「ギャンブル扱いなわけ? まぁあまり変わらないか」
「そうね 掛け金は自分の命だけど」
1話~7話を収録。
ダンジョンが現れた地球。ダンジョンからもたらされるポーションやスキルなどによって、世界には変革が齎されていた。
とは言え、ダンジョンに入ってモンスターを倒すと「Dカード」というのが得られるんですが。戦闘必須なのもあってそれを持っていない人もまぁまぁいるような状況ではあったようです。
主人公の芳村圭吾は、Dカードを持っていないダンジョンに関わりのない一般サラリーマン。研究職だったのに、なぜか営業の起こしたトラブルの謝罪に送り込まれ、契約打ち切りの報告をする羽目になって叱責を受けたりする、うだつの上がらない労働者ではあったようです。
溜息をつきながら帰ろうとした時、彼はダンジョンの発生に遭遇し……ピタゴラスイッチのような連鎖で、ダンジョンの主を討伐して。当人はそのことに自覚があんまりないんですけどね。
ダンジョン関連の仕事してる部署の人が「深深度のダンジョンが発生したと思われるデータが出たが、その直後に消滅を確認した」という摩訶不思議な出来事をどう報告したのかと頭抱える羽目になってたのには……お疲れ様ですというほかない。
芳村はダンジョンボスの討伐で、Dカードに表示されるランクでトップに立って。
メイキングという、特殊なスキルを得たのでそれを活かす意味も込めてダンジョンに向かうことを決めて。
ただ、当人の目立ちたくないという意思を汲んで、後輩女子の三好が代理人として立つ提案をしてきて。
元が研究職だったのもあってか、スキルの検証でデータとったり。ダンジョンでスライム相手に実験したりいろいろ試行錯誤してるの、見てる分には楽しそうですね。実際それで色々結果だしてますしね。