的にはこのゲームは剣と魔法のRPGなんですけど、レアはNPCの配下を獲得したことで、一人だけダンジョン経営シミュレーションのようなことを始めることになるんですよね……。

 

オープンβを終えて正式サービス始まったところなのに、別ゲー始めるプレイヤーが現れて運営側割と慌てただろうなぁ、というのが合間に挟まるシステムメッセージから伝わってくる。

仕様の範囲内なので咎められるようなことはないですけど、運営の予想を超えてきたレアのせいでイベントの予定変更したりしてますしね……。

レアがせっかくだからと悪役RPを満喫しててとても楽しそうなのが良いですねー。

 

サブタイトルにある通り、1巻ではエルフスタートしたレアが「魔王になるタイムアタック」を意図せず行っていく展開ですね。

あくまでレアのプレイングは特殊だって言うのが、ウェインという一般プレイヤー視点が挟まることで色濃く演出されるのが面白い。

1巻で魔王降臨までを描きたかったからか、WEBからはエピソードの順番調整入っていて、ブランちゃん視点はバッサリカットされてたので、2巻以降での登場を心待ちにしています。出ますよね? 出てほしいなぁ。

ゲームスタートからある程度の戦力を確立するまで、というあくまで準備段階のエピソードであって、これから規模がどんどん広がっていくのが面白いんですよ。

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